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“3万9,800円から”のGeForce RTX 3050の実力を試す

 Ampereアーキテクチャを採用するNVIDIAの新GPU「GeForce RTX 3050」を搭載したビデオカードの販売が、1月27日23時に開始される。

 この発売に先立って、GeForce RTX 3050搭載カードをテストする機会が得られた。国内では税込み3万9,800円から販売されるという新世代のエントリーゲーマー向けGPUの実力を、ベンチマークテストで確かめてみよう。

Ampereアーキテクチャを採用する新世代のエントリーゲーマー向けGPU

 GeForce RTX 3050は、Ampereアーキテクチャに基づいて8nmプロセスで製造されたエントリーゲーマー向けGPU。20基のストリーミングマルチプロセッサが有効化されたGPUコアでは、2,560基のCUDAコアや、20基の第2世代RTコア、80基の第3世代Tensorコアなどが利用できる。

 VRAMには14Gbps動作のGDDR6メモリを8GB搭載。GPUとVRAM間は128bitのメモリインターフェイスで接続されており、224GB/sのメモリ帯域幅を実現している。バスインターフェイスにはPCIe 4.0を採用しており、消費電力指標のTGP(Total Graphics Power)は130W。

【表1】GeForce RTX 3050の主な仕様
GPUGeForce RTX 3050GeForce RTX 3060
アーキテクチャAmpereAmpere (GA106)
製造プロセス8nm8nm
SM20基28基
CUDAコア2,560基3,584基
RTコア20基 (第2世代)28基 (第2世代)
Tensorコア80基 (第3世代)112基 (第3世代)
テクスチャユニット80基112基
ROPユニット48基48基
ベースクロック1,552MHz1,320MHz
ブーストクロック1,777MHz1,777MHz
メモリ容量8GB (GDDR6)12GB (GDDR6)
メモリスピード14Gbps15Gbps
メモリインターフェイス128bit192bit
メモリ帯域幅224GB/s360GB/s
PCI ExpressPCIe 4.0PCIe 4.0
消費電力 (TGP)130W170W

GIGABYTEのGeForce RTX 3050搭載カード「GV-N3050EAGLE-8GD」

 今回、GeForce RTX 3050のテストに用いるのは、GIGABYTE製ビデオカード「GV-N3050EAGLE-8GD」だ。搭載するGPUやメモリの動作クロックはリファレンス仕様通りだが、2基の冷却ファンを備えたGPUクーラーやバックプレートを装備した、しっかりした作りのビデオカードだ。

 動作に必要な補助電源コネクタはPCIe 8ピンコネクタ(1基)。ブラケット部には画面出力端子として、HDMI 2.1(2基)、DisplayPort 1.4a(2基)を備えている。

 なお、今回使用するのは発売前の製品であるため、発売時には仕様が異なる可能性がある点に注意してもらいたい。

GeForce RTX 3050搭載ビデオカードの「GIGABYTE GV-N3050EAGLE-8GD」
裏面側。基板部分はバックプレートに覆われている
占有スロット数は約2スロット。本体サイズは213×120×41mm
補助電源コネクタはPCIe 8ピン×1基
ブラケット部にはHDMI 2.1とDisplayPort 1.4aを2系統ずつ搭載している
GIGABYTE GV-N3050EAGLE-8GDのGPU-Z実行画面。GPUやメモリのクロックはリファレンス通り

比較用GPUとテスト環境

 GeForce RTX 3050の比較用GPUには、Turing世代のエントリーゲーマー向けGPU「GeForce GTX 1660」を用意した。テストに用いるビデオカードは、Colorful製「iGame GeForce GTX 1660 Ultra 6G」。

 iGame GeForce GTX 1660 Ultra 6Gは、GPUであるGeForce GTX 1660をオーバークロックして搭載しており、電力リミットも標準の120Wから130Wに引き上げられている。比較を行なうビデオカードの動作仕様は以下の表に記載した。

GeForce GTX 1660搭載ビデオカード「Colorful iGame GeForce GTX 1660 Ultra 6G」
iGame GeForce GTX 1660 Ultra 6GのGPU-Z実行画面
【表2】各ビデオカードの動作仕様
GPUGeForce RTX 3050GeForce GTX 1660
ビデオカードベンダーGIGABYTEColorful
製品型番GV-N3050EAGLE-8GDiGame GeForce GTX 1660 Ultra 6G
ベースクロック1,552MHz1,530MHz
ブーストクロック1,777MHz1,860MHz
メモリ容量8GB (GDDR6)6GB (GDDR5)
メモリスピード14Gbps8Gbps
メモリインターフェイス128bit192bit
メモリ帯域幅224GB/s192GB/s
PCI ExpressPCIe 4.0 x8PCIe 3.0 x16
電力リミット130W (PowerLimit)130W (PowerLimit)

