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マイニングの影響について情報開示が不十分でNVIDIAに550万ドルの制裁金

 米国証券取引委員会(SEC)は5月6日(現地時間)、NVIDIAに対しマイニングが同社のビジネスに与える影響についての情報開示が不十分であったとし、550万ドルの制裁金を課すと発表した。NVIDIAはこれに同意し、支払うとしている。

 SECによると、NVIDIAは2018年会計年度で、ゲーミング事業において大きな増収を報告したが、ゲーミング向けに設計したGPUの多くが実際にはマイニングに使われていて、これが重要な収益成長な要素であることを明らかにしなかった。同時に、マイニングによってほかのビジネス部門が成長し、ゲーミング部門が影響を受けていないといったような誤解を与えたとしている。

 SECは、NVIDIAのこれらの行為は、1933年ならびに1934年に発行した証券取引法の開示規定に違反しているとし、550万ドルの制裁金を課した。NVIDIAはこれらの調査結果を認めることも否定することもなく、制裁金を支払うことに同意したとしている。