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これが僕らの秘密基地!「World Monitor」アプリと大量のモニターで情報に埋もれる日々を過ごす
2026年3月10日 06:11
古くは映画「ウォーゲーム」に登場する指令室、日本のアニメでは「宇宙戦艦ヤマト」に登場するヤマトの艦橋や「機動戦士ガンダム」に登場するホワイトベースのブリッジなど、昔から巨大な基地や戦艦の艦橋と巨大モニターは切っても切れない関係にあるといえる。
このように、人はなぜか巨大なモニターや、たくさんのモニターに映し出される大量の情報に囲まれた景色に憧れる。ルーツをあれこれ探ってみても明確な答えは出てこないが、膨大な情報に囲まれることで、それをすべて理解して処理する存在への憧れが、中二病テイスト溢れるカッコよさにつながるのかもしれない。そんなロマン溢れる世界情勢の膨大な情報に埋もれることができるのが、AnghamiのElie Habib氏が開発した「World Monitor」だ。
「World Monitor」はリアルタイムな世界情勢を1つにまとめて表示できるダッシュボードアプリだ。オープンソースで開発されており、価格は無料。その情報は適当な物ではなく、世界中の航空機のリアルタイムな航跡データや船舶追跡システムなど、公開されているデータ、ニュースなどを精査して取得しており、見た目以上に実用的なアプリとなっている。
今回はそんな情報ダッシュボードアプリ「World Monitor」の概要や仕組みなどについて紹介したい。
余談だが、昔のアニメや映画をよく見てみると、厳密には映像が表示できるモニターの数は控えめで、それ以上にコンピュータっぽい謎の機器や計器類、レーダーのモニターなどが配置されていることの方が多く、必ずしも映像のモニターがたくさん置かれているわけではなかったりもする。
Live Demo版ならAPI設定不要で快適動作
「World Monitor」は、Windowsのほか、macOSやLinux、Raspberry Piなどで動作するほか、Webブラウザで動作するLive Demo版も用意されている。GitHubの最新版リリースページからダウンロード、インストールすることで利用できるほか、直接URLを叩くことでLive Demo版も利用できる。実行ファイル形式のインストーラをダウンロードし(World.Monitor_X.X.XX_x64-setup.exe)、インストールすれば準備は完了だ。
「World Monitor」のアプリを起動するとアプリの中心には世界地図が表示され、その他のエリアにはニュース番組のYouTubeライブ配信映像や、各種情報を表示する情報ウィンドウが多数表示され、リアルタイムで最新情報が取得され更新されていく様子が確認できる。
初回起動時は、半分くらいの情報ウィンドウがアップデートされず、エラーが発生するものもいくつか確認できるが、これらについては、個々の情報サービスからデータを取得するためのAPIキーを取得して、それぞれ設定する必要がある。これらを設定しないまま使用していると、アプリの負荷が高くなり、動作が重くなってしまう場合がある点には注意が必要だ。
なお、アプリの設定画面にはライセンスキーに関する記載があり、こちらを登録することで、「PRO」バージョンにアップデートでき、APIキーなどの設定なしですべての機能が利用できるようになるようだが、現在のバージョン(2.5.23)では、このリクエスト機能が正常に動作しておらず、別のサイトからリクエストする必要があるようだ。こちらは3月中のリリースが予定されており、現段階で具体的な料金プランなどについては触れられていない。
「World Monitor」が原則無料で使える点は変わらないが、おそらく料金が設定されるであろう「PRO」バージョンの導入について、Elie Habib氏は、GitHubのDiscussion内で、個々のAPI設定などが不要になるほか、データの更新間隔を高速化、SlackやDiscordなどとの連携などの利便性の向上や、ファイナンス周りのデータのより深い調査などが行なえるようになるとアナウンスしている。
▽World Monitor PROバージョンについて、Elie Habib氏のコメント
こうした設定などを気にせず、手軽に起動したい場合にはブラウザで利用できるLive Demo版がおすすめだ。Live Demo版では前述のAPIキーの設定などが不要で簡単に情報が取得できるため、画面上の「全画面」モードをクリックするか【F11】によるブラウザの全画面表示を使うことで、簡単に世界情勢をその手に握ることができる。
アプリ版もLive Demo版も大枠の情報カテゴリとして、地政学や軍事、紛争情報、インフラ情報が確認できる「世界(WORLD)」とスタートアップ企業、AIやクラウド、サイバーセキュリティに関連する情報をチェックする「テック(TECH)」、世界市場や銀行、投資動向などが監視できる「金融(FINANCE)」があり、それぞれのモードを切り替えるだけでカテゴリに合わせた情報に切り替わる。
Live Demo版ではこれら3つのカテゴリに加えて鉱業、金属、エネルギー商品、重要鉱物の動向が確認できる「Commodity Monitor」と、世界中の良いニュースやポジティブなトレンド、励みになる話が集められた「Happy Monitor」も公開されている。
- 世界
https://worldmonitor.app - テック
https://tech.worldmonitor.app - 金融
https://finance.worldmonitor.app - コモディティ
https://commodity.worldmonitor.app - ハッピー
https://happy.worldmonitor.app
個々の情報ウィンドウはドラッグ操作で位置を置き換えて簡単にカスタマイズできる。世界地図の方も右クリックしながらのドラッグ操作で世界地図を回転させたり、角度を変えての3D表示にしたり、ホイール操作で地域を拡大/縮小するなど、地図の位置を変えてみたり、地図上の表示レイヤーをチェックすることで、表示内容のカスタマイズも簡単に行なえる。
