Click


COMPUTEX TAIPEI 2000レポート
【周辺機器編2】

Ultra ATA/100対応製品が続々と、ほか

会期:6月5日~6月9日

会場:Taipei International Convention Center(TICC)
   Taipei World Trade Center(TWTC) Exhibition Hall
   Taipei World Trade Center(TWTC) Exhibition Hall 2



■PROMISEなどからUltra ATA/100対応製品が続々登場

 IntelからUltra ATA/100に対応した820Eや815Eが発表されるのと同時に、ATA規格の取りまとめ役のQuantumから正式にUltra ATA/100規格がリリースされた。早速、COMPUTEXの会場でもPROMISEやIwillなどがUltra ATA/100に対応したIDE RAIDカードなどを展示していた。

 FastTrakシリーズで知られるPROMISE Technologyのブースでは、Ultra ATA/100に対応した「FastTrak100」と「Ultra100」を展示していた。同社によると両製品とも6月5日付で出荷を開始しているといい、国内でもすぐに手に入るようだ。また、RAID 0,1に加えて3と5にも対応した「SuperTrak100」という製品も出品している。これはすでに発売されている「SuperTrak66」の後継機種で、Ultra ATA/100に対応し最大6デバイスのIDE HDDに対応している。

IDE RAIDの定番とも言えるPROMISEのFastTrak100 こちらはIDEコントローラのみのUltra100
RAID 0,1,3,5で最大6デバイスまでサポートしたSuperTrak100 PROMISEのATA100製品に使われているIDEコントローラチップ


 すでにUltra ATA/66に対応したIDEコントローラカードやIDE RAIDカードを販売しているメーカーからも、新たにUltra ATA/100に対応した上位製品が展示されていた。IDEコントローラのみのものではABITの「HotRod 100」や、IDE RAIDカードではIwillの「SIDE RAID100」にAMIの「HyperDisk 100」が展示。また変わり種では、LuckyStarからUSBハブが一体となったIDEコントローラカードが出品されている。

IwillのIDE RAIDカード「SIDE RAID100」 LuckyStarのUSBハブ付きIDEコントローラカード
AMIのHyperDiskのATA100対応版「HyperDisk 100」 Highpointのチップを使ったABITのIDEコントローラ「HotRod 100」

 また、今回はハードディスクメーカーによる独自の出展はなかったが、IntelのブースにはUltra ATA/100対応HDDが参考展示されていた。すでに販売されているIBMの「DTLA-307045」のほか、発表されたばかりのSeagateの「Barracuda ATA II 100」と、Maxtorの未発表の7,200回転モデルが展示されていた。ほかにもQuantumの製品も展示されていたが、製品名と型番にシールが貼られており確認することができなかった。

Ultra ATA/100規格と同時に発表されたSeagate Barrcuda ATA II 100 Maxtorは7,200回転でUltra ATA/100対応の未発表製品を展示 QuantumもATA100対応HDDを展示していたが名前などは隠されている

■Quantum Ultra ATA/100のニュースリリース(英文)
http://www.quantum.com/quantum/pc/pr/pr00060501.htm
■Seagate Barracuda ATA II 100のニュースリリース(英文)
http://www.seagate.com/cda/newsinfo/newsroom/releases/article/0,1247,425,00.html


■Willamette用やビデオカード用ヒートパイプ内蔵クーラー

 独特の形状で秋葉原でも話題となったCPUクーラー、Majestyシリーズの製造元Thermaltake Technologyでは、Intel次期デスクトップ向けCPU“Willamette”用のクーラーを大々的に展示していた。形状はそのままで高さを増すことで1GHzを越えるクロックに対応したという。また、同じくWillamette用のCPUクーラーがASUSのブースでも展示されていた。こちらはASUSの子会社であるElanVital製で、ヒートシンクの底の部分が銅製になっている。

Willamette用の新型Majesty ElanVital製のWillamette用クーラー

 AOpenのブースでは自社のGeForce 2 GTS搭載ビデオカード向けに開発した、ヒートパイプ内蔵のヒートシンクを展示中。ビデオチップとの接触部にヒートパイプが埋め込まれており、放熱効果を高めたという。カードとは別売りされ(予価:3,000~4,000円程度)、固定用リテンションの穴の位置さえあえば他社製カードでも使えるようだ。

AOpenのビデオカード用大型クーラー チップと接触する部分にヒートパイプが埋め込まれている

 これ以外のメーカーでもWillamette用CPUクーラーが展示されたり、CoolerMasterのブースでSocket A用のAthlonに対応したCPUクーラーが出品されていたが、残念ながらそれらは写真撮影を拒否されてしまった。


■スケルトンケースは一段落? 変わったベアボーンが集合

 最近ではスケルトンケースもありふれた物になってしまい、DIY向けのケースではそれほど変わったデザインは見られない。そんな中でも、いくつか目を引くケースやベアボーンキットなどがあったのでまとめて紹介する。

今度のiCuteはドラえもん似。鈴の様な部分が電源スイッチになっている CoolerMasterのオールアルミ製の19インチラックマウントケース。ただし総重量は10キロ以上 CHENBROのスポーツカーのようなFlexATXケース。ベアボーンとして来月から出荷予定
EUPAというメーカーのEasyPC「U-Brule's」 EUPAの「U-Bunny」。CD-ROMドライブのふたがウサギに耳のように左右に別れて上に開く 同じくEUPAのEasyPC「Dolphin」
香港のOceanというメーカーのFlexATXのベアボーン。残念ながらこれはモック こちらもOceanのFlexATXのベアボーン。これも完全なモック 同じくOceanのFlexATXベアボーン。これもモック

□COMPUTEX TAIPEI 2000のホームページ(英文)
http://www.computex2000.com/
□COMPUTEX TAIPEI 2000のホームページ(和文、TCA対日輸出促進センター)
http://www.ippc.com.tw/comp2000/default.asp

(2000年6月8日)

[Reported by aoyama@impress.co.jp]

I
COMPUTEX TAIPEI 2000
レポート インデックス

【2000/6/13】
石井英男の「COMPUTEX TAIPEI 2000」レポート:番外ケータイ編

【2000/6/12】
石井英男の「COMPUTEX TAIPEI 2000」レポート:PDA編

【2000/6/9】
ALi、SiS、VIAの3社が注目の新製品を続々リリース

COMPUTEXで見つけた変なもの

COMPUTEX TAIPEI 2000会場を席巻していたもう1つのDDR

【2000/6/8】
デュアルモードデジカメが大流行、スケルトンスキャナも

Philips、DVD+RWビデオレコーダ、PC用ドライブを参考出品、ほか

Ultra ATA/100対応製品が続々と、ほか

CD-R/RWに録画するVideoCDレコーダが登場、ほか

【2000/6/7】
各社ともDual Socket 370マザーに注力

Duronがイレギュラーなフライング展示

魅力的なスリムノートも登場!

【2000/6/6】
台湾でも吹き荒れるGeForce旋風!

AMD、ThunderbirdことL2キャッシュオンダイAthlon

会場には新マザーが盛りだくさん

【2000/6/5】
Intel、820Eを発表。外部AGP対応統合チップセット815も事実上の解禁

AMDがThunderbirdこと新Athlonプロセッサ発表

COMPUTEX TAIPEI 2000まもなく開幕


【PC Watchホームページ】


ウォッチ編集部内PC Watch担当 pc-watch-info@impress.co.jp