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【年末特別座談会 メーカー編】eスポーツへの取り組みと今後の展開を訊いてみた

~1TB SSDのプレゼントつき

PC Watch年末座談会2018

※本記事は2018年12月23日にYouTubeにて配信された「PC Watch年末座談会2018」の内容を文字起こししたものとなります。記事中でキャンペーンやプレゼントについての言及がありますが、本記事掲載時点ではすでに終了している場合もあります。

若杉 こんばんは。PC Watch編集長の若杉です。今回も恒例となりました「PC Watch 年末座談会」を開催させていただきます。皆さんよろしくお願いします。

 今回はこれまでとは違い、2部構成となっております。前半が新しい試みで、PC業界のメーカーの方々にご参加いただくことになりました。まずご参加いただく方を順番に紹介させていただきます。

 まずはドスパラ(サードウェーブ・GALLERIA)の広報の勝亦さんです。そしてマウスコンピューター コンシューママーケティング室室長杉澤さんです。それからレノボジャパンのゲーミングプロダクトマネージャーの藤井さんです。NVIDIAのESPORTS エヴァンジェリスト コミュニティイベントリーダーの谷口さんです。最後にTSUKUMOから岡島さんです。

 今回はメーカーの方々にお集まりいただきまして、今年(2018年)注目を集めた「eスポーツ」をテーマに、各メーカーさんのeスポーツへの取り組みを伺いながら、今後のeスポーツ業界について語っていこうと思います。また番組途中でたいへん豪華な視聴者プレゼントもご用意しておりますので、ぜひご期待ください。

eスポーツへの取り組み

 まずは、各メーカーさんの2018年のeスポーツへの取り組みについてご説明いただきたいと思います。ではまず、ドスパラの勝亦さんからお願いします。

勝亦(ドスパラ) サードウェーブとしては、eスポーツへの取り組みを今年はたくさん行なっていて、なかでも大きなものが「第1回全国高校eスポーツ選手権」ですね。全国の高校にあるeスポーツ部の方々に参加していただいて、高校生のeスポーツナンバー1を決めるという大会になっています。

 本日までに153校の参加がありまして、選手の人数は800人を超えており、全国各地から参加していただいています。

 もう1つ、この全国eスポーツ選手権に関連して「eスポーツ部発足支援プログラム」というものを行なっています。これは、高校でeスポーツ部を発足するのに必要な機材の部分に関して、われわれがメーカーとして協力しようというもので、先着100校に3年間無償で5台のゲーミングPCを貸し出しするということを進めておりました。

 今回の全国高校eスポーツ選手権に参加していただくのが条件ですが、合計で78校から応募がありまして、今実際に貸し出しをさせていただいています。大会は今日第1回目の予選が行なわれたという状況です。

若杉 もう今日の予選はもう終了したんですか?

勝亦(ドスパラ) 第1回目の予選は15時頃に終了しています。ただ、予選は12月26日までの4日間やっています。全国高校eスポーツ選手権のTwitchアカウントで生配信もしているのでぜひ見ていただければと思います。

 あとはこの大会のキャンペーンということで、ゲーミングPCが2名にあたるというハッシュタグキャンペーンをTwitterで行なっていますので、ぜひ応援ツイートもしていただければと思います。決勝大会は2019年3月23日で、幕張メッセで行なわれます。配信も行なう予定なのでご注目いただければと思います。

若杉 コメントのほうでも母校が出場してたとありますね。もしかしたらこの方の在籍中にはeスポーツ部はなかったかもしれないですよね。

勝亦(ドスパラ) eスポーツ部が発足されるところもあるんですけども、たとえばPC部とか、科学研究部みたいな、これまでeスポーツをやってなかったような部からもエントリーがあって、新しい文化として広まればいいなというふうなことは期待しています。

 発足支援プログラムで貸し出しをするPCは、PC 5台、デスクトップPCが3台とゲーミングノートPC 2台、144Hzのゲーミングディスプレイ3台ですね。このセットを3年間無償で各学校に貸し出します。Core i7とGTX 1060を載せてあるのでゲームをするには全然問題ないスペックかなと思います。

若杉 eスポーツ系のゲームはそんなに重くないので、GTX 1060ぐらいあれば結構サクサク動くのかなとは思いますけど。

勝亦(ドスパラ) そうですね。あと今行なっているキャンペーンで、ツイートで応援してくださいっていうもので、ケイン・コスギさんにオフィシャルサポーターになっていただきました。ちょうど今キャンペーン中なので、ハッシュタグつけていただいて、選手の皆さんがんばれーと応援していただければたいへんうれしいです。

若杉 まさに今リアルタイムで進行中のキャンペーンなので、ぜひ皆さんも応募のほうをよろしかったらお願いします。

勝亦(ドスパラ) はい、よろしくお願いします。そんな感じですね。

若杉 ありがとうございます。以上ドスパラの勝亦さんでした。


 続きまして、マウスコンピューターの杉澤さんです。よろしくお願いします。

杉澤(マウス) はい、よろしくお願いします。

 2018年のマウスコンピューターのeスポーツの取り組みをお話しする前に、私たちはeスポーツについて、今年だけではなく、去年だったりとかその前から、いろいろ取り組みはやってきてるんですね。その上で、やってきたノウハウというか、学んだこととして、3つの視点が重要なんじゃないかなという考えを持っています。

 それに則って2018年活動したよっていうのをまず最初にお伝えするためにここで説明させていただきたいなと思っています。

 まず、やってきた感覚値としてなんですけど、eスポーツを盛り上げていくのに必要なものは環境の増加だと思っています。環境ってなにかというと、施設だったりとか、大会という場ですよね。

 そして、eスポーツが行なわれているということが認知されること。eスポーツの価値だったり、そもそもeスポーツ自体の理解をしてもらうことの促進活動が必要だと思います。それというのは、専門のメディアさんだったり、もしくは、一般の方々にもそのeスポーツの価値理解して知っていただくためには一般のメディアさんだったり、イベントだったり、そういったところを通じて促進していかなきゃいけない。

 最後に、関連コミュニティが活性化していくこと。懇親会だとか、もしくはそのチームのスポンサードをしていくことによって、そのチームが盛り上がっていく、ファンが増えていく、といったコミュニティの活性化です。

 それぞれ3つの視点が盛り上がることによって、eスポーツって今後、2019年、2020年もさらに発展していくんじゃないかと思っています。その上で、今までこんなことやってきましたというのをいくつか簡単に紹介させていただきます。

 たとえば施設の視点で言うと、秋葉原に「e-sports SQUARE AKIHABARA」というのがあります。SANKOさん、今のRIZeSTさんが運営している秋葉原初のeスポーツの環境施設ですね。この施設に関しては私たちが立ち上げ当初から機材面全面バックアップさせていただいております。

 あとは大会ですね。League of Legendsの大会「LJL(League of Legends Japan League)」というのを過去にスポンサードさせていただいたりとか、「玄武杯」というストリートファイターの大会をやらせていただいたりとか、あとはこの間Shadowverseのイベントがあったんですけど、そこの機材面のフォローアップだったりとかをさせていただいてます。

 ほかには懇親という意味合いで言うと、C4LANだったりとか、あとはRIZeSTさんが関西のほうで「RIZeST Gamer's Base」というコミュニティイベントをやってらっしゃったりしてます。あとチームスポンサードですね。現在「DetonatioN Gaming」、「GODSGARDEN」、「Unsold Stuff Gaming」、「AXIZ」という4チームを私たちはスポンサードしています。

 一般向けのメディアといたしまして、日テレさんで今「eGG」っていう番組をやってるんですけどその機材バックアップだったりとか、さまざまな新聞とかいろんなところで話題になった「JeSU」の正会員として参加することによって、私たちからできるアプローチをなにかかけていこうと。

 最後にこれは後ほど説明させていただくんですけども、一般向けイベントの「The Creators」というのがございまして、そういったものにも出展をさせていただきました。

若杉 これeスポーツ系のイベントなんですか? The Creatorsっていうのは。

杉澤(マウス) これじつはeスポーツまったく関係ないんですよ。

若杉 あ、そうなんですか。

杉澤(マウス) まったく関係ないところであえてeスポーツをやっていくことで、知らない人たちに啓蒙していこうという活動の一環ですね。

若杉 別の目的で見に来たらeスポーツやってたみたいな感じで。

杉澤(マウス) そうですそうです。「eスポーツってなんか聞いたことあるけど、こういうことか」っていうのを認識してもらおうかなということでやってます。

 そういった前提の上で、2018年にマウスコンピューターがやってきた取り組みを3つの視点でご紹介させていただきます。

 まず1つ、eスポーツってマウスコンピューターだけでやろうとしても、正直限界があります。私たちはもちろん全力ですし、サードウェーブさんやTSUKUMOさん、レノボさん、ここにいらっしゃる皆さんがそれぞれ活動を行なっていくことによって、盛り上がっていくんだと思っています。

