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実用スペックにバックパック付きで13万円切り!お得感しかない2in1「Vivobook S 14 Flip」

ASUSの2in1「Vivobook S 14 Flip TN3402YA」。直販価格は12万9,800円

 「CPU性能もメモリとストレージ容量も使い勝手も妥協したくないけど、お買い得なノートPCってありませんか?」と聞かれたとき、「これならどうよ」と言いたくなるだけの充実度を持っているのが、ここで紹介するASUSの14型2in1「Vivobook S 14 Flip TN3402YA」だ。

 長時間バッテリ駆動、ミリタリーグレードの耐久性、タッチ操作にも対応する柔軟性、バックパックも付属で13万円切りとお得感たっぷりの製品となっている。

妥協点がない充実の基本スペック

 Vivobook S 14 Flip TN3402YAは、14型WUXGA(1,920×1,200ドット)ディスプレイを備える2in1だ。ノートPCとして使えるのはもちろん、ディスプレイを360度回転して完全なタブレット状態にもでき、タッチ操作にも対応しているので、シーンや気分にあわせて柔軟に使える。一番の特徴は、13万円を切る価格ながら多コアのCPU、メモリ、ストレージに十分な容量が搭載されていることだろう。

【表1】Vivobook S 14 Flip TN3402YAの仕様
CPURyzen 7 7730U(8コア/16スレッド)
メモリDDR4-3200 16GB(8GB×2)
ストレージ512GB SSD
液晶WUXGA(1,920×1,200ドット)表示対応14型
OSWindows 11 Home
インターフェイスUSB 3.1 Type-C、USB 3.1、USB 2.0、HDMI、Webカメラ、ステレオスピーカー、音声入出力端子
無線機能Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.1
本体サイズ313.2×227.6×18.9mm
重量約1.6kg

 CPUには、8コア/16スレッドとノートPCとしては十分なコア数を持つRyzen 7 7730Uを搭載。最大4.5GHz動作とクロックも高い。ただ、Ryzen 7000番台ということで最新世代のZen 4アーキテクチャを採用しているように思えるが、Ryzen 7 7730Uは旧世代のZen 3アーキテクチャがベースとなっている点は覚えておきたい。

 GPUは、CPU内蔵のRadeon Graphicsだ。最大クロックは2GHzでコア数は8基。Radeonという名前から高い3D性能を期待したいところだが、後述するベンチマーク結果を見ると分かるように、軽めのゲームを遊べる程度と思っておこう。

CPUには8コア/16スレッドのRyzen 7 7730Uを採用。TDPは15Wだ
GPUはCPU内蔵のRadeon Graphicsを使用している

 コストパフォーマンス重視のモデルでは、メモリやストレージの容量は抑えられがちだが、メモリはDDR4-3200が16GB(8GB×2)、ストレージはNVMe SSDの512GBとなっており、一般的な用途なら十分な容量が確保されている。

柔軟に使える2in1仕様に美しいシルバーボディ

 続いて、本体をチェックしていこう。ボディは落ち着いた雰囲気のシルバーカラーで、仕事でもプライベートでも使いやすい印象だ。

 ディスプレイは14型で解像度はWUXGA(1,920×1,200ドット)だ。フルHD(1,920×1,080ドット)に比べて縦方向の解像度が少し高いので、書類やWebサイトは見やすくなる。タッチ操作や別売のASUS Penによるペン操作も可能。2in1仕様なので、ノートPC、テントモード、タブレットモードと目的にあわせてスタイルや入力方法を選べるのは大きな強み。

シンプルなデザインとハデではない落ち着いたシルバーカラーで用途を選ばず使いやすい
ディスプレイは14型のWUXGA。グレイタイプなので映り込みは強め。リフレッシュレートは一般的な60Hzだ
2in1なので動画視聴に便利なテントモードにもできる
ディスプレイを360度回転させれば完全なタブレットモードとして利用可能だ

