やじうまミニレビュー

最大容量2TBのポータブルSSD「BarraCuda Fast SSD」

やじうまミニレビューは、1つ持っておくと便利なPC周りのグッズや、ちょっとしたガジェットなど幅広いジャンルの製品を試して紹介するコーナーです。
BarraCuda Fast SSD

 Seagateの「BarraCuda Fast SSD」は、USB 3.0に対応したポータブルSSDだ。6月1日発売で、価格は容量500GBモデルが13,438円、1TBモデルが17,624円、2TBモデルが39,832円となっている。今回発売に先立って製品をお借りできたので、簡単なレビューをお届けする。

 本製品は先日レビューした「FireCuda Gaming SSD」と同時発売となるモデル。FireCuda Gaming SSDがUSB 3.2 Gen2x2に対応しているのに対し、BarraCuda Fast SSDはUSB 3.0対応留まりとなり、最大速度は4分の1程度だ。

 本製品は2019年末に発売したファブリック素材採用の「One Touch SSD」と性能面は似ているが、One Touch SSDは本体側がUSB Micro Bであり、ケーブルにMicro B→Type-Aケーブルを用いていたのに対し、本製品は本体側がType-Cで、Type-CケーブルとType-C→Type-Aケーブル変換ケーブルが同梱する点が異なる。インターフェイス的には本製品のほうが“現代的”だ。

製品パッケージ
USB Type-Aのほか、USB Type-Cケーブルも付属する
本体はシンプルな作り
本体底面。FireCuda Gaming SSDと同様、一体感がある
インターフェイスはUSB Type-Cのみ
天板の金属カバーは浮石のようなデザインで、光沢のあるグリーンで塗装済み
スリッドからグリーンLEDが光る

 また、One Touch SSDは転送速度が公称値で400MB/sとされており、実測でもそれに近い数字であったが、本製品は公称値で540MB/sとなっており、実測でも560MB/s超を記録していたので、実質One Touch SSDの上位モデルとして位置づけられる。

 機能面ではOne Touch SSDを踏襲しており、「Seagate Toolkit」の「Sync Plus」機能を用いて、指定のフォルダを同期してバックアップ可能。Adobe Creative Cloudのフォトグラフィープランの2カ月利用権が添付しているのも同様だ。ただ、写真管理サービスの「mylio」の1年間利用権は省かれている。もっとも、2020年5月時点でもこのサービスは日本語非対応となっているので、気になる人は少ないだろう。

ほかのSeagate外付けSSDと同様、Toolkitが利用可能。Sync Plusで指定したフォルダを同期できるのも同じ

 One Touch SSDのファブリック素材によるオシャレ感やコンパクトさはないのだが、グリーンLEDが常時点灯するアクセントはポイントだ。ちなみにこのLEDは消灯などはできないようで、PCに接続すると常時光るようになっている。

 FireCuda Gaming SSDと同様、最大2TBのモデルもあるので、ゲームインストール先としても好適だ。ベンチマークでは大きな差があるが、実際の使用感の差はごくわずかだろう。それで約2万円安いのだから、コストパフォーマンス重視なら本製品のほうに軍配が上がる。こちらもゲーミングノートPCのユーザーにとって要注目な製品だと言えそうだ。

テスト環境

マシン:Razer Blade Stealth GTX Mode(Late 2019)
CPU:Core i7-1065G7
メモリ:16GB
GPU:GeForce GTX 1650
SSD:512GB SSD
OS:Windows 10 Home 1909
CrystalDiskMark 7.0.0のブロックサイズ1GiBの結果。ランダム4Kの書き込みが若干遅いのが目立つ
CrystalDiskMark 7.0.0のブロックサイズ32GiBの結果。こちらもほぼ同等の結果だ
ATTO Disk Benchmarkの結果。こちらはランダム4Kの書き込みは速いが、キューが4に設定されているためかもしれない