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Good 8 Squadが大将戦で初敗北! 更なる波乱の予感か?ストリートファイターリーグ: Pro-JP 2021 第12節 Day1レポート

SFL: Pro-JP 2021 第12節 Day1会場全景

 残すところあと3節となった「ストリートファイターリーグ: Pro-JP 2021(以下SFL 2021)」。第12節 Day1の1試合目はGood 8 Squad VS Mildom Beast、2試合目がSaishunkan Sol 熊本 VS 魚群となる。実況はアール氏、解説はハメコ。氏。

 注目は本節で2位と8ポイント以上の差をつければ本シーズンのリーグトップ通過が確定するGood 8 Squadの動向だ。第11節終了時点で2位の忍ism Gaming、3位のv6プラス FAV Rohto Z!とは10ポイントの差がついているため、本節で3ポイント以上獲得することでもGood 8 Squadのリーグトップが確定する。本日の対戦チームはこちらも現在6位でプレイオフのボーダーライン直下にいるMildom Beastなので、ここが正念場の一戦となるのは間違いない。

 2戦目は現在5位の魚群と7位のSaishunkan Sol 熊本の一戦。こちらもSaishunkan Sol 熊本は少しでもポイントを稼がなければプレイオフへの道が閉ざされてしまうし、魚群もここでのポイント次第では下位チームからの追い上げをくらってボーダーライン下に落ちてしまう危険があるなど、こちらも注目だ。

 現在2位の忍ism Gamingと現在6位のMildom Beastのポイント差が僅か4ポイントしかないため、プレイオフ進出のボーダーライン前後のチームの激闘は最終14節までもつれ込みそうだ。

 ということで早速第12節 Day1の模様をレポートしていこう。なお、今回も配信内容については、アーカイブが公開されており、後からでも自由に閲覧できる。

SFL: Pro-JP 2021 第12節 Day1
実況は1週間ぶりのアール氏、解説はハメコ。氏
レポーターは高木由梨奈氏と安藤咲良氏が務める

アウェイのMildom Beastが大金星! ここまで無敗のGood 8 Squadがまさかの敗北

 1試合目のホームはGood 8 Squadで、出場メンバーはガチくん、カワノ、ぷげら、キチパ。対するアウェイはMildom Beastで、出場メンバーはウメハラ、ふ~ど、YHC-餅、もると。アウェイの事前オーダーは、先鋒がウメハラのガイル、中堅がYHC-餅のダルシム、大将はふ~どのポイズン、リザーブはもるととした。

 これら事前オーダーを受け、ホームGood 8 Squadの作戦タイムがスタート。カメラに向かってニコニコ笑っているガチくんに向かってカワノやぷげら、キチパから「ずっとニヤニヤしとるよね?」と振るとガチくんは「やっぱ、やーっぱお前が大将ですか。なるほどなるほど」とカワノに返す。これにカワノも「まぁ、頑張りますよ。あ、ちょっと2点お願いします。先に取ってください」と画面に向かって手を合わせる。これにガチくんも「なるほどなるほど。大将ですかって俺、全部ここで言ってしまってるしな」とメンバー全員が和気あいあいとしたまま作戦タイムは終了となった。

 先鋒はぷげらのバイソン、リザーブはキチパと申告。前回対戦時の大将戦と同じ組み合わせとなったこのカードへの意気込みについて聞かれたぷげらは「ま、1周目もやった組み合わせなんですけど、あの時よりさらにシェイプアップした戦いになればいいなと思います」とした。

ホームはGood 8 Squadで、出場メンバーはガチくん、カワノ、ぷげら、キチパ
アウェイはMildom Beastで、出場メンバーはウメハラ、ふ~ど、YHC-餅、もると
前回の対戦結果は先鋒戦がガチくんラシードとふ~どポイズンでガチくんラシードが勝利、中堅戦がカワノコーリンとYHC-餅ダルシムでYHC-餅ダルシムの勝利、大将がぷげらバイソンとウメハラガイルでぷげらバイソンが勝利、Good 8 Squadが3-1で勝利した
事前オーダーは先鋒ウメハラガイル、中堅YHC-餅ダルシム、大将ふ~どポイズン

