やじうまミニレビュー
在宅作業が捗る15.6型のモバイルディスプレイ「AUZAI ME16」
2020年6月24日 06:10
Amazonで販売されているAUZAI「ME16」は、持ち運びが可能な15.6型ディスプレイだ。実売価格は19,880円となっている。
昨今、新型コロナウイルスの影響で在宅勤務が増えていると思うが、会社の環境とは異なり、デスクトップからノートPCへ移行しているユーザーも多いだろう。理由はさまざまだろうが、自宅ではデスクトップPCを使っていない、デスクトップPCが置けるスペースがない、家族との共有スペースで仕事しなければならない、などが考えられる。
デスクトップPCとノートPCの最大の違いは可搬性なのだが、ディスプレイの大きさという違いも存在する。かくいう筆者もほぼリビングで仕事をこなしているのだが、27型WQHDの仕事環境から、13.3型4K(スケーリング150%でWQHD相当表示)への移行した。
13.3型でWQHD相当の表示は、正直目には厳しいが、その情報量は代えがたいものがある。PC Watchの誌面が読者にどう読まれているのかリアルタイムに監視してトップページを編集しつつ、執筆やフォトレタッチ、記事レイアウトの作業が行なえるのは重要なことだ。
ところが数週間してから、目の疲れや首の疲れ、めまいなどの症状が現れるようになった。筆者は右目と左目で視力が異なるため、細かい字を長時間凝視するとこういった症状がとくに現れやすい。かと言って書斎にある27型ディスプレイをそのまま食卓の上に持ってくるのも非現実的だ。Razer Blade Stealthを購入すると決めたときに想定していなかった事態だ。
そんなとき、AUZAIの広報代理からこのME16をすすめられ、サンプルを送ってもらって試すこととなった。ME16は1,920×1,080ドット(フルHD)の解像度を持つ15.6型モバイルディスプレイで、解像度こそ普通だが、筆者が想定している読者のリアルタイム数値を見る、作業用テンポラリフォルダを置く用途では十分。設置面積は別途必要となるし、1枚のディスプレイの効率には及ばないが、Razer Blade Stealth側もスケーリングを大きくして字を大きくしておけば、めまいに悩まされることもないだろう、という寸法だ。
正直、以前レビューしたLepowの「Z1」と大差ないが、左右狭額縁で設置スペースが若干小さくなっているのと、カバーなし重量が709gから603gに、カバーつきの重量が1,118gから1,062gに軽量化されているのがポイントだ。
また、Lepow Z1のカバースタンドは、スタンド取りつけ方向が収納方向とは逆で、本体を1回カバーから完全に取り出して、スタンドを組みつけなければならなかったが、AUZAIのME16はサッと表面をひっくり返すで良いので、食事のときにサクッと片付けられるのは良い。というかLepow Z1の設計がおかしかっただけだが……。
非光沢であるのも、Blade Stealth搭載液晶に対してのメリットで、筆者宅リビングの明るい環境光でも映り込みが少ない。表示もソフトで優しい感じで、長時間見ていて疲れにくい。ちなみにME16ではなぜかAMD FreeSync(およびG-SYNC Compatible)にも対応しているが、さすがにこれでゲームを遊ぶことはなさそうだ。また、Amazonの説明では10bit対応の表記があるが、実際にはない。この表記については今後修正するとのこと。
Razer Blade Stealthより文字が大きく、目への負担が減ったのだが、首への負担を減らすため、ノートPC用スタンドでME16を持ち上げて、執筆作業などメインで使うことにした。こうすると自然に視線が上がって、首への負担がかなり軽減された。
一方Blade Stealth内蔵の液晶だが、こちらはメールのチェックやアクセス数のリアルタイム監視といった、数秒間見るだけでいい情報をまとめておくことにしている。高解像度の情報量活かしつつ、執筆での負担を減らせるのは、たいへんありがたい。
今後リビングでの作業が定着しそうなので、どこかのメーカーがこういったモバイルディスプレイに特化した、よりスタイリッシュなスタンドを出してくれることに期待しつつ、リビングでの利用なら、15.6型モバイルディスプレイの導入も悪い選択肢ではないと思い知らされた次第である。
なお、9月4日まで本製品購入時に使える2,000円オフクーポン「6CYL5KVA」を用意していただいたので、購入のさいは適用するとよいだろう。