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Ryzen 9 9955HX搭載でPCIeやSFP+もある最強ミニPC「MINISFORUM MS-A2」まもなく投入
2025年4月23日 14:32
RX Japan主催のIT関連の大型展示会「Japan IT Week春」が、25日まで東京ビッグサイトで開催中だ。この中でMINISFORUMがブースを構えており、未発売製品などを展示している。ちなみにこのイベントは業界の商談のための展示会であるため、一般の方の入場はできない。
MINISFORUMといえば今やミニPCで名を馳せるメーカーだが、高い技術力でユニークな製品を多く展開することでも知られている。今回のイベントでもユニークな製品の数々を目にすることができる。
Ryzen 9 9955HXを搭載したMS-A2、誕生
その中でも最注目は「MS-A2」というモデル。今はシャーシの設計を調整中だが、もうまもなく発売される予定だ。
製品名に「MS」がついている時点でムムッと来た読者も少なくないだろう。2023年末に発表されたシリーズ初代モデル「MS-01」は、Core i9のCPUに3基のM.2スロット(うち1基はU.2兼用)、10Gigabit転送を実現するSFP+、トドメにLowProfileハーフレングスながらPCI Express 4.0 x16スロットを備え、しかもツールレスで開閉できる驚異の拡張性を持つミニPCで、多くの人を虜にした。
2024年半ばには「MS-A1」という、MS-01とほぼ同サイズでRyzen 7 8700Gを搭載したモデルが投入されたのだが、この際はM.2スロットを4基としたものの、SFP+や拡張スロット、ツールレス機構は除外されたので、MS-01ほどのインパクトはなかった。
今回のMS-A2はいわば「AMDでリベンジ」したモデルだ。MS-01と同じツールレス機構にSPF+やPCIe拡張スロットを搭載しつつ、最上位モデルのCPUにはなんとAMD最新最強の16コア/32スレッドモデルであるRyzen 9 9955HX(Ryzen 9 7945HXモデルもある)を搭載した。これならMS-01の後継に恥じない性能に仕上がったと言えるだろう。
このほか、メモリはDDR5-5200対応のSO-DIMMスロットが2基(最大96GB)、対応OSはWindows 11またはLinux。拡張スロットがPCIe 4.0 x8 1基、ストレージがM.2 3基(PCIe 4.0 x4 2280専用1基、PCIe 3.0 x4 2280/22110兼用1基、PCIe 4.0 x4 2280/22110兼用1基)。
インターフェイスは、、USB 3.2 Gen 2 Type-C 2基、USB 3.2 Gen 2 2基、USB 2.0 1基、10Gigabit Ethernet対応SFP+ 2基、2.5Gigabit Ethernet 2基、HDMI 2.0出力、DisplayPort、Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.2、音声入出力などを搭載する。本体サイズは196×189×48mm。
デスクトップ版のGeForce RTX 5060搭載したゲーミングミニPC
もう1つブースで注目を集めたのが、「G1」、「G1 Pro」というゲーミングミニPCだ。第3四半期の投入を予定している。
こちらはスリム型で「PlayStation 5(PS5)の代替を狙った」という製品。いわば「AtomMan G7 Tiの後継」でありつつ、デザインをちょっとPS5寄りにした印象のモデルだ。
こちらの最大の特徴は「デスクトップ版のGeForce RTX 5060(最大120W)を搭載できる」点。実機でチェックしたところ、LowProfile/2スロット占有のビデオカードが使われていた。将来的にはユーザー自身でアップグレードすることもできるだろう。
一方CPUにはRyzen 9 8945HXを搭載。SSDはM.2で最大2基などとなっている。このモデルでは350Wの電源を内蔵するため、TV周りに設置する際には配線をスッキリさせられそうだ。OSはWindows 11。
インターフェイスはUSB 3.2 Gen 2 Type-C 2基、USB 3.2 Gen 2 3基、HDMI 2.1出力、DisplayPort 1.2 2基、5Gigabit Ethernet、音声入出力などを搭載する。本体サイズは216×315×57.2mm。
MINISFORUMのブースではこのほかの製品も展示しており、追ってお伝えする。