 今回はハードウェアの視点で話しましたけど、そうじゃなくてゲームメーカーさんが行なうものもたくさんありますし、個人の方々やコミュニティのリーダーの方々が行なっていく活動もたくさんあると思います。そういったところをいわゆる協賛という視点で協力させていただきました。eスポーツにかぎってだけ話をすると、4月~12月までの間に20件ほど機材協力をさせていただいております。

 一例として挙げると、この間のShadowverseだったりとか、GameOnさんのAVAというタイトルの初心者向けスクールもやってたりしています。あとは格闘ゲームイベントの「KVO×TSB」っていうのがあるんですけど、そこの協賛ですね。

 あとは出展という切り口。先ほど紹介したThe Creatorsというものなんですけど、これ福岡市さんが主催するゲームとはあまり関係ないイベントなんですが、そこにあえてブース出展してプロゲーマーを呼んで対戦会を行ないました。

 そうするとまったくゲームに興味のなかった一般の方々がふらっとやってきて「eスポーツってこういうことなのね」と思っていただいたり、小学生とかが対戦してくれたりすると親御さんたちがすごい喜んでたりする。そうやってゲームの楽しさを伝えていこうという取り組みです。

 主催としては、大会という視点だけじゃなくて、コミュニティが盛り上がるということも大事だよねということで、勝ち負けだけにこだわらず、ハロウィンに合わせてコスプレとかを交えた楽しいイベントも主催させていただきました。

 この主催・出展・協賛の3点で、マウスコンピューターはeスポーツを盛り上げていこうという考えを持っています。

 最後に、冒頭でもお話しさせていただいたんですけども、2019年も基本的にはこの考え方のもとに、eスポーツの盛り上げていきたいなと思ってますので、よろしくお願いいたします。


若杉 次は、レノボ・ジャパンの藤井さんですね、お願いいたします。

藤井(レノボ) 私はスライド1枚だけなんで、ちょっと時間をかけて話したいと思います。

 国内だとドスパラさんとマウスさんって言う2大ゲーミング巨頭ですが、一緒に肩を並べてお話しできるっていうのが、まず非常に光栄に思っております。

 今年の取り組みですが、「レノボってそもそもゲーミングPC出してたの?」っていう声もあるぐらい認知度がないんですね。そんななかでどうやって認知度を広げていこうかというのを悶々と考えていたんですが、2018年ものすごく大きな社内の出来事がありまして、今年(2018年)の5月に社長が交代することになりました。

 カナダ人のデビット・ベネットという社長になったわけなんですけども、このデビットがなんとゲーマーで、ここから急速にゲーミングPCをやろうという舵取りをしだした1年だったのかなというところになります。

 大きなところからどんなことをやったかご説明申し上げていくと、まず1つ目は「大会の実施」です。

 レノボは世界でPCの販売を展開していますので、レノボで大会を開催して、各カントリーだったりローカルで予選をやって、世界大会を運営するというようなところを取り組もうということで、今年は「レインボーシックス・シージ」の世界大会でハードウェアのスポンサーをさせていただいたというのが一番大きなことです。アジアパシフィックエリアのチャンピオンを決める大会を10月に秋葉原の会場で行ないましたけれども、そのスポンサーをさせていただいて、レノボのLegionというマシンを大会で50台ぐらい3日間使うという経験させていただきました。

 Legionのスポンサーチームではなくて、HPのOMENさんのチームである「野良連合」さんが日本代表になられて、その次のリオの世界大会に行かれましたが、1つ大きな流れをレノボとして取り組むことができたかなというのが一番大きなところですね。

 いっぱい大会やりたいっていうデビットの思いもあるんですけども、レノボとしては世界につなげられるというが大きな強みなので、そこを今後も取り組んでいきたいというところになります。

 2つ目ですね、ちょっと素人っぽいことですけれども、「自らも楽しもう」ということで、社内にゲームをやっている人がどれだけいるのかっていうのを調査したら、社長と私とあと1名の3人だけだったというところで、まずゲームを社内で普及させなきゃいけないだろうということになりました。

 ちょうど東京ゲームショーでPUBG(PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS)の企業対抗戦っていうのがありまして、出てみようかって話をしている間にもう社長が勝手に申し込んでいて、私もメンバーに入っていました。正直私はあんまりFPSとかTPSとかやらなかったんですけども、8月に申し込んで本番まで2カ月しかなかったので、その間毎日社長と夜にサーバー上で寝ずの特訓をしておりました。

若杉 2カ月やったら結構上達するんじゃないですかね?

藤井(レノボ) 2カ月で200時間ぐらいやったんですよ私。

若杉 すごいですね。

藤井(レノボ) 仕事の合間の昼休みも自分の席でゲームをやりまして、大会に出させていただいて、順位はそんなに振るいませんでした。あまりこれ言うと社長も怒るんですけども、どうしても社長より先に死んではならぬという思いで社長をサポートしようとしていたんですけども、幸運にもバイクで2人乗りしたら社長が運転をちょっと誤ってしまって、私が死んでしまったので、社長より先に死ななくて済んだっていうのはあるんですけどね。

若杉 社長に殺されてしまったと。

藤井(レノボ) そうなんですよ。社長は自分自身も殺してしまったので2キルしたってあとで言ってましたけども。

若杉 それはちょっと違いますね(笑)。

藤井(レノボ) そうやって大会に出るんだよっていうと社員が応援に来てくれたりで、まずそういう大会があるという認知をしていただきました。あと、先日製品の発表会をさせていただいたんですけれども、秋葉原のソフマップさんの2階にeスポーツアリーナがあって、そこを借りて先ほど話が出たレインボーシックス・シージで、弊社の社長デビットに1on1で挑戦しようというトーナメント戦をやらせていただきまして、優勝した方は別のメディアさんでしたけど、非常に楽しい大会を運営することができました。

 われわれとしてもまずは自分たちもやろうというところで、社長を先頭に、社員がどんどんゲームをやっていくという取り組みをはじめたというのが、2つ目ですね。

 3つ目は「みんなで楽しもう」なんですけれども、どうしても、私と社長ともう1名ゲームに詳しいメンバーの3人だけではどうしようもないという結論に達しました。

 ほかのメーカーさんはスポンサードの話をされてましたけども、われわれはスポンサーとしてお金を出して世界に行って戦ってきてくれというほど、潤沢な資金も用意できていないというところもありまして、一緒にイベントに出て楽しんでもらえませんかというお友達の枠を超えたぐらいの関係で、3つのゲーミングチーム、「東京ヴェルディeスポーツ」さん、「Crest Gaming」さん、「匠 Festival(タクミ フェスティバル)」さんと一緒に取り組みを開始させていただいています。大会のスポンサーのような大きなものではないです。

 また、ゲームに真剣に取り組むということの1つとして、全国の量販店さんでレノボ製ゲーミングPCの販売を開始するというチャレンジを12月の2週目からじつははじめました。

若杉 ついにレノボ製ゲーミングPCが量販店に。

藤井(レノボ) そうなんです。今日いらっしゃってる皆様は直営店をお持ちで、直接ユーザーさんにフェイストゥフェイスで販売されていると思うんですけれども、われわれは今までオンラインストアで細々と販売しているだけの4年間を過ごしていました。

 レノボとNEC PCは1つのグループ会社なんですが、わかりやすく言うとNEC PCの販売店網を活かして、全国の量販店さんに1台でも2台でもゲーミングPCを置いていこうという取り組みを5年目ではじめて、今100店舗で店頭に置くというところまで準備が整ったところです。

 店頭に置ければ、地方のお店でもイベントとしてプロゲーマーの方とPUBGをやろうみたいなことができるので、そういった草の根的な、地方でまず1歩をはじめてみようという運動を開始したというところが大きな点です。

 今までのまとめで、われわれの行なったことの記録に残したいというのもあるんですけれども、今までNECのPC使っていて、ゲーミングPCでLegion買いたいってなった方のなかには、どうやってセットアップするの?とか、そもそもSteamってなんなの?みたいな方も多いです。そこで、そういった方にアドバイスができるような「Legion Doujou」というゲーミングPCの道場をオンライン上で実施しようとサイト立ち上げたところです。

