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■■ゲートウェイ、低価格ノートにCeleron 450/500MHzなどを追加
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20000229/gw2k.htm
●Mini PCI
ミニピーシーアイ
PCI SIGが策定した、ノートPC向けのPCI拡張カード規格。
ノートPCのマザーボード上に拡張カードを取り付けるための規格で、PCI 2.2の付属書として'99年にリリース。バスの仕様自体は、デスクトップPCで使われているものと同じだが(32bitバスのみで64bitバスはサポートされない)、ノートPC向けにデザインされた3タイプ6種類のカードとコネクタが規定されている。
Type I(45×70×7.5 or 5.5mm)とType II(45×78×17.4 or 5.5mm)は、カードの裏面に細長いスタッキングコネクタを取り付けたタイプで、これを、マザーボード上のコネクタに重ね合わせるように取り付ける。I/O側のコネクタは、Type Iがケーブルを引き出すスタイルであるのに対し、Type IIはカード上に実装する。Type III(59.6 x 50.8 or 44.45 x 5mm)は、SO-DIMMスタイルのエッジコネクタを使ったタイプで、これをマザーボード上のソケットに挿し込み、I/Oコネクタとケーブルで接続する。
□PCI SIG(Peripheral Component Interconnect Special Interest Group)
http://www.pcisig.com/
【参考】
□PCI(Peripheral Component Interconnect)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/980617/key34.htm#PCI
□64bit PCIバス
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/980826/key43.htm#64bitPCIbus
■■三洋、重さ58gのソリッドオーディオプレーヤー
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20000301/sanyo.htm
●AAC(Advanced Audio Coding)
エーエーシー
ISO(International Organization for Standardization)の作業部会「Moving Picture Experts Group」によって標準化された、MPEG-2 Audioの拡張符号化方式。BSデジタル放送や地上波デジタル放送に採用されている。
MPEG-2は、VideoCDなどに使われているMPEG-1を、現行のテレビ放送からHDTVにまで適用できるように拡張した符号化規格である。MPEG-2 Audio(ISO/IEC 13818-3)は、このMPEG-2の音声圧縮符号化規格で、基本的には、MPEG-1の技術をそのまま使用した互換規格になっている(※1)。MPEG-2は、'94年にISOに承認を受け、翌年に最初の規格書が発行されているが、ちょうどこの時期に平行して、互換性にとらわれないより効率的な符号化方式も検討。'97年に「ISO/IEC 13818-7」として国際標準規格に追加され、MPEG-4 Audioのコア圧縮技術のひとつにも使用される(※2)。
AACは、MP3でお馴染みのLayer III符号化をさらに発展させた仕様で、変形離散コサイン変換(MDCT~Modified Discrete Cosine Transform)によるスペクトル変換や聴覚特性を利用したデータの削減、出現率の高いデータに短いビットを、低いデータに長いビットを割り当てて圧縮するハフマン符号化といった、オーディオ圧縮の定番ともいえる基本技術を使用。信号レベルの大きな所に量子化ノイズを集中させるTNS(Temporal Noise Shaping)や、過去のデータから次のデータを予測し、その予測誤差を量子化することによって圧縮効率を高める(誤差が少なければ量子化ビット数を削減できる)予測量子化といった新しい技術も導入。96kbpsで、MP3の128kbpsを上回る音質を実現できるとされている。サンプリング周波数も、96kHzまで対応。最大48チャンネルのオーディオ信号と、最大16チャンネルのLFE(Low Frequency Enhancement)チャンネル、多国語チャンネル、データストリームを伝送することが可能である。
なお、ACCにもMPEG-1、2のレイヤーに相当する、以下の3つのプロファイルが用意されている。
□The MPEG Home Page(MPEG公式サイト)
http://drogo.cselt.stet.it/mpeg/
□The MPEG Audio Web Page
http://www.tnt.uni-hannover.de/project/mpeg/audio/
http://www.labs.nec.co.jp/mpeg/audio/(国内のミラーサイト)
【参考】
□MPEG-2
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/981015/key50.htm#MPEG_2
□MP3
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/980924/key47.htm#mp3
●リッピング(ripping)
オーディオCDなどに記録されている信号を、メディアから直接取り出すこと。
CDのオーディオトラックは、オーディオCD規格に沿ったビットストリームがシーケンシャルに記録されており、CD-ROMのようなファイルという体裁にはなっていない(※1)。これを、直接ディスクにアクセスしてデータとして取り出すことをリッピング(ripは剥ぎ取るという意味)。その機能を提供するソフトをリッパー(ripper)と呼んでいる。
サウンドカード経由でオーディオ出力を採り込むのと違い、手軽で高速に(※2)ファイル化できるため、MP3関連のエンコーダーやジュークボックスソフトの多くがこの機能を提供。アナログ経由のキャプチャのような、データの劣化も基本的に無い。
(※1)WindowsのエクスプローラでオーディオCDを開くと、各トラックがファイルと同じようにアイコン表示されるが、これは、システムがそのように見せているだけで、アイコンの中身は、オーディオトラックの情報が書かれた小さなファイルに過ぎない。
(※2)等速再生のオーディオモードと違い、2倍速以上の高速なアクセスモードが利用できる。
【参考】
□MP3 (MPEG 1 Audio Layer 3)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/980924/key47.htm#mp3
■■CeBIT 2000会場レポート 松下電器、国内未発売の耐衝撃ノートを展示
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20000301/cebit06.htm
●GSM(Global System for Mobile Communications)
ジーエスエム