 ぷげらバイソンとウメハラガイルの先鋒戦がスタート。ぷげらバイソンはVトリガーII/VスキルI、ウメハラガイルはVトリガーI/VスキルI。

 1回戦はウメハラガイルが好調。ぷげらバイソンの猛攻に対して画面端に追い詰められないように立ち回り、地上戦を読み勝ち、2連勝で1本を先制する。2回戦はぷげらバイソンが反撃。EXダッシュストレートやVトリガー、ノーマーシーに発動からのコマンド投げB3などがうまく決まり、2連勝で1本を取り返すという一進一退の攻防が展開する。

 こうして迎えた激闘の最終3回戦。1ラウンドは画面端にぷげらバイソンを追い詰めたウメハラガイルが読みでぷげらバイソンを上回り、攻撃がガンガン決まる。そのまま攻め切って1ラウンド先制。続く2ラウンドもぷげらバイソンを画面端に追い詰めて体力を削り、そこからの反撃についてもタイミングを完全に読んで防御が見事。最後はサマーソルトキックからのクリティカルアーツ「ソニックハリケーン」で決めて連勝で2本先取し、先鋒戦をウメハラガイルが勝利した。

ぷげらバイソンとウメハラガイルの先鋒戦は3回戦までもつれ込むも、ゲーム全体をウメハラガイルが制する展開で先鋒戦をウメハラガイルが勝利した
Good 8 Squadのプチ情報。チームメイトや自分の癖についての質問とのことで、キチパは手をパタパタと振るクセがあるそうだ。またぷげらのクセについてチームメイトたちに聞いたところ、ガチくんから「ぷげらは存在自体がクセが強いからなぁ」とコメントしたとのこと

 中堅戦前の作戦タイムはガチくんから「じゃあわたしがいってきます」と一言のみであっさりと作戦タイム終了となった。中堅はガチくんのラシードと申告。試合前の意気込みについてガチくんは「マジック点灯しとるんですけど、1点1点は重みがあって大事なので、そこに油断せずに1点取っていきたい」とした。

 ガチくんラシードとYHC-餅ダルシムの中堅戦。ガチくんラシードはVトリガーII/VスキルI、YHC-餅ダルシムはVトリガーI/VスキルI。

 1回戦1ラウンドはガチくんラシードが画面端にYHC-餅ダルシムを追い詰めて1ラウンドを先制。2ラウンドもガチくんラシードの猛攻でそのままクリティカルアーツ「アルタイル」で決める流れで連勝し、1本を先制。

 2回戦1ラウンドは序盤からYHC-餅ダルシムが積極的に攻めにくるが、これをうまく返してYHC-餅ダルシムを追い込み、体力ゲージは削り合いとなるが、そのままガチくんラシードが勝利して先制。2ラウンドは再びガチくんラシードのペースで試合が展開。そのまま攻め切って勝利し2本目も先取。中堅戦をガチくんラシードが勝ち取った。

ガチくんラシードとYHC-餅ダルシムの中堅戦はYHC-餅ダルシムを完全にガチくんラシードが抑え込む展開で危なげなくガチくんラシードが勝利した
Mildom Beastのプチ情報。メンバーたちのクセについての質問だが、ふ~どがウメハラに対して、EXサマーソニックを撃ったらもう1回来そうな雰囲気があるとした。これにウメハラもあるかも、と返したという。YHC-餅は机に手を置くとき、左手はレバーの形、右手はボタンを押せる形になってしまうことが多いという

 大将はカワノのコーリンと申告。対戦への意気込みを聞かれたカワノは「ふ~どさんはすごいバルログ相手に練習していたんですけど、今回バルログは出しません。コーリンで頑張りたいと思います」とした。

