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NVIDIA、マイニング専用GPU「CMP HX」投入。ディスプレイ出力なし

 米NVIDIAは18日(現地時間)、マイニング向けGPU「CMP HX」シリーズを発表した。

 既報のとおり、GPU不足が続くさなか、ゲーマーとマイナー(仮想通貨をマイニングする人のこと)がGeForceを取り合う事態が発生している。ゲーマーのGeForceの入手性を改善するために、GeForce RTX 3060ではマイニング性能が約半分になるというソフトウェアの制約を新たに課し、マイナー向けには別途マイニングに特化したビデオカードを用意することで、公平な供給を目指す。

 CMP HXシリーズは、マイナーに使われないディスプレイ出力を省くことでブラケット部のエアフローを改善できるほか、クロックと電圧を抑えてマイニング向けに電力効率を最適化している点などで、GeForceと差別化を図っている。

 第1四半期中には、まず「30HX」と「40HX」の2モデルを投入する。Ethereumのハッシュレートは前者が26MH/s、後者が36MH/s。いずれも補助電源は8ピン×1を利用し、電力はそれぞれ125W、185W、メモリはそれぞれ6GBと8GB。

 第2四半期に投入される「50HX」と「90HX」では、性能がそれぞれ45MH/sと86MH/sに向上。補助電源は8ピン×2となり、電力はそれぞれ250W、320Wとなる。メモリは10GB。

 採用カードは、ASUS、Colorful、EVGA、GIGABYTE、MSI、PalitおよびPC Partnerから発売される。