 ビデオカードを動作させるベース機材には、Core i5-12600Kを搭載したIntel Z690環境を用意した。

 グラフィックスドライバについては、GeForce RTX 3050にはレビュアー向けの「Game Ready Driver 511.32」、GeForce GTX 1660にはNVIDIAのサイトで配布されている最新版の「Game Ready Driver 511.23」を導入している。その他の機材や条件については以下の通り。

【表3】テスト機材一覧
GPUGeForce RTX 3050GeForce GTX 1660
CPUCore i9-12600K (10コア16スレッド)
CPUパワーリミットPL1=PL2=Unlimited、Tau=56秒
CPUクーラーADATA XPG LEVANTE 360 ARGB (ファンスピード=100%)
マザーボードASUS ROG STRIX Z690-F GAMING WIFI [UEFI=0811]
メモリDDR5-4800 16GB×2 (2ch、40-40-40-76、1.20V)
システム用SSDCORSAIR MP600 1TB (NVMe SSD/PCIe 4.0 x4)
アプリケーション用SSDCSSD-M2B2TPG3VNF 2TB (NVMe SSD/PCIe 4.0 x4)
電源Thermaltake Toughpower Grand RGB 1050W Platinum (1050W/80PLUS Platinum)
グラフィックスドライバGame Ready Driver 511.32 (30.0.15.1132)Game Ready Driver 511.23 (30.0.15.1123)
Resizable BAR無効
OSWindows 11 Pro (Ver 21H2、build 22000.438、VBS有効)
電源プランバランス
モニタリングソフトHWiNFO64 Pro v7.16
ワットチェッカーラトックシステム RS-BTWATTCH2
室温約24℃

ベンチマーク結果

 今回実施したベンチマークテストは、「3DMark」、「VRMark」、「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」、「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク」、「Forza Horizon 5」、「DIRT 5」、「フォートナイト」、「レインボーシックス シージ」、「Apex Legends」、「オーバーウォッチ」、「バトルフィールド 2042」、「サイバーパンク2077」、「モンスターハンターライズ」、「アサシン クリード ヴァルハラ」、「Microsoft Flight Simulator」、「Blender Benchmark」。

3DMark

 3DMarkでは、DirectX12テスト「Time Spy」、DirectX11テスト「Fire Strike」、Vulkanテスト「Wild Life」、DXR(DirectX Raytracing)テストの「Port Royal」と「DirectX Raytracing feature test」を実行した。

 GeForce RTX 3050は、Time Spyで約10%、Fire Strikeで約10%、Wild Lifeでは7~15%、それぞれGeForce GTX 1660を上回った。

 DXRテストであるPort Royalでは、最新のRTコアを備えるGeForce RTX 3050が、TuringベースではあってもRTコアを持たないGeForce GTX 1660を約126%も上回った。DirectX Raytracing feature testについては、RTコアを持たないGeForce GTX 1660が実行不可なので比較は行なえないが、GeForce RTX 3050は「13.96fps」という数値を記録している。

【グラフ01】3DMark v2.22.7334「Time Spy」
【グラフ02】3DMark v2.22.7334「Fire Strike」
【グラフ03】3DMark v2.22.7334「Wild Life/Wild Life Extreme」
【グラフ04】3DMark v2.22.7334「Port Royal」
【グラフ05】3DMark v2.22.7334「DirectX Raytracing feature test」

VRMark

 VRMarkでは、「Orange Room」、「Cyan Room」、「Blue Room」を実行した。

 GeForce RTX 3050は、Orange Roomで約3%、Cyan Roomで約20%、Blue Roomで約6%、GeForce GTX 1660を上回った。

【グラフ06】VRMark v1.3.2020「スコア」
【グラフ07】VRMark v1.3.2020「平均フレームレート」

ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク

 ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマークでは、フルHD解像度(1,920×1,080ドット)で3種類の描画設定プリセットをテストした。

 GeForce RTX 3050は、標準品質で約6%、高品質で約10%、最高品質で約13%、GeForce GTX 1660を上回った。そのスコアは、最高品質設定であっても最高評価「非常に快適」の基準値となる15,000を上回っており、ファイナルファンタジーXIVをフルHDの高画質設定で楽しめる実力を示している。

【グラフ08】ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク

FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク

 FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマークでは、フルHD解像度で3種類の描画設定プリセットをテストした。

 GeForce RTX 3050は、標準品質で約13%、標準品質で約15%、高品質で約17%、GeForce GTX 1660を上回った。また、GeForce RTX 3050は全ての条件で「快適」評価の基準である6,000を上回っている。

【グラフ09】FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク v1.3

Forza Horizon 5

 Forza Horizon 5では、ゲーム内ベンチマークモードを利用して、フルHD解像度で6種類の描画設定プリセットをテストした。

 GeForce RTX 3050は、「最高」以下の描画品質ではGeForce GTX 1660を5~7%上回っており、「エクストリーム」では約35%も上回った。エクストリームでの大差は、GeForce GTX 1660がVRAM容量不足に陥った結果だ。

