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G-Tune、プロゲーマーの要望を全面採用した新筐体のゲーミングPC
2018年6月14日 15:00
株式会社マウスコンピューターは、ゲーミングPCブランド「G-Tune」より、プロゲーマーの意見を全面的に採り入れて開発した新筐体を採用するゲーミングPC「NEXTGEAR-MICRO im610」シリーズを発売した。
新筐体の開発にあたり、同社がスポンサーするプロゲーマーチーム「Team:GODSGARDEN」のゲーマーにアンケートを実施。その結果、大方の回答は下記のようなかたちになった。
- 天板の上には物を置く
- ただし、天板に排気口があったら物は避けて置く
- 前面に欲しいもの=HDMI
- 前面のリセットボタン=不要
- カードリーダ=外付けでいい
- 内蔵光学ドライブ=必要
- オーバークロックはしない
- 派手なLEDは不要で、電源/アクセスランプ程度でいい
- 鏡面加工よりマット加工の方が好み
- 好きな形状は完全フラット型
こうして完成した新筐体は、アクセントとして角を斜めに落としつつも、全体的にフラットなデザイン。マットで光るギミックもなく、一見するとゲーミングPCとしては地味だが、使い勝手や用途を考慮し、さまざまな工夫が盛り込まれている。
発熱の大きい、ゲーミングPCにとって重要となる排気については、底面および側面から吸気しビデオカードを冷却しつつ、背面へと排気する。底面にはダストフィルターがあるが、マグネットで取り付けられているので、ワンタッチで取り外して、水洗いもできる。インシュレータも底面に装備し、制震性も確保した。
また、ケース内で空気がスムーズに流れるよう、マザーボード側の側板にはケーブルマネージメント用のボックスが備わっており、microATXながら十分なクリアランスを確保。電源や各種ケーブルも黒で統一するというこだわりも見せている。
ユニークなのが、天板の内部にHDMI延長ケーブルが収納されており、背面から引き出して、ビデオカードにつなぐと、筐体前面のHDMI出力から、VR HMDやキャプチャユニットを接続できる。これらのデバイスはある程度、抜き差しすることがあるので、VRゲームのプレイや配信などで重宝するだろう。なお、同社では今後、DisplayPortを装備したモデルも検討しているという。
内蔵ベイは3.5インチと2.5インチ×2。昨今、光学メディアの必要性は減っているものの、ゲーマーの要望を取り入れ、BTOでスリム光学ドライブも内蔵できる。
microATXということで、拡張スロット数は3で、ハイエンドビデオカード用に、カード先端を支えるホルダーも備える。
このほか、オプション仕様として、側面をワンタッチで装着可能な強化ガラスにも変更可能。加えて、赤色LEDを内蔵したファンも指定できる。ファンは、標準の背面のほかに、前面と底面に2つずつ追加が可能。前面に取り付けた場合は、側面は吸気ではなく排気になる仕様。
BTOに対応するが「im610BA1-TV」モデルのおもな仕様は、Core i5-8400(2.8GHz)、メモリ8GB、HDD 1TB、GeForce GTX 1050、Windows 10 Home、500W電源を搭載し、税別価格は89,800円。
「im610PA1-SP」モデルのおもな仕様は、Core i7-8700K(3.7GHz)、メモリ32GB、NVMe SSD 512GB、HDD 2TB、GeForce GTX 1080 Ti、BDドライブ、Windows 10 Home、強化ガラスサイドパネル、700W電源を搭載し、税別価格は289,800円。
インターフェイスは、PS/2、USB 3.1×4、USB 3.0×2、USB 2.0×2、Gigabit Ethernet、音声入出力などを装備、下位モデルのディスプレイインターフェイスは、DisplayPort、DVI-D、HDMI×2、上位モデルはDisplayPort×3、HDMI×2。
本体サイズは約188.8×410.5×400mm(幅×奥行き×高さ)。