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折りたたみスマホの常識が覆る!横長のGalaxy Z Fold8と極薄Ultraを同時レビュー
2026年8月3日 09:55
Samsungの折りたたみスマートフォンGalaxy Z Foldシリーズから、最新モデル「Galaxy Z Fold8」および「Galaxy Z Fold8 Ultra」が登場した。従来までは1モデルでの展開だったが、今回から正統進化モデルのZ Fold8 Ultraと、新たなアスペクト比のディスプレイを採用する新機軸モデルのZ Fold8の2モデル展開となった。
短期間ながら両方とも試用する機会を得たので、それぞれの違いを中心に見ていきたい。いずれも8月7日発売予定で、直販のSIMフリーモデルの価格はZ Fold8が26万9,880円から、Z Fold8 Ultraが29万6,780円から。
正統進化モデルの「Galaxy Z Fold8 Ultra」
まず初めに、正統進化モデルとなる「Galaxy Z Fold8 Ultra」を見ていこう。主な仕様は以下表の通りだ。
| 【表1】Galaxy Z Fold8 Ultraの主な仕様 | |
|---|---|
| SoC | Snapdragon 8 Elite Gen 5 for Galaxy |
| メモリ/内蔵ストレージ | 12GB/256GB、12GB/512GB、16GB/1TB |
| OS | Android 17 |
| カバーディスプレイ | 6.5型有機EL「Dynamic AMOLED 2X」、フルHD+(1,080×2,520ドット)、輝度最大3,000cd/平方m、リフレッシュレート1~120Hz |
| メインディスプレイ | 8型有機EL「Dynamic AMOLED 2X」、QXGA+(2,256×2,504ドット)、輝度最大3,000cd/平方m、リフレッシュレート1~120Hz |
| リアカメラ | 超広角 : 約5,000万画素、 F1.9 広角 : 約2億画素、F1.7 3倍望遠 : 約1,000万画素、F2.4、デジタルズーム最大30倍 |
| フロントカメラ | カバー : 約1,000万画素 フロント : 約1,000万画素 |
| 5Gネットワーク仕様 | Sub-6/ミリ波 |
| 対応SIM | Nano SIM+eSIM |
| 無線LAN/Bluetooth | Wi-Fi 7/Bluetooth 6.0 |
| 防水・防塵 | IPX8、IP4X |
| 生体認証機能 | 顔認証、指紋認証 |
| 外部ポート | USB 3.2 Gen 1 Type-C |
| おサイフケータイ | 対応 |
| バッテリ容量 | 5,000mAh |
| ワイヤレス充電 | 対応(Qi準拠) |
| サイズ | 閉じた状態 : 158.4×72.8×8.9mm 開いた状態 : 158.4×143.2×4.1mm |
| 重量 | 約215g |
| カラー | クリーム、グラファイト、バイオレットシャドウ、グリーンシャドウ |
従来モデルのZ Fold7は、折りたたみスマートフォンとは思えないほどの薄く軽いボディが大きな特徴だったが、Z Fold8 Ultraもその特徴をほぼそのまま受け継いでいる。
サイズは閉じた状態で158.4×72.8×8.9mmと、従来から変わっていない。閉じた状態で手にしても、一般的なスマートフォンの大型モデルとほとんど変わらない印象で、これが折りたたみスマートフォンとは信じられないほどだ。
開いた状態では158.4×143.2×4.1mmと、従来よりも0.1mmの薄型化を実現しており、この点が進化点となる。SamsungはZ Fold史上最薄としている。
重量は約215gと従来モデルから変わっていない。とはいえ一般的なスマートフォンの大型モデルでは重量が220gを超える製品も存在していることを考えると、この軽さは驚異的だ。従来モデルと合わせ、折りたたみスマートフォンは重い、というイメージは完全に払拭されたといえる。
