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5分の4K動画を1分16秒で書き出せるクリエイター向けノートパソコン「HP ENVY 15」

「HP ENVY 15」税別179,980円~

 日本HPは、クリエイター向け15.6型ノートパソコン「HP ENVY 15」を6月29日に発表、当初は7月下旬発売となっていたが延期され、8月下旬になり一部モデルの販売が開始された。

 本製品は第10世代(Comet Lake)のCore i7またはCore i9に、GeForce GTX 1660 TiまたはGeForce RTX 2060を組み合わせた高性能ノートパソコン。上位モデルには有機ELディスプレイが採用され、高輝度、広色域が確保されており、プロクリエイターの高い要求に応えるマシンに仕上げられているという。

 今回同社より、本製品最上位の「クリエイターモデル」(289,800円)を借用したので、実機レビューをお届けしよう。

最上位モデルには8コア16スレッドの「Core i9-10885H」を採用

 HP ENVY 15には下記の4モデルがラインナップされている。

  • パフォーマンスモデル「15-ep0084TX」(179,800円)
    Core i7-10750H/GTX 1660 Ti/16GB RAM/512GB SSD/フルHD IPS液晶
  • パフォーマンスモデル「15-ep0001TX」(189,800円)
    Core i7-10750H/GTX 1660 Ti /16GB RAM/1TB SSD/フルHD IPS液晶
  • パフォーマンスプラスモデル「15-ep0002TX」(239,800円)
    Core i7-10750H/RTX 2060/32GB RAM/2TB SSD/UHD OLED
  • クリエイターモデル「15-ep0003TX」(289,800円)
    Core i9-10885H/RTX 2060/32GB RAM/2TB SSD(1TB×2、RAID 0)/UHD OLED

 つまり、CPUは「Core i7-10750H」(6コア12スレッド、2.6~5GHz)と「Core i9-10885H」(8コア16スレッド、2.4~5.3GHz)、ディスクリートGPU(dGPU)は「GeForce GTX 1660 Ti with Max-Q design(6GB)」と「GeForce RTX 2060 with Max-Q design(6GB)」、ディスプレイはフルHD IPS液晶とUHD OLED(4K有機EL)が用意されているわけだ。

 またメモリ、ストレージもモデルごとに差別化が図られているが、留意しておきたいのが最上位モデルのみ1TB SSDの2台でRAID 0構成(ストライピング)とされていること。もちろんこれはストレージの高速化を目的としたものだ。15-ep0002TX(パフォーマンスプラスモデル)と15-ep0003TX(クリエイターモデル)は、同容量でも実効速度が異なる点を踏まえて購入を検討してほしい。

【表1】HP ENVY 15のスペック
モデル名パフォーマンスモデルパフォーマンスプラスモデルクリエイターモデル
型番15-ep0084TX15-ep0001TX15-ep0002TX15-ep0003TX
OSWindows 10 Pro 64bit
CPUCore i7-10750H(6コア12スレッド、2.6~5GHz)Core i9-10885H(8コア16スレッド、2.4~5.3GHz)
GPUUHD Graphics(350MHz~1.15GHz)
GeForce GTX 1660 Ti with Max-Q design(6GB)
UHD Graphics(350MHz~1.15GHz)
GeForce RTX 2060 with Max-Q design(6GB)
UHD Graphics(350MHz~1.25GHz)
GeForce RTX 2060 with Max-Q design(6GB)
メモリDDR4-2933 SDRAM 16GB(8GB×2、最大32GB)DDR4-2933 SDRAM 32GB(16GB×2、最大32GB)
ストレージ512GB PCIe NVMe SSD1TB PCIe NVMe SSD2TB PCIe NVMe SSD2TB(1TB×2、RAID 0) PCIe NVMe SSD
ディスプレイ15.6型フルHD IPS液晶(1,920×1,080ドット、142ppi、輝度300cd/平方m、光沢、タッチ対応、スタイラス非対応)15.6型UHD OLED(3,840×2,160ドット、282ppi、輝度400cd/平方m、DCI-P3カバー率100%、コントラスト比100,000:1、光沢、タッチ対応、スタイラス非対応)
通信Wi-Fi 6(IEEE 802.11ax)、Bluetooth 5.0
WWAN
インターフェイスThunderbolt 3×2(DisplayPort 1.4、電源オフUSBチャージ機能対応)、USB 3.0×2(うち1ポートは電源オフUSBチャージ機能対応)、HDMI 2.0、microSDメモリーカードリーダ、3.5mmヘッドセットジャック
カメラ約92万画素(カメラプライバシーキーによる物理シャッター付き)
バッテリ容量77,227mWh(Battery reportコマンドに表示された設計容量)
バッテリ駆動時間最大15時間最大6時間30分
バッテリ充電時間非公表
本体サイズ358×237×18mm(幅×奥行き×高さ)
重量約2.15kg
セキュリティWindows Hello対応指紋認証センサー
ビジネス統合アプリ
同梱品ACアダプタ、電源ケーブル、説明書類、保証書、速効HPパソコンナビ特別版
カラーナチュラルシルバー
税別価格179,980円189,800円239,800円289,800円

