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Windows 10 プレビュー版にディープラーニングとAIで写真/ビデオを管理する「Story Remix」搭載

Story Remix

 米Microsoftは11日(現地時間)、Windows 10 Insider PreviewのPC向け「Build 16193」と、モバイル向け「Build 15213」の配信をFast ringで開始した。

 現在米シアトルにてMicrosoftの開発者向け会議「Build 2017」が開催されており、今年(2017年)の後半にリリース予定とされる大型アップデート「Windows 10 Fall Creators Update」が発表され、その場で紹介されたいくつかの機能が搭載されたビルドとなっている。

 また、Microsoftはバグ修正のための恒例の「Bug Bash」のスタートも告知しており、太平洋時間の5月15日午前0時から始まり、同5月21日午後11時59分にわたり実施され、Insider Program利用者たちに参加を呼びかけている。

 PC向けビルドについては、既報の記事「クリエイター向け機能をさらに盛り込んだWindows 10 Fall Creators Update」でも取り上げている新機能として「Story Remix」が実装されている。

 MicrosoftはStory Remixを革新的なフォトアプリとしており、写真やビデオをこれまで以上に簡単に自分の思い出と関連付けでき、ストーリー仕立てで表現できるようになっているとする。関連付けにはディープラーニングとAIが駆使されており、自動的にタグ付けが行なわれる。これによって、人物、場所、出来事などといったくくりで簡単に写真/ビデオを特定し、閲覧・編集やストーリーの作成がしやすくなっている。

 Story RemixにはFluent(流れるような)デザインを採用。エクスプローラーページはすべての写真とビデオのハブとなっており、コンテンツを大中小の3つの異なる大きさで閲覧できる。また、クリエイトページから新規ストーリーの作成に着手できる。

 このほか、delightやcommon taskに即座にアクセスして簡単にストーリーを作成できる「ディスカバリーバー」や、YouTubeやFacebookに即座にビデオをアップロードまたは、OneDriveを介して共有するためのシェア機能なども搭載されている。

 Story Remix以外のトピックとしては、バッテリ駆動時間の延長を図る「Power Throttling」のアップデートが行なわれ、タスクマネージャー上で表示される項目名が「Background Moderated」から「Power Throttling」に変更された。同機能に関してはこちらの別記事『バッテリ駆動を延長させる「Power Throttling」がWindows 10プレビューに実装』を参照いただきたい。

Power Throttling

 また、各アプリなどの音量を調整する「音量ミキサー」にUWPアプリが含まれるようになった。ただし、現状ではUWPアプリで音を鳴らさないと音量ミキサーには現われない。