ニュース

2020年最終版「Chrome 87」、CPU使用率/メモリ消費量を削減。ページ読み込み7%高速化

 米Googleは17日(現地時間)、2020年最後のリリースとなる「Chrome 87」を本日より順次配信開始した。

性能面の改善

 Chrome 87は今年(2020年)最大の性能向上アップデートとなっており、開いているタブにリソースをつぎ込む仕様となったことで、CPU使用率を5分の1に削減。ノートパソコンにおけるバッテリ駆動時間を最大1.25時間延長できるという。

 また、起動速度は25%向上し、ページの読み込みが7%高速化した。その一方で、メモリ消費量や電力の削減ができたとしている。

 Android版では、進む/戻るを行なったさいのページの読み込みを瞬時に行なえるようになった。

機能面の改善

 機能面では、タブ機能を強化し、タブを固定できるようになっただけでなく、タブをグループとして管理する機能や、ほかのデバイスにそのタブを共有する機能を搭載。今月中にはタブを検索する機能を追加するという。

 開いているタブをリストで見やすくする機能も、Chromebook版を皮切りに順次デスクトップ版に実装していく。

 また、アドレスバーで設定項目を検索し、すぐにアクセスできる機能も実装したというが、日本語環境では利用できないようだ。

 このほか、過去に訪れたレシピや製品購入ページを、カテゴリ別に分類して整理し、振り返ることができるカード機能も実装する予定。

 このほか、脆弱性も多数修正されている。