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高解像度とクセのなさを兼ね備えたモニタヘッドホン「beyerdynamic DT 1990 PRO」
~ハズレなしのPC&スマホオーディオ定番レビュー
2017年10月18日 06:00
DOS/V POWER REPORT11月号(Amazon Primeユーザーは全文無料で購読可能)では、「聴くのも、演るのも!PC×サウンド再発見」と題して、「聴いて楽しむ」と「演奏して楽しむ」という両面から、PCを中心としたサウンドの楽しみ方を特集しています。
ここでは、本特集の目玉企画である定番オーディオ機器30製品のレビューの中から、音の細やかさとクセのなさを兼ね備えたbeyerdynamicのヘッドホン「DT 1990 PRO」のレビューを紹介します。
beyerdynamic DT 1990 PRO ~華やかな響きも感じられるモニタヘッドホン
Specification
装着方式:オーバーヘッド型構造:開放式
駆動方式:ダイナミック型
ドライバー口径:45mm
最大入力:200mW
インピーダンス:250Ω
音圧感度:102dB/mW
再生周波数帯域:5Hz~40kHz
重量:370g(ケーブル含まず)
細やかな音の再現性を持つモニタ用ヘッドホンの最新モデル
ヘッドホンの中で特別な存在がモニタ用である。ミキシングやレコーディングのときに使われるモデルで、どんな音がどんな具合に録音されたのかを確認するために使われる。ダイナミックレンジが広く、ワイドレンジで、解像度が高く、クセがなく透明感がある音が求められる。業務用なので耐久性もコスパも重要だ。こうして見るとモニタ用のヘッドホンは観賞用にも適しているのではと考えたオーディオマニアがいた。
現在、モニタ用ヘッドホンは観賞用としても広く使われるようになったが、音が厳し過ぎるという意見もある。もともと検聴用なのでいい音はそのままに、悪い音は悪く聞こえる。さらにノイズも含めて細かい音もすべて再現するので、聞き疲れするのだ。
beyerdynamicはドイツのマイクロホンとヘッドホンの専門メーカーでモニタ用ヘッドホンでも有名である。その最新作がDT 1990PROだ。同社の特徴である超微粒子をちりばめたような細かい音の再現性、そして抜群の音場感。さらに楽器のエフェクトまで聞き取れる解像度の高さ。厳しいだけのモニタではなく金管が華やかに聞こえる響きが感じられる。ただし本機の実力を発揮させるにはそれなりのヘッドホンアンプが必要不可欠だ。(TEXT:ゴン川野)