 ここにプロの方のプレーだったり、どうやってセットアップするのかだったりを、どんどんコンテンツとして集めていく。そして、Legionを使う方を安心してサポートしていけるような体制をようやく1年かけて整えたというのが、今年の大きな取り組みとなります。

若杉 ありがとうございました。レノボさんは割と、来年(2019年)以降本格的に立ち上がるみたいな感じなんですね。

藤井(レノボ) そうですね。下地ができたという感じです。

若杉 ちなみにコメント欄に「ゲームやりこんだらゲーミングPC割引みたいなのあったらおもしろいかも」みたいな意見もありますけど、ぜひそういう意見も各社さんにTwitterとかでも投げれば届くのかもしれないですし、いろんな切り口あると思うので、ユーザーからもこういうことやってほしいみたいな意見もあると盛り上がるのかなと思います。


では続いて、NVIDIAの谷口さん、お願いします。

谷口(NVIDIA) では、2018年のNVIDIAのeスポーツへの取り組みについてご紹介したいと思います。

 まず自己紹介になるんですけれども、NVIDIAがeスポーツを推進する目的としまして、世界で主流のeスポーツタイトルを日本に根付かせるというものがあります。そこで、eスポーツを正しく理解してもらうというのと、eスポーツの楽しみを伝える上で、講演会だったり、講義というのに今積極的に出演しております。シンポジウムなど、そういったものにもどんどん参加していきました。

 それと、eスポーツ業界の最前線で活躍してる方に取材をして、eスポーツの現状をインタビューして伝えるという活動も今年の10月からしていまして、弊社がスポンサードしているDetonatioN GamingのCEOの梅崎さんや、ゲームキャスターのOooDaさんへのインタビュー記事を書かせていただきました。

 これが私が行なってきた活動なんですけども、そのほかNVIDIAの活動としましては、今年は一言で言うとeスポーツとNVIDIAが飛躍した年だと思ってまして、今年われわれはeスポーツのアクティビティの一環として、パートナー様主催のeスポーツ大会への協賛を行ないました。

 こちらは、日本のPCゲーム業界でeスポーツ盛り上げるべくサポートさせていただいてまして、とくに今年は日本から世界に挑戦するための登竜門となるような大会が増えました。

 われわれのパートナー企業さんでもあるサードウェーブさんが夏に主催した「GALLERIA GAMEMASTER CUP 2018」ですが、優勝チームは、上海と台湾で行なわれた2つの世界大会に行けるというものです。

 もう1つは、弊社のパートナーでもあるZOTACさんですね。こちらは、アジア、ヨーロッパ、北米の地域から勝ち上がってきた方達が台湾に集まって、3,000万円の賞金を目指して競う大会ですね。こちらの日本予選もNVIDIAとしてサポートさせていただきました。惜しくも日本チームは優勝には届かなかったんですが、非常にすばらしい試合展開を見せてくれて、日本のeスポーツの実力自体も上がってきてるのかなと感じた年でした。

 GALLERIA GAMEMASTER CUP 2018の視聴数も前年に比べて2倍以上になってまして、その数字から見ても日本のeスポーツという市場や、視聴者自体も増えたのかなと感じました。

 こちらが先ほど冒頭で説明させていただいた、「ESPORTS トップランナー」という記事なんですけども、これはわれわれのNVIDIA公式Facebookに掲載しています。

 最前線で活躍している方々に、今のeスポーツの現状だったり、今後の展望だったりを聞いています。僕もいろいろと取材させていただいているなかで非常に勉強になりますし、楽しくやらせていただいてます。

 もう1つが座談会ですね。こちらは学生さんや、eスポーツに興味がある企業さん、団体さんなどに向けて、現在のeスポーツが抱いている問題点とか、これから必要になっていくこととかを僕から提言させていただいております。

 このようなかたちで非常に多くの方々が今eスポーツに注目してきてくれているということで、私もいろいろな方と名刺交換をさせていただいて、今後なにかできないかという話もしている段階です。以上になります。

若杉 NVIDIAさんはここにいらっしゃるPCメーカーさんとは若干立場が違うというか、PC自体を出されているわけではなくて、GPUというかたちでゲームの下支えをされていますけども、ソフト動かすプラットフォームだけじゃなくて、eスポーツのイベントについてもそういう素地を作るようなことも一緒にされているということですよね。

谷口(NVIDIA) はい。

若杉 ありがとうございます。ここまで来て皆さんプレゼンの内容が真面目ですね(一同笑)。まさに講演会のようになってますけども。まあ全然問題ないんですけども。じゃあ最後に同じテーマについて、TSUKUMOの岡島さん、お願いします。


岡島(TSUKUMO) よろしくお願いします。ここまで皆さんしっかりと作り込んだスライドだったので、うちはあっさり行きます。

 まず2018年のTSUKUMOのeスポーツに関する取り組みということで、まず1点目が、東京ゲームショーですね。ゲームと言えば日本だと多分知名度が一番高いイベントだと思うんですけども、じつはうちってVR関係で企業さんと協賛して一緒にブースを出すことはあったんですけど、G-GEARとして、うちのオリジナルブランドのブースを出展したことは今までなかったんですね。

 そこでトピックとして今年はG-GEARとして初の単独出店をさせていただきました。ちなみにそのさいは、当時かなり人気のあったバトルロイヤルゲームで「フォートナイト」の試遊を実施させていただいたんですけれども、おおむね好評にゲームのプレイをお楽しみいただけたのかなということで、感触としては成功かなと思っております。

 またここにちょっと絡んでくるところなんですけども、今のeスポーツに関しての取り組み方として、まず環境作り、あとは認知度の上昇というところをメインにやっていくというのがわれわれの基本方針になってまして、さっきちらっと話しがあったC4LANとか、そういったイベント関係のところにも積極的に機材の提供、あとは貸し出しなどさせていただいて、少しでも開催する側の負担を減らせればという動きも合わせてやらせていただいております。これが1点目。

 2点目なんですけども、パーツ屋としておもしろい試みとしてやらせていただいたんですが、DetonatioN Gamingさんに所属されているストリーマーのNigongoさんにご協力をいただきまして、Nigongoさんがパーツの箱を開けるところから実際にPUBGをプレイするところまで、1から全部やってもらおうというチャレンジ企画というのをやらせていただきました。

 実際にゲームの市場が盛り上がってくると、どうやってゲームをやるの?っていう道具の部分に目が行くと思っているんですけど、そのときの選択肢として、ゲーム機を買えばいいというのはもちろんあると思うんですけど、PCの場合だとマウスさんやドスパラさんのように組み上がっているPCを買うというのももちろんあるんですが、自分で組むというのも楽しみ方の1つとしてある。そういった楽しみをご提案できればということで、今回人気ストリーマーの方にご協力いただいてこういった企画をやらせていただいたということになります。

 3点目ですけども、これは多分ここにいらっしゃるメーカーさんに直接関わりないところもあると思うんですけど、アキバeスポーツ評議会さんが主催されているロケットリーグ大会にうちの社長の後藤が直接参加をさせていただきました。

 もちろんうちのほうでもeスポーツを盛り上げたい、とくにうちとしてはアキバがずっと創業からやってる場所になりますので、eスポーツの聖地として盛り上がっていけばいいなと熱い思いは社内でもありますよと。その証拠に今回のアキバトーナメントのさいは社内で一番練習してたのが社長の後藤だったりします。

 結果は振るわなかったんですけども、直接1ゴール決めるシーンなどもあって、やってておもしろいなってところも肌で感じますし、そういった普段ゲームをあまりやっていなかった方に、やってみたらおもしろいよっていうところが伝わればいいなという思いもかねてアキバトーナメントは参加させていただいております。

 そのほかにも、来年以降どういう動き方をしていくのか、eスポーツはもちろん読めない部分っていうのもあると思うんですけども、PCショップそしてパーツショップとして、機材系のトラブルのサポートの面と、あとは今後の普及に対しての機材の提供をやっていければいいなということで、ちょっとざっくりとしてますけど、うちとしては以上になります。

若杉 今までの各社さんの話にもありましたけども、僕個人が大事かなと思ってるのは、eスポーツとかを支援したりとか、運営とかになったりするような立場の人たちって、もちろんその辺の専門的な知識もいると思うんですけど、その人達自身がゲームをプレイするっていうことも結構重要かなと思っています。

 手前味噌ですけどわれわれも「インプレスeスポーツ部」っていうのを作って、たまにみんなで集まってゲームをしたりしています。さっき岡島さんがおっしゃったトーナメントには、まずはドスパラさんが副社長率いるチームで参加されて、われわれもちょっとお呼ばれしてですね、参加したりしました。ちなみに結果としては初戦でドスパラさんに当たって、われわれボコボコに6-0で負けて(笑)。ドスパラさんは、相当やりこんでたっていう。

