PC短評
上下2画面で別次元のゲーム体験!5090を積んだROG Zephyrus Duoが楽しい
2026年6月16日 10:08
ASUSの「ROG Zephyrus Duo(GX651AX)」は、16型で2,880×1,800ドット、リフレッシュレート120Hz表示対応の「ROG Nebula HDR Display」ディスプレイを上下に2枚搭載するゲーミングノートPC。CPUには最新のCore Ultraシリーズ3、GPUにはフラグシップのGeForce RTX 5090 Laptop GPUを内蔵する。
これまでの「ROG Zephyrus Duo」シリーズは、メインが15型、サブが14型など、サイズの異なるセカンドディスプレイを搭載する2画面構成のゲーミングノートPCで、メインディスプレイの開閉時にサブディスプレイが展開するギミックも特徴の1つとなっていた。
今回のモデルでは、両方の画面に同じ16型/2,880×1,800ドットのディスプレイを採用した、キーボードレスの2画面ノートPCとして再設計されているのが大きな特徴だ。付属キーボードはBluetoothの無線接続に対応し、底面側のセカンドディスプレイ上にマグネットで装着できる仕組みになっているので、底面側のディスプレイを使用せずにクラムシェル型のノートPCとして利用することもできる。
本体から外したキーボードをテーブルなどに置いて、本体背面に備えるスタンドを利用して、縦に2画面を並べて設置して使用するのがメインの使い方となるが、そのほかにも本体をひっくり返してテント型に立てて使用するなど、形態変化によってさまざまな使い方ができる。
そのほかの仕様は、メモリは最大64GB、ストレージは最大2TB SSDを内蔵。本体厚は最薄部が19.9mm、重量は合計で2.82kg、バッテリ容量は90Wh。
今回はメモリ64GB、ストレージ2TB搭載、CPUにCore Ultra 9 386Hを搭載するモデルをお借りしたので、実際の使用感などについて紹介したい。
驚きの薄型ワイヤレスキーボードとスタンドの利便性
箱を開封すると、さらに中には複数の箱が収納されており、ACアダプタと本体がそれぞれ異なる化粧箱に入っている。本体を取り出して開いてみると、中にはさらに専用の収納袋に入れられたキーボードが装着済み。ただし、収納袋から取り出す必要があるため、電源を投入する前に一度キーボードを外して、袋から取り出してから再度キーボードを戻すことになる。
付属のワイヤレスキーボードは、今回の試用機では英語配列を採用していた。テンキーレスレイアウトでキー数は少なく、F1~F12のファンクションキーは「Fn」キーと同時押しで利用するタイプ。キーサイズは大きめで、キータッチに問題はなく、普通に利用できるが、レイアウトとしてみると全体的にやや中央に寄せられた形となっている。
本体中央下部にはかなり幅広いタッチパッドを備える。クリックボタンはパッドを直接押すタイプだ。側面にはスライド式の電源スイッチがあり、本体装着時はオフのままでも動作する仕組みになっている。
PC本体は、一見するとシンプルな2画面ノートPCのように見えるが、上部のメインディスプレイが薄型なのに対して、下部のセカンドディスプレイはその裏側にPC本体パーツも内蔵されているため、かなり厚みがある。下部側の方が重さもあるので、安定した設置が行なえる。下部側の両側面にはThunderbolt 4などの各種端子類も備える。
まずはACアダプタを接続し、キーボードを装着した状態で電源を入れて、Windows 11のセットアップを開始する。ここでいたずら心が芽生えてしまった筆者は、セットアップ中にキーボードを外してみた。すると下部ディスプレイに自動でスイッチが入り、製品のデモ映像のようなものが流れ始めた。ところがここで再度キーボードをセットし直しても、キーボードが認識しなくなるという厄介な問題が発生してしまったのだ。
本来の仕様としては、電源オフの状態のキーボードを下部ディスプレイにセットすることで、下部ディスプレイはオフとなり、装着したキーボードは充電しながら、電源オフのままで利用できるはずなのだが、Windowsのセットアップ中だったこともあり、この現象はセットアップ完了後もしばらく復帰することなく、OSの設定などを行なっているところで復活したため、事なきを得た。
なお、このような場合でもキーボード側の電源をオンにすることで、キーボード自体はワイヤレスキーボードとして利用できるし、本製品は2画面ともタッチ操作に対応しているため、ソフトウェアキーボードやタッチ操作でセットアップは進められるので、セットアップ作業自体に支障はなかったが、セットアップが終わるまで、キーボードは装着したままで作業を進めるのがいいだろう。
「ROG Zephyrus Duo」のワイヤレスキーボードは、本体装着時は下部側の画面がオフになり、着脱時は画面がオンに自動で切り替わる。
本体装着時はキーボードの電源がオフのままであっても、キーボードが利用できるのだが、これは下部ディスプレイのベゼル下部にキーボード接続用のピンが用意されており、マグネット装着時に自動で充電が行なわれ、本体とも接続されるからだ。なお、2画面利用時など、キーボードを独立して使う際には、側面のスイッチを切り替えてオンにする必要がある点には注意が必要だ。
ディスプレイは上下ともにタッチ操作に対応しているため、ブラウジングなどちょっとした操作の際にマウスやキーボードなしでも操作できるのはうれしい要素だ。