ヨーロッパ各国で使われているデジタル携帯電話の方式。
ヨーロッパの統一規格としてETSI(European Telecommunications Standards Institute~欧州電機通信標準化協会)によって標準化されたデジタル方式の携帯電話システムで、'92年から運用を開始。ヨーロッパ各国はもとより、シンガポール、オーストラリアなど、世界各国で同方式が採用されており、国境を越えたグローバルなローミングサービス(※1)が提供されている。国内で使われているPDCと同じTDMA(Time Division Multiple Access[※1])方式の携帯電話だが、加入者識別情報を端末から分離し、SIM(Subscriber Identity Module)と呼ばれる独立したカードで管理しているのが大きな特徴である。このような仕組みになっているので、どの端末でも自分の端末として利用することができる。例えば、自分のSIMカードをテレホンカードのように使ったり、逆に端末だけ用意しておき、必要なときにプリペイ方式のSIMを購入するといった使い方が可能だ。
(※1)ユーザーが加入している事業者のサービスエリア外で、他の事業者のサービスを受けられるようにすること。
(※2)1つのキャリア(搬送波)を短い時間で区切り、複数のユーザーが順に使用する多重化方式。
□ETSI(European Telecommunications Standards Institute)
http://www.etsi.org/
【参考】
□CDMA
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/980526/key31.htm#CDMA
□cdmaOne
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/990423/key74.htm#cdmaOne
□PDC
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/990423/key74.htm#PDC
■■元麻布春男の週刊PCホットライン
動画性能を計測するベンチマークソフト:Video2000
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20000301/hot82.htm
●DirectShow
ダイレクトショウ
Microsoftが開発した、オーディオやビデオなどのストリーム系メディアを扱うためのアーキテクチャ。
以前は、ActiveMovieと呼ばれていたもので、'96年に現在の名称になり、Windowsの新しいマルチメディア技術「DirectX」を構成する要素の1つとなっている。古い方の技術は、Windows 3.0の拡張機能「MME(Microsoft Multimedia Extensions)」として'91年に登場。翌年発表されたビVideo for Windowsとともに、Windows 95からシステムコンポーネントとして組みこまれている(MMEは、Windows 3.1から)。
ActiveMovieは、このVideo for Windowsの改良版で、フィルタと呼ばれるモジュールの組み合わせで、様々なメディアの入出力や中間処理が行なえるようになっており(一部は旧エンジンも使用)、QuickTimeやMPEGなどにも対応。現在は、DVD再生のコアエンジンとしても利用されているほか(※1)、サウンドツールにエフェクト機能などを組みこむための、汎用的なアドインインターフェイスとしても広く活用されている。
(※1)DirectShowの実行モジュールは、DirectX Mediaのランタイムに含まれており、バージョン6.0からDVD再生をサポートする。
□Microsoft DirectX
http://www.microsoft.com/japan/directx/
□Windows Media Technologies
http://www.microsoft.com/japan/windows/windowsmedia/
【参考】
□DirectX
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/971021/key3.htm#directx
□QuickTime
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/981007/key49.htm#QuickTime
□MPEG-1
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/981007/key49.htm#MPEG-1
□MPEG-2
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/981015/key50.htm#MPEG_2
□DVD(Digital Versatile Disc)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/981029/key52.htm#DVD
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/981029/key52.htm#DVD_Video
●ラインダブラー(line doubler)
インタレース方式の走査に対し、走査線を補完してプログレッシブ(ノンインタレース)表示に変換する装置。
テレビやビデオの画面走査は、1ラインおきに2回の走査で1フレームを描くインタレース方式(interlaced scan~飛び越し走査)が採用されている。国内のTV方式であるNTSC信号の場合には、1フレームは525本の走査線から成り、これを毎秒約30枚更新しているのだが、実際には、262.5本の奇数ラインだけの粗い画面(フィールド)と偶数ラインだけの粗い画面を交互に60枚更新していることになる。これは、プログレッシブ方式(progressive scan)並みの映像を半分のバンド幅で伝送するための策なのだが、実質的な走査が粗いため、プロジェクタのような大画面では、走査線の隙間の目立つ見づらい表示になってしまう。
ラインダブラーは、これを解消するためのインタレース→プログレッシブ変換機である。簡単にいえば、走査周波数を2倍に上げるスキャンアップコンバータの一種なのだが、フィールド間のズレなどを適正に補正しながら合成し、美しい画像に仕上げる技術が要求されるため、非常に高価な製品が多い。
□Faroudja, Inc.(マニアに人気の高いラインダブラーのベンダ)
http://www.faroudja.com/
【参考】
□プログレッシブスキャン
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/980917/key46.htm#progressive_scan
□NTSC(National Television System Committee)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/990204/key63.htm#NTSC
□スキャンコンバータ
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/991028/key96.htm#scan_converter
[Text by 鈴木直美]