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レノボ、約13×7cmのAndroid内蔵モバイルプロジェクタ。バッテリ内蔵でワイヤレス運用可能

~重箱デバイス「ThinkPad Stack」の新モジュール

ThinkPad Stack モバイルプロジェクター

 レノボ・ジャパン株式会社は、昨年(2015年)の6月に発売したThinkPadシリーズの積み上げ式アクセサリ「ThinkPad Stack」シリーズの追加モジュールとして、「ThinkPad Stack モバイルプロジェクター」を発売した。税別直販価格は79,000円。

 ThinkPad Stackシリーズは、以前にこちらの記事で紹介したとおり、136×76.8mm(幅×奥行き)の小型モジュールそれぞれが、Bluetoothスピーカー、モバイルバッテリ、ワイヤレスルーター、ポータブルHDDといった機能を有し、積み上げて設置できるデバイス。各々がポゴピンを介した接続を利用でき、建て増し住宅のごとく機能を追加できるという省スペースかつ高機能をウリとした一風変わった製品となっている。

 今回はこの新モジュールとして、ユーザーから要望が多かったというモバイルプロジェクタを追加。Android OSを実装しており、本製品単体でGUIを利用した簡単な設定/操作ができるようになっている。また、本体の上面にタッチパッドが用意されているため、別途マウスなどを用意する必要がない。Wi-Fiルーターとしても利用可能。なお、Miracastには対応していない。

 プロジェクタはPCとHDMI入力端子で接続できるだけでなく、スマートフォン/タブレットの専用アプリを使ってWi-Fiを利用した無線接続も可能。4,500mAhのバッテリを内蔵しているため、完全にワイヤレスの状態で運用することもでき約70分間動作。ThinkPad Stackのモバイルバッテリ「パワーバンク」を使えば220分動作し、さらにもう1台パワーバングを足せば340分動かすことができる。

 小型ながら150lmと明るく(ACアダプタ接続時、バッテリ利用時は100lm)、解像度は720p(1,280×720ドット)対応。本体に内蔵されたストレージは16GBだが、前述した専用アプリを使ってスマートフォンなどに入っているデータをプロジェクタに映し出すことができ、Think Stackのストレージ「1TBハードドライブ」を接続すれば、その内部コンテンツにアクセスして投影できる。

 外部でプレゼンテーションを行なうためのモバイルプロジェクタとして活用するだけでなく、1Wの内蔵スピーカーを使ってキャンプ地での上映会、本体下部に設けられた三脚穴を利用して天井からつり下げてデジタルサイネージとして活かすなど、さまざまな用途に好適とする。

 CPUはCherry Trail世代の4コアCPUを搭載。OSはAndroid 6.0だが、現時点ではGoogleのPlayストアは利用できない。インターフェイスは、USB 2.0、Wi-Fi、Bluetooth 4.0、HDMI入力、Kensingtonセキュリティロック、ヘッドフォンジャックなど。

 推奨対応距離は0.2mから5m、最大画面表示は4.5mの距離で120インチ相当、最小画面表示は0.2mで5.5インチ相当。

 本体サイズは136×76×32mm(幅×奥行き×高さ)、重量は361g。

プロジェクタはTexas InstrumentsのDLP方式を採用
インターフェイス
パワーバンクとの組み合わせ
ThinkPad Stackシリーズ
パッケージ
専用ポーチ
利用イメージ