IPS液晶モデルとOLEDモデルでバッテリ駆動時間が大きく異なる

 CPU、dGPU、メモリ、ストレージ、ディスプレイ以外のスペックは共通だ。筐体はナチュラルシルバーカラーのアルミニウム合金製で、本体サイズは358×237×18mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約2.15kg。本体は比較的軽く仕上げられているが、ACアダプタは電源ケーブル込みで実測643gと少し重めだ。

 インターフェイスは、Thunderbolt 3×2(電源オフUSBチャージ機能対応)、USB 3.0×2(うち1ポートは電源オフUSBチャージ機能対応)、HDMI 2.0、microSDメモリーカードリーダ、3.5mmヘッドセットジャックを搭載。通信機能はWi-Fi 6(IEEE 802.11ax)とBluetooth 5.0に対応している。

 なおThunderbolt 3端子はUSB PD(Power Delivery)に対応しているようだが、手持ちのUSB PD充電器で充電できなかったためメーカーに問い合わせたところ、HP ENVY 15の充電に必要な最小電力が150Wとなっているとのこと。USB PDの現時点の規格が最大100Wとなっているため、現状ハードウェア的にサポートされていても150W対応USB Power Delivery充電器が存在しない以上、充電は行なえず、ほかデバイスへの給電のみが可能ということになる。

 バッテリは全モデルが77,227mWh(Battery reportコマンドに表示された設計容量)を搭載しており、バッテリ駆動時間はフルHD IPS液晶搭載モデルが最大15時間、UHD OLED搭載モデルが最大6時間30分と謳われている。ディスプレイ解像度と画質を取るか、バッテリ駆動時間を取るかは悩ましい選択だ。

 インターフェイスで残念なのがメモリーカードリーダにmicroSDが採用されていること。15.6型筐体にはスペース的な余裕があるように見受けられる。クリエイターをターゲットにするならフルサイズSDメモリーカードリーダを搭載してほしかったところだ。

本体天面。筐体はナチュラルシルバーカラーのアルミニウム合金製
本体底面。ゴム足はバータイプ。吸気口、排気口は広く確保されており、12ボルトデュアルファンと真空液体冷却技術「ベイパーチャンバー」機構により、ゲーミングパソコン並みの冷却効率を実現しているという
本体前面(上)と本体背面(下)
本体右側面(上)にはUSB 3.0、3.5mmヘッドセットジャック、本体左側面(下)には電源端子、USB 3.0(電源オフUSBチャージ機能対応)、HDMI 2.0、Thunderbolt 3×2(DisplayPort 1.4、電源オフUSBチャージ機能対応)、microSDメモリーカードリーダが用意されている
USB PDに対応しているが、最小ワット数が150Wとなっており、現在150W対応USB PD充電器が存在しないため、充電できない。ケーブル1本で外部ディスプレイに映像出力と給電することは可能だ
メモリーカードリーダにはmicroSDを採用
ディスプレイのベゼルは上が実測10mm前後、左右が6.7mm前後。やや太めだ
ディスプレイ上部に約92万画素のWebカメラとデュアルマイクが内蔵されている
Webカメラは物理シャッターつき。F12キー右の「カメラプライバシーキー」で物理シャッターを開閉できる
キーボードは88キー(指紋認証センサーを除く)の日本語キーボードのみ。英語キーボードは用意されていない
ディスプレイの最大展開角度は実測138度前後
本体以外に、ACアダプタ、電源ケーブル、説明書類、保証書、速効HPパソコンナビ特別版が付属する
ACアダプタのコード長は実測約180cm、電源ケーブルの長さは実測約95cm
ACアダプタの型番は「ADP-200HB B」。仕様は入力100-240V~3A、出力19.5V 10.3A、容量は200W
本体の実測重量は約2,052g
ACアダプタと電源ケーブルの合計重量は実測643g
システム情報
主要なデバイス
Windows 10のバージョン1909適用後、初期状態に戻したさいのCドライブの空き容量は1858.54GB(2TBモデルの場合)
「powercfg /batteryreport」コマンドを実行したところ、DESIGN CAPACITY、FULL CHARGE CAPACITYともに77,227mWhと表示された

