トレンドの機能を網羅したRyzen環境を小型プラットフォームに凝縮

Ryzenの圧倒的パワーを小型PCに

ASUSTeK Computer「ROG STRIX X470-I GAMING」実売価格：28,000円前後

　8コア16スレッドという特大の爆弾を引っ提げ、自作PC市場に一大勢力を築き上げたAMDのRyzenシリーズ。しかしMini-ITX対応マザーはまだまだ製品数が少なく、筆者を含む小型PCマニアは歯がゆい思いをしていた。第2世代のAMD X470を搭載する「ROG STRIX X470-I GAMING」は、そんな状況を一気に覆す可能性を秘めている。

　メモリ速度がものを言うRyzenシリーズなので、オーバークロックメモリへの対応は万全。32Gbpsの帯域に対応するM.2スロットやUSB 3.1ポート、オペアンプを搭載してヘッドホン出力を強化したサウンドチップ「SupremeFX S1220A」など、装備はATXマザーと同等だ。

　また一般的なLEDテープを制御する4ピンRGBのほか、LEDの素子一つ一つを制御できるアドレサブルLEDを制御できるピンヘッダも備えており、自由自在のイルミネーションを楽しめる。ポート類を外周部に装備することで組みやすさを高めるなど、ASUSTeKが今まで培ってきたMini-ITX対応マザーのノウハウを集約しており、総合的な完成度は非常に高いレベルに達している。（竹内亮介）

Specification。対応CPU：Ryzen 7/5/3、A12/10●メモリスロット：PC4-28800 DDR4 SDRAM×2（最大32GB）●ディスプレイ：HDMI×1●拡張スロット：PCI-E 3.0 x16×1●主なインターフェース：M.2（PCI-E 3.0 x4接続）×1、M.2（PCI-E 3.0 x4またはSATA 3.0接続）×1、SATA 3.0×4、USB 3.1×2、USB 3.0×6●LAN：1000BASE-T×1●無線LAN：IEEE802.11a/ac/b/g/n●そのほか：Bluetooth v4.2

イルミネーションのカスタマイズは無限大

メモリスロットの裏側に、RGB対応のLEDを備えるほか、4ピンのRGBピンヘッダと、LEDの素子一つ一つを独立して制御できる「アドレサブルLED」に対応するピンヘッダを装備する。さまざまなLEDテープやLED搭載パーツを、Aura Syncで自由に制御できるのだ

高性能なサウンド機能とM.2スロットを合体

M.2対応SSDの発熱を抑える金属製のヒートシンクを外すと、サウンド機能とM.2スロットを一体化した別基板「M.2オーディオコンボカード」にアクセスできる

サイドフロータイプも安心して組み込める

サイズの「虎徹 MarkⅡ」は、バックパネル方向に風を流す向きで問題なく取り付けが可能だった。ヒートシンクを固定する土台の周囲にあるのも背が低い部品ばかりで、干渉はない

DOS/V POWER REPORT 8月号の特集は「夏のPCパーツ大品評会」と銘打ち、マザーボード、CPU、ビデオカード、SSD＆HDD、CPUクーラー、PCケース、電源ユニットの7ジャンル、57製品のレビューを一挙にお届けします。夏のボーナス商戦期、そろそろPCパーツが欲しい！　というみなさんの製品選びを助けるべく、各ジャンルの注目製品を、実際に使用・検証して詳しく解説していきます。

世代交代を経て価格のこなれたマザーボード、新世代のRyzenやPentium/Celeronの登場で再び活性化するCPU、値下がりと高性能化でコスパ向上が進むSSDなど、見るべきポイントは盛り沢山。今夏の買い物のお供に、本特集をぜひご覧ください!!