 サイズは313.2×227.6×18.9mmで、重量は約1.6kgとそれほど軽くはない。しかしバッテリ駆動時間は約10.8時間と長く、ミリタリーグレードの耐久テストを複数項目クリアしているタフなボディなので、モバイル用途でも十分使えると言ってよいだろう。また、ヒンジ部も2万回を超える開閉テストをクリアしているという。

ヒンジ部は2万回の開閉テストをクリアした高耐久な仕様だ
重量は筆者の実測で1,612gとほぼ仕様通りだった

使いやすいキーボードとテンキー機能付きのタッチパッド

 キーボードはクセのない日本語配列。変形的な形状は「¥」キーだけで使いやすい。キーを強めに押してもほとんどたわみはなく、剛性も高かった。

 ファンクションキーはデフォルトだと音量や輝度調整、タッチパッドの有効・無効の切り換え、外部出力の設定といった機能が割り当てられている。通常のファンクションキーとして使うには、左下の「Fn」キーとの組み合わせが必要だが、「Fn」キーと「Esc」キーの同時押しでファンクションキーを押したときの動作を入れ替え可能だ。

キーボードは日本語配列。バックライトも搭載されている
キーピッチは筆者の実測で約19mm

 タッチパッドは実測で約130×74mmとかなり大きめ。右上をタッチするとタッチパッドがテンキーに切り替えられるのがユニークだ。

タッチパッドは約130×74mm
右上をタッチするとLEDが点灯してテンキーとして利用できる

充電も可能なUSB Type-Cポートを用意

 インターフェイスは左側面にUSB 2.0、右側面にヘッドセット端子、USB 3.1 Type-C(DisplayPort出力、USB PD対応)、USB 3.1、HDMI出力を搭載している。45WのACアダプタが付属しているが、USB Type-Cポートでも充電は可能だ。筆者の手持ちの65W出力対応USB Type-Cアダプタでも問題なく充電が行なえた。

 また、無線LANはWi-Fi 6Eに対応し、Bluetooth 5.1もサポート。有線LANは備えていない。

左側面はUSB 2.0のみ
右側面にヘッドセット端子、USB 3.1 Type-C(DisplayPort出力、USB PD対応)、USB 3.1、HDMI出力を用意
ディスプレイ上部にWebカメラとマイクを内蔵
物理的なカバーがあるのでプライバシーの保護も安心だ
底面にステレオスピーカー(2W×2)が搭載されている
ACアダプタは45W出力で直接コンセントに挿し込むタイプ
ACアダプタの重量はケーブル込みで135gと軽量

17型ノートまで対応のバックパックが付属

 17型のノートPCまで収納できるバックパックが標準で付属しているのも特徴の1つ。本機は14型なのでラクに入れられるほか、内側にはファスナーポケットも備わっているので、マウスやACアダプタも収納しやすい。落ち着いたデザインなので仕事にも学業にも使いやすそうだ。

付属のバックパック
通気性のよいショルダーベルトを採用
内部にはクッション性のあるノートPC収納部を備える。17型まで対応しているので、14型の本機はラクに収納可能だ

一般的な用途なら快適に使える高い性能

 次にベンチマークで基本性能をチェックしてみよう。ベンチマークは「PCMark 10」、「3DMark」、「Cinebench R23.200」、「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」、「CrystalDiskMark」だ。

 比較用として同じ12万9,800円で発売され、CPUに10コア/12スレッドのCore i5-1235Uを搭載するiiyama PCの「STYLE-14FH120-i5-UCFXM」を用意した。コア数で上回るCPUとの性能差はどうなのかに注目したい。

