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AI「りんな」の歌声が嬉しい/悲しいの感情表現を獲得

感情スタイルオフ/嬉しい/悲しいの3種類でりんながバラードを歌ったデモ

 日本マイクロソフト株式会社は、同社が開発したAI「りんな」の音声合成に「感情スタイル」を新たに導入した。歌声と話し声のどちらにも適用される。

 今回追加されたのは「嬉しい」と「悲しい」の2つの感情スタイル。2つの感情に対応した約2時間分の声データを学習させることで、与えられた文章に対してそれぞれの感情を適用したさいの表現方法を自ら推測し、スタイルにあわせた音声を生成できるようになった。

 2019年4月に発表したポップやバラードなどの曲調に応じた歌唱表現を実現する「歌唱モデル」と組みあわせた歌声生成も行なえ、「バラード調の嬉しい歌声」といった学習データに含まれていない表現も可能にした。また、安中市観光機構とのコラボレーションで製作された「バーチャルリアリティ 碓氷峠廃線ウォーク」では、この感情スタイルを話し声に適用したりんながガイドを務めている。

バーチャルリアリティ 碓氷峠廃線ウォーク「AIりんな車掌チャレンジ」