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富士通、世界最軽量777gを実現した13.3型モバイルノート
~モバイルにこだわり徹底的な軽量化と堅牢性を実現
2017年1月17日 11:00
富士通株式会社は、FMVブランドより、13.3型で世界最軽量の約777gを謳うモバイルノートPC「LIFEBOOK UH75/B1」を発表した。価格はオープンプライスで、税別店頭予想価格は19万円前後の見込み。発売日は2月16日。
UHシリーズの従来モデルはWeb直販限定で販売されていたが、Core i3-6100Uを搭載した「FMVWXU1N3(型番)」は重量約1.55kgと別段軽量ではなかった。今回富士通は、外に持ち出して使える超軽量モバイルPCを実現すべく“新UHシリーズ”を開発。徹底的に軽量化にこだわった。
新しいUHシリーズでは、ストレージとバッテリ容量違いで2モデルを用意し、バッテリ容量が50WhでSSD 256GB搭載の「UH90/B1」と、バッテリ容量25WhでSSD 128GBの「UH75/B1」をラインナップ。前者は重量が約913gで1kgを切っており、後者は前述の通り世界最軽量を謳う約777gとなっている。バッテリ駆動時間は、前者が約17時間、後者は約8.3時間となっている。
本体色はサテンレッドとピクトブラックの2色(UH90/B1はピクトブラックのみ)で、サテンレッドモデルでは天板が同色で赤く染められており、深みのある色を出すために4層塗装が用いられている。
主な仕様は下表の通り。
UH90/B1 | UH75/B1 | |
---|---|---|
CPU | Core i5-7200U(2.5GHz) | |
GPU | Intel HD Graphics 620 | |
メモリ | DDR4-2133 4GB | |
ストレージ | SSD 256GB | SSD 128GB |
光学ドライブ | - | |
ディスプレイ | 13.3型非光沢液晶 | |
解像度 | 1,920×1,080ドット | |
OS | Windows 10 Home | |
バッテリ容量 | リチウムイオン50Wh | リチウムイオン25Wh |
バッテリ駆動時間 | 約17時間 | 約8.3時間 |
USB | USB 3.0×3(1基はType-C) | |
カードリーダ | SDカードスロット | |
映像出力 | HDMI | |
無線通信 | IEEE 802.11ac、Bluetooth 4.1 | |
有線LAN | Gigabit Ethernet | |
Webカメラ | 92万画素 | |
その他 | スライド式指紋認証センサー、音声入出力 | |
付属ソフト | Office Home & Business Premiumプラス Office 365サービス、ATOK 2016 | |
本体サイズ(幅×奥行き×高さ) | 約309×212.5×15.5mm | |
重量 | 約913g | 約777g |
税別店頭予想価格 | 20万円前後 | 19万円前後 |
発売日 | 2月16日 |
今回UHシリーズを軽量モバイルノートとして提供するにあたり、軽量化と堅牢性を突き詰めた開発が行なわれた。
軽量化に関しては、その1つの手段として液晶部材の薄型化がなされており、同じ13.3型のLIFEBOOK SHシリーズと比較して、ガラスが0.25mmから0.2mmに、導光板は0.6mmから0.4mm、反射シートは0.15mmから0.1mmへと薄型化。結果として、約20%軽く、0.4mmの薄型化を実現している。
また、バッテリを覆う樹脂ケースも軽量化の対象となり、一般的なバッテリパックが180gほどであるのに対し、これをフレーム方式にすることで142gへと軽量化。バッテリを囲む樹脂フレームと、バッテリの上面および底面を覆うPET(ポリエチレンテレフタレート)のラベルによってこちらも約20%の軽量化を達成した。
さらに、天板カバーに実用金属として世界最軽量というマグネシウムリチウムを採用し、キーボード面と底面カバーについてもマグネシウム薄肉成形を取り入れた。基板の板厚は従来の1mmから0.75mmへと25%削減。一部に穴を開けるといった工夫も行ない、軽量化と放熱効果を高めた。ネジ1本のレベルまで細かなパーツは0.01g単位で管理し、軽量化と強度を両立させたとする。本体とは関係ないが、ACアダプタも小型タイプのものを新たに使用している。
堅牢性に関しては、耐落下、耐振動、耐加圧、キーボードのたわみ耐久性、液晶開閉耐久性を実施。筐体外側は、カバーの板厚化、バスタブ構造化で強度を確保し、液晶開閉時に指がかかる部分には金属カバーを入れて補強を行なっている。また、液晶には負荷がかからないように液晶固定部品にサスペンション構造を実装するといった試みもなされた。セキュリティロックについても強く引っ張られても外れないように補強パーツで強く固定されている。
使い勝手も配慮されており、SHシリーズ譲りの19mmキーピッチや、キーごとに押下圧の異なる2段階方式を採用。キーボードの金属ベースプレートは極限まで最小/薄型化し、設計当初から11g軽量化しているものの、固定ネジを従来機種の2~10本から72本へと増やすことで、快適な打鍵感が損なわれなくなったとしている。
このほか、30分で50%充電する急速充電、薄型筐体を維持できる引き出し構造タイプの有線LAN、USBコネクタの左右配置、液晶開閉状態によらない後方排気口設計で排気音を耳に届きにくくするなど、使い勝手を意識した仕組みを取り入れている。
以下、製品のモックアップ写真を掲載している。