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Huawei直属の検証団体がHuaweiの技術的瑕疵を英政府に報告
2019年3月29日 14:38
英Huawei Cyber Security Evaluation Center(HCSEC)の監視委員会は28日(英国時間)、中国Huaweiのソフト開発におけるエンジニアリングプロセスに重大な技術的瑕疵があり、英国の通信事業にとって新たなリスクを生じる可能性があるとの提言を取りまとめ、英国政府に提出した。
HCSECは、英国Huawei Technologies支社に所属する団体で、Huaweiの製品を導入することによって英国インフラにリスクが生じることを緩和することを目的とし、中国Huaweiと英国政府との協定にもとづき2010年に設立された。2014年に設立されたHCSEC監視委員会は、英National Cyber Security Centre(NCSC)長官のシアラン・マーティン氏が委員長、Huawei本社のライアン・ディング氏が副委員長を務め、Huaweiからは独立した活動を行なっている。
委員会が提出した5度目の年次報告書によると、Huaweiのエンジニアリングにおける重大な技術的瑕疵は、2018年の報告書でも報告されていたが、今回の検証までに具体的な対策がなされておらず、今回新たな問題が発見された。そのため、同委員会では、現在英国に導入されているHuawei製設備において、長期的なセキュリティリスクの制御ができるかどうかについて、限定的な保証しかできないと警鐘を鳴らしている。
これに対し英Huaweiは同日付けで、「われわれはこの報告を真摯に受け止めており、現在進行中のソフトウェアエンジニアリング能力の変革に活かしていきます。報告書の要求を満たすべく、通信事業者やNCSCと協力を行なっていきます」との声明を発表している。