 「最高」設定でも平均60fpsを上回っていることからも分かる通り、フルHDであればForza Horizon 5をプレイするのに十分なパフォーマンスをGeForce RTX 3050は備えている。

【グラフ10】Forza Horizon 5 (v1.417.812.0.HV)

DIRT 5

 DIRT 5では、ゲーム内ベンチマークモードを利用して、フルHD解像度で5種類の描画設定プリセットをテストした。なお、レイトレーシングについては無効にしている。

 GeForce RTX 3050は、GeForce GTX 1660を13~20%上回り、最高品質の「Ultra High」でちょうど平均60fpsを記録している。フルHDかつ高画質設定でDIRT 5を楽しめるだろう。

【グラフ11】DIRT 5 (v1.0.276742.503)

フォートナイト

 フォートナイトでは、フルHD解像度で4種類の描画設定プリセットをテストした。グラフィックスAPIは「DirectX 12」で、レイトレーシングは無効。いずれの描画品質でも3D解像度は「100%」に設定している。

 GeForce RTX 3050は、GeForce GTX 1660を16~17%上回った。最高設定で平均60fpsを上回るだけでなく、描画品質を落とせば144fps以上のハイフレームレート動作を狙うことも可能だ。

【グラフ12】フォートナイト (v19.10)

レインボーシックス シージ

 レインボーシックス シージでは、ゲーム内ベンチマークモードを利用して、フルHD解像度で5種類の描画品質設定をテストした。グラフィックスAPIは「Vulkan」で、レンダリングのスケールは「100%」に設定している。

 全ての条件で平均200fpsを超えるハイフレームレートを達成したGeForce RTX 3050は、GeForce GTX 1660を19~23%上回った。

【グラフ13】レインボーシックス シージ (build 8008415)

Apex Legends

 Apex Legendsでは、フルHD解像度で3種類の描画品質設定をテストした。テスト時の上限フレームレートは300fps。

 GeForce RTX 3050は、GeForce GTX 1660を11~16%上回り、どの条件でも平均120fpsを超えるハイフレームレート動作を実現している。

【グラフ14】Apex Legends (v3.0.3.60)

オーバーウォッチ

 オーバーウォッチでは、フルHD解像度で5種類の描画設定プリセットをテストした。テスト時の上限フレームレートは400fpsで、すべての描画品質でレンダー・スケールを「100%」に設定している。

 GeForce RTX 3050は、GeForce GTX 1660を16~19%上回っており、最高画質設定の「エピック」でも平均144fpsを超えている。

【グラフ15】オーバーウォッチ (v1.67.0.0.90774)

バトルフィールド 2042

 バトルフィールド 2042では、フルHD解像度で4種類の描画設定プリセットで2つのGPUを比較した。この比較ではレイトレーシングについては無効にしているが、GeForce RTX 3050単体でレイトレーシングやDLSSを有効にしたさいのパフォーマンスも確認した。

 GeForce RTX 3050は、GeForce GTX 1660を10~17%上回り、「最高」設定でも平均60fpsを超えるフレームレートを記録した。

【グラフ16】バトルフィールド 2042 (v0.3.2)

 GeForce RTX 3050でDLSSを「バランス」設定で有効化した場合、無効時を15~27%上回るフレームレートを記録した。一方、レイトレーシングのみを有効化した場合、フレームレートは無効時を17~26%下回るものの、平均60fpsは上回っており、意外とプレイできるレベルは維持している。

 レイトレーシングとDLSS(バランス)を有効化すると、描画品質「低」でこそ無効時を下回るものの、「中」以上の設定では無効時を上回るフレームレートを記録している。このように、レイトレーシングやDLSSが利用できる点は、新世代GPUであるGeForce RTX 3050の強みであると言えるだろう。

【グラフ17】バトルフィールド 2042 (v0.3.2)「レイトレーシング/DLSSテスト」(GeForce RTX 3050のみ)

サイバーパンク2077

 サイバーパンク2077では、フルHD解像度で4種類の描画設定プリセットをテストした。レイトレーシングについては無効にしている。

 GeForce RTX 3050は、GeForce GTX 1660を7~14%上回った。「中」以下では平均60fps以上、「高」以上でも平均30fpsを上回っており、GeForce RTX 3050はサイバーパンク2077をプレイできる実力を備えたGPUであると言える。

【グラフ18】サイバーパンク2077 (v1.31)

モンスターハンターライズ

 モンスターハンターライズでは、フルHD解像度で3種類の描画設定プリセットをテストした。

 GeForce RTX 3050は、GeForce GTX 1660を2~14%上回り、フレームレートは全ての条件で平均144fpsを超えている。今回はテストしていないが、より上の画面解像度でのプレイも狙えそうなパフォーマンスだ。

