週末カジュアルPCゲーム部

4周年の「PUBG」で初心者もドン勝を目指そう! 「PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS」

STEAM版:本体 3,300円、DLC 990円

DMM GAMES版:3,000円

 今回紹介するのは、3月29日で4周年を迎えた「PUBG」こと「PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS」だ。複数のプレイヤーが同時接続して同じフィールド内でバトルし、最後に1人生き残った者が勝者となるバトルロイヤルゲームとなる。2017年の発売後、爆発的な人気となり、同ジャンルとして異例のヒットとなった。以後、バトルロイヤルジャンルのタイトルが増加するなど、本作がゲーム業界に与えた影響は大きい。

 最大100人のプレイヤーが同時参加できる点や、勝者となったさいの「勝った!勝った!夕飯はドン勝だ!!」というユニークな日本語メッセージ、ほかプレイヤーの移動音などがリアルに再現されている点、プレイエリアが時間経過とともに狭くなる仕様、道中で手に入る銃などを拾って戦うというシンプルなルールなどが、幅広い層に支持された要因だろう。

 YouTubeの動画配信でも多くのプレイヤーがゲーム実況に使用しているほか、自作系YouTuberがPCのベンチマークの1つとしてフレームレートを計測するのにも用いられるなど、4年目を迎えた今でも目にする機会は多い。

 さらにはPvP、いわゆる対人戦闘のマルチプレイ初心者にこそおススメしたいのが「PUBG」なのだ。というのも本作は基本1人での対戦のため、強制的にチーム戦となるようなマルチプレイのタイトルと異なり、ほかのプレイヤーに迷惑をかけずに済む。

 死ぬまでが1プレイのため、あまり時間がない場合でも気楽にチャレンジできるのも魅力の1つだ。また、仲間と共闘できるゲームモードも用意されているので、友達同士で遊ぶ場合も気軽に挑戦できる。

ロビー画面の中央には自分のキャラクターが立つ。プレイを続けることで、デフォルトのコスチュームを買って着せ替えられる要素も用意されており、カジュアル感がある

 初回起動時にはキャラメイクなどが発生するが、2回目以降は起動すると作成したキャラクターが画面中央に表示されるローカルのロビー画面となる。ここで各種設定を行なったり、ゲームモードの選択が行なえる。

 手軽にゲームに挑戦する場合はクイックジョインを使うと、すぐにゲームが開始できて便利だ。マッチング条件は設定で変更ができ、1人で挑戦するSOLO、2人で挑めるDUO、少人数の分隊を組んで挑めるSQUAD、1人で4人チーム戦に乱入可能な1-MAN-SQUADが選択できる。マップは5種類の中から特定のマップを選ぶことも可能だし、どこのマップでもいいので最も早くプレイできるところを選べるモードも用意されている。

 クイックジョインの設定はデフォルトではSQUADになっているため、そのままプレイ開始するとほかのプレイヤーがチームを組んでいる場合がほとんどで、非常に不利なバトルとなる点には注意が必要だ。なお、2人以上でチームを組んでいる場合、負傷して死にかけた状態でも、一定時間内に仲間の治療で復活が可能となっているため、周囲にプレイしている仲間がいる場合は、一緒にプレイする方がドン勝の確率はかなり高くなる。

クイックジョインの設定はデフォルトでは少人数の分隊同士のバトル「SQUAD」となっているため、1人で遊ぶ場合は「SOLO」を選択しておく。マップは好みのマップに決め打ちすることも可能だ

 本作のゲームルールはとてもシンプルで、ゲームスタートすると全プレイヤーが同じオンラインのロビーに集合する。そして一定時間が経過すると、同じ輸送機に乗せられて、戦場となるフィールドマップに移動する。フィールド上空に到達すると、あとは自由にパラシュートで降下。着地したところからゲームスタートとなる。

 ここでいきなり駆け引きが発生しており、早く降りたほかが他のプレイヤーよりも先に装備を手に入れるなどのメリットがある反面、降りる場所が悪ければ装備品が見つけられなかったり、複数のプレイヤーが多くいる地域に降りてしまうと、いきなりバトルに巻き込まれてしまう危険もある。

 腕に自信のあるプレイヤーは装備品が豊富でほかのプレイヤーが多くいる地域に飛び込んで、敵を倒して装備をより充実させるという作戦もアリだ。一方で腕に自信のないプレイヤーはなるべく人の少ない場所で、装備を細々と整えつつ、プレイエリア内を維持するように努めるのが有効な戦略だろう。

 本作は銃の腕や状況判断などの要素も重要だが、とにもかくにも運の要素が非常に大きい。どんなに腕の立つプレイヤーであっても、同じくらい腕の立つプレイヤーが近くにいれば激しいバトルとなって疲弊してしまう。逆にほとんどプレイしたことのない初心者であっても、ほかのプレイヤー同士が潰しあってくれれば、いきなりチャンスが訪れることもある。