 カワノは本シーズンここまで1敗という高い勝率を誇るGood 8 Squadのポイントゲッターの1人。しかもこのたった1度の敗北は前回Mildom Beastとの対戦時にアウェイでかぶされたYHC-餅ダルシムだった事もあり、今回の試合では被せる相手をキッチリ変更することで対処し、万全の状態で挑む。

 カワノコーリンとふ~どポイズンの大将戦。カワノコーリンはVトリガーII/VスキルI、ふ~どポイズンはVトリガーII/VスキルII。

 1回戦1ラウンドは序盤からふ~どポイズンの攻めがうまくハマるが、カワノコーリンがVトリガー、アブソリュートゼロ発動からの猛攻で先制。2ラウンドはふ~どポイズンが攻め切って1勝を取り返す。ファイナルラウンドはふ~どポイズンが勝利して1本を先制した。

 2回戦1ラウンドはふ~どポイズンの攻めに対してカワノコーリンが防ぎきれず、そのまま攻め切ったふ~どポイズンが先制。2ラウンドはカワノコーリンの猛攻で取り返す。ファイナルラウンドは双方削り合いのせめぎ合いの中、ふ~どポイズンの投げスカを見逃さずに攻め切ったカワノコーリンが勝利し、1本を取り返した。

 3回戦1ラウンドはギリギリの攻防からふ~どポイズンが先制。2ラウンドはカワノコーリンが取り返す。ファイナルラウンドはふ~どポイズンが勝利し、2本目をふ~どポイズンが先制した。4回戦はふ~どポイズンが2連勝で勝利。この重要な大将戦をふ~どポイズンが勝利した。

 この試合、ふ~どポイズンが終始、カワノコーリンの勝ちパターンであるパラベラムからの連携をかなりの確率で防いでいたのが印象的だった。地上戦でも上下くまなく絶妙なタイミングで飛ぶ見事なムチさばきが、防御のうまいカワノコーリンに的確にヒットしていた。今回選択したVトリガー、トキシックグラマー発動からのトキシックバインドやトキシックホールドもうまく決めており、これらが勝利に繋がったポイントの1つと言えるだろう。

 ふ~どポイズンの大将戦勝利により試合は3-1でMildom BeastがGood 8 Squadに勝利した。

 そしてGood 8 Squadは本シーズンこれが初敗北となる。また、大将戦の初敗北という点でも、ここまで順当だったGood 8 Squadの今後の展開が気になる1敗となった。

カワノコーリンとふ~どポイズンの大将戦。ふ~どポイズンの地上戦での立ち回りが見事で、カワノコーリンが思うような動きができずにふ~どポイズン有利で展開していた
ふ~どポイズンの選択したVトリガー、トキシックグラマー発動からのトキシックバインドやトキシックホールドがうまく決まる場面も多く見られた
最後はクリティカルアーツ「ラブハリケーン」で決めて大将戦をふ~どポイズンが勝利した

 試合終了後、勝利したMildom Beastへのインタビューでは、大将戦に勝利したふ~どが「Mildom Beast、結構追い込まれているので、ここで負けるとなんかちょっとつまらなくなると思うんですよ。今日勝ったことによって、他のチームもすごいピリッとしただろうし、自分たちもすごくモチベーション上がるし、見ている人も楽しいんじゃないかなと。そういう展開にできてよかった」とした。

 戦略について聞かれるとウメハラは「ついさっきまで俺とふ~ど、どっちが大将いくか迷っていたんですけど、まぁチームメイトのふ~どを信用してやってくれって事で大将戦をお願いして、それが見事にハマったんで、間違った判断しなくてよかった」とした。

 次節への意気込みについては「後半に差し掛かっていて、本調子とは言いづらい成績だったんですけど、調子が上がってきていて、プレイオフにいけそうな雰囲気が漂っているので、このまま気を抜かずに練習して次のステージに進みたいと思います」と締めくくった。

