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音符が読めなくたって、音痴だって、音楽は作れる! そう、パソコンならね。
~DAW(ダウ)ソフトで音を遊ぼう
2017年11月3日 06:00
みなさんは音楽を作ったことはありますか。「そんなの特殊な才能のある人や、音楽の勉強をした人がやることでしょ」とお考えかもしれません。しかし、みなさんの家にあるパソコンでも、ソフトウェアの機能があれば音楽を作れるのをご存じですか?
DOS/V POWER REPORT11月号(Amazon Primeユーザーは全文無料で購読可能)では、「聴くのも、演るのも!PC×サウンド再発見」と題して、「聴いて楽しむ」と「演奏して楽しむ」という両面から、PCでのサウンドの楽しみ方を特集しています。ここでは、プロのミュージシャンなどもその音楽制作で使っている「DAW(ダウ)」という種類のソフトで、簡単な音楽を作ってみる手順をご紹介いたします。
DAWソフトって何?
DAWとは、Digital Audio Workstationの略で、現在におけるDTM(Desk Top Music:パソコンで音楽を作るシステム)の中心となるソフトウェアのことです。
最近では、パソコンに高品質な音を入出力するための周辺機器、「オーディオインターフェース」に簡易版が添付されてくることが多いです。オーディオインターフェースとは以下のようなUSB接続の周辺機器で、ギターやマイクをつないで録音したり、ここにスピーカーをつないでパソコンの音を再生したりできます。しかも、最近の製品はハイレゾ品質に対応していて、普通のパソコンのサウンド機能よりも、圧倒的に高音質です。
実売価格:15,000円前後
URL:https://japan.steinberg.net/jp/products/hardware/ur_series/lineup/ur22mkii.html
DAWソフトでは、以下のような画面で音楽を作ります。
DAWソフトは音楽制作のための統合ソフトで、端的に言うと以下の三つの機能を備えています。
- 多重録音機能
ボーカルやギター、キーボードなどというように、さまざまなパートの音を重ね録りできます。この図では、三つの音を並べています - 打ち込み機能
電子楽器を自動演奏させること全般を「打ち込み」と呼びます。楽器を弾けない人でも音楽を演奏できます。この図では、マウスで音を入力しています - ミックス機能
別々になったパートの音を一つの音に合成することができます
ソフトウェア音源って何?
昔のDTMで主流だったシーケンスソフトでは、MIDIという規格でパソコンの外部の音源(音を鳴らす装置)から音を鳴らしていました。今では、パソコンの進化に伴いわざわざ音源を外部に接続しなくとも、パソコン内にあるソフトウェアの音源で、外部の音源を上回る機能や性能を実現できるようになりました。アナログのビンテージ機材をエミュレーションさせたり、何十GBにもおよぶサンプリング素材(楽器の音を録音した素材)も活用できるため、もはや旧来の音源では太刀打ちできないレベルです。
DAWソフトで音楽を作ってみよう
画面が複雑なせいで難しそうに見えるDAWソフトですが、楽器演奏の音声データを加工した「ループ素材」を利用して音楽を作ると、とても簡単に音楽を作れます。基本的にはマウスのドラッグ&ドロップ操作で、難しいところはソフト側がいい感じにしてくれます。ここでは、UR22mkⅡ付属のCubase AI 9でやってみましょう。
いかがでしたでしょうか。これを繰り返せば、ブロックで工作するように複雑な音楽を作れることが分かりましたね。インターフェースや操作法に違いこそあれ、ほとんどのDAWソフトでも同様です。食わず嫌いせず、たまには音楽を作ってみてはいかがでしょうか。(TEXT:藤本 健)