勝亦(ドスパラ) 練習しましたね。

若杉 ちょっとね、油断してしまいまして、副社長は結構高齢な方なんで、行けるっしょとか思ってたんですけど、まったく行けませんでした(笑)。来年以降は引き続きリーグ戦というかたちでイベントは続くらしいので、僕らもリベンジの機会をいただければ参加したいなと思っています。

各メーカーのゲーミング向け製品を紹介

若杉 では、ここからちょっと話題を変えまして、じゃあeスポーツ関心が出ましたよ、やってみたいよ、というときには当然なんらかのハードウェアが必要ですよね。ということで、ここにいらっしゃる皆さんはハードウェアを販売されているメーカーさんですので、それぞれご自慢のeスポーツ向け製品というのをここでご紹介いただきたいなと思っております。

 また同じ順番で、勝亦さんのほうからお願いします。

勝亦(ドスパラ) はい、そうですね。今回サードウェーブからご紹介させていただく商品はこちらの「GALLERIA GAMEMASTER」シリーズのノートPCですね。

 小型で薄型なノートなんですけども、Core i7のCPUとグラフィックカードにはGTX 1060の6GBが入っていると。重さも2kgで持ち運びやすくなっていて、たとえばC4LANとか、家の外でeスポーツやりたいといった方々にすごくおすすめできる製品になっています。

 実際に先ほどちょっとご説明させていただいた、「全国高校eスポーツ選手権」の貸し出しPCにはこれが使われておりまして、実際に今日の試合とかでも選手達がこれを使って大会に臨んでいます。

 製品としては、やっぱり持ち運びやすいというところはすごくあって、冷却も筐体の裏をかなり通気性よくしておりまして、しっかりと冷却しつつ重いゲームもサクサク快適に動かせるというようなものになっております。

若杉 2kgだとモバイルPCとはいえないですけど、普通に持ち歩くには鞄に入るサイズですね。

勝亦(ドスパラ) そうですね。たとえば毎日持ち運ぶとかそういう話になるとちょっと重いかなってなるんですけど、たまに友達の家に行ったりとか、そのくらいのものであれば全然気軽に持って行けるだろうなというようなものですね。あと、GALLERIA GAMEMASTERシリーズ自体がJeSUさんの公認PCになっておりまして、そちらも選ぶポイントになってくるかもしれないなというところですね。

若杉 お墨付きがあると。

勝亦(ドスパラ) お店でも展示しているので、もし気になったらぜひお店に行っていただいていろいろとさわってみていただければなと。キーボードとかも光学式のキーボード使っていて耐久性もかなり高いので。

若杉 めずらしい。最近ちょっと出てきたやつですかね、光学式のやつって。

勝亦(ドスパラ) なのでそのあたりもちょっと実際にさわってみて体験していただければなといったところですね。

若杉 店頭デモ機にゲームとか入ってたりするんですか?

勝亦(ドスパラ) 店頭ではちょっとゲームはできないんですね。

若杉 キーボードとか液晶の見栄えとかは確認できると。

勝亦(ドスパラ) お店のスタッフにいっていただければ、たとえばベンチマークとか回すことは全然できますので。ぜひぜひ。お値段は219,800円となってます。よろしくお願いします。

若杉 以上ドスパラさんのご自慢PCでした。


若杉 続いてマウスコンピューターから杉澤さん、お願いします。

杉澤(マウス) マウスコンピューターのゲーミングPCブランドG-Tuneから自慢のeスポーツ向け製品をご紹介させていただきます。

 今回ご紹介させていただくのは、単一製品というよりもシリーズでご紹介させていただきたいなと思ってまして、NEXTGEAR-MICROというデスクトップPCになっております。

 うちのG-Tuneはコンセプトとして、シンプルに、高性能を、手に取りやすく、というのがあります。国内のゲーマーさん達の声をもとに、日本の市場に特化した製品作りをしていて、そのうちの1つがこのNEXTGEAR-MICROとなっております。

 ほかにもMASTERPIECE、NEXTGEARシリーズや、LITTLEGEARというちっちゃいハンドル付きのPCがあったりします。ちなみにこれは余談なんですけど、もともとこれVR関係の人達のいろんな意見を聞いて開発したのがLITTLEGEARっていう製品なんです。

 最近じつはeスポーツ関係の業界の方々に非常にご好評でございまして。設営するときにハンドルがあるので、両手で2台持てるんですよ。そうすると、設営時間が短縮できるから結果的に人件費削減、コスト削減、まあすばらしいと絶賛をいただいていて、思いもしないことになってます。

 なので今イベントで機材協力とかする場合はLITTLEGEARでおもにやってるんですけど、個人の方々がお持ちいただくにはこのNEXTGEAR-MICROをおすすめしたいなと思ってます。それはなぜかというのを続けてご紹介していきます。

 先ほどゲーマーの声を製品に反映ってお話させていただいたんですけど、僕たちがスポンサードしているGODSGARDENというプロゲーミングチームが毎日毎日動画配信をやってるんですよ。

 そこで1年前に動画配信にちょっと僕が出演させていただいて、視聴者4,000名にアンケートとらせていただきました。設置場所ってどこに置いてんの? フロントI/Oとかどうしてる? 天板とかどうすんのよ? とか。それを製品に反映したんですけど、せっかくなんで、この場を借りてどんな回答があったのかをちょっとご紹介させていただきたいかなと思います。

 まずそもそもの設置場所。デスクトップPCなんでデスクトップ(机上)に置きます?って聞いたら、床置き90%。まあ知ってたんですけど、"デスクトップ"だけど90%が床に置きますよと。なので、座った状態でUSBとかにアクセスしやすいように、フロントパネルの上段のところに傾斜をつけてI/Oポートを配置するような作りにしてみようか、という感じですね。

 あとはPCって正直言うと置けるスペースにかぎりがあります。部屋のご事情などもありますからね。じゃあこのサイズに入れるとしたら取捨選択しなきゃいけないので、なにがほしいですか? と聞いたところ、まあUSBとPowerスイッチ、マイク、ヘッドフォン。ここまでは普通だったんですが、ここでおもしろかったのがHDMIがほしいという意見。なぜほしいんですか?と聞くと、VRのヘッドマウントディスプレイを接続する環境が増えてきたこと、あとはキャプチャボードを使う方が多かった。なので、これが前面にほしい。逆にリセットボタンとカードリーダはいりませんよと。なのでその声を元にしたものを、そのままここに配置したという感じになっています。

 あとPCの置き方が床置きだったので、床に置いたときPCの上にもの置くんですか?と聞いたら80%の方が置いちゃうよと。

若杉 僕も置いてます。PCの上にいろいろ。

杉澤(マウス) 置きますよね。わかります。なので、じゃあ上にものを置いたときにトップのところにエアフローがもうけられているとまずいので、そうならない前提のケース作りしないといけないよねという風に構造を決定していきました。

 あとですね、LEDは好きですか?っていうのを聞きました。ゲーミングPCとかゲーミングデバイスとかはライトアップで光る場合があるじゃないですか。

若杉 相当光ってますよね。

杉澤(マウス) あれが好きな方、嫌いな方、多分正直好みの問題です。たまたま僕が聞いたアンケートの方々だと、シンプルに光らないほうがいいかな、っていう話だったので、パワーとHDDランプ程度に仕上げてます。

 とはいえ、好きな方はやっぱり好きなので、僕たちBTOのPCメーカーなのでご注文いただくさいに、普段はこの横のサイドパネルがこれ普通のフラットでなにもないやつなんですけど、BTOで強化ガラスのパネルにすることができて、かつ、なかにLEDファンだったりを搭載した状態にもできます。どちらにも対応できるものというのをコンセプトに仕上げました。

若杉 魅せることもできるわけですね。

杉澤(マウス) そうですね。あとデザイン面のところですが、鏡面加工かマット加工か。まあ素材感の話なんですが、聞いたらまあ圧倒的にマット加工だったので、まあマット系にしました。

 そして、PCケースの形状について聞きました。フラットでシンプルなほうがいいのかどうなのか。前に僕たちが売っていたNEXTGEARシリーズでは鉄仮面っぽいような感じのデザインで、ゲーミングPC感をすごく出したものだったんですけど、すごいショック。98%にシンプルがいいって言われちゃって。

