イベントレポート

SanDisk、容量8TBの高速ポータブルSSDを発表

~Seagateからはゲーマー向けポータブルSSD 2モデル

容量8TBを実現したSanDiskブランドのポータブルSSD

 Western Digitalは、SanDiskブランドのポータブルSSDとして最大容量となる8TBを実現したポータブルSSDのプロトタイプを発表。また、Seagateはゲーマー向けポータブルSSDを2モデル発表した。本稿ではそれらを合わせて紹介する。

SanDisk 8TBポータブルSSDプロトタイプ

 今回発表された容量8TBのポータブルSSDは、現在発売中のSanDiskブランドのポータブルSSD「SanDisk Extreme Portable SSD」から形状を変更。強度に優れる金属筐体に、2つの角を囲むようにラバーを装着し、ラバーからストラップが伸びるという特徴的なデザインとなっている。

 ポータブルSSDということで、当然強度は優れており、かなり強い衝撃にも耐えるという。また、防水仕様にもなっているため、屋外に持ち出して利用する場合でも安全性に優れるとのことだ。

 インターフェイスはUSB 3.1 Gen2(10Gbps)準拠のUSB Type-Cを備え、PCとの間で20Gbpsの転送速度を実現。実際のデータ転送速度は非公開ながら、ポータブルSSDとしてトップクラスの転送速度を発揮するという。NANDフラッシュメモリにはTLC仕様の3D NANDを採用する。

 今回の発表は、あくまでも開発表明で、展示していたのもプロトタイプだった。発売時期や価格も未定だが、容量が8TBと大容量のためかなり高くなるかも、とのことだった。

左が既存のポータブルSSD「SanDisk Extreme Portable SSD」。8TBモデルはデザインが大きく変更されている
堅牢性に優れ、防水仕様にも対応。サイズはコンパクトで片手にすっぽりと収まる
メタル筐体の2角をラバーで囲う独特なデザインを採用
インターフェイスはUSB 3.1準拠のUSB Type-Cを採用し、トップクラスの転送速度を実現するという

Seagate ゲーマー向けポータブルSSD

Seagateのゲーマー向けポータブルSSD「FireCuda Gaming SSD」

 Seagateは、ゲーマー向けSSDブランド「FireCuda」シリーズのポータブルSSD新モデル「FireCuda Gaming SSD」を発表した。FireCuda Gaming SSDは、同じくFireCudaブランドのNVMe/PCIe M.2 SSD「FireCuda NVMe 510 SSD」を、USB 3.2 Gen 2x2(20Gbps)インターフェイスを備える小型ケースに内蔵したものだ。

 転送速度は最大2GB/sに達しており、ポータブルSSDとして圧倒的な速度を誇る。サイズは52.5×104.4×10mm(幅×奥行き×高さ)と十分にコンパクトで、手のひらにすっぽり収まる小ささだ。重量も100gと軽々持ち運べる。

 またゲーマー向けということで、ケースにはフルカラーLEDイルミネーションを搭載する点も特徴の1つ。専用ツールの「Seagate Toolkit」を利用することで、発色や発光パターンを変更できる。

 なお、高速M.2 SSDを内蔵することもあって、アクセス時には本体がかなり発熱するようだ。デモ中の本体を手にしたところ、結構な熱を感じたので、熱のこもるような場所での利用は避けたほうがいいかもしれない

 容量は500GB、1TB、2TBをラインナップ。保証機関はいずれのモデルも5年間。2020年3月の発売を予定しており、北米での価格は500GBモデルが189.99ドル、1TBモデルが299.99ドル、2TBモデルが499.99ドル。

片手にすっぽり収まるコンパクト筐体に、M.2 SSD「FireCuda NVMe 510 SSD」を内蔵する
サイズは52.5×104.4×10mm(幅×奥行き×高さ)、重量は100gと小型軽量だ
インターフェイスはUSB 3.2 Gen2 x2で、2GB/sの高速アクセスを実現
ケースにはフルカラーLEDイルミネーション機能を用意
イルミネーションは発色や発光パターンを自由に変更できる
イルミネーションの制御は、専用ツール「Seagate Toolkit」を利用
エントリーゲーマー向けポータブルSSD「BarraCuda Fast SSD」

 同じくゲーマー向けポータブルSSD「BarraCuda Fast SSD」も同時に発表。こちらはミドルレンジブランドのBarraCudaを冠していることからもわかるように、よりエントリー層をターゲットとした製品だ。

 インターフェイスはUSB Type-Cで、転送速度は最大540MB/s。FireCuda Gaming SSDと比べると遅いが、ポータブルSSDとしては申し分ない速度を発揮する。

 また、こちらもLEDイルミネーションを搭載するが、緑に光るだけで発色や発光パターンは変更できない。サイズは45×79×9.1mm(同)と、FireCuda Gaming SSDに比べるとやや大きく、重量も140gとなるが、それでも携帯性は申し分ないレベルだ。

 容量は500GB、1TB、2TBをラインナップ。保証機関はいずれのモデルも3年間。2020年2月の発売を予定しており、北米での価格は500GBモデルが94.99ドル、1TBモデルが169.99ドル、2TBモデルが299.99ドル。

FireCuda Gaming SSDと比べるとやや大きいが、それでも十分コンパクトだ
インターフェイスはUSB Type-Cで転送速度は最大540MB/s
こちらもLEDイルミネーションを備えるが、発色は緑のみで変更できない