 また、早々に敗れた場合も、ほかのプレイヤーのゲームプレイを観戦するという楽しみ方もある。建物に出入りするときの細かい仕草や挙動、アイテム回収のスピード、どんな装備を使っているか、敵を発見した時の動作や、撃たれた時の回避方法など、じっくり見ていると研究要素は非常に多い。

マッチングが途中まで進むと、オンラインのロビーに移動する。他のプレイヤーなどもここで確認でき、一定時間が経過するとゲームスタートとなる。
山の上を移動する他のプレイヤーを発見! うまく接近して仕留めようとしていたが、その前に別方向からの刺客にやられてしまった

 筆者はこれまで多くのクライムオープンワールドをプレイしてきたが、基本的に銃の腕はからっきしの3級品だ。そのため、この手の対人プレイはいつも弱いので、「PUBG」における基本戦略は最小限の装備を整えたらあとはひたすら逃げ回る。

 本作ではフィールドによっては車やバイクなどの車両が放置されていることがある。筆者の好みの戦法はこうした車両に乗り込んで、フィールド内を縦横無尽に駆け巡ることだ。PUBGのフィールドでのドライブは臨場感があってとても面白い。しかも、ドライブしている間に、ほかのプレイヤーが潰しあって数を減らしてくれるのだからいうことなしだ。

 本作における車両の乗り心地はかなり心地よく、バイクなどであっても簡単に横転したり、転倒しないため、フルスロットルで荒野を駆け巡ることができる。また、高速で移動するターゲットは狙いにくいため、いきなりの狙撃などから身を守るのにも役に立つ。

 当然この戦略にもいくつかの問題がある。まずいずれの車両にもガソリン残量が設定されており、一定時間走行するとガソリン切れを起こして使えなくなる。そのため、ドン勝までドライブで通すのはなかなか至難の業だ。また、うまいプレイヤーは、それなりに高速に動いている車両内のキャラクターであっても正確にヘッドショットを決めてくる。さらに、乗り降りのさいにも隙が生まれるため、こうした隙を突かれてやられることも多い。

車でのドライブが楽しい! フィールドは全体的に悪路が多いが、あまり横転したりすることもなく、かなり滑らかな運転が行なえる
バイクの場合、周囲を守る物がないため、銃の格好の的になりやすい側面もあるが、かなり高速に移動できるので気持ちいい。ジャンプ中にスタントを決めるなんてお遊びまで用意されていた

 ということで久しぶりに何度かプレイしてみたが、やはりドン勝は無理だった。ドライブ作戦で30人くらいまで人が減るまでブラブラするところまではいいのだが、やはりその後のバトルでなかなか勝てない。もっと銃の腕を上げないとドン勝は厳しそうだ。今後は銃撃戦に積極的に参戦して、銃の腕を磨いてからリトライしてドン勝を目指したい。

ドン勝の決め手はやはり銃の腕と武器のチョイス、そしてやはり運だろう。武器のチョイスはいろんな武器を試してみて、実際に撃って試しつつ、自分の操作感に会うものを覚えておくのがベストだろう

 本作は2017年リリースということでGPU負荷はかなり高く、ミドルレンジのGPUではフルHD解像度であっても表示設定を高品質にすると平均60前後のフレームレートとなる。解像度を4KにするとGPU使用率はほぼ100%に張り付き、フレームレートはさらに30前後とかなり低くなる。

 ビジュアル重視でプレイしたい場合、ミドルレンジ以上のGPUは必要不可欠だし、4K解像度で高品質ビジュアル、かつ高フレームレートを稼ぎたい場合にはハイエンドGPU搭載の環境でのプレイがおススメだ。

スペック要件
CPU:Core i5 4430またはAMD FX 6300
RAM:8GB
GPU:2GB VRAM/NVIDIA GeForce GTX 960またはAMD Radeon R7 370
ストレージ容量:30GB
OS:Windows 10 64bit
今回プレイした環境
CPU:Ryzen 5 3400G
RAM:DDR4 16GB
GPU:GeForce GTX 1660(6GB)
ストレージ:TS256GMTE220S
4K解像度、最高画質設定。GPU使用率はほぼ100%に張り付き、フレームレートは30fps前後を保持しようと必死になっている様子。ゲームプレイ時も極まれに引っかかる感覚があったので、このセッティングでドン勝はちと厳しそうだ
フルHD解像度、最高画質設定。GPU使用率には多少の余裕があるが、つねに90%前後を維持する。フレームレートは大体60以上100未満となっており、さらに高フレームレートを目指すのであれば、より高性能なGPUを使うか、画質設定を下げる必要がありそうだ