折りたたみ仕様を実現しつつこれだけの薄型軽量ボディを実現することで気になるのが折りたたみディスプレイの強度だが、ディスプレイ下部にチタン合金製フィルムとチタンプレートを配置する「Flex Titanium技術」と呼ばれる新技術を採用することで、従来の20倍の強度を実現するとともに、折り目の段差も軽減。実際に開いた状態のディスプレイに触れてみても強度的な不安が感じられない。
また、折り目部分の段差も見た目にはほとんど分からず、触ってもごくわずかな段差が感じられる程度だ。このあたりは、長年折りたたみスマートフォンを手がけてきたSamsungの技術の蓄積が大きく生かされているといっていいだろう。
新たな視聴体験を実現する「Galaxy Z Fold8」
続いて、新機軸モデルとして追加された「Galaxy Z Fold8」だ。主な仕様は以下の表の通りだ。
| 【表2】Galaxy Z Fold8の主な仕様 | |
|---|---|
| SoC | Snapdragon 8 Elite Gen 5 for Galaxy |
| メモリ/内蔵ストレージ | 12GB/256GB、12GB/512GB、16GB/1TB |
| OS | Android 17 |
| カバーディスプレイ | 5.5型有機EL「Dynamic AMOLED 2X」、WUXGA+(1,248×1,972ドット)、輝度最大3,000cd/平方m、リフレッシュレート1~120Hz |
| メインディスプレイ | 7.6型有機EL「Dynamic AMOLED 2X」、QXGA+(1,840×2,448ドット)、輝度最大3,000cd/平方m、リフレッシュレート1~120Hz |
| リアカメラ | 超広角 : 約5,000万画素、 F1.9 広角 : 約5,000万画素、F1.8 |
| フロントカメラ | カバー : 約1,000万画素 フロント : 約1,000万画素 |
| 5Gネットワーク仕様 | Sub-6/ミリ波 |
| 対応SIM | Nano SIM+eSIM |
| 無線LAN/Bluetooth | Wi-Fi 7/Bluetooth 6.0 |
| 防水・防塵 | IPX8、IP4X |
| 生体認証機能 | 顔認証、指紋認証 |
| 外部ポート | USB 3.2 Gen 1 Type-C |
| おサイフケータイ | 対応 |
| バッテリ容量 | 4,800mAh |
| ワイヤレス充電 | 対応(Qi準拠) |
| サイズ | 閉じた状態 : 123.9×81.9×9.7mm 開いた状態 : 123.9×161.4×4.5mm |
| 重量 | 約201g |
| カラー | ラベンダー、グラファイト、クリーム、ピスタチオ |
Z Fold8 UltraとZ Fold8との大きな違いとなるのが、搭載するディスプレイだ。Z Fold8 Ultraは従来モデルと同じアスペクト比21:9のカバーディスプレイと正方形に近いアスペクト比の折りたたみディスプレイを搭載。
それに対しZ Fold8は、アスペクト比16:10のカバーディスプレイと、アスペクト比4:3の折りたたみディスプレイを採用している。ディスプレイについては、後ほどZ Fold8 Ultraとの比較と合わせて紹介するが、この新たなアスペクト比のディスプレイを採用したのは、従来までのユーザーからのフィードバックを受けてのものだという。
これまでのZ Foldシリーズは、Z Fold8 Ultra同様に、開いても縦に長いディスプレイを採用してきた。これは、開いた状態で2つのアプリを左右に並べて表示した場合などの利便性を考慮してのものだった。その反面、アスペクト比16:9などの映像を表示する場合には、黒い非表示部分が多く発生してしまい、ディスプレイサイズのわりに映像視聴時の迫力に欠けるという声があった。
そこでZ Fold8では、画像や映像の視聴体験を高めるため、折りたたみディスプレイを開いた状態でアスペクト比4:3と横長のディスプレイを採用したという。