若杉 圧倒的ですね。あくまでも比べると上のほうがよかったってことで、下が別に不人気というわけではなかったんでしょうけど。

杉澤(マウス) そうなんですよ。けど上がよかったという話だったので、じゃあシンプルにいきましょうという感じで今回のデザインにまとめ上がりました。これあくまでも全ゲーマーさんの声ではないので、あくまで僕たちが採ったアンケートのなかの話ではあるんですけど、この傾向をもとにした声をそのままかたちにしてみたよという感じになります。

 まとめると、床置き前提なので上段傾斜、さらになかなかめずらしいフロントHDMIをつけて、天板にはものを置く前提でエアフローは底面吸気からの背面排気にすることにしてます。

 あとは、吸気やっていくので水洗いOKなマグネットメッシュみたいなものを底面部につけてます。外してそのまま水洗いして乾かせば、そのままぺたんとつけることができるので、ほこりがたまってきたときもすぐ掃除できるようになってます。

若杉 マグネットだとうまくやればひっくり返さなくても取ったりつけたりできそうな気もしますね。

杉澤(マウス) そうですね。

若杉 足があるんで、うまくやれば。

杉澤(マウス) 斜めにね、うまくやればやればね。できるかなと。

若杉 ドライバーとか、ねじどめはなくできると。

杉澤(マウス) まったくなくできますね。簡単にできると思います。ちなみに余談ですけど、資料に入れてなかったんですけど、あえて残した光学ドライブってあるんですけど、僕いらないと思ってたんですよ光学ドライブ。最近使うのかな?って。そしたら、80%以上が光学ドライブ必要だって。

若杉 そこは僕も聞いたとき不思議だったんですよ。なににみんな使ってるのかなって。最近はSteamでダウンロードとかもできるし、ダウンロード販売のほうが多いので。

杉澤(マウス) そうそう。その分ストレージ枠とか増やしたほうがいいのかなって思って、あえて聞いてみたら、予想外の回答だったんです。

若杉 昔のゲームまだ持ってるからとか言う人が多いんですかね。

杉澤(マウス) 多分それかもしれないですよね。なので、これは絶対残してくれということだったんであえて残してます。

若杉 これもBTOでなしっていうのができるんですか?

杉澤(マウス) 基本はなしにしてて、そこにアドオンで付けますか付けませんかってかたちになってます。

 これで最新スペックを積んでくる感じになるんですけども、最後に今一番おすすめしているところの製品がこれになります。紹介したMICROというシリーズにですね、記載のスペックを積ませていただいてるものになってるんですけども、この間CAPCOM CUPで、僕たちがスポンサードしている板ザンくん(板橋ザンギエフ選手)が準優勝というすばらしい実績を出しましたので、それを記念してNVIDIAさんのRTX 2070を搭載した製品を、169,800円から買えますよっていう。

若杉 これだいぶがんばった感じじゃないですか?

杉澤(マウス) だいぶきまってますね。はい。そういう製品を出させていただいております。ただ、これ1月7日までの期間限定製品で展開させていただいております。メモリとかストレージに関してはBTOもできますし、もしくはご自分でご自由に増設していただいて全然大丈夫です。

 ちょっとうち特殊なのが、購入後に自身で増設されて、たとえばメモリを8GBから16GBにしたけど、なんか調子悪いなとなったときに、その増設したメモリが起因じゃなくてもともと搭載してるものが原因であれば、増設してようがなんだろうが別に対応できるので、そこはご自由にフレキシブルにやっていただければなと思っております。

若杉 じゃあ完成品PCだけど、自作的な使い方もできるし、自作したからと言ってサポートが切れることもないと。

杉澤(マウス) そういうことです。なのでご安心くださいという製品になっております。

若杉 コメントでHDD?って聞いてる人がいますけど、標準はこのモデルはHDDだけど、BTOで変えたりもできるということですね。

杉澤(マウス) はい。ちなみに価格は税別で169,800円となります。

若杉 ありがとうございました。


若杉 じゃあ続いて、レノボジャパンの藤井さん、お願いいたします。

藤井(レノボ) 本日持ってきたのはノートPCなんですが、説明はデスク/ノートそれぞれさせていただきたいと思ってます。

若杉 なるほど、じゃあまずはデスクトップからご紹介お願いします。

藤井(レノボ) はい、デスクトップですね。ちなみにレノボのゲーミングPCブランドですが、Legion(レギオン)と呼びます。これ英語で言うとリージョンって発音するようです。社長はすごく綺麗な発音で言うんですけどね。

若杉 そうなんですか。海外の呼び名はこれリージョンが正しいんですか?

藤井(レノボ) LとRとかいろいろあるんで、私も恥ずかしいんで発音はしないんですけど、リージョンが一応正しい発音だそうです。ただ日本国内ではなじみのある呼び方でレギオンにしようということで、社内でレギオンと呼ぶことに決めております。

 これがキューブ型のC730という製品なんですけども、CはキューブのCで、見てのとおりキューブです。

 さきほどG-Tuneの説明を聞いて、まさにわれわれもじつはアンケートをとったんですけど、結果がほぼほぼ同じなんですよ。われわれがアンケート取ったのは、世界の市場を見据えて一番のターゲットとしている北米のほうをメインにアンケート取ったんですけども、ほぼほぼ一緒でした。

 足下に置く、上にものは置く、あとLEDも正直そんないらない、というところでもう極限までシンプルで、それこそ箱でいいよっていうような回答だったんですよ。ということで見てのとおりそれに近いものになってます。

 あと、もうまったく同じ話で私も回し者みたいに思われちゃうとあれなんですけど、取っ手がほしいという意見がものすごく多くて、これ15Lの筐体で重さ10kgちょっとぐらいになるんですけど、ちょっと掃除するときとか配線変えるときとかに、1回設置したら動かせなくなっちゃうっていう声が多かったんです。なので取っ手を上部につけるというデザインを今回採用させていただいています。

 さらにじつはこれも前のモデルが、それこそさっきのNEXTGEARじゃないですけど、鉄仮面みたいなデザインのものを売っていて、しかもこの鉄仮面の仮面の部分がえらい冷却効率を下げていたということが、社内でいろいろ設計していくなかでわかったんです。

 このモデルおもしろいのが、上面は強化ガラスなんですけども、あの取っ手の付け根のところがガラスのなかから浮き出たみたいになっていて不思議なデザインに見えるんですけど、じつはマザーボードがまんなかに縦に刺さったデザインになっていて、部屋が左右に分かれた設計になっています。

若杉 あー、デュアルチャンバー的な感じですか?

藤井(レノボ) そうです。左右を分けて、鉄仮面を取り除いて、前面をパンチアウトして全部空気が入るような形状にしたことでなんと、冷却効率が嘘かほんとか50%上がったと設計開発者が話しておりました。

 前のデザインはなんだったんだっていう話になるわけなんですけども、今回この筐体にしたことで、15Lのコンパクトな筐体ながら冷却効率が上がって、なかにぎっしりパーツが入っていてもRTX 2080が問題なく動くという設計になっております。

 それにあわせて第9世代のCore i9のKプロセッサを載せてもこの筐体で空冷で回せるというところで今回これを自信をもっておすすめしたいと思っています。

若杉 一番ハイエンド構成を普通にできてしまうと。

藤井(レノボ) そうなんですよ。

若杉 大きさどのぐらいなんですか?

藤井(レノボ) お正月のおせち箱よりちょっと大きいかなというぐらいのイメージですかね。これが1つ目のデスクトップPCです。

 2つ目が今手元に持ってきているノートPCですね。ノートについても同じアンケートをとったところ、ゲームだからって赤と黒の色の配色で、ギラギラギラギラ光って、宇宙船みたいなかたちのものはほんとにいらないということでした。興味はあるけれども、そのデザインに意図がないものはほしくないというのがユーザー調査でわかってきたところです。

 見てのとおりこのLegion Y530というノートPCは普通のノートPCと何ら変わりなくて、奇をてらった部分はまったくないんですね。でもこのPCの冷却性能は前のモデルより16%上がっているというところで、このPCの工夫を手短かに申し上げると、一番のポイントは先ほどじつは座談会はじまる前にもいくつか質問されたんですけど、ヒンジがPCの上に載っているところになります。

若杉 普通は一番奥のところに付いてますよね。

藤井(レノボ) 普通は奥のほうにちょうつがいみたいになってるんですけど、ちょっとずらした位置で上に載っけることで、ヒンジのサイズをすごく小さくすることができたというのがポイントになってます。

 ヒンジ小さくしてなにがよくなったかというと、冷却ファンが背面についてますけども、吸排気を四隅に設けることができたというとこなんですね。ヒンジを作ってしまうとヒンジの部分は空気の出入りができなくなってしまうんですが、ヒンジを上に載っけてあげることで、ヒンジがあった四隅の部分を丸々吸排気に使うことができたというのが冷却性能を上げられるポイントになってます。