Enterキーの右側に一列並ぶキー配列は慣れが必要

 キーボードのキーピッチは約19mm、キーストロークは約1.3mm。キーボードバックライトが内蔵されており、明るさを2段階で調整できる。

 タイピング時にキーボードを注視しているとたわみを確認できるが、手に伝わる感触自体にはたわみは感じない。キーストロークはやや浅めだが打鍵感は悪くないと思う。ただし、Enterキーの右側に一列、delete、home、pg up、pg dn、endキーが並ぶキーボードは少数派なので、フルスピードでタイピングできるようになるまでに慣れが必要だ。

 製品公式サイトの「よくあるご質問」には、「インターネットでさまざまなWebページを見る、文章ソフトで文書を作成する、メールをするなど、日常のさまざまな利用シーンを想定し、使いやすさを考慮した機能を配置しています」と記載されているが、Webページを見るときはタッチパッドで2本指スクロールできるし、文章を入力しているさいにはBackSpaceキー、Enterキーが一番入力しやすい場所に配置されているべきだと思う。もし筆者がHP ENVY 15を購入したら、キー割り当てソフトでHome、PageUp、PageDown、Endキーは無効化するだろう。

 一方、フルHD IPS液晶モデル、UHD OLEDモデルのどちらもタッチ操作に対応している点はうれしい配慮だ。どちらも「Corning Gorilla Glass NBT」で保護されているので、安心してタッチ操作できる。デジタルスタイラスをサポートしているにこしたことはないが、クラムシェル型のノートパソコンでパームリジェクションを利用できても恩恵は多くない。文書に注釈や署名を入れたり、ちょっとしたイラストを描きたいのなら、静電タイプのタッチペンで事足りるはずだ。

パームレストは剛性がしっかり確保されているが、キーボード面は比較的弱めの打鍵でもたわみが確認される
キーピッチは約19mm
キーストロークは約1.3mm
キーボードバックライトは2段階に明るさを調整できる
指紋認証センサーはカーソルキーの左側に配置されている
タッチパッドは実測115×73mm前後。広すぎず、狭すぎないちょうどいいサイズだ
フルHD IPS液晶モデル、UHD OLEDモデルのどちらもタッチ操作に対応。表面は「Corning Gorilla Glass NBT」で保護されている
デジタルスタイラスには対応していないが、静電タイプのタッチペンは当然利用可能だ

DCI-P3カバー率99.9%の広色域を確認、音量はやや小さめ

 HP ENVY 15のパフォーマンスプラスモデル「15-ep0002TX」とパフォーマンスプラスモデル「15-ep0003TX」には、ディスプレイに15.6型UHD OLED(3,840×2,160ドット、282ppi、輝度400cd/平方m、DCI-P3カバー率100%、コントラスト比100,000:1、光沢、タッチ対応、スタイラス非対応)が採用されている。

 今回実際にカラーキャリブレーション機器「i1Display Pro」と色度図作成ソフト「ColorAC」で色域を確認したところ、sRGBカバー率100.0%、sRGB比144.8%、Adobe RGBカバー率92.4%、Adobe RGB比107.3%、DCI-P3カバー率99.9%、DCI-P3比106.7%という、スペックどおりの広い色域を確認できた。

 またディスプレイの視野角は製品公式サイト、スペックシートに記載はないが、ほぼ真横からでも画面になにが映っているのか判別できる。UHD OLED搭載モデルはフルHD IPS液晶搭載モデルよりバッテリ駆動時間が約43%相当の最大6時間30分と短いが、それとトレードオフしてもいいと思わせるだけの画質を備えている。

