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Intel vs AMDのガチンコ勝負、コスパに優れるミドルレンジで三つ巴の戦いに!
~夏のPCパーツ大品評会 その3 Intel「Core i5-8400」「Core i3-8350K」、AMD「Ryzen 5 2400G」
2018年7月4日 06:00
三者三様の個性が光るアラウンド2万円CPU
Ryzenショックから1年、IntelとAMDの競争の影響で、CPU市場はかつてないほどに活性化し、性能の引き上げが進んでいる。2万円ちょっとの価格帯を見ても、6コア最安のCore i5-8400、4コアでOC可能なCore i3-8350K、強力な内蔵GPUコアを内蔵するRyzen 5 2400Gと、気になる個性派が揃う。
ベンチマークテストで比較するとそれぞれの性格がより見えてくる。Ryzen 5 2400Gは、ローエンドの外部GPUに迫る内蔵GPU性能が特徴。4コア8スレッドのCPU性能もかなりのものだ。Core i5-8400の魅力は6コアならではのマルチスレッド性能だ。CINEBENCH R15のCPUスコアはCore i7-6700Kを軽く超えて7700Kに迫るものであり、コスパの高さは驚異的だ。これと比べると似たような価格で4コア4スレッドのCore i3-8350Kは割高に感じてしまうが、OC可能という付加価値は見逃せない。今回は常用前提にマージンを残して4.5GHzでテストしたが、Photoshop CCでi5-8400を逆転するなどポテンシャルの一端を見せた。OC設定を詰める作業自体も楽しめる方にとっては最高におもしろいCPUだろう。(鈴木雅暢)
【検証環境】[LGA1151]マザーボード:ASUSTeK ROG STRIX Z370-F GAMING(Intel Z370)、メモリ:Micron Crucial Ballistix BLT2K8G4D26AFTA(PC4-21300 DDR4 SDRAM 8GB×2)、[Socket AM4]マザーボード:ASUSTeK ROG STRIX X470-F GAMING(AMD X470)、メモリ:Corsair Vengeance RGB CMR16GX4M2C3000C15(PC4-24000 DDR4 SDRAM 8GB×2)※PC4-23400として動作、[共通環境]ビデオカード:玄人志向 GALAKURO GK-GTX1070Ti-E8GB/WHITE(NVIDIA GeForce GTX 1070 Ti)、SSD:Samsung SSD 850 EVO MZ-75E250B/IT(Serial ATA 3.0、250GB)、OS:Windows 10 Pro 64bit版、Photoshop CC:RAWデータを開き、レンズ補正、ノイズの低減、スマートシャープといったフィルタをかけ、回転、切り抜きの各処理を10枚連続で行なうバッチ処理にかかった時間を測定、Premiere Pro CC:4Kクリップ7枚で構成したプロジェクトをH.264で出力するのにかかった時間、PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS:リプレイデータを再生し、その際のフレームレートをFrapsで2回測定したときの平均値
DOS/V POWER REPORT 8月号の特集は「夏のPCパーツ大品評会」と銘打ち、マザーボード、CPU、ビデオカード、SSD&HDD、CPUクーラー、PCケース、電源ユニットの7ジャンル、57製品のレビューを一挙にお届けします。夏のボーナス商戦期、そろそろPCパーツが欲しい! というみなさんの製品選びを助けるべく、各ジャンルの注目製品を、実際に使用・検証して詳しく解説していきます。
世代交代を経て価格のこなれたマザーボード、新世代のRyzenやPentium/Celeronの登場で再び活性化するCPU、値下がりと高性能化でコスパ向上が進むSSDなど、見るべきポイントは盛り沢山。今夏の買い物のお供に、本特集をぜひご覧ください!!