 じつは前のY520っていうモデルが、なかなか冷えないという悩みを持っていたんですけども、ヒンジをずらしてあげたことで、両サイドで冷やすことができて冷却効率が上がりました。

 そして、まんなかのあいたところにI/Oのポート類を寄せてあげることで、ゲームをプレイするときにコード類を引っかからないようにもできました。マウス用の右側にUSBのポートがあって、こちらヘッドセット、USBであったり、ジャックに挿すタイプのものも使えるんですけども、プレイを邪魔しないようにするというところをすごく配慮したものになってます。

 重さは2.2kgで先ほど2kgというお話があったGALLERIAさんより若干重いですけど、私も今日手で持ってきましたが、十分持って歩けます。今までのものって4kg、5kgってもの多かったんですけど、2.2kgってところで、じつはACアダプタ入れるともうちょっと重かったりするんですけど、鞄に入れてギリギリ持ち運べて遠隔地でも楽しめるっていうものに仕上がったかなという風に思っております。

 スペックは最新のものを適宜載っけていきますよというところになります。以上でございます。

若杉 はい、ありがとうございます。コメントのほうで「ゲーミングノートで持ち運びアピールするならバッグをおまけにつけたらいいと思う」っていう意見が来てますが。

藤井(レノボ) いい質問。まるで仕込みみたいですけど、じつは今Legionを量販店で買うと専用のバッグが付いてきます。

若杉 それキャンペーン的な感じなんですか?

藤井(レノボ) キャンペーンで1,000個、ちょっとまだキャンペーンはじまってなかったらあれなんですけども、もうじつは1,000個用意してまして全部におつけしようと思ってます。そもそも1,000台売れるのかってのが私心配だったりするんですが、今ならかならずついてきます。全国の量販店で展示を開始しておりますのでぜひ見ていただければと思います。

杉澤(マウス) ちなみにバッグは単体で売らないんですか?

藤井(レノボ) バッグですか? オンラインストアで一応販売はしてます。

若杉 販売もしているし、今ならついてくるってことですね。

藤井(レノボ) はい。

若杉 なるほどわかりました。ありがとうございます。


若杉 では続きまして、NVIDIAの谷口さんからも、PCではないと思うんですけども、NVIDIAにとってのeスポーツ向けの製品をご紹介いただければと思います。

谷口(NVIDIA) eスポーツでも使えるかも? ということで、GeForce RTXシリーズで使用できるレイトレーシングのご紹介をちょっとしたいと思います。

 レイトレーシングの機能なんですけども、もしかしたら今後eスポーツタイトルでもこのレイトレーシングが使えるかなっていうシーンがありましてですね、こちらBattlefield 5の映像なんですけども、車体に反射してその先にいる敵が見えるっていうのがレイトレーシングをオンにするとできるんですね。

 通常ですとこの画面の外に表示されているもの、オブジェクトっていうのは反射されないんですけども、レイトレーシング機能を使うことで光だったり敵の反射とかが見えるようなります。

 今までそういったオブジェクトはeスポーツタイトルにはなかったんですけど、このようなかたちである窓ガラスだったり、車体だったり、反射するものの先が実際に見えるようになることによって、eスポーツでもこういったところで自分の画面では見えてないけど、その先のオブジェクトを見て敵を判断するみたいな敵の索敵の仕方とかも今後できてくるんじゃないかということで、われわれはPCはないんですけども、eスポーツにおすすめのGPUということでこのRTX 20シリーズを今回ちょっとご紹介させていただきました。

若杉 単純に言うとレイトレによって、より勝てる可能性が上がってくるということですよね。

谷口(NVIDIA) そうですね。

若杉 前だったら見えてなかったものが反射によって見えるようになる。あそこにいるなってことで注意して進んでいくとか、あるいは引き返すとか、そういう戦略がとれるようになりますね。

谷口(NVIDIA) はい。eスポーツはやはりなるべく戦わないでいかに相手の情報をとるというのが非常に大事ですので、そういった面でもこういった技術が進化していくことによって、さらに高い戦術でもっとおもしろいeスポーツの試合っていうのが見れるようになるんじゃないかなと思ってます。以上になります。

若杉 ちなみに、このRTXのレイトレはソフト側の対応っていうのが当然必要になってくるんですけども、まずはレイトレ対応のBattlefield Vが一般販売されましたけど、2019年のレイトレ対応の広がりってどんな見込みなんですかね? ゲームタイトルとか。

谷口(NVIDIA) そうですね。もう発表されたものもあるんですけど、2019年のgamescomで発表されたタイトルにはすでにいくつか入っていくっていうのはいろいろ推してます。

 どれだけ今後広がっていくかっていうのはわからないですが、どんどん対応タイトルは出る思うので、ぜひわれわれのニュースであったりソーシャルメディアをフォローしていただいて、そこでいろいろ今後の対応タイトルなどの情報をチェックしていただければと思います。

若杉 はい、ありがとうございました。


若杉 では続きまして、TSUKUMOの岡島さん、ご自慢のeスポーツ向け製品のほう、ご紹介ください。

岡島(TSUKUMO) ちょっと前置きなんですけれども、今横に持ってきてる小型の筐体は今ご紹介のスライドには入っていないのでご了承ください。画面のほう見てていただければ。

 まず1つ目は一般的なスタンダードなミドルタワーのゲーミングPCということで、オリジナルブランドG-GEARからCore i7-9700K搭載で、なおかつグラフィックカードもRTX 2070搭載ということでほんとに最新のゲーム環境を整えたいという方にはうってつけのモデルです。

 こだわってるポイントとしては、やはりその最新のテクノロジでもうゲームを存分に楽しんでくださいというのを第1にしてますので、CPUとグラフィックカードは最新のもので整えています。

 あと最近のトレンドでSSDはもう当たり前なので、標準はシステムをSSDとデータ保存用にHDDも同時に最初から積んでいます。拡張が不安な方はもうこれをこのまま買えば安心ですよと自信を持ってお勧めできる構成になっております。

 もちろんBTOでたとえばもっと大きいSSDにしたいであるとか、グラフィックカードは上位のRTX 2080にしたいとか、そういったカスタマイズのご要望も承っております。

 このあたりはぜひWebのほうでも自分でカスタマイズしていくらになるかお見積もりもできるようにしてますし、詳しくないから説明を聞きたいという場合は、TSUKUMO全店、全国に各店ございますので、店舗の販売員までぜひご相談いただければと思います。

 あと今このモデル買っていただくと、Battlefield Vが無料でもらえるキャンペーンやってます。なので、RTX 2070でレイトレーシングをとりあえずやってみたいぞという方は、もうバッチリ対応してるタイトルと性能的にも十分な性能備えてますので、ぜひ覚えておいていただければと思います。

若杉 このBattlefield 5のキャンペーンっていつぐらいまでやってるんですかね?

岡島(TSUKUMO) ちょっと正確な期間はぱっとは出てこないんですけども、製品ページのほうにリンクが貼っておりますのでぜひご覧いただければと思います。

若杉 なるほど、わかりました。

岡島(TSUKUMO) こちらは変わりましてG-GEARノートシリーズですね。

 やっぱりゲーミングのシーンというのもさまざまで、実際にLANパーティーだったりとか、あとは学校でeスポーツ学科があって家と学校を往復で使いたいなど、環境を移動する場合でも高性能が維持できるようにということでデザインしているモデルがこちらになります。

 ノートPC用にはなりますけれども、GTX 1070の薄型・軽量化するためのMax-Qデザインを採用しているものになりますので、厚さが2cmを切ります。19mmの厚さで、重量は2kg若干超えちゃうんですけども、2.1kg台ということで、リュックをお持ちの方だったらそのまま入れていただいても結構ですし、手持ちでビジネスバッグクラスのものに入れていただいてもさほどストレスなく持ち運んでいただけるかたち状になっております。

 もちろん性能面は1070ですので、最新のeスポーツタイトル、FPSタイトル等遊んでいただいても快適にご利用いただける性能になっております。

 SSDのほうもNVMeのSSDを採用しておりますので、たとえば動画編集もやりたいであるとか、配信をやって録画してそのままYouTubeにアップするとか、そういったさまざまな用途で併用したいという方にも適しているモデルですので、持ち運びをしたいとか、省スペースで快適にゲームをやりたいとか、そういった方にはお勧めのモデルとなっております。

 あとトレンドとしてデスクトップだと144Hzのディスプレイなんかも標準化してきてますけども、このあたりもしっかり押さえてまして、120Hzの液晶ディスプレイを採用しているのと、あとこれが直接見ていただくとわかりやすいんですけども、液晶かなりこだわってまして色味が非常に良いです。

 写真編集なんかに使っていただくのにもたいへんお勧めなモデルとなっておりますので、ハイエンドノートをお探しの方はぜひTSUKUMOの店舗のほうで実際に液晶を見ていただきたいと思います。

 その他にデスクトップPCで今机の上に持ってきてますけど、こちらですね。小型筐体です。

若杉 これもちっこいですね。

岡島(TSUKUMO) これも非常に小さいんですけども、非常に軽く軽量になってまして奥行きもこれだけです。だいたいまあ40cm前後ぐらいですね。省スペースでもデスクトップを使いたいという方にはこういった小型なPCのご提案もさせていただいてますので、こちらも合わせて覚えておいていただければ幸いでございます。以上です。

若杉 ありがとうございました。ちなみにコメントで「さっきのTSUKUMOさんのデスクトップ買ったけど、キャンペーン知らなかった」っていうのが来ていて、これあとからでもキャンペーンに自体に申し込めるんですかね?