これに伴い、本体形状やサイズも従来モデルから大きく変更。サイズは閉じた状態で123.9×81.9×9.7mmと、縦が短く横が広くなった。また開いた状態では123.9×161.4×4.5mmと、こちらも縦が短く、横が広くなっている。
このサイズ感は、手に持ってもこれまでの折りたたみスマートフォンにはなかったものと実感できる。閉じた状態では、一般的なスマートフォンと比べても横が大きく、やや手に余る印象。持ちやすさという点ではZ Fold8 Ultraの方が上と感じる。
開いた状態では、アスペクト比4:3の横長ディスプレイとなったことで、スマートフォンというよりもタブレットに近い印象。アスペクト比16:9の動画もかなり迫力のあるサイズで表示できるのはもちろん、スマートフォンで撮影した写真は通常アスペクト比が4:3ということもあり、全画面をフルに使って写真を表示できるのはこれまでになかった利点と感じる。
重量は約201gと、Z Fold8 Ultraより14gほど軽い。一般的なスマートフォンでもこれより重い製品が多いことを考えると、この軽さは驚異的だ。実際に手にしても、軽々持ち歩けると感じる。
強度に関してはZ Fold8 Ultra同様で、こちらもFlex Titanium技術を採用することで、優れたディスプレイ強度と折り目の軽減を実現している。
ただし、Z Fold8では、本体を半開きの状態で利用する「フレックスモード」に非対応となっている。折りたたみディスプレイは完全に開いた状態でしか利用できなくなっており、機能面という点ではZ Fold8 Ultraに劣っている。
双方のディスプレイを比較
続いて、Z Fold8 UltraとZ Fold8のディスプレイを比較していこう。まずはカバーディスプレイから。
Z Fold8 Ultraのカバーディスプレイは、表示解像度1,080×2,520ドット、リフレッシュレート1~120Hzの6.5型有機EL「Dynamic AMOLED 2X」を採用。アスペクト比21:9で、一般的なスマートフォンのディスプレイとほぼ同様の感覚で利用できる。
それに対しZ Fold8のカバーディスプレイは、表示解像度1,248×1,972ドット、リフレッシュレート1~120Hzの5.5型有機EL「Dynamic AMOLED 2X」を採用。アスペクト比が16:10と横に広い。アプリ利用時などはZ Fold8 Ultraや一般的なスマートフォンと比べて縦の情報量が少なくなる。Webアクセス時は、逆に横の情報量が増えるため、一度に表示できる情報量にそれほど大きな違いが出ない場合もあるが、アプリによっては縦の短さが少々気になる場合もあるだろう。
ただ、このアスペクト比の差から、アスペクト比4:3の写真を表示する場合にはZ Fold8の方が大きく表示できる。反面アスペクト比16:9の動画を表示する場合には、Z Fold8 Ultraの方が有利だが、本体を横にすればZ Fold8も十分大きく表示でき、ほぼ同等の迫力のある映像を楽しめる。
このように、カバーディスプレイに関しては双方に有利、不利があり、どちらが有利かはなかなか判断が難しい。とはいえ閉じた状態では通常のスマートフォンとしての使い勝手が重視される場面が多いと考えると、Z Fold8 Ultraの方がやや有利と感じる。
それに対し折りたたみディスプレイはどうか。Z Fold8 Ultraは表示解像度2,256×2,504ドット、リフレッシュレート1~120Hzの8型有機EL「Dynamic AMOLED 2X」を採用。アスペクト比は約21:19と、正方形に近い。従来モデルよりも表示解像度が高められているが、サイズやアスペクト比は従来とほぼ同じだ。
対するZ Fold8は、表示解像度1,840×2,448ドット、リフレッシュレート1~120Hzの7.6型有機EL「Dynamic AMOLED 2X」を採用。アスペクト比は横長の4:3と、これまでの折りたたみスマートフォンにはなかったものだ。