Mildom Beastのインタビューの様子

NISHIKINブランカがマゴキャミィ相手に大勝利で魚群ドローの接戦

 続く2試合目はホームSaishunkan Sol 熊本で、出場メンバーはネモ、Shuto、NISHIKIN、ヤナイ。対するアウェイは魚群で、出場メンバーはマゴ、まちゃぼー、もけ、水派。アウェイ魚群の事前オーダーは、先鋒がもけのラシード、中堅がまちゃぼーのキャミィ、大将はマゴのキャミィ、リザーブは水派となった。

 ホームSaishunkan Sol 熊本の作戦タイムはメンバーたちが「なるほど」と言い合い、そこからネモが「とりあえずアイドル倒そう」と声を掛けるとここにShutoが「アイドルはちょっと確実にいきましょう。あの、3人でいきましょう、3人で!」と小さなネタを振ったところで作戦タイム終了となった。

 先鋒はネモのユリアン、リザーブはヤナイと申告した。先鋒戦への意気込みについてネモは「ここはもう賭けに出て、勝負しにいきます。なので4-0を取りに行きます」とした。これにはアール氏もハメコ。氏も驚きの声を上げる。

ホームはSaishunkan Sol 熊本で、出場メンバーはネモ、Shuto、NISHIKIN、ヤナイ
アウェイは魚群で、出場メンバーはマゴ、まちゃぼー、もけ、水派
前回の対戦結果は先鋒戦がShutoユリアンと水派コーリンで水派コーリンが勝利、中堅戦がヤナイGともけラシードでヤナイGが勝利、大将戦がネモユリアンとマゴキャミィでマゴキャミィが勝利し、魚群が3-1で勝利した
アウェイの事前オーダーは、先鋒もけラシード、中堅まちゃぼーキャミィ、大将マゴキャミィ

 ネモユリアンともけラシードの先鋒戦。ネモユリアンはVトリガーI/VスキルI、もけラシードはVトリガーII/VスキルI。

 1回戦1ラウンドはネモユリアンの与えるダメージも大きいが、もけラシードが先制。2ラウンドはネモユリアンの攻めがうまくハマって取り返し。ファイナルラウンドはギリギリの攻防からもけラシードの隙を狙って連携からクリティカルアーツ「ドミナントクラッシュ」で決めて、ネモユリアンが1本を先取した。

 2回戦1ラウンドはもけラシードの攻めがキッチリハマって先制。2ラウンドももけラシードが攻め切って勝利し、1本を取り返した。

 ここでインターバルを挟んでの最終3回戦が開始。ここでネモはギルにキャラクターを変更。VトリガーはII、VスキルはII。1ラウンドはもけラシードの連携が見事にハマり、一気に攻め込んで先制。2ラウンドも一気に勝利でもけラシードが勝利し、先鋒戦をもけラシードが勝ち取った。

ネモユリアンともけラシードの先鋒戦はもけラシードの動きが冴えわたる。ネモユリアンの放ったエイジスリフレクターもVシフトでかわして反撃。最終3回戦はギルに変えて挑むももけラシードの勢いは止まらず先鋒戦はもけラシードの勝利となった
Saishunkan Sol 熊本のプチ情報。チームメンバーのクセについての質問では、NISHIKINは暇になるとヒゲをよく触ってしまうそうだ。またネモはNISHIKINの口癖について、驚いてなくてもマジか、マジかと言っているそうだ。Shutoが気が付いたネモのクセについて、いいプレイをすると、鼻の下をスンと触ったり、周りをキョロキョロ見たりするそうだ。このネモの鼻スンについてアール氏は「長くネモさんを見てきましたけど、鼻スンには気が付きませんでした」とした

 中堅戦の作戦タイムではいきなり初戦でつまづいてしまったネモから「是非あと、頼みました! あなたたちしかいません、お願いしまーす!」とメンバーに対して激を飛ばす、というよりは気弱にお願いをして作戦タイムは終了となった。中堅はShutoのユリアンと申告。試合前の意気込みについてShutoはちょっとの間を置いてから「今日は絶対勝ちます!」とシンプルながら力のこもったコメントを残した。