そのほか、個人的にクラムシェル状態で使っていて、便利に感じたのは下部側ディスプレイの底面に備えるスタンドだ。一般的にノートPCに専用のスタンドが装着されていることはあまりないので、これがあることで膝置きで利用する場合などにキーボード部を立てて使うことができる。タッチ操作も相まって、やや重い点を気にしなければ、ごろ寝しながらブラウジングなど、タッチのみでの各種操作が行なえる。
贅沢過ぎるスマホゲー同時周回! 縦2画面の圧倒的メリット
まずは、本製品の縦2画面ディスプレイの活用について紹介したい。昨今のPCゲームにおいて2画面を同時に活用するタイプのタイトルはあまり見掛けない。ちょっと調べてみたところ、筆者は試していないが「Battlefield」や「Burnout Paradise」など、いくつか2画面を生かせるタイトルはあるようだ。
PCゲームをよく遊ぶ人にとって、2画面の1番の魅力は片方の画面でゲームをプレイしつつ、もう片方の画面でゲームの攻略情報やヒントなどをチェックしたり、YouTubeで動画再生しながら遊んだり、コミュニケーションツールの「Discord」でチャットしたり、配信ソフトのコントロールを起動しておけるなど、2面必要になる作業が1台で行なえるところだろう。この辺りの使い方が2画面ディスプレイのオーソドックスな使い方になる。
そのほか、ちょっと変則的な使い方になるが、個人的には、PC上で動作するスマートフォン用ゲームなどを2画面同時に起動して、日々のタスクを消化する用途などにも利用できると考えた。今回は試しに筆者がスマートフォンでよく遊んでいるシューティングゲーム「アズールレーン」と、麻雀ゲームの「雀魂」、オープンワールドタイプのアクションゲーム「エンドフィールド」、育成ゲーム『ウマ娘 プリティーダービー』などを同時に起動して、日々のタスクをクリアする使い方を試してみた。
なお、「エンドフィールド」と「ウマ娘 プリティーダービー」については、Googleが展開するGoogle Play Gamesサービスに対応しているので、Google Play Gamesアプリをインストールして、Googleアカウントでログインすることで、簡単にインストールし、起動できた。
ただし「アズールレーン」と「雀魂」については、Google Play Gamesに対応していない。そのため、今回はAndroidエミュレーションソフト「BlueStacks 5」を使用した。なお、デフォルトのインスタンスでは正常に動作しなかったため、今回はいろいろと試した結果、筆者環境では「Android 11」のインスタンスを作成することで、両タイトルとも無事にゲームが起動できた。
上下2画面にスマートフォンのゲームが並ぶのはなかなか壮観かつ贅沢な使い道だ。操作についてもタッチ操作に対応している本製品なら、これらゲーム操作もスマートフォンのときとあまり変わらない感覚でプレイできる点はありがたい。どちらもある程度の操作は自動で行なってくれることもあり、日々のデイリータスクのクリアくらいなら、あまり時間をかけずにススっと楽しむことができた。
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最新ゲームも最高画質で快適! 圧巻のベンチマークスコア
ここからはベンチマークのスコアをチェックしておこう。なお、セッティングとしては、統合管理ソフト「Armoury Crate」を使用し、メイン画面の「オペレーティングモード」を最強の「Turbo」に、GPU設定についてもゲームを最高のパフォーマンスで実行する「Ultimate」を選択している。また、比較対象が特にないため、今回は「ROG Zephyrus Duo」単体のスコアのみを紹介する。
まずはCPUを使ったレンダリング速度でパフォーマンスを計測する「Cinebench 2026」で計測した。そのスコアは、GPUが87,959pts、マルチコアが4,144pts、シングルコア507ptsだった。また、PCMark10のスコアも10,208となっており、圧倒的なパフォーマンスを発揮することとなった。
GPUパフォーマンスについても、Laptopバージョンながら、かなりの高パフォーマンスを発揮する。「Cyberpunk 2077」でベンチマークを実行したが、いずれのテストも圧倒的。最新のハイエンドゲーミングPCとして文句のない性能となっている。
マルチディスプレイ好きのための究極の1台
以上、ASUSの2画面ゲーミングノートPC「ROG Zephyrus Duo(GX651AX)」について一通り触れてみた。最新のIntel Core Ultraシリーズ3を採用したパフォーマンスの高さと、現状最強GPUとなるGeForce RTX 5090 Laptopを搭載し、単体で高解像度ディスプレイを2枚備えるゲーミングノートPCとなれば、使い勝手などに不満があるはずもなく、そのパフォーマンスの高さや完成度の高さにただ驚かされるばかりだ。
あえて1つだけ問題点を挙げるとするなら、その価格だろう。直販価格が149万8,800円となっており、昨今のPCパーツ値上げや円安の煽りなどをもろに受けた驚きの価格設定となっている。しかも、この価格設定ながら、現段階で在庫はなく、6月中入荷予定となっており、弾数の少なさと高価格設定のダブルで入手が困難になっているのは残念なポイントといえる。
同じOLEDディスプレイを2枚備え、新たな2画面ゲーミングノートPCとして、新たな一歩を踏み出した新型「ROG Zephyrus Duo」は、マルチディスプレイ好きなゲーマーにとって魅力的な選択肢の1つとなるのは間違いない。



















