Z Fold8 Ultraは、折りたたみスマートフォンとして標準的。正方形に近い縦長ということで、アプリを左右に並べて同時表示し利用する場合の利便性は申し分ない。それに対しZ Fold8は横長で、アプリ表示時の縦の情報量が少なくなる。本体を90度回転すれば縦長となり縦の情報量を増やせるので、開いてアプリを利用する場合は本体を90度回転して利用した方が良さそうだ。
しかし、画像や映像を表示すると、その印象は一変する。
Z Fold8 Ultraでは、アスペクト比4:3の写真やアスペクト比16:9の動画を表示させた場合、多くの非表示部分が発生してしまい、せっかくの画面の大きさを最大限生かせていないという印象を強く感じてしまう。
それに対しZ Fold8では、写真については全画面を使って表示できる。非表示領域が発生することなく表示でき、その迫力はかなりのものだ。しかも、物理的な画面サイズはZ Fold8 Ultraの方が大きいが、写真表示サイズはZ Fold8の方が大きい。これは、Z Fold8 Ultraを90度回転して表示した場合も同様だ。
動画についても同様。アスペクト比16:9の動画を表示する場合には、Z Fold8でも上下に非表示領域が発生するが、それでもディスプレイのかなりの領域を利用して大きく表示され、かなり迫力がある。
それに対しZ Fold8 Ultraは上下により大きな非表示領域が発生し、動画の表示サイズもZ Fold8よりも小さくなる。本体を90度回転するとディスプレイはやや横長となるため、縦よりも表示サイズは大きくなるが、それでもZ Fold8の動画表示サイズよりわずかに小さい。
そして、写真や動画だけでなく、電子書籍においてもZ Fold8の画面アスペクト比が有利に働く。
Z Fold8 Ultraはわずかに縦長のディスプレイのため、電子書籍を見る場合は開いた状態で単ページ表示、90度回転で見開き表示となる。それに対しZ Fold8は横長のディスプレイのため、開いた状態で見開き表示、90度回転で単ページ表示となる。
これは初期の表示形態が違うだけで、本体を回転させることで好きな表示で閲覧できるという点ではほぼ同じだ。しかしアスペクト比の違いから、見開き表示、単ページ表示のどちらもZ Fold8の方が誌面を大きく表示できるのだ。その差はそこまで大きいわけではなく、文字の視認性もほぼ変わらない。しかしZ Fold8の方が画面全体に誌面が表示され、画面を最大限有効に活用できているという印象だ。
なお以下の写真では、インプレス刊「できるfit ずっと使えるGoogle Pixel Gemini対応 10a/10 Pro/10/9a」を利用している。
そして、これは漫画で特に有利となる。漫画は基本的に見開きのアスペクト比が約4:3で、Z Fold8の画面アスペクト比と同等。つまり、Z Fold8なら漫画を見開きで画面いっぱいに表示できるわけだ。もちろん、一般の電子書籍同様、見開きでの実際の表示サイズはZ Fold8 Ultraの見開き表示よりもわずかだが大きくなる。画面いっぱいに表示される漫画は見やすさという点でも迫力という点でもZ Fold8 Ultraを上回っており、これも大きな魅力といえる。
なお以下の写真では、佐藤秀峰氏の「ブラックジャックによろしく 第1巻」を利用している。
ちなみに、1点不満があるとしたら、画像や電子書籍を画面全体で表示できるため、インカメラのパンチホールが邪魔になるという点だ。これはZ Fold8 Ultraでも同様の問題が発生する場面があるためZ Fold8の欠点というわけではないが、気になるのは事実。
とはいえ、この点を差し引いたとしても、Z Fold8の折りたたみディスプレイは、写真や動画、電子書籍などの閲覧に最適で、Samsungが狙った視聴体験を高めるという狙いがしっかり実現できていると実感できる。
リアカメラはZ Fold8 Ultraは3眼仕様、Z Fold8は2眼仕様
続いてカメラを比較する。
