やじうまミニレビュー

クランプ式電源タップも65W出力時代へ。ノートPCも充電できてデスク整頓が捗るぞ

やじうまミニレビューは、1つ持っておくと便利なPC周りのグッズや、ちょっとしたガジェットなど幅広いジャンルの製品を試して紹介するコーナーです。
サンワサプライ「TAP-B114UC-2W」をデスクに装着した状態。実売価格は9,720円

 サンワサプライの「TAP-B114UC-2W」は、 最大出力65W のUSB Type-Cポートを備えたクランプ固定式の電源タップだ。これだけの出力があれば、ノートPCに直接つなげて給電を行なえるので、ごちゃつくデスク周りをスッキリ、シンプル化できるだろう。

 実機を購入したので、レビューをお届けする。

最大65WのUSB PD出力に対応。4ポートの同時充電も

 デスクの天板に挟んで固定できるクランプ式の電源タップは、オフィスのOA化が進み始めた90年代から存在している。かつてはアナログモデムを接続するためのRJ11端子を搭載した製品もあったが、最近は時代のニーズの変化に伴って充電用のUSBポートを備える製品が多くを占めている。ある意味、時代のトレンドが反映されがちな製品といえる。

 それゆえ現在はUSBポートを搭載する製品が大半であり、コンセント口のみの製品はほぼ絶滅状態にあるのだが、ではUSBポートを搭載していれば安泰かというとそうではない。というのも最近はUSB PDの出力が大きくなり、スマホだけでなくノートPCの充電にも対応するようになったことから、出力が中途半端なUSB Type-Cポートはあっても邪魔なだけになりつつあるからだ。

 今回のサンワサプライ「TAP-B114UC-2W」は、そうしたニーズを汲み取り、最大65W出力のUSB Type-Cポートを備えたクランプ固定式の電源タップだ。これならば、ノートPCの充電用にUSB PD充電器を別途調達しなくとも、本製品だけで急速充電が行なえる。デスク上での本製品からノートPCへの配線も、ほんの30cmほどケーブルを延ばせば済む。

製品本体。コンセント4口(前2+後2)に加えてUSB Type-A 1基、USB Type-C 3基を搭載する
クランプでデスク天板に挟み込んで使用する。こうした構造は四半世紀近く変わっていない
最大出力65WでノートPCの充電に適する。デスク上に設置しておけばノートPCとの接続も最短距離で済む

 また最近はスマホについても、かつては20Wあれば十分だったのが、30Wでも足りなくなるなど、急速充電に対応するレンジがどんどん広がりつつある。本製品は最大65Wと、3AのUSB Type-Cケーブルを使った最大値である60Wをカバーしており、この先そうそう追いつかれることはないだろう。

 さらに本製品は3つあるUSB Type-Cポートの組み合わせを変えることで45W/20Wと一方に偏って出力したり、あるいは30W/30Wと均等で出力することもできるので、ノートPCとスマホ、あるいはタブレットとタブレットといった具合に、デバイスに合わせて出力を調整しつつ充電が行なえる。

 ちなみに3ポートの同時利用、およびUSB Type-Aも含めた計4ポートの同時利用にも対応するが、前者は30W/12W/12W、後者は12W/12W/12W/12Wとかなり細切れになってしまうので、急速充電の恩恵を受けるためには、同時利用するのは2ポートまでにとどめておいた方がよいだろう。

 とはいえポート数が多いのは悪いことではなく、またUSB Type-Aも用意されているのは、保険という意味でちょうどよい。すべてがUSB Type-Cだと、それはそれで困る場合も現状ではまだあるからだ。

USB Type-A 1基、USB Type-C 3基を搭載する
出力の一覧(画像はメーカーサイトより)。1ポート使用時は最大65Wに対応。全ポート同時使用も可能だがその場合は1ポートあたり12Wに制限される

天板厚40mmまで対応。デスク周りの快適化に余念がない人に

 これ以外のクランプ固定式の電源タップとしてのギミックは一般的で、天板厚が最大40mmまでのデスクに対応。4個口のコンセントはいずれもホコリ防止シャッターを搭載している。コンセント口の間隔は適度に空いているので、ACアダプタなども挿しやすい。

 クランプの向きは固定されており、デスクに対して本体を前後を逆に取り付けることはできないが、コンセント口は正面に2つ、背面に2つと分散して配置されているので、前後どちらから抜き差しする場合もアクセスはよい。コンセント口は真上ではなく斜めを向いているので、座ったままの抜き差しもしやすい。

 また電源ケーブルも2mとかなりの長さがあるので、壁面のコンセントに接続する際、デスクでの配置が対角線上の遠い位置になってしまっても、ケーブルが届かず困るケースは少ないと考えられる。このほかプラグには絶縁キャップも施されるなど抜かりない。プラグがスイング式でないのが、目についた中では唯一気になる点といったところだ。

正面。天板厚が最大40mmまでのデスクに対応する
背面。コンセントは正面背面それぞれに2口ずつ分散配置されている
横から見たところ。口は斜め方向を向いているので座ったままでも抜き差ししやすい
底面には出力一覧が記されている。コンセントは合計1,350W以下、USB PDは最大65W
コンセント口の間隔は広めなのでACアダプタも余裕を持って取り付けられる
プラグは絶縁キャップが付属。スイングプラグでないのはややマイナス
パッケージ。今回紹介したホワイトモデル以外にブラックもある

 9,720円という実売価格は高価に感じるが、USB PD非対応のUSB Type-Cポートを搭載したクランプ式タップが現在も6,000~7,000円前後で販売されていることを考えると、最大65W出力の3ポートUSB PD充電器が一体化しているに等しい本製品はそう割高でもないはず。販路にもよるが、1万円の大台を超えずに踏みとどまっている点も評価できる。デスク周りの快適化に余念がない人に、試してほしい一品だ。