 Shutoユリアンとまちゃぼーキャミィの中堅戦。ShutoユリアンがVトリガーI/VスキルII、まちゃぼーキャミィはVトリガーI/VスキルII。

 1回戦1ラウンドはまちゃぼーキャミィが勝利。2ラウンドは勝利し、まちゃぼーキャミィが1本を先制。2回戦1ラウンドはShutoユリアンの連携がうまく決まって1ラウンド先制。2ラウンドもShutoユリアンが終始冷静な対処で勝利して1本を取り返す。

 最終3回戦1ラウンドはShutoユリアンが先制。2ラウンドはまちゃぼーキャミィが取り返す。ファイナルラウンドはギリギリの攻防が展開し、まちゃぼーキャミィがクリティカルアーツ「クロススティンガーアサルト」を決めて体力を削ったところで、Vゲージの貯まっていたShutoユリアンはここでエイジスリフレクターのためにトリガーを温存することなく、起き攻め回避のためにVシフトを使う大英断でまちゃぼーキャミィの攻撃をかわすシーンが見られるなど、Shutoユリアンがこれまでにない鋭い動きを見せていたが、最終的にはShutoユリアンのメタリックスフィアをかわして反撃したまちゃぼーキャミィが勝利。激闘の中堅戦をまちゃぼーキャミィが制した。

Shutoユリアンとまちゃぼーキャミィの中堅戦はこれまで以上にShutoユリアンの勝ちへの渇望が感じられる一戦だったが、あと一歩のところでまちゃぼーキャミィが中堅戦を勝利した
魚群のプチ情報。チームメンバーたちのクセについて。水派が気が付いたマゴの口癖について「~だと思っていて~」とよく使うとのこと。リポーターの高木氏も「インタビューの時とかもよくおっしゃっていますよね」とコメントするとこれにはハメコ。氏からも「ちなみに~」もかなり使うとマゴの口癖が色々あるという話で盛り上がった。またマゴと水派が気が付いたまちゃぼーのクセとして、対戦で負けた時に10回くらい首を縦に振ってうなずくそうだ。逆に勝った時は前髪にフッと息をかける「前フー」をやるとのこと

 大将はNISHIKINのブランカと申告。ここで意気込みとしてNISHIKINは「魚群チーム相手の場合は、キャラ的にみんながキャミィに苦しめられているので、最初にネモさんからキャミィでって言われた時はちょっときっつい振り当てだなと思っていたんですけど、ここはもう社長の割り振りを信じてキャミィ対策してきましたので、応えられるように頑張ります」とした。

本節のSTATSでは、各選手の獲得ポイントや試合勝利数、キャラクターピックや総バトル数のほか、対空成功率や無敵技暴れ成功率などかなり細かい情報が提示される。特にマゴは本シーズンにおけるピックキャラが3人という、リーグトップの多キャラ使いなのがSTATSから分かる

 NISHIKINブランカとマゴキャミィの大将戦。NISHIKINブランカはVトリガーII/VスキルI、マゴキャミィがVトリガーI/VスキルII。

 1回戦は2連勝でマゴキャミィが勝利して1本を先制。2回戦はNISHIKINブランカが連勝で勝利して1本を取り返すという一進一退の攻防が展開する。

 3回戦1ラウンドはNISHIKINブランカが勝利。2ラウンドはマゴキャミィのペースで試合を展開するも、ここでNISHIKINブランカがVトリガー、ライトニングビースト発動でマゴキャミィに猛攻を展開、裏投げからローリングキャノンを決めて一気にマゴキャミィを追い詰める。そのまま流れを掴んでの猛攻でスタンにまで追い詰め、最後は連携からクリティカルアーツ「ダイナミックローリング」を決めて連勝で2本目をNISHIKINブランカが先取した。

 4回戦1ラウンドはNISHIKINブランカが攻め切って先制。2ラウンドはマゴキャミィのペースで試合が展開し、攻め切って取り返す。ファイナルラウンドはマゴキャミィがリズムを変えての立ち回りで攻め込むが、NISHIKINブランカもキッチリガードして反撃と互角の勝負ながら、NISHIKINブランカがトリガー発動からの連携を見事に決めて勝利。NISHIKINブランカが大将戦を勝利した。

