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Windows 11非対応の理由を教えてくれるアプリ

 サードパーティ製のWindows 11互換性確認アプリ「WhyNotWin11」が27日にGitHubで公開された。作者は米国在住のRobert C. Maehl氏。

 Microsoftは25日に「Windows 11」を正式発表し、同じタイミングで純正の互換性チェックプログラムを公開したが、当初公開されたバージョンでは判定結果としてWindows 11実行の可不可が示されるのみで、実行できない場合に何が原因で実行できないと判断されるのかについての情報が提供されなかった。

 WhyNotWin11では、Windows 11を実行する環境について「CPU」や「Boot Method」、「TPM Version」などいくつかのチェック項目を設けており、対応/非対応がひと目でわかるように視覚化されている。WhyNotWin11を実行すると、それぞれのチェック項目について数秒のチェック時間を置いたあと、対応している項目には緑色の背景で「OK」、非対応であれば赤色の背景で「X」、不明な場合は黄色の背景で「?」のアイコンをそれぞれ表示する。

 純正の互換性チェックプログラムではWindows 11が実行できない場合に表示されるダイアログボックスで「詳細情報」を参照すると、システムの最小要件を案内するWebサイトに誘導される。このサイトには大手量販店へのリンクが張られており、ここからはWindows 11が動かないほど古い環境ならば、PCごと買い換えることを推奨するというMicrosoftのスタンスが読み取れる。

 Windows 11に対応する環境は公開されているので環境を整えれば済む話なのだが、せっかくなら具体的にどのポイントを改善すればいいのか端的に指摘してくれれば確認する手間が省けるはずであり、WhyNotWin11はその需要を満たすアプリといえる。

 なお純正プログラムでもバージョンアップによって非対応理由を表示する方針が示されているようだが、もし純正プログラムの更新が待ちきれない場合は、サードパーティアプリであることを了承のうえで使ってみるのも1つの選択肢かもしれない。

Windows 11非対応の場合に表示されるダイアログ