やじうまミニレビュー

PC組み立てにも便利な電動ドライバー

やじうまミニレビューは、1つ持っておくと便利なPC周りのグッズや、ちょっとしたガジェットなど幅広いジャンルの製品を試して紹介するコーナーです。
Snapfresh BBT-POL36

 筆者は長らく普通のドライバーの愛用者であった。家具の組み立てはもちろん、電子ピアノの組み立ても、家の中のドアなどのメンテナンスや換気扇の修理も、そしてPC自作も普通のドライバーだ。特に理由はない。

 しかし、電動ドライバーの便利さを知ってからは、もう普通のドライバーに戻れなくなってしまった。単にドライバーでネジを「回すだけ」の作業だが、意外にも体力や時間を消費するものだ。

 特に近年は簡易水冷で組む機会が多いのだが、ネジも多いので大変。また、作業ミスをしてやり直しとなった時は、うわっとなることがある。特にマザーボードの組み入れや配線を一通り終わったあとに、バックパネルの装着を忘れた時などは絶望的だ。電動ドライバーならネジが多くなっても苦にならないし、作業ミスもすぐにリカバリできる。

 そんなわけで、数年前にIKEAの電動ドライバーを購入してからは、PC自作でもそれを活用している。しかしいかんせん本体が大きすぎるため、普段使わない時は押入れにしまっていて、自作PCでネジ数本回す程度なら、結局普段出しているペン立てにささっている普通のドライバーを使うようになってしまった。また、本体サイズが大きいので、狭いケース内での作業性も悪い。

 今回はSnapfreshというブランドの電動ドライバー「BBT-POL36」をサンプルとして頂いたので使ってみた。この製品は一般的なドライバーよりグリップ部が一回り大きいだけで、重量も220gとかなり軽量。普通のドライバーと同じようにペン立てに立てておけるので、使いたい時にサッと出せる。そして何よりUSB Type-Cで充電できるのが地味にうれしい。

 6種類のビットや充電アダプタが格納できるボックスが付属するが、正直自作PCならプラス以外ほかのビットは不要なうえに、USB Type-Cで充電できるのでいらなかったかも(ただそれだと商品として成り立たない気がするので付属するほうが正しい)。ちなみにビットは先端を除く部分は絶縁体で、最大1,000Vまで耐えられ感電事故を防げるという。

製品パッケージ
説明書などが添付

 使い方はとても簡単。充電をして使いたいビットを装備し、柄の中ほどにある赤いボタンを押すだけ。先端のボタンが締める方、後部手前のボタンが緩める方と、これも直感的だ。

 なお、締付けのトルクは6段階に調節できるが、電動のトルクは最大0.4N・mとかなり控えめのため、本締めは手動で行なう必要がある(最大8N・m)。よって、電動はあくまでもすばやくネジをねじり込むためのものだと捉えたほうがいい。

 先端にLEDライトを搭載しているため暗いところでも見やすいが、これも常時点灯ではなく回転時にしか点灯しないため、ケース内のネジ穴を探すのには適していない。あくまでもネジが所定位置で締められているかどうか確認するためのものだ。なお、内蔵バッテリは4V/1,500mAhで最大240分の駆動が可能としているため、月に数回使う程度だとほとんど充電をしなくてもいい。

本体
先端にLEDを装備しており、回転中は光るため暗所でも見やすい
製品を収納するためのボックス

 欠点といえば、この回転軸を持つ形状ゆえ、本体をしっかり握っていないとネジが締まったタイミングで本体が回ってしまうこと。また、先述の通りトルクも弱いので、電動ですべてまかなえるわけではない。もっとも、価格も3,000円程度なので仕方ないだろう。とりあえずPC自作がメインで、手軽に電動ドライバーを始め、すばやく作業したい人におすすめだ。

 なお9月30日まで、レジで使える500円オフクーポン「HBBJYLSP0823」が配布されているため、購入を考えている場合は利用するとよいだろう。