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昔の写真も背景ぼけ。Pixelに新機能追加

ポートレート写真の後編集機能

 米Googleは9日(現地時間)、同社のAndroidスマートフォン「Pixel 4」への新機能の追加を発表した。アップデートは今後数週間かけて順次行なわれる。

 1つ目は、ポートレート写真の背景ぼかしを撮影後に行なえる機能。過去に撮影した写真やポートレードモードで撮影していない写真にも適用可能なのが特徴的で、Google Photoのアプリ上から編集機能を通じて利用でき、スライダーでぼかし具合を自由に調整できる。

Call Screenがロボコールを検知する様子

 2つ目は、録音などの自動音声による電話(ロボコール)を検知する機能。米国にてPixel 4に提供されている、Google Assistantが提供する電話の代理応答機能「Call Screen」への機能追加にあたる。

 発信者が分からない着信があると、Call Screenが自動的にスクリーニングを行ない、相手がロボコールだった場合はスマートフォンの鳴動を行なわず切断する。ロボコール以外の着信の場合は、誰がどういう目的で電話してきているのかといった情報をGoogle Assistantが画面にテキストで表示するとともに鳴動を行なう。また、着信履歴画面からGoogle Assistantが通話内容をテキストに文字起こししたものを確認できる。

Duoでカメラが自動で話者を追従する様子

 3つ目は、ビデオ通話アプリ「Duo」の機能改善。ビデオ通話を行なっているさいに、話者にあわせてカメラの画角が自動的に変更される。途中で話者が増えたり変わったりした場合も、全員がカメラに映るように適宜調整が行なわれる。

通話画面の背景をぼかせる機能

 通信状況が悪い場合の音質改善も施されており、機械学習を利用して音を予測し、途切れを最小限に抑える。また、Pixel 2以降ではリアルタイムで背景をぼかす「Portrait filter」も利用可能となり、電話会議などで映したくない背景をぼかせる。

 そのほかPixel 4については、イギリスなど一部地域向け(日本は含まれない)に新たなGoogle Assistant(英語版のみ)の提供がまもなく開始するほか、Google Mapにおける位置情報の取得が高速化し、精度が向上している。

 Pixel 2/3/3aについても機能追加が行なわれ、新しいRecorder(レコーダー)アプリや、Pixel 3/3aへのLive Caption(動画視聴時の自動文字起こし)機能、SNSなど事前に指定したアプリからの通知を停止するなどして作業への集中を促すFocus Mode(フォーカスモード)、Pixel 2シリーズ向けに画面を下向きにして置くと非通知モードになる「Flip to Shhh」などが提供される。