 サウンド面については、デンマークの名門オーディオブランド「Bang & Olufsen」と共同開発したデュアルスピーカーを搭載していると謳われており、音質自体に不満はない。ただし、ボリュームが少々物足りなかった。個人的には、目の前に置いて聴くなら十二分な音量だが、部屋の隅に置いて部屋中で聴くには音量が小さいと感じた。筐体サイズには余裕があるので、もっとさまざまな状況で音楽を楽しめるように音量を上げて設計してほしい。

実測したsRGBカバー率は100.0%、sRGB比は144.8%
Adobe RGBカバー率は92.4%、Adobe RGB比は107.3%
DCI-P3カバー率は99.9%、DCI-P3比は106.7%
Adobe RGBカバー率で92.4%の色域が確保されているだけに、赤、緑の階調表現が非常に滑らかだ
ほぼ真横からでも画面になにが映っているのか判別できる
YouTubeで公開されている「前前前世(movie ver.) RADWIMPS MV」を最大ボリュームで再生したさいの音圧レベルは最大77.0dB(50cmの距離で測定)

8コアCPU、RTX 2060のパフォーマンスを遺憾なく発揮

 最後に性能をチェックしてみよう。今回は下記のベンチマークを実施している。

  • 総合ベンチマーク「PCMark 10 v2.0.2165」
  • バッテリベンチマーク「PCMark 10 Modern Office Battery Life」
  • 3Dグラフィックベンチマーク「3DMark v2.12.6955」
  • CPU/OpenGLベンチマーク「CINEBENCH R15.0」
  • CPUベンチマーク「CINEBENCH R20.060」
  • 3Dゲームベンチマーク「FINAL FANTASY XV BENCHMARK」
  • ストレージベンチマーク「CrystalDiskMark 7.0.0」
  • Adobe Lightroom Classic CCで100枚のRAW画像を現像
  • Adobe Premiere Pro CCで実時間5分の4K動画を書き出し

 比較対象機種としては、CPUに「Core i7-10750H」、dGPUに「GeForce GTX 1650 Ti」を搭載する「XPS 15 」を採用した。6コア vs 8コア、GTX 1650 Ti vs RTX 2060ということで、上位スペックを確認するのに絶好のモデルと言えよう。

 下記が検証機の仕様とその結果だ。

【表2】検証機の仕様
HP ENVY 15-ep0000XPS 15
CPUCore i9-10885H(8コア16スレッド、2.4~5.3GHz)Core i7-10750H(6コア12スレッド、2.6~5GHz)
GPUIntel UHD Graphics(350MHz~1.25GHz)、GeForce RTX 2060 with Max-Q design(6GB)Intel UHD Graphics(350MHz~1.15GHz)、GeForce GTX 1650 Ti (4GB)
メモリDDR4-2933 SDRAM 32GBDDR4-2933 SDRAM 16GB
ストレ-ジ2TB(1TB+1TB) PCIe NVMe SSD1TB PCIe NVMe SSD
ディスプレイ15.6型、3,840×2,160ドット(282ppi)15.6型、3,840×2,160ドット(290ppi)
TDP45W
OSWindows 10 Pro 64bit バージョン1909
サイズ(幅×奥行き×高さ)358×237×18mm344.72×230.14×18mm
重量約2.15kg約2.05kg
【表3】ベンチマ-ク結果
HP ENVY 15-ep0000XPS 15
PCMark 10 v2.0.2165
PCMark 10 Score5,1384,547
Essentials9,5178,852
App Start-up Score12,62611,363
Video Conferencing Score8,4408,054
Web Browsing Score8,0907,580
Productivity7,6387,042
Spreadsheets Score9,7098,537
Writing Score6,0105,809
Digital Content Creation5,0634,093
Photo Editing Score10,4207,119
Rendering and Visualization Score3,0062,562
Video Editting Score4,1443,760
PCMark 10 Modern Office Battery Life6時間28分8時間13分
3DMark v2.12.6955
Time Spy6,1403,809
Fire Strike Ultra3,6712,110
Fire Strike Extreme7,2644,401
Fire Strike14,4538,899
Night Raid31,05315,196
Sky Diver35,26319,504
CINEBENCH R15.0
OpenGL134.04 fps114.55 fps
CPU1,727cb1,293cb
CPU(Single Core)209cb191cb
CINEBENCH R20.060
CPU3,415pts2,806pts
CPU(Single Core)500pts458pts
FINAL FANTASY XV BENCHMARK
1,280×720ドット、標準品質、フルスクリ-ン11,776(とても快適)7,742(快適)
1,920×1,080ドット、標準品質、フルスクリ-ン7,780(快適)5,144(やや快適)
3,840×2,160ドット、標準品質、フルスクリ-ン3,009(普通)1,813(動作困難)
SSDをCrystalDiskMark 7.0.0で計測
1M Q8T1 シーケンシャルリード3,554.774 MB/s3,444.105 MB/s
1M Q8T1 シーケンシャルライト3,357.327 MB/s2,439.532 MB/s
1M Q1T1 シーケンシャルリード2,529.426 MB/s1,446.864 MB/s
1M Q1T1 シーケンシャルライト2,119.485 MB/s2,009.352 MB/s
4K Q32T16 ランダムリ-ド633.562 MB/s636.244 MB/s
4K Q32T16 ランダムライト440.875 MB/s402.552 MB/s
4K Q1T1 ランダムリ-ド44.293 MB/s41.499 MB/s
4K Q1T1 ランダムライト100.250 MB/s120.757 MB/s
4K Q1T1 ランダムライト
Adobe Lightroom Classic CCで100枚のRAW画像を現像
7,952☓5,304ドット、カラ- - 自然3分46秒234分51秒19
Adobe Premiere Pro CCで実時間5分の4K動画を書き出し
3,840×2,160ドット、30fps1分16秒501分27秒52