谷口(NVIDIA) はい。対象期間内であれば大丈夫です。一応キャンペーン自体は1月7日まで行なっております。

若杉 おー。じゃあもう少し期間がありますね。2週間ちょっとぐらいかな。

岡島(TSUKUMO) もし、TSUKUMOのほうでご購入いただいたものであれば、対象期間かどうか、対象の製品に該当しているかどうかは、サポートセンターの方にお問い合わせいただければご対応いたしますので、コメントいただいた方は、ぜひお得なキャンペーンですのでお問い合わせいただければと思います。

若杉 「やったね」ということなので、多分お申し込みをされるんだと思います。岡島さんありがとうございました。

フリートーク

 まあこの第1部の締めくくり的な感じでですね、せっかくこうして各社さんにお集まりいただいたということで、ここからフリートーク的な感じで、eスポーツついてほかのメーカーの方に聞いてみたい質問とかあったりしますか?

勝亦(ドスパラ) 皆さんどれぐらいeスポーツされてるのかなっていうのをちょっとお伺いしたくてですね。

若杉 自分自身がっていうことですか?

勝亦(ドスパラ) そうですそうです。

若杉 じゃあ順番に聞いていきましょう。杉澤さんから。

杉澤(マウス) 僕ですか。僕ですね、恥ずかしながらプレイはやってないんですけど、ただ、最近スマブラ買ったんですよ。全然PCじゃないですね(笑)。ここ来る前も3時間ぐらいプレイして、ようやく全キャラ出し終わった感じですね。

若杉 あれも、eスポーツといえばeスポーツですよね。

杉澤(マウス) eスポーツですね、はい。

若杉 スマブラのシリーズって普通に過去EVOとかでもタイトルとして取り上げられてるんで、格闘ゲームの一種として十分競技性の高い人気作ですよね。

杉澤(マウス) ちょうどこの間、さっき福岡のThe Creatorsっていうイベントの話をしたと思うんですけど、そのときもスマブラやらせていただいたんですよ。子供達が来るかなと思ったんでやらせていただいて、DetonatioN Gaming所属で世界2位のプレーヤー、にえとの選手と一緒に行ってやったんですけど、スマブラって子供達にすごく受けが良くて、eスポーツを伝えるものとしてはすごくよかったですよね。なので、PCタイトルではないですけど、スマブラとかコンソール系のタイトルもいろいろやっていっていいのかなとは思いますね。

若杉 谷口さんは知ってる人は知ってると思いますけど、ばりばりのゲーマーというか、元プロゲーマーということなんで、今現在はなにかやられてるタイトルとかっていうのはありますか?

谷口(NVIDIA) 今はそうですね。昔からやってるんですけどもCounter Strike:Global Offensive(CS:GO)を今でもやってます。FPSが元々大好きだったので、社会人になってもそれは続けてるという感じでやってます。

若杉 なるほど。わかりました。藤井さんはいかがですか?

藤井(レノボ) 私ですね、結構やってるかも。

若杉 さっきやってるって言ってましたもんね。

藤井(レノボ) あの、社命を受けてPUBGをやらなきゃいけなくて、8月に決まって10月のゲームショーに3カ月弱ぐらいで私400時間やったので。

若杉 やりすぎですね(一同笑)。

藤井(レノボ) あと、個人的には車ゲーが好きで、今やってる方少ないかもなんですけど、WRCっていうラリーのゲームをやってます。じつは私、家にレーシングのプレイシートも持って、ハンドルコントローラでやってるんですよね。

若杉 相当ですね。

藤井(レノボ) それとセットで言うと、1日多分PUBG効果もあって3、4時間ぐらい、ここ数カ月はやってたかなと。もうへとへとです。

若杉 その辺の一般のゲーマーより下手したらやってる可能性もありますね。時間で言うとね。

藤井(レノボ) ただ、まあ四十半ばですけど、非常に楽しくやってます。

若杉 まあ基本、eスポーツってちょっと大げさに聞こえたりとか、ゲームかスポーツかみたいな議論もありますけども、やっぱり基本はゲームなので、楽しんでなんぼだとは思うんですね。楽しんだ先でもっと突き詰めていったら、今だとプロゲーマーみたいな道があったりして、そこでうまく行けばということもあるかもしれない。

 われわれがインプレスeスポーツ部の「ガチくんに!」という番組を一緒にやっているガチくんは、先週CAPCOM CUPで優勝しまして、その賞金が2,800万円で、そういうこともあるわけです。

 ほかのゲームタイトルだと、1回で何億円とかっていうタイトルが日本でも出てきましたし、Shadowverseとかもありますし。そこまで行けるのはほんの一握りの人だと思うんですけども、まず楽しんだ上で次にじゃあなにかメーカーさんがやってるようなイベントに行って、プロゲーマーのプレイ見て、こんな風になりたいとか、私もこんな風にできたらいいなみたいなことを感じる。やっぱりスマブラとかでもプロのプレイってすごいと思うんですよ。そこに感銘受けて、そこがとっかかりになってねやってみるとか。

 最初は動画見るだけとかでも良いと思うんです。おもしろそうだからちょっと動画をYouTubeで見てとか。それで興味がわけば実際にプレイして、もしかしたらその先にはプロゲーマーとしての優勝とかいうこともあり得るのかなと思います。

 ちょっと話題に割り込んでしまいましたけど、岡島さんは、個人的にはなにかゲームされてるんでしょうか?

岡島(TSUKUMO) MMOがメインなのでeスポーツタイトルはそこまで本腰を入れてるわけではないんですけども、そうですね、レインボーシックス・シージはちょこちょこやるのと、あとはHearthstone(ハースストーン)あたりは趣味的にちょこちょことやってはいますね。

若杉 勝亦さん自身はアキバトーナメントもあったのでロケットリーグを少しやってたと思うんですけど、それ以外は普段どうなんですか?

勝亦(ドスパラ) 普段はFPSとかもちょこちょこやるんですけど、eスポーツタイトルっていうのはこの前のロケットリーグが初めてで、大会に出るからということではじめたんですけども、これまでやってたゲームと違って練習して強くなるっていう物だったんですよ。

 これまで遊んでいたゲームってレベルを上げて、ステータスがどんどん強くなってって、という感じだったんですけども、プレイヤースキルだけで戦うっていうのをやってみて、練習した物がちゃんと実力として反映されていって、試合に勝てるようになるというのはすごいおもしろいなと感じました。

 われわれはPCメーカーとして、選手の方々にゲームが満足に動くように支援をして、スペックのところはもう安心してもらって、あとはもう実力で戦ってください、みたいな感じでやってるので、そういったところのお手伝いできるのはすごくいいなという風に自分でやってて感じましたね。なので、eスポーツは今後個人的にもどんどん新しいものでたらやっていきたいですし、すごくよかったなと。

若杉 このほか、他社さんに聞いてみたいこととかあったりしますでしょうか?せっかくの機会なので。

藤井(レノボ) あの、来年期待しているというか、取り組みたいと思っているタイトルって言える範囲でありますか? 私個人的にはとってもエースコンバットをやりたいんですけど。会社としてそれをやるかどうかってのはありますけども。

若杉 じゃあ順番に勝亦さんから。

勝亦(ドスパラ) そうですね。やっぱりロケットリーグですね。個人的にもすごい好きですし「全国高校eスポーツ選手権」のタイトルにもなってますし、見ててわかりやすいですよね。そういったところでそのeスポーツってのはどんなものだっていうのをわかってもらうために、どんどん推していきたいなということは思っています。

若杉 そうですね。色んなeスポーツのタイトルがあるなかで、やっぱり見る側、とくに興味持って見てみようかなと思うぐらいのレベルの人にとって、ルールとかのわかりやすさとか展開のわかりやすさって大事ですよね。やっぱりMOBA系は初めて見る人にとってはちょっとわかりにくいんですよね。ごちゃごちゃしてなにが起きてるのかわかりにくい。

 でもロケットリーグは基本サッカーなのでゴールにボール入れれば勝ちだし、格闘ゲームなんかも相手の体力ゲージをゼロにすれば勝ちだし、常にキャラが見えてるのでずっとわかりやすい。その辺、別にどっちのほうが良い悪いという話ではないんだけど、わかりやすさで言うと多分ロケットリーグなのかなとは思いますね。杉澤さんはいかがですか?