 NISHIKINブランカの大将戦勝利により、試合はSaishunkan Sol 熊本と魚群とも2-2のドローとなった。

NISHIKINブランカとマゴキャミィの大将戦。初戦はマゴキャミィがNISHIKINブランカの動きを読み切って防御も攻めもいい形で1本を先取する
2回戦以降、NISHIKINブランカのキャミィ対策が見えてくると段々とマゴキャミィが劣勢に
Vトリガー、ライトニングビースト発動からのローリングキャノンがヒットし、大逆転を決めるなど、NISHIKINブランカが大将戦を勝利した

 試合終了後のSaishunkan Sol 熊本のインタビューでは大将戦に勝利したNISHIKINに話を聞くと「勝ててすごいうれしいです。自分はちょっと戦績はすごく奮わないんですけど、ネモさんが本当に勝ちたい相手だけには全部勝っているのでそこはうれしいところですね」とした。

 戦略についてリーダーのネモは「結構自分がキャミィ戦の練習をやっていたので、向こうは自分が出るんじゃないかなと思っていたと思うんですよ。そこにレアキャラのNISHIKINブランカをぶつけてやろうっていうので、作戦はうまくいったんですけど、自分とShutoが取り切れなかったですね」とした。

 また次節の意気込みについて聞かれると「まだまだ可能性はあるので、最後まで諦めずに頑張りたいと思います」と締めくくった。

Saishunkan Sol 熊本のインタビューの様子

大崩れさえなければ依然Good 8 Squadの圧倒的優位は変わらず

 以上、第12節 Day1の2試合が終了した。順位に大きな変動はないが、本日勝利したMildom Beastが暫定ながらも名古屋OJA BODY STARと同ポイントに追いついた。残り2節の結果次第でMildom Beastがボーダー圏内に食い込む可能性が高まったと言える。

 今回アウェイながらも勝利したMildom Beast。その立役者はもちろん大将戦に勝利したふ~どだが、一方で過去に敗北したぷげらバイソンに対して見事に勝利してリベンジを果たしたウメハラの活躍も見逃せない。このぷげらバイソンの敗北を受けて、これまでウメハラガイルへの対策としてバイソンを使っていた他のチーム、そしてGood 8 Squadはこの先、グランドファイナルで再度対決するような場面に遭遇した時、ぷげらバイソンが再度戦うのか、別の対策を用意するのかなど、今後の展開にも注目が集まる。

 そして本シーズン初の敗北を喫してしまった現在トップのGood 8 Squadについてだが、第12節を終えたところで8ポイント以上の差がついた瞬間に優勝が確定する。現在2位の忍ism Gamingと3位のv6プラス FAV Rohto Z!はどちらも現在24ポイントで11ポイントの差がついている。両チームがもし3ポイント獲得して勝利すれば点差は8、全勝4ポイント獲得なら7点差となるため、僅かながらもまだトップの可能性は残る形となった。ただしGood 8 Squadが残り2節で2ポイント以上獲得すればその瞬間に優勝は確定するため、依然としてGood 8 Squadがリーグをトップ通過する可能性は非常に高い。

 むしろ今回の初敗北から残り2節でGood 8 Squadがどう立ち直るかが注目のポイントになるだろう。その先に控えるグランドファイナルで優勝するためには、残り2節で見事に立ち直っておく必要があるため、その辺りも注目のポイントだ。

 次回、第12節 Day2は明日、11月30日20時からの開始となる。次回カードは1試合目がホームのコミュファDetonatioN VS アウェイのv6プラス FAV Rohto Z!、2試合目がホームの名古屋OJA BODY STAR VS アウェイの忍ism Gamingの2試合となる。

本日の結果
第12節 Day1終了時点での暫定順位
次回、第12節 Day2は11月30日20時から行なわれる