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扱いやすいサイズのMini-ITXケースに最新トレンドを凝縮!

~夏のPCパーツ大品評会 その9 NZXT「H200i」

自作のトレンドはATXじゃなくても味わえる

 Windows上で動作する統合制御ソフト「CAM」を利用することで、ファンの回転数やLEDを統合制御できるユニット「スマートデバイス」を搭載するPCケースだ。マザーボードを選ばず、自由度の高いファン制御やイルミネーションを楽しめる。

 スマートデバイスには合計3基のケースファンが接続でき、それぞれを自由に制御できる。またスマートデバイスが搭載する騒音計が検知する騒音レベルと動作状況をもとに、自動でファンの回転数を制御する機能もあり、まさに「スマート」デバイスだ。

 Mini-ITX対応PCケースだが、ミニタワーと言えるサイズなので拡張性は高い。32.5cmまでの大型のビデオカードのほか、前面には24cmクラスの水冷ラジエータが組み込める。またこうした大型パーツを組み込んでも、内部にはかなりの余裕があった。

 ホワイトを基調にした外装は、サラサラでかつしっとりとした独特の質感を持ち、側板は強化ガラス製なのでバツグンの高級感がある。組み込んだ大型パーツやLEDテープによるイルミネーションを、強化ガラスの側板越しにじっくりと楽しみたい。(竹内亮介)

NZXT
H200i

実売価格:15,000円前後
カラー:ブラック/ホワイト●付属電源:なし●ベイ:、3.5インチシャドー×1、2.5インチシャドー×4●標準搭載ファン:12cm角×1(背面)、12cm角×1(天板)●搭載可能ビデオカードの長さ:325mm●搭載可能CPUクーラーの高さ:165mm●本体サイズ(W×D×H):210×349×372mm●重量:6kg
天板手前部分に2基のUSB 3.0ポートと、サウンド入出力端子を装備する。一番左にある小さなボタンはリセットボタン
ケースファンやLEDはCAMで統合制御
NZXTの独自ツール「CAM」を利用し、ファンの回転数やLEDの点灯パターンなどを調整できる制御ユニット「スマートデバイス」を搭載
裏面にルートを作りケーブルを整理
マザーボードベース裏面には、各種ケーブルをスマートに整理してまとめるためのルートが設けられている
大型パーツの組み込みも容易
Mini-ITX対応PCケースとしては大きめで、内部も広い。大型のCPUクーラーやビデオカードを組み込んでも、十分な余裕がある。中央付近の白いプレートの隙間から、電源ケーブルなどを表面に引き出す
【検証環境】CPU:Intel Core i5-8600K(3.6GHz)、マザーボード:ASUSTeK ROG STRIX Z370-I GAMING(Intel Z370)、メモリ:Novax Technologies UMAX DCDDR4-2666-8GB HS(PC4-21300 DDR4 SDRAM 4GB×2)、SSD:Western Digital WD Blue 3D NAND SATA WDS500G2B0B(Serial ATA 3.0、500GB)、ビデオカード:GIGA-BYTE GeForce GTX 1070 G1 Gaming 8G(NVIDIA GeForce GTX 1070)、電源ユニット:Corsair RMx Series RM650x(650W、80PLUS Gold)、CPUクーラー:CPUクーラー:サイズ 白虎(9cm角、サイドフロー)、OS:Windows 10 Pro 64bit版、室温:25.4℃、暗騒音:33.1dB、動作音:PCケースのフロントパネルから20cm離れた場所に騒音計を設置して計測、アイドル時:OS起動10分後の値、高負荷時:OCCT 4.5.1 POWER SUPPLYテストを10分間動作させたときの最大値、各部の温度:使用したソフトはHWMonitor 1.35で、CPUはTemperaturesのPackageの値、GPUはGPUのTemperaturesの値

DOS/V POWER REPORT 8月号の特集は「夏のPCパーツ大品評会」と銘打ち、マザーボード、CPU、ビデオカード、SSD&HDD、CPUクーラー、PCケース、電源ユニットの7ジャンル、57製品のレビューを一挙にお届けします。夏のボーナス商戦期、そろそろPCパーツが欲しい! というみなさんの製品選びを助けるべく、各ジャンルの注目製品を、実際に使用・検証して詳しく解説していきます。

世代交代を経て価格のこなれたマザーボード、新世代のRyzenやPentium/Celeronの登場で再び活性化するCPU、値下がりと高性能化でコスパ向上が進むSSDなど、見るべきポイントは盛り沢山。今夏の買い物のお供に、本特集をぜひご覧ください!!