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IBM、世界最大の量子計算センター開設。53量子ビットシステムも近く稼働
2019年9月19日 14:13
米IBMは9月18日(米国時間)、ニューヨーク州にて「Quantum Computation Center」を開設したことを発表した。
同センターは世界最大規模の量子計算システム群を有しており、現時点では10台のシステムがオンラインで稼働中。システムの構成は、20量子ビットが5台、14量子ビットが1台、5量子ビットが4台。そのうちの5台が量子コンピュータの性能基準である16量子ビットを備えたことで、新しい持続的な性能指標を示すことになったとしている。
また、1カ月以内に商業向け量子計算システムは14台へと拡張される予定で、これにはより複雑な実験を実行できる新しい53量子ビットのシステムも含まれる。
IBMの量子計算システムは、プログラマブルな複数量子ビット演算の信頼性と再現性のために最適化されており、95%の可用性で最先端の量子計算研究が可能。同センターでは15万人以上のユーザーと80近い商業顧客、学術機関、研究所といった増大するニーズに応えることができ、量子コンピュータの進歩や実用面での探求に貢献可能という。
量子計算が進歩することで、新薬や新材料、サプライチェーン最適化の大幅改善、より良い投資のための新たな金融データモデルの構築方法など、未来の科学的な発見への扉を開けるとしている。