 今回のHP ENVY 15はCPUに「Core i9-10885H」(8コア16スレッド、2.4~5.3GHz)、XPS 15は「Core i7-10750H」(6コア12スレッド、2.6~5GHz)を搭載している。CPUスコアについては、HP ENVY 15はXPS 15に対してCINEBENCH R15.0で約1.34倍に相当する1,727cb、CINEBENCH R20.060で約1.21倍に相当する3,415ptsを記録している。後者の差はやや開かなかったが、前者ではほぼコア数、スレッド数の差がそのまま現われている。

 大差がついたのがやはり3Dグラフィックベンチマーク。3DMarkの6つのテスト項目を平均すると、HP ENVY 15はXPS 15の約1.75倍のスコアを叩き出している。クリエイティブ系アプリでも、HP ENVY 15はXPS 15より、Lightroom Classicで約78%(3分46秒23)、Premiere Proで約88%(1分16秒50)の所要時間で処理を終えている。

 XPS 15にも、近日中に「GeForce RTX 2060」搭載モデルがリリースされる予定だ。どちらの機種を購入する場合でも3Dグラフィックス性能、クリエイティブ系アプリの実効速度を重視するなら、「GeForce RTX 2060」搭載モデルを選びたいところだ。

ベンチマークは、ユーティリティ「HP Command Center」でパフォーマンスコントロール機能を「パフォーマンスモード」、Windowsの電源モードを「最も高いパフォーマンス」に設定して実施した
キーボード面の最大温度は47.2℃(室温24.3℃で測定)
底面の最大温度は57.9℃。温度はかなり高いが、その場所は排気口なので、効率的に筐体内の熱を排出できていると言える
ACアダプタの最大温度は48.9℃

最大のライバルはベンチマークで比較したデルの「XPS 15」

 HP ENVY 15とXPS 15を、Core i7-10750H/GeForce GTX 1660 Ti/16GB RAM/512GB SSD/タッチ対応フルHD(XPS 15はGeForce GTX 1650 Tiでタッチ非対応フルHD+)とスペックをそろえてみると、HP ENVY 15が税別179,800円、XPS 15が242,980円(期間限定のクーポンで税別約19万円)となり、前者のほうが割安感はある。

 ただしXPS 15は狭額縁ディスプレイとカーボンファイバー製パームレストを採用することで、サイズ/重量が344.72×230.14×18mm(同)/約2.05kgとHP ENVY 15よりも小型・軽量に作られている。

 いずれにしても記事執筆時点では、HP ENVY 15で購入可能なモデルは中位の「パフォーマンスプラスモデル」(税別239,800円)のみで、下位の「パフォーマンスモデル」(税別179,800円)と上位の「クリエイターモデル」(税別289,800円)は9月上旬発売予定となっている。そのため、これらのモデルが出揃ってから購入を検討しても良いだろう。