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COMPUTEX TAIPEI 2000レポート
【周辺機器編1】

Philips、DVD+RWビデオレコーダ、PC用ドライブを参考出品、ほか

会期:6月5日~6月9日

会場:Taipei International Convention Center(TICC)
   Taipei World Trade Center(TWTC) Exhibition Hall
   Taipei World Trade Center(TWTC) Exhibition Hall 2



■Philips、DVD+RWビデオレコーダ、PC用ドライブを参考出品

 Philipsでは、DVD+RWに対応したビデオレコーダを参考出品。ブースの前面で、プレゼンテーションを行なっており、かなり注目を集めていた。しかし、展示されているのは完全なモックアップで、録画、再生等のデモは行なわれていなかった。また、そのビデオレコーダの横には、PC用のDVD+RWドライブも展示されているのだが、こちらの方も「Prototype」とプリントされており、実働モデルではない。

 ブース内で行なわれたデモンストレーションは、DVD+RWの規格に関するプレゼンテーションと、DVD+RWメディアに記録した映像を、通常のDVDビデオプレーヤー(同社のDVD860)で再生して見せるもの。Philipsでは、DVD+RWのメディアは、従来のDVDビデオプレーヤーやDVD-ROMドライブで読み込み・再生が可能としており、その点ではDVD-RAMや、DVD-RWより有利といえる。

 レコーダの発売時期については今年末から来年。PC用ドライブについてはそれ以降で、日本での発売は未定とのこと。まだ、発売はかなり先とはいえ、DVD-RW、DVD-RAMに引き続き、やっとDVD+RWレコーダも現実味を帯びてきたという印象だ。

DVD+RWレコーダのモックアップ。デザインはかなりカッコイイのだが、もちろん動作せず「ディスクを入れるところは?」と聞いたら、笑いながら右の写真のようにディスクを置いてくれた DVD+RWディスクに記録した映像を、従来のDVDプレーヤーで再生し、互換性の高さをアピールした。
ちなみに、上に置いてあるPCはプレゼンテーション用でDVD+RWとは何の関係もない

PC用のDVD+RWドライブ。こちらも展示のみだった。発売はDVD+RWビデオレコーダの後とのこと


■CD-RWドライブにもなるポータブルMP3対応CDプレーヤー

展示されていたサンプル品。かなり簡素なつくりだった 実際の製品は、このポスターのような形になるとのことだ

 COMPROは、CD-RWドライブとしても使用可能なMP3再生に対応したポータブルCDプレーヤーを参考出品している。ただし、このドライブはMP3エンコーダを内蔵しているわけではないので、直接音源をつないでCD-Rに録音することはできない。CD-RWドライブとしてPCと接続し、CD-DAや、MP3ファイルをCD-R/RWメディアに書き込む必要がある。

 バッテリ駆動に対応し、パソコンと接続してMP3をCD-Rに転送(書き込み)、取り外して、そのまま携帯型MP3プレーヤーとして使用可能。現在PCを使っている人にとっては、直接録音できるより便利そうだ。

 CD-RWとしての性能は4/4/20倍速で、インターフェイスはIDE。展示されていたのは、サンプル版で筐体は簡素なものだったが、製品版では大型液晶が装備されるとのことだ。量産出荷は9月で、実売が450ドル程度と、バッテリ駆動対応ポータブルCD-RWドライブとしても、それほど高くはない。


■薄型マグネシウム筐体のClik!ドライブ

 Alpintex Industryは、Iomegaが開発した40MBのリムーバブルメディア「Clik!」用ドライブ「Packet S70R」を参考出品していた。Clik!用の小型外付けドライブは既にNECが販売しているが、Packet S70Rは筐体がマグネシウムで、外形寸法が70×116×13mm(幅×奥行き×高さ)と小型なのが特徴だ。インターフェイスはUSB、Windows 98/2000、Macintoshに対応する。

 マグネシウムを使用しているため、重量がNECのドライブより50g重く170gとなっているが、頑丈で質感もかなり良かった。7月出荷予定で、店頭価格は140ドル程度の見込み。



■99分CD-R/RWメディアや、6cmCD-Rメディアも登場

 現在CD-R/RWメディアは、80分(700MB)のものが大容量として販売されている。しかし、各種イベントで毎回最新のメディアを参考出品するRiTEKのブースには、99分(875MB)のCD-RとCD-RWメディアが参考展示されていた。ただし、全てのCD-R/RWドライブで書き込めるわけではなく、「その点を含めて販売するか、現在マーケティングを行なっている」という。さらにRiTEKでは、シングルCD(8cm)より一回り小さい6cmCD-Rメディアも展示していた。容量は15分(約131MB)。こちらは、既に出荷が開始されている。

 一方Acerでは、CD-RW規格の最新版オレンジブックパート III Volume2 V1.0に準拠した、4~10倍速書き換え対応CD-RWメディアを参考出品していた。こちらの発売は8月予定となっている。

99分メディア。実際に市場に出回るかどうかは不明 6cm CD-Rメディア。容量は8cmより6分少ない15分 Acerは、4~10倍速対応CD-RWメディアを参考出品していた


■12倍速書き込み対応CD-R/DVDコンボドライブ

12/8/10のCD-RW/DVDコンボドライブは展示が行なわれず、カタログのみだった 4.7GB容量のDVD-RAMドライブ
 AOpenは、CD-R12倍速、CD-RW8倍速、DVD10倍速のコンボドライブ「DRW8120」を10月に出荷する。ただし、このドライブは展示されておらず、カタログのみに記載されていた。インターフェイスはATAPI。

 一方、発売が少し早い8月に予定されている4.7GB容量DVD-RAM対応ドライブ「DVD540S」が、参考展示されていた。インターフェイスはSCSI、DVD-RAM2倍速、DVD-ROM6倍速となっている。

 また、LITEONのブースでは、BURN-Proof対応CD-RWドライブが参考展示されていた。インターフェイスはSCSI。発売は今年末と、かなり先の予定だ。


□COMPUTEX TAIPEI 2000のホームページ(英文)
http://www.computex2000.com/

(2000年6月8日)

[Reported by furukawa@impress.co.jp]

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ウォッチ編集部内PC Watch担当 pc-watch-info@impress.co.jp