杉澤(マウス) そうですね、特定タイトルに絞るってわけじゃないんですけど、基本的に僕たち、NVIDIAさんもそうですけど、PCメーカーなので、PCがどうやって市場で盛り上がっていくかっていうのは基本かなと思ってます。

 その上で、eスポーツタイトルにかぎらずなんですけど、クロスプラットフォームで家庭用ゲーム機とPCと他でもできますよみたいな環境が増えてるじゃないですか。そのときに、PCでやらなきゃならない理由がわかりやすいタイトルは積極的に取り組んでいきたいなと思います。

 たとえば、そのタイトルにかぎったわけじゃないですけど、Dead or Alive 6が今度クロスプラットフォームで出てきますけど、やっぱり4Kで出力できるようになってたりとか、キャラクターの造形とかすごいこだわりあるタイトルだったりするので、そこが家庭用ゲーム機でやったときのビジュアル、PCでやったときのビジュアルというので、違いが出てくるのであれば、それはぜひ私達としてもプッシュしていきたいなとは、思ったりしてますね。

若杉 はい。谷口さん、なにかありますか?

谷口(NVIDIA) 僕はいくつかありまして、1つはBattlefield Vですね。レイトレーシングが対応してるタイトルっていうのもありますし、eスポーツ向けのモードがあるのかわからないんですけど、そういったモードも出てくるのであればまあ非常に楽しみであるというのが1つ。

 もう1つはですね、やはり杉澤さんが仰られたような、クロスプラットフォームのものですね。日本ではやってる物もたくさんありますし、そういった色んなところではやっているタイトルの世界大会に日本から予選で参加するということになると、恐らく世界的にはPCのプラットフォームで行なわれてるタイトルが今のところ多いわけなので、そういったクロスプラットフォームのタイトルっていうのが来年いくつかくれば、非常に楽しみだって言うのがあります。

 あと、個人的でもあるんですけども、CS:GOですね。理由としては無料になりましたし、この前JeSUのタイトルにも入りましたし、日本でも大会は開催しやすくなってくるのかなと思います。もちろん世界的にも有名なタイトルですので、この3つのタイトルは期待してますね。

若杉 わかりました。じゃあ最後に岡島さんももしあればお願いします。

岡島(TSUKUMO) 僕も特定のタイトルって感じではないんですけども、会社としての取り組みでやれたらおもしろいなと思っているのはVR系のゲームです。

 体感型のゲームをそのまま対戦ゲームとしてできるようになってくると、視覚的にものすごくVRってわかりやすいじゃないですか。なおかつプレイしてる側は大きく身体を動かしてるので、周りから見てる分にも結構はっちゃけた動きをしてるたらそれはそれで笑いは起きますし。画面上でもそれが連動してる動きっていうのを両方同時に見ると結構やっぱりVRっておもしろいところが強いですよね。

 うちとしてもVRはHTC Viveを日本で正規販売店として初めてやらせていただいたんですけども、やっぱりまだまだやれる場所が少ないなというところで、来年以降の起爆剤の1つにスポーツとうまく絡められれば、体感型で年齢層自体も結構あの低年齢からある程度高齢の方まで、視覚的にパッとわかりやすいっていうところは親和性はあるんじゃないかなと個人的には思ってはいますね。タイトルというよりはジャンルですね。

若杉 ちょっとおもしろいですね。言われてみれば今後ひょっとしたらあるのかもしれませんけど、本格的にVR対戦型というか、競技性の高いVRゲームが出てくる可能性はありますし、ハードもさらに進化するとよりその辺が現実的な感じになるのかなと思います。

 まだいろいろ個人的にお伺いしたいこともあったんですけど、時間の都合がありまして各社のディスカッションはこの辺で締め切らさせていただきます。貴重なご意見ありがとうございました。

 そして、皆さんお待たせしました視聴者の皆さん。第1部の締めとしてですね、今回視聴者プレゼントを各社様にご用意いただきました。

プレゼント紹介

勝亦(ドスパラ) 今回ご用意させていただいたのが、ちょっと宣伝っぽくなっちゃうんですけど、あの2万円を切った144Hzゲーミングディスプレイというところで、先日ドスパラのほうで発売させていただいたんですけども、ものすごく人気で発売後即完売という状況だったんですけども、こちらを1名様にプレゼントさせていただこうかと思います。

 144Hzゲーミングディスプレイなのでゲームがすごくぬるぬるさくさく快適に映るというところで、ぜひご体験いただきたいなと。ドスパラの各店で展示を行なっていますので、ぜひ今回プレゼントで外れてしまった人は、お店で2万円なのでお求めいただければなと思っております。ぜひゲーミングディスプレイで快適なゲーミング環境を構築していただいて、eスポーツ楽しんでいただければなと思います。

杉澤(マウス) プレゼントさせていただくのは先ほど紹介させていただいたNEXTGEAR-MICROというシリーズの製品を今回プレゼント1名様にご提供させていただこうと考えております。

 今回視聴者の皆様に抽選でプレゼントさせていただくものに関してなんですけど、先ほどご紹介したゲーマーアンケートで高評価、ケースだけ売ってくれと言われるような感じで人気の製品なんですけど、こちらのCore i7-8700のGPUがGTX 1060を搭載したゲーミングPCを1名様にプレゼントさせていただきたいと思います。

 先ほどご紹介もしたとおりなんですけども、メモリやストレージは比較的私達自由にいじっていただけますのでこちらもご自由に当選された方どうぞご増設いただければと思いますのでよろしくお願いします。

藤井(レノボ) 結構もの良いです。C730。先ほど私が説明申し上げたi9-9900KにRTX 2080という「えっこれ上げちゃうの?」って私も思ったんですけど、年末予算があるということで、これ29万4,840円で販売しているものを1名様に今回プレゼントさせていただきます。

谷口(NVIDIA) NVIDIAからはですね、NVIDIAグッズの詰め合わせセットを持ってきました。

 まずはクリスマスが近いということで、NVIDIA靴下。うちのロゴがあるやつなんですけど。あとは水筒ですね。お水くんでいただいて、NVIDIAのロゴが入っているもので、ちょっとAIチックな感じですかね。こちらの水筒と、NVIDIAロゴ入りの折りたたみ傘と、NVIDIAサングラス、クリスマスつながりでNVIDIAのオーナメントですね。あとはGeForceのロゴ入りTシャツですね。それと、NVIDIA定規ということで、技術者の方向けの基板の大きさがすぐわかるような定規ですね。それと超レアなやつなんですけど、USBで充電できる電動歯ブラシ、NVIDIAのロゴ入りです。あと最後にGeForce GTXのUSBメモリ。GTXのリファレンスモデルのかたちになっていて、USB 3.0のやつですね。64GBなので大容量でいっぱい入るということになってます。それとこの手提げ袋とセットで1名様に。

岡島(TSUKUMO) こちらは最後のほうで先ほどふれさせていただいたものなんですけども、最初にお見せしたのは伏線だったということでですね、さっきお見せした小型筐体を採用しているG-GEAR Miniのシリーズで、私のほうで選定させていただいたんですけども、eスポーツ向け、入門からミドルぐらいまでのゲームを快適にお楽しみいただけるゲーマー担当お勧め構成ぐらいのイメージで見ていただければと思います。

 Core i5-8400で、メモリは配信だったりとかボイチャだったりとかで16ほしいというご要望にもしっかりお答えして16GBと、グラフィックカードがGTX 1060で、SSD 480GBということで、そのまま届いたらすぐに使えるような状態のものになります。通常販売価格が約13万円ぐらいなんですが、こちらを1名様プレゼントさせていただきます。

若杉 はい、というわけで皆さま、PC Watchですね年末座談会の第1部メーカー編は以上となります。こちらにご登壇いただきました皆さま改めてありがとうございました。ご視聴いただいた方もありがとうございます。

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