Windows 11便利テク

Windows 11ではジェスチャーを使いたい。ショートカットよりも素早い操作を可能にする方法

 PCでパッドが使える場合は、Windows 11の3本指ジェスチャーや4本指ジェスチャーを活用することをおすすめする。タスクビューや仮想デスクトップの移動など、Windows 11の機能をショートカットキーより素早く操作できる。

ショートカットより直感的で素早く操作可能

 マルチタッチに対応したタッチパッドを搭載しているPCでは、3本または4本の指を使って操作するジェスチャーが利用可能だ。

 機能的にはWindows 10と同じだが、Windows 11で追加された新機能をジェスチャーに割り当てることができる。また、仮想デスクトップなどの機能自体が使いやすくなったため、操作の起点としてのジェスチャーの価値が高くなった印象だ。

 例えば、標準では3本指タップで検索を開き、上にスワイプするとタスクビューが表示され、下にスワイプするとデスクトップの表示、左右にスワイプするとタスク切り替えからアクティブなアプリを切り替えることができる。

 4本指の場合、上下方向は3本指と同じだが、タップが通知センターの表示で、左右が仮想デスクトップの切り替えに割り当てられている。

3本指のジェスチャー
3本指ジェスチャーでは、タップで検索を開いたり、上スワイプでタスクビューを表示したりできる

 こうした操作は、もちろんマウス操作やショートカットキーでも利用可能だが、ショートカットキーよりも直感的な操作ができる分、素早い操作が可能だ。

 代表的なのは仮想デスクトップの移動だ。ショートカットキーの場合、[Ctrl]+[Windows]+[←/→]で仮想デスクトップを移動できるが、ジェスチャーなら4本指で左右にサッとパッドをなぞるだけでいい。

 仮想デスクトップは、それがゲームでも仕事の情報でも、とっさに画面を覗き見られないように切り替えたいときに便利な機能だが、切り替えにもたつくようでは意味がない。そういった意味では、より直感的で、素早く操作できる4本指ジェスチャーを活用するメリットが大きいだろう。

4本指のジェスチャー
4本指ジェスチャーは左右が仮想デスクトップの移動に割り当てられている
咄嗟に仮想デスクトップを切り替えるなら、ショートカットより素早く操作できる

カスタマイズも可能

 もちろん、割り当てる操作のカスタマイズも可能だ。

 標準では選択肢が限られており、標準の割り当て以外だと、ボリュームの上げ下げや再生トラックの変更などが可能なオーディオ関連の選択肢しかないが、[高度なジェスチャー]を開くことで、各操作を細かくカスタマイズすることができる。

 例えば、3本指の左右スワイプを[マウスの戻るボタン][マウスの進むボタン]へと変更することでWebページの閲覧を素早く操作できるようにしたり、[カスタムジェスチャー]で指定したショートカットキーを割り当てたりすることができる。

 これを活用すると、Windows 11で追加されたウィジェットをジェスチャーで呼び出すことができる。具体的には、[カスタムジェスチャー]で[カスタムショートカット]を選択し、[記録を開始する]から[Windows]+[W]のショートカットキーを登録する。

 これを3本指タップなどに割り当てておくと、タッチパッドからの操作一発でウィジェットを呼び出せるようになる。

ジェスチャーのカスタマイズ
Windows 11の新機能であるウィジェットを3本指タップに割り当て。すばやくニュースなどをチェックできる

 また、詳しくは別の回に解説するが、[Ctrl]+[Shift]+[ESC]を割り当てておくのもおすすめだ。タスクマネージャーを一発で起動できるようになる。

ジェスチャーでタスクマネージャーを起動
[Ctrl]+[Shift]+[ESC]を割り当てでタスクマネージャーを起動