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NEC、マスク着用に特化した顔認証技術。認証率99.9%以上

 NECは、マスク着用時でも高精度を実現する新しい顔認証エンジンを開発したと発表した。本エンジンは、顔認証やさまざまな映像分析機能を組み合わせて複合的なソリューションを実現する「NEC映像分析基盤」、複数の生体情報を活用したマルチモーダル生体認証のためのサービス「Bio-IDiom Services」などの製品として10月上旬より順次販売開始する。

 NECは従来からマスク着用に対応した顔認証を実現していたが、このたび、マスク着用に特化した顔認証エンジンを開発。本来、目、鼻、口などの位置やかたち、大きさなどの特徴点を抽出し、照合を行なっていたが、本エンジンではマスクで覆われていない目の周辺に重点を置き特徴点を抽出/照合する。

 本エンジンを用いた顔認証プロセスでは、まずカメラで撮影して検出した顔画像から、マスク着用の有無を判定、次にそれぞれに適した顔認証アルゴリズムに切り替え、特徴点の抽出と照合を行なう。これにより、マスク着用者と非着用者が混在しても高精度を実現する。

 同社の社内評価において、マスク着用時の1:1認証での認証率は99.9%以上と、高い精度を実現したことを確認。また、さまざまな色や柄のマスクにも対応でき、高い実用性を有しているとした。