【表2】ベンチマーク結果
Vivobook S 14 Flip TN3402YASTYLE-14FH120-i5-UCFXM
PCMark 10
PCMark 10 Score6,1514,671
Essentials10,5149,157
App Start-up Score15,23812,460
Video Conferencing Score8,6307,568
Web Browsing Score8,8398,143
Productivity9,5416,028
Spreadsheets Score12,3806,678
Writing Score7,3545,442
Digital Content Creation6,2985,010
Photo Editing Score8,9017,944
Rendering and Visualization Score6,4732,918
Video Editting Score4,3375,427
3DMark
Time Spy1,318903
Fire Strike3,3412,012
Wild Life7,1494,924
Night Raid14,9858,252
Cinebench R23.200
CPU(Multi Core)11,0285,477
CPU(Single Core)1,4361,328
ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク
1,280×720ドット 標準品質(ノ-トPC)8,4664,068
1,920×1,080ドット 標準品質(ノ-トPC)5,0542,052
SSDをCrystalDiskMark 8.0.4で計測
1M Q8T1 シーケンシャルリード3,409.08MB/s2,342.80MB/s
1M Q8T1 シーケンシャルライト1,824.18MB/s1,502.56MB/s
1M Q1T1 シーケンシャルリード2,019.04MB/s1,714.99MB/s
1M Q1T1 シーケンシャルライト1,641.50MB/s1,502.85MB/s
4K Q32T1 ランダムリ-ド333.47MB/s397.75MB/s
4K Q32T1 ランダムライト334.00MB/s268.19MB/s
4K Q1T1 ランダムリ-ド48.37MB/s53.41MB/s
4K Q1T1 ランダムライト109.62MB/s121.18MB/s

 PCMark 10は、Web会議/Webブラウザ/アプリ起動の「Essentials」で4,100以上、表計算/文書作成の「Productivity」で4,500以上、写真や映像編集「Digital Content Creation」で3,450以上が快適度の目安となっているが、すべて上回っている。Core i5-1235Uより優秀だ。8コア/16スレッドのRyzen 7 7730Uは、一般的な用途であれば十分な性能があると言ってよい。

 ゲームに関しては、「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」が1,280×720ドットの標準品質(ノートPC)で「快適」評価、1,920×1,080ドットの標準品質(ノ-トPC)で「普通」評価だ。

 ストレージは、PCI Express 3.0 x4接続のNVMe SSDを搭載。シーケンシャルリードが3,409.08MB/s、シーケンシャルライトが1,824.18MB/sとインターフェイスを考えると十分な速度が出ている。なお、スペック表にはPCI Express 3.0 x2接続とあったが、実際にはx4接続だった。

 CPUの内蔵GPUがRadeonということで、どの程度ゲームが楽しめるかもう少しテストしてみたい。ここでは人気FPSの「レインボーシックス シージ」を「ストリートファイター6 ベンチマークツール」を用意した。レインボーシックス シージはゲーム内蔵のベンチマーク機能を利用している。

レインボーシックス シージの結果
ストリートファイター6 ベンチマークツールの結果

 レインボーシックス シージは描画負荷が軽めということもあり、画質のプリセットを「低」に設定すれば、フルHDでも平均70fpsと快適にプレイできるフレームレートを出せる。

 その一方で、ストリートファイター6は画質プリセットが一番下の「LOW」設定に加え、1,280×720ドットでなんとかプレイできるというレベル。軽めのゲームならプレイできる程度と言える。過度な期待は禁物だ。

 最後に冷却力をチェックしておこう。Cinebench R23を10分間動作ときのCPUクロックと温度をHWiNFO Proの数値を追った。

クロックと温度の推移

 CPUクロックはおおむね3.3GHzで動作。CPU温度は一瞬94.6℃まで上昇したが、それ以外はほとんど90℃以下で動作していた。高めの温度ではあるが、CPU温度が高くなりすぎて動作クロックを落とすサーマルスロットリングは発生しておらず、可能な限り性能を引き出す上手い温度コントロールが行なわれていると言ってよいだろう。

仕事でもプライベートでも使いやすい1台

 ゲームこそちょっと弱いが、それ以外の用途なら13万円切りで十分な基本スペック、シーンにあわせて使い分けられる2in1仕様、モバイルもOKの長時間バッテリ駆動、持ち運び用のバックパックも付属とメインマシンとしても持ち運び用としても使いやすい1台。幅広いユーザーにオススメできる良コスパなPCだ。