【グラフ19】モンスターハンターライズ (v3.6.1.1)

アサシン クリード ヴァルハラ

 アサシン クリード ヴァルハラでは、ゲーム内ベンチマークモードを利用して、フルHD解像度で5種類の描画品質設定をテストした。

 GeForce RTX 3050は、GeForce GTX 1660を11~29%上回った。「高+」以下では平均60fpsを超えるフレームレートを記録しており、かなりの高画質設定でも滑らかな映像でアサシン クリード ヴァルハラをプレイできるだろう。

【グラフ20】アサシン クリード ヴァルハラ (v1.4.1.2)

Microsoft Flight Simulator

 Microsoft Flight Simulatorでは、フルHD解像度で4種類の描画設定プリセットをテストした。グラフィックスAPIは「DirectX 11」で、羽田空港から関西国際空港へのルートをエアバスA320neoでAIに飛行させ、離陸から3分間の平均フレームレートを計測している。

 GeForce RTX 3050は、GeForce GTX 1660を11~19%上回り、全ての描画品質で30fpsを超える平均フレームレートを記録した。

【グラフ21】Microsoft Flight Simulator (v1.21.18.0)

Blender Benchmark

 Blender Benchmarkでは、標準で用意されている6つのシーンのレンダリング時間を測定した。GPUではOptiXとCUDAでレンダリングした時間を測定したほか、参考までにCore i5-12600Kのレンダリング時間も比較に加えている。

 最速を記録したのはOptiX利用時のGeForce RTX 3050で、そのレンダリング速度はGeForce GTX 1660やCore i5-12600Kの2.2倍以上で、CUDA利用時のGeForce RTX 3050をも91%上回っている。なお、OptiX利用時のGeForce GTX 1660のデータがないのは、エラーが出て実行できなかったためだ。

【グラフ22】Blender Benchmark (v2.93.1)「シーン別レンダリング時間」
【グラフ23】Blender Benchmark (v2.93.1)「合計レンダリング時間」

システムの消費電力

 ワットチェッカーを使ってシステムの消費電力を測定し、アイドル時の最小消費電力と、ベンチマーク実行中の平均消費電力および最大消費電力をグラフ化した。

 アイドル時の消費電力は、GeForce RTX 3050が61.1Wで、GeForce GTX 1660が61.3Wと、ほぼ横並びの結果となった。

 GeForce RTX 3050のベンチマーク実行中の消費電力は、平均195.6~219.3W、最大208.5~241.8Wだった。

 GeForce GTX 1660が平均182.4~205.5W、最大192.5~223.4Wなので、システムの消費電力自体はGeForce RTX 3050の方が高い数値となっているが、ほとんどのテストでそれ以上のスコア差をつけているので、電力効率的にはGeForce RTX 3050の方がやや優れているようだ。

【グラフ24】システムの消費電力 (平均/最大)

ベンチマーク実行中のモニタリングデータ

 モニタリングソフトの「HWiNFO64 Pro」を使って、「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク(フルHD/最高品質)」を実行中のGeForce RTX 3050のモニタリングデータを取得し、温度やGPUクロックなどのデータをグラフ化した。

 ベンチマーク実行中、GeForce RTX 3050は最大129.8W、平均119Wの電力を消費しながら、1,900MHz前後のGPUクロックで動作していた。この際、GPU温度は最高69.9℃(平均65.6℃)、GPUホットスポット温度は最高83.9℃(平均78.5℃)に達しており、冷却ファンのスピードは2,060rpm程度まで上昇した。

【グラフ25】GeForce RTX 3050 のモニタリングデータ

エントリーゲーマー向けとしては充実した性能だが、課題は販売価格

 GeForce RTX 3050は、前世代のGeForce GTX 1660を確実に上回る性能を備えており、さらにレイトレーシングやDLSSが利用できることも考慮すれば、エントリーゲーマー向けとしては申し分のないほど充実したGPUであると言える。

 NVIDIAの想定販売価格である「3万9,800円」は、エントリーゲーマー向けと呼ぶにはいささか高価ではあるものの、GPU価格が高騰している現在、GeForce RTX 3050には価格に見合う価値は十分にあると言える。もっとも、既に一部メーカーは5万円以上の価格でGeForce RTX 3050搭載ビデオカードの投入を予告しており、NVIDIAの想定販売価格に近い製品がどの程度登場するのかは不明だ。

 価格面に不安はあるが、現時点でゲームをプレイするのに十分な性能のビデオカードを持たないゲーマーにとって、GeForce RTX 3050が非常に有力な選択肢となるGPUであることは間違いない。その価値に見合う金額で買える機会を得られたなら、逃すべきではないだろう。