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値上がりは続くが、容量はケチれない。2018年、メモリ購入の条件
2018年1月9日 06:00
何と1年前の2倍に値上がり! この局面をどう乗り切る!?
DOS/V POWER REPORT2018年2月号(12月27日発売)では、「PCパーツ100選+600」と題して、 第8世代CoreプロセッサーとRyzenの登場で盛り上がりを見せるCPU市場を筆頭に、マザーボード、メモリ、ビデオカード、SSD、HDD、PCケース、電源、CPUクーラーなど、主要ジャンルのパーツを紹介しています。124ページ(!)という超特大ボリュームの特集から、ここでは高騰続くメモリにまつわるトピックを抜粋して掲載します。特集の全貌はぜひ本誌を購入してお楽しみください。
トピック1 高騰続くメモリ市場 “買い時”はある?
メモリ価格の上昇が続いている。上のグラフに見るように、とくに主流のDDR4では顕著。もっとも安かった2016年夏に比べると3倍前後、12月に入ってもさらに上昇している。過去の価格を知ってしまうとどうしても購入を躊躇してしまうが、今購入を避けたところで、この先以前の価格まで下がる保証はない。むしろ、スマートホンでもPCでも大容量の需要が高まる一方で、トップメーカーの生産体制に大きな変化は見られない。さらに上昇を続ける可能性もある。あまり相場のことは考えずに欲しいときに買うのがよいだろう。なんらかのイベントに絡めたセールなど、特価販売は期待できるので、そうしたものもうまく利用したい。
Ryzen、Ryzen Threadripper、Core Xに続き、Coffee Lake-SがDDR4-2666に対応したことで、メモリの売れ筋はDDR4-2666になった。このためDDR4-2133やDDR4-2400なら少し安い。DDR4-2666に関しては定格でDDR4-2666動作するチップを搭載したネイティブDDR4-2666メモリも増えている。
トピック2 AMD Ryzenで問題となった「シングル/デュアルランク」とは
Ryzenでは、モジュールの枚数とランク数で正式対応するメモリ速度が異なる。DDR4のデータバス幅は64bitで、この64bitを構成するチップの集まりがランクだ。1ランクがいくつのチップで構成されるかはメモリチップの仕様(バス幅)によって決まり、チップのバス幅が8bit(x8)ならば8枚で1ランクを構成する。バス幅4bit(x4)ならば16枚、バス幅16bit(x16)ならば4枚で1ランクだ。DIMMではx8チップが使われることが多い(片面8枚で1ランク)ものの、チップの数や片面両面だけでは判断できない。最近はランク数を公表しているメーカーもあるので、Ryzenを使うならば必ず確認しておきたい。
メモリ利用枚数 | メモリモジュールのランク仕様 | サポートメモリ規格 |
---|---|---|
4枚 | デュアルランク | DDR4-1866 |
4枚 | シングルランク | DDR4-2133 |
2枚 | デュアルランク | DDR4-2400 |
2枚 | シングルランク | DDR4-2666 |
トピック3 今時のPCなら容量は16GBが目安
メモリが不足すると使用感が低下するが、増やせば増やすほどよいというものではない。基本的な用途では8GBあれば問題ないが、ゲームやVRなどでは16GBを推奨する製品も増えており、クリエイティブならば32GBでも多過ぎることはない。とくに明確な目的がないならば、容量あたりの単価が割安なモジュールがお勧めだ。
今のDDR4なら、8GBか16GBメモリのモジュールが割安なので、8GBモジュールを2枚使った16GBの構成がお勧めということになる。なぜ2枚使うかと言うと、メインストリームのシステムは、デュアルチャンネルアクセス(2組のメモリに同時にアクセスして高速化する技術)に対応しており、2枚1組で使うことで本来の性能が引き出せるためだ。
メモリの多くはこうした仕様を考慮して、2枚組で販売されている。ウルトラハイエンドは4組のメモリにアクセスすることでさらに高速化するクアッドチャンネルに対応するため、4枚組もある。メモリは枚数が多くなるほどメーカーや種類、ロットなどが異なることによる相性問題が起きやすくなるので、2枚や4枚などのセットで買ったほうがよい。
価格の目安 | |
---|---|
4GB×2 | 10,000 円 |
8GB×2 | 20,000 円 |
16GB×2 | 38,000 円 |
チャンネル仕様 | |
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LGA2066 CPU | 上位モデルはクアッド、下位はデュアルチャンネル |
LGA1151 CPU | デュアルチャンネル |
SocketTR4 CPU | クアッドチャンネル |
Socket AM4 CPU | デュアルチャンネル |
パワレポ2月号ではこのほか60以上の製品を紹介しています。