Z Fold8 Ultraのリアカメラは、従来同様の超広角、広角、3倍望遠の3眼仕様となっている。ただ超広角カメラの撮像素子が約5,000万画素と、従来の約1,200万画素から強化されたことで、超広角カメラの画質が高められている。それに対し、広角カメラは約2億画素、3倍望遠カメラは約1,000万画素と、従来同様の撮像素子となっている。
それに対しZ Fold8のリアカメラは、超広角と広角の2眼仕様となる。撮像素子は、双方とも約5,000万画素を採用。2眼仕様になるとともに撮像素子もZ Fold8 Ultraよりも控えめのスペックとなっている。このあたりは製品の差別化やコスト削減といった要因によるものと考えていいだろう。
インカメラは、双方ともカバーディスプレイ上部と折りたたみディスプレイ右上の2カ所に搭載。撮像素子はいずれも約1,000万画素となる。
ズーム機能は、双方とも2倍望遠は広角カメラを利用した撮像素子の中央クロップで無劣化撮影が可能で、それ以外はデジタルズームとなる。ただ、望遠カメラの有無により、デジタルズームの最大倍率はZ Fold8 Ultraが30倍、Z Fold8が10倍となる。
以下は、双方の各レンズとズーム撮影時の写真だが、超広角カメラでは撮像素子の違いからZ Fold8 Ultraの方が高画質に撮影できているが、大きく拡大して初めて分かる程度で、ひと目で分かるほどの差があるわけではない。広角カメラでの撮影についても同様で、Z Fold8がZ Fold8 Ultraより撮影画質が大きく劣っているとはほぼ感じられない。そのため、スペックの違いはそこまで気にしなくて良さそうだ。
ただ望遠撮影については、望遠カメラの有無が大きく影響している。最大撮影倍率が大きく異なるのはもちろん、同じ10倍撮影時の画質はZ Fold8 Ultraの方が優れている。この点は明確な違いといっていいだろう。
以下は、Z Fold8 UltraとZ Fold8の広角カメラで、ほぼ同じように撮影した写真だ。双方を並べて掲載するので、比較の参考にしてもらいたい。
充実のAI機能を搭載
AI関連機能は、Z Fold8 UltraとZ Fold8との間に違いはない。
まず、Galaxy S26シリーズから搭載された、画面に表示されている内容からそれに関連する操作を提案する「Now nudge」は、Z Fold8シリーズにも搭載。その上で、たとえば届いたメッセージの内容から地図アプリやカレンダーなどほかのアプリを開く提案があった場合などは、折りたたみディスプレイにメッセージアプリと新たに開くアプリを自動で左右に並べて開くといった動作が新たに可能となっている。
「フォトアシスト」は、文字で編集内容を伝えるだけで写真の編集が行なえる機能。たとえば、写り込んだ人を消したい場合は「写り込んでいる人を消して」と指示を入力するだけで簡単に人物を消去できる。言葉で細かな指示を入力して編集できるのは、編集初心者にも分かりやすいだろう。
動画のAI編集機能としては、「マイファンカム」機能を用意。撮影した動画に映る特定の人物を指定すると、その指定した人物を中心にトリミングした動画を作成できる。
アプリの動作をAIが代行して行なう「Automation」という機能も搭載される。発売当初は英語と韓国語のみ対応だが、9月末頃に日本語への対応も予定されている。Automationで操作代行が可能となるアプリは、40以上を予定しているとのことだ。
このほかにも、「Gemini Notebook(旧Notebook LM)」をプリインストールし、有料プラン「Gemini AI Pro」が6カ月間無料で利用できるなど、AI機能はかなり充実している。なにより、大きな折りたたみディスプレイを有効活用できるという点でも、便利に進化しているという印象だ。
性能はほぼ同等
冒頭で仕様を紹介しているが、Z Fold8 UltraとZ Fold8は、搭載SoCがSnapdragon 8 Elite Gen 5 for Galaxy、RAMが12GBまたは16GB、内蔵ストレージが256GB/512GB/1TBと同等。そのため、性能に関してはほぼ違いがないと考えていい。
