イベントレポート
SanDisk、容量8TBの高速ポータブルSSDを発表
~Seagateからはゲーマー向けポータブルSSD 2モデル
2020年1月8日 00:00
Western Digitalは、SanDiskブランドのポータブルSSDとして最大容量となる8TBを実現したポータブルSSDのプロトタイプを発表。また、Seagateはゲーマー向けポータブルSSDを2モデル発表した。本稿ではそれらを合わせて紹介する。
SanDisk 8TBポータブルSSDプロトタイプ
今回発表された容量8TBのポータブルSSDは、現在発売中のSanDiskブランドのポータブルSSD「SanDisk Extreme Portable SSD」から形状を変更。強度に優れる金属筐体に、2つの角を囲むようにラバーを装着し、ラバーからストラップが伸びるという特徴的なデザインとなっている。
ポータブルSSDということで、当然強度は優れており、かなり強い衝撃にも耐えるという。また、防水仕様にもなっているため、屋外に持ち出して利用する場合でも安全性に優れるとのことだ。
インターフェイスはUSB 3.1 Gen2(10Gbps)準拠のUSB Type-Cを備え、PCとの間で20Gbpsの転送速度を実現。実際のデータ転送速度は非公開ながら、ポータブルSSDとしてトップクラスの転送速度を発揮するという。NANDフラッシュメモリにはTLC仕様の3D NANDを採用する。
今回の発表は、あくまでも開発表明で、展示していたのもプロトタイプだった。発売時期や価格も未定だが、容量が8TBと大容量のためかなり高くなるかも、とのことだった。
Seagate ゲーマー向けポータブルSSD
Seagateは、ゲーマー向けSSDブランド「FireCuda」シリーズのポータブルSSD新モデル「FireCuda Gaming SSD」を発表した。FireCuda Gaming SSDは、同じくFireCudaブランドのNVMe/PCIe M.2 SSD「FireCuda NVMe 510 SSD」を、USB 3.2 Gen 2x2(20Gbps)インターフェイスを備える小型ケースに内蔵したものだ。
転送速度は最大2GB/sに達しており、ポータブルSSDとして圧倒的な速度を誇る。サイズは52.5×104.4×10mm(幅×奥行き×高さ)と十分にコンパクトで、手のひらにすっぽり収まる小ささだ。重量も100gと軽々持ち運べる。
またゲーマー向けということで、ケースにはフルカラーLEDイルミネーションを搭載する点も特徴の1つ。専用ツールの「Seagate Toolkit」を利用することで、発色や発光パターンを変更できる。
なお、高速M.2 SSDを内蔵することもあって、アクセス時には本体がかなり発熱するようだ。デモ中の本体を手にしたところ、結構な熱を感じたので、熱のこもるような場所での利用は避けたほうがいいかもしれない
容量は500GB、1TB、2TBをラインナップ。保証機関はいずれのモデルも5年間。2020年3月の発売を予定しており、北米での価格は500GBモデルが189.99ドル、1TBモデルが299.99ドル、2TBモデルが499.99ドル。
同じくゲーマー向けポータブルSSD「BarraCuda Fast SSD」も同時に発表。こちらはミドルレンジブランドのBarraCudaを冠していることからもわかるように、よりエントリー層をターゲットとした製品だ。
インターフェイスはUSB Type-Cで、転送速度は最大540MB/s。FireCuda Gaming SSDと比べると遅いが、ポータブルSSDとしては申し分ない速度を発揮する。
また、こちらもLEDイルミネーションを搭載するが、緑に光るだけで発色や発光パターンは変更できない。サイズは45×79×9.1mm(同)と、FireCuda Gaming SSDに比べるとやや大きく、重量も140gとなるが、それでも携帯性は申し分ないレベルだ。
容量は500GB、1TB、2TBをラインナップ。保証機関はいずれのモデルも3年間。2020年2月の発売を予定しており、北米での価格は500GBモデルが94.99ドル、1TBモデルが169.99ドル、2TBモデルが299.99ドル。