なお、最新のLive Demo版では、ベータ機能として3Dビューにも対応している。また、地図上の国をクリックすることで、クリックした国の詳細な分析レポートなども確認することも可能だ。
情報ウィンドウの文字情報は基本的に設定した言語に合わせて、AIによる自動翻訳や要約を行なうため、情報元の言語に関係なく、その内容が確認できるのはありがたいところだ。
「World Monitor」が取得する情報は、信頼できる公開情報源から収集されている。具体的にはニュースなら、BBCやReutersなど世界中の主要メディアのRSSフィードが元となっているし、紛争関連のデータはACLED、UCDPなど研究機関のデータを集約、災害情報の場合はNASAやUSGS、金融については各国の中央銀行や証券取引所の公開データで、複数のデータを取得し、それらを集約することで信頼性を担保しているようだ。
個人的にはライブニュースの機能はかなり幅広く使えそうだと感じられた。基本的に登録された世界中のライブ配信を行なっているニュース番組が常時配信される仕組みだ。音声はデフォルトではミュートだが、音声を有効にすることもできるので、これがかなりありがたい。
登録されているニュースには日本のものも含まれており、これらを流しておくのはかなり有用な使い道の1つといえる。ただし、登録されているニュースサイトすべてが正常に再生されるわけではなく、例えばアジア地域の場合、TBS NEWS DIGとARIRANG NEWSが再生できない状態だった。
また、カスタムチャンネルの機能も用意されており、YouTubeのチャンネル情報を追加することで利用できるが、ニュースサイトなどのライブ配信と個人が行なうライブ配信の設定の違いなどもあってか、ライブ配信中のチャンネルを登録しても「配信中のコンテンツはありません」といったメッセージが表示されてしまい、ここでは再生できなかった。
一方でYouTubeの動画自体のURLを直接入力すれば、動画再生も行なえるので、YouTubeでライブ配信中のURLを直接入力して再生する、または長時間の音楽動画などのURLを入れて延々と再生させておく、といった使い道にも利用できるのは面白そうだ。
ただし、いわゆるYouTube再生環境として使おうと思うと、いちいち設定を開き、URLを入力する必要があるため、この使い方はあまり推奨しない。やはりニュースを音声付きで常時垂れ流しで使う用途にはかなり向いている機能に感じられた。
今回は筆者宅の環境にて、複数のPCとモニターを使用して「World Monitor」を大量に起動して遊んでみることにした。使用したノートPCは2台、デスクトップPCが2台の計4台のPC上で「World Monitor」のLive Demo版を起動し、これらを6台のモニターに接続して表示させた。
そのうち4Kモニターでの表示はかなり動作が重く、マップの操作などで遅延が発生するなど、第8世代のCore i7ではやや荷が重かった印象だが、それ以外のPCについては特に大きな問題もなく、複数の「World Monitor」がさまざまな情報を画面に映し出す風景が完成した。
このように全6画面に並べられた「World Monitor」に表示される膨大な情報が淡々と更新され続けている画面を眺めていると、何もしていないのに、自分が世界の中心にいるような錯覚に陥る。正に世界と直結した秘密基地がそこにある。1台の大型モニターにドンっ!と「World Monitor」を表示させるのも魅力的だが、このように複数の小型モニターにいろいろな情報が流されるビジュアルも趣があって気分が高まる。
もっとカジュアルな情報を中心とした「World Monitor」を構築するのも面白そうだ。今回は筆者も不勉強なため試していないが、「World Monitor」はソースコードがGitHubで公開されているので、ゲームに関する情報やオンラインゲームの接続状況、世界中の玩具関連ニュースなど、自分好みのカジュアルな情報に特化した「World Monitor」を構築してみるのも面白そうだ。
趣味と実用が両立できる魅力的なダッシュボードアプリ
以上、なかなか刺激的なダッシュボードアプリ「World Monitor」について紹介した。今回、リアルタイムで変化する世界情勢を眺めていた時、筆者の脳裏に浮かんだのはSteamなどで配信されている動的壁紙ソフト「Wallpaper Engine」だ。今回の主旨とはややズレるが、580円のこの有料ソフトは世界中のユーザーが作成した自作の動く壁紙を自由にダウンロードして利用できるツールだ。
これらの中には、世界のサイバー攻撃の情勢をリアルタイムで取得するカスペルスキーが提供する「サイバー脅威マップ」のデータを取得して表示する壁紙がいくつか公開されており、こちらを設定して世界のサイバー攻撃の情勢をチェックしていたことがあるのだ。
カスペルスキー自身も「サイバー脅威マップ」のオンライン版を公開しているので、こちらを全画面表示で利用するのもかなり魅力的な選択肢の1つになるだろう。黒い地球の中を色とりどりの光線が世界中を駆け巡る様子は美しくもあり、だが、そのすべてが、侵入検知やランサムウェア、スパムメールなどのサイバー攻撃を示しており、サイバー世界の物騒さを物語っている。こちらはサイバー攻撃のみの扱いとなるため、情報はシンプルながらも、その分動作が軽いため、ちょっと古いPCなどでも軽快に動作する点もありがたい。
話がややズレてしまったが、「World Monitor」はビジュアル的にも実用的にもかなり魅力的なダッシュボードアプリに仕上がっている。特に取得情報がちゃんとしている点は、中二病的なビジュアルのカッコよさだけでなく、株価情報やIT関連のトレンド情報など、きちんとした情報収集が可能なツールとなっているため、かなり役に立つツールといえるだろう。
膨大な情報が音もなく更新され続ける画面を眺めていると、自分が世界の中心に立っているかのような全能感すら覚える。 迫りくる締め切りや物騒なニュースに気が滅入ることもあるが、時には「Happy Monitor」で世界中の善意に触れながら、この情報の大海原をクルーズしながら日々を過ごしていきたい。




































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