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1分間のWeb会議で通信量は何MB? ハイブリッドワーク導入を支援するホワイトペーパーをレノボが公開
2022年3月11日 06:17
レノボ・ジャパン株式会社、インテル株式会社、NTTドコモらは共同で、企業のハイブリッドワークにおいて、5G内蔵ノート「Connected Modern PC」(CMPC)の利活用の促進を目的としたホワイトペーパーを公開した。
2020年のコロナ禍以来、時間や場所を問わないハイブリッドワークが盛んになってきた。これに伴い5Gといった高速モバイル通信技術も進み、今や固定回線と変わらないぐらいの速度を実現できているため、どこでも仕事ができる環境が整いつつある。
その一方で企業は、PC持ち出しに対するセキュリティ面での心配や、導入費用に課題を感じていることが多く、そのためテレワークの実施率が下がったり、そもそもテレワークの導入を躊躇している企業も少なくない。
そこでNTTドコモとインテルは、テレワークの際に5G搭載ノート「CMPC」を提唱。モバイル通信の対応により、万が一紛失した際も電源起動のタイミングでロックやワイプができる「Mobile Device Management(MDM)」や、リモートキッティング/メンテナンス可能でシステム管理者の負担を軽減する機能、ドコモの固定VPNサービスによる高セキュアな閉域接続などを提供し、Wi-Fiのみを搭載したノートより高いセキュリティ性を確保できることをアピールしてきた。
しかしそれでも、中小企業はそれらのメリットを理解できていなかったり、そもそも、実際にWindowsでどう設定すれば良いのかわからなかったりする。さらに、実際にビジネスで運用した際にどのぐらいのデータ通信量が発生するのか、固定回線に慣れているからこそ意識していない企業も多く、どのプランを契約すれば最適なのかわからず、費用が不透明である。
そこで、5Gモデムを積極的に搭載してきたレノボ(ThinkPad)がこのCMPCの推進活動に加わり、このたびCMPC利活用に関するホワイトペーパーを公開。CMPCの特徴だけでなく、自社でテレワークを推進し実践してきた経験を活かし、そのメリットを訴求。さらにCMPCでモバイル回線を使うための設定の仕方やノウハウを説明している。
そしてホワイトペーパーの最後で、実際に5Gモジュール内蔵ThinkPadでフィールドテストを行ない、Web会議を行なった際に発生する通信量を概算した値が紹介されている。これによれば、Microsoft Teams、Zoom、Google Meatはいずれも、音声のみの場合は1分あたり約1MBを消費するが、映像が加わった場合、順に約46MB、約13MB、約19MBの通信が行なわれることが分かったという。
これらの概算値に基づいて、Web会議のみならず、動画視聴やWebページ閲覧、ファイル転送や電子メールの頻度に応じた通信量試算表を末尾に用意しており、企業は業務内容に即した通信量を概算でき、最適なプランが契約できるようになっている。
もっとも、今回のホワイトペーパー公開はあくまでもCMPC推進の一環である。世界的に見ても日本のCMPCの普及率は高いが、欧州と比べるとまだ高いとは言えない。3社の協業により、今後CMPCの市場拡大が期待される。