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ThinkPad初の1kg切りノートが発売! 13型2K「ThinkPad X1 Nano」
~バッテリで約23時間動作、5G版も後日登場
2020年12月8日 11:00
レノボ・ジャパン合同会社は、1kgを切る初のThinkPadとして13型モバイルノート「ThinkPad X1 Nano」を発売した。税別価格は26万円から。
本体重量が約907gと、堅牢性を重視して比較的重量があるThinkPadシリーズのなかでも最軽量のモデルとなっているほか、ディスプレイはアスペクト比16:10の2K(2,160×1,350ドット)でフルHDよりも広い情報量を備えている。クラムシェルながらタッチパネルモデルも用意。
CPUは第11世代Coreプロセッサ(Tiger Lake)で、4G LTEに加え、5Gモデルを後日展開。バッテリ駆動時間も最大約23時間とモバイルワークに特化したスペックを誇る。
ThinkPad X1 Nanoでは、軽量化のためにさまざまな部分で工夫を施しており、内部の基板面積は14型のThinkPad X1 Carbon比で約50%減、重量は40g減とスマートフォン並みのデザインルールと高密度実装技術を導入。キーボードについても新しいアルミベースのプレートを採用し、強度を保ちつつ肉抜きをすることで、ThinkPad X1 Carbonよりもフレームが約15g減、キーボード自体で40g減と軽くなっている。
Aカバー(天板)はドーム型カーボンカバーとディスプレイ面の衝撃を吸収する板バネ構造にすることで堅牢性を強化。高剛性軽量カーボン技術を謳い、表面には超軽量カーボンプリプレグ、接合部およびその下のフレーム構造にガラス繊維樹脂が使われている。
また、新型の大口径薄型ファンを搭載することで冷却能力を向上させるとともに、キーボードのベースプレートで熱を拡散させることで、第11世代Coreプロセッサの性能を最大限に活かせるように設計。
さらに、今回のモデルではユーザーが、高パフォーマンス/より良いバッテリーといったWindows 10の電源モードを設定せずとも、CPUの使用状況(CPU電力)に応じて高性能動作させるか静音動作させるかを適切に自動選択する「Intelligent Thermal Solution」を搭載。ユーザーがその場その場でバッテリの状態などを意識することなく運用可能になった。
バッテリは48Whの容量で、駆動時間は約23時間となっており、X1 Carbonの19.8時間よりも3時間長く動作。急速充電機能をサポートし、1時間の充電で0%から80%まで充電が行なえる。
5G対応によりアンテナを4本、Wi-Fiで2本の合計6本を装備。アンテナの実装には適切な出力を得たり、ノイズによる干渉を防いだりするために、アンテナ間の距離を離したり、導電体から遠ざけるといった配慮が必要だが、ThinkPad X1 Nanoでは小型の筐体ながらコンマ1mm単位でデザインを行なうことで、電波強度を確保した。
ThinkPad X1 Nanoでは、業界初とするレーダー方式で広視野角の人感センサーを搭載。離席時の自動ログオフ/ロック、着席時の自動ログオンといった生体認証機能によるタッチレスでの利用や、離席時に画面を消す省電力化機能を備えている。
このほか、カメラには物理的に映像をカットしてプライバシーを保護する「ThinkShutter」、360度の全方位で利用可能なビームフォーミングマイク、Dolby Atmosをサポートする4ピーカーとヘッドフォンなども備えている。
ThinkPad X1 Nanoのおもな仕様は、CPUが第11世代Core i7/i5、メモリ最大16GB、SSD最大1TB、13型2K液晶ディスプレイ(タッチ操作非対応/対応)、OSはWindows 10 Pro/Home。
インターフェイスは、Thunderbolt 4×2、Wi-Fi 6(IEEE 802.11ax)、Bluetooth、スピーカー、マイク、音声入出力端子などを装備。
本体サイズは約292.8×207.7×16.7mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約907g(タッチ操作非対応、LTE/5G非対応の場合)。