今回は発売前の試用機ということもありベンチマークテストは行なえなかったが、どちらもアプリやAI関連機能が快適に動作した。QualcommのフラグシップSoCを搭載していることもあり、性能面での不安はないといっていいだろう。
生体認証機能は、インカメラを利用した顔認証と、側面の電源ボタン一体型指紋センサーを搭載。顔認証は、カバーディスプレイ、折りたたみディスプレイ双方のインカメラで利用できる。
モバイル通信は、どちらも5G Sub6およびミリ波に対応。SIMはNano SIM×1およびeSIMに対応する。無線機能は、Wi-Fi 7(802.11be)準拠無線LANとBluetooth 6.0を搭載。
防水防塵性能は、防水がIPX8、防塵がIP4X準拠となる。折りたたみ式ということで防塵性能は一般的なスマートフォンに劣るが、防水性能は申し分ない。
接続端子は双方とも下部側面にUSB 3.2 Gen 1 Type-Cのみを用意する。
搭載バッテリ容量は、Z Fold8 Ultraが5,000mAh、Z Fold8が4,800mAhとなっており、Z Fold8の方がやや少なくなっている。これは本体サイズが影響していると考えられる。そのため動画連続再生時の公称の駆動時間はZ Fold8 Ultraが約27時間、Z Fold8が約26時間とわずかにZ Fold8 Ultraの方が長くなっている。
念のため、折りたたみディスプレイ側を利用し、輝度50%に設定してYouTubeのフルHD動画を連続ストリーミング再生してみたところ、約5時間経過時点でのバッテリ消費量はZ Fold8 Ultraが17%だったのに対しZ Fold8は20%だった。この検証からも、駆動時間はZ Fold8 Ultraの方がわずかに有利と考えていいだろう。
折りたたみの利便性を求めるならZ Fold8 Ultra、視聴体験を優先ならZ Fold8
今回、短時間ながらZ Fold8 UltraとZ Fold8を試用したが、どちらも折りたたみスマートフォンとしてかなり魅力的な製品に仕上がっているという印象を強く感じた。それだけに、どちらを選ぶか悩むところだ。
Z Fold8 Ultraは、まさに王道の折りたたみスマートフォンだ。アプリ利用の利便性や、用途に応じてカバーディスプレイと大型の折りたたみディスプレイを使い分けるという部分の使い勝手はさすがという印象。なにより、従来モデル同様の薄型軽量ボディで、一般的なスマートフォンと変わらない感覚で持ち歩いて利用できる点は魅力が高い。従来のZ Foldシリーズを使っていて気に入っているなら、やはりこちらの選択がいいだろう。
それに対し、写真や動画をはじめとした視聴体験を大きく高めたいということであれば、やはりZ Fold8の方がおすすめだ。見てきたように、写真や動画を大きく表示できるのは、Z Fold8 Ultraにはできない大きな魅力。また、電子書籍の閲覧性においてもZ Fold8の方が上だ。
後は、価格をどう考えるかだ。直販モデルはZ Fold8 Ultraが29万6,780円から、Z Fold8が26万9,880円からとかなり高価で、なかなか手を出しにくいのは事実だ。それだけに、少しでもコストを抑えたいなら国内キャリアモデルで残価設定型の購入プログラムを活用するのがいいだろう。
とはいえ、双方ともその高価な価格に見合う満足感は間違いなく得られるだろう。もし今すぐの購入を考えていなくても、最新の折りたたみスマートフォンがどういったものなのか、実際に家電量販店や通信キャリアショップ、またはGalaxy Harajuku、Galaxy Studio Osakaで実機に触れてみてもらいたい。








































































































































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