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■■NEC、設置面積がA4サイズの小型ページプリンタ
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/990125/nec.htm
●ページプリンタ(page printer)
印刷をページ単位で行なうプリンタ。
プリンタを印字単位で分類する際の名称で、1行単位で印刷するタイプをラインプリンタ、ページ単位で印刷するタイプをページプリンタと呼んでいる。
シリアルなデータを、次々に出力していくだけのラインプリンタと違い、プリンタ内部に1ページ分の印字イメージを構成するためのバッファを持ち、プリンタ上でレイアウトやラスタライズなどを行なってから出力するスタイルであるため、高度なレイアウト機能やグラフィック機能、アウトラインフォントなどを搭載するのに向いている。ちなみに、ページプリンタが持つこれらの機能を利用して印字するための命令セットを、特にページ記述言語(PDL~Page Description Language)といい、各社の上級機を中心に採用されているAdobeのPostScriptをはじめ、キヤノンのLIPS(Laser Beam Printer Image Processing System)、エプソンのESC/Page(Epson Standard Code for Printer)など、各社各様のものが搭載されている。
ページプリンタの印字方式には様々なものがあるが、もっとも一般的なのは、感光体を塗布したドラム上に印字イメージを描画し、トナーを付着させてプリントする電子写真方式で、感光体の露光にレーザー光を使用するものを特にレーザープリンタと呼んでいる。ページプリンタの初期にこのタイプが普及したため(現在も多い)、レーザープリンタという呼称が電子写真方式の代名詞として使われることが多いが、露光方式としてはこの他に、LED(Light Emitting Diode~発光ダイオード)を並べたヘッドを使用するLED方式や、蛍光灯を液晶シャッターで遮る液晶シャッター方式なども使われている。
【参考】
□LED方式
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/981203/key57.htm#LED
□PostScript
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/980120/key14.htm#postscript
■■元麻布春男の週刊PCホットライン
「同時進行連載:リビングルームPCが欲しい その1」
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/990127/hot024.htm
●NTSC(National Television System Committee)
エヌティーエスシー
元々は、テレビジョン方式の標準化を行なう米国の委員会(※1)の名称だが、一般にはそこで標準化され、日本や北米などで採用されているカラーテレビジョン方式を指す。
それまでの白黒テレビと互換性のあるカラー化方式として誕生し、'53年にFCCが承認。日本国内では、NHKが'57年から同方式を使った実験放送を開始。'60年にカラーテレビ標準方式として正式に採用され、NHK他4社が本放送を開始している。
NTSC方式のいちばんの特徴は、既に広く普及していた白黒テレビの映像信号(明暗を表現する輝度信号のみ)に、「赤-輝度」と「青-輝度」の信号(※2)を重ねて(※3)送ること。これにより、白黒受像機では従来通り、カラー受像機ではカラー情報を復調することによって、カラー映像が得られる。
各国で使われているカラーテレビジョン方式には、このNTSCのほかに、英国で開発され西ヨーロッパを中心に普及しているPAL(Phase Alternating Line~パル)、仏国で開発され東ヨーロッパやロシアを中心に普及しているSECAM(SEquential Couleur A Memoire~セカム)の3方式に大別される。
NTSC | PAL | SECAM | |
---|---|---|---|
走査線数(本) | 525 | 625 | 625 |
フレーム数 | 30 | 25 | 25 |
インタレース | 2:1 | 2:1 | 2:1 |
アスペクト比 | 4:3 | 4:3 | 4:3 |
総周波数帯域(MHz) | 6 | 7 | 8 |
映像周波数帯域(MHz) | 4.2 | 5.5 | 5.5 |
色搬送波(MHz) | 3.58 | 4.43 | 4.75 |
音声変調方式 | FM | FM | FM |
(※1)現在のATSC(Advanced Television Systems Committee)にあたる、アナログ時代の標準化委員会。
(※2)実際には、私達の目の特性に合せ、色の感度がもっともよいとされているオ レンジ系の軸と、それに直交する軸を基にして、カラーサブキャリアを直角2相変調する(2つの信号を合成する)。前者をI信号、後者をQ信号といい(輝度と合せてYIQと呼ばれる)、敏感なI信号により広い帯域を与えている。
(※3)4.2MHzの帯域幅を持つ輝度信号の高域側(エネルギー成分が少ないので干渉しにくい)に、周波数多重化している。
□世界のTV放送方式と電源情報(ソニー)
http://www.sony.co.jp/ServiceArea/Voltage_map/index.html
【参考】
□ATSC(Advanced Television Systems Committee)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/980415/key26.htm#ATSC
■■ソニー・コンピュータエンタテインメント、Connectix提訴を検討中
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/990128/scei.htm
●エミュレータ(emulator)
ハードウェアやソフトウェアの機能をまねて、異なるシステム上で同等の機能を実現するハードウェアやソフトウェア。
本来とは異なるシステム上に模擬環境を作ることによって、既存のハードウェアやソフトウェアを使って別のシステムのソフトウェア開発などを行なう手法は、開発中のシステムやゲーム機のソフトウェア開発などによく用いられている。身近なところでは、パソコンを大型機の端末として利用できるようにするための端末エミュレータ(キー入力と画面表示、通信手順をまねた一種の通信ソフト)や、Macintosh上でPC環境を実現し、Windowsなどが実行できるようにする、Connectixの「Virtual PC」などが発売されているほか、互換性を保つためにCPUやOSなどが提供しているサービスのような、隠れたエミュレータもある。
■■アイ・オー・データ、RS-232C変換ケーブルなどUSB製品3点
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/990129/iodata.htm
●YUV422
ワイユーブイよんにーに
●YUV12
ワイユーブイいちにー
輝度情報(Y)と2つの色差情報(青-輝度[U]、赤-輝度[V])を使って色を表現する方法。
ディスプレイのように、それ自体が光を発して色を作り出すデバイスでは、色表現に加法混色の三原色であるRGB(Red、Green、Blue)を使用している。一方、テレビなどの伝送系やMPEG、JPEGなどの画像圧縮では、私達の視覚が色の変化よりも明るさの変化に対して敏感であるという特性を利用するために、明るさの要素と色の要素に分けた形で扱うことが多い。色度を抑え、輝度により広い帯域やビット数を割くことにより、少ない損失で効率の良い伝送や圧縮を行なおうというわけである。名前や色空間の扱い方は異なるが、YUV、YIQ、YCC、YCbCr、YPbPrなどはみなこのタイプである。
同じ「YUV」の名前が付いていても、色空間の扱いやサンプリングのやり方は規格やベンダーによって異なるが、YUVの後に続く数字で、輝度と色度の扱い方を示していることが多い。例えば「422」は、「Y=4、U=2、V=2」であることを表わしている(※1)。具体的には、2×2の4ピクセルに対し、輝度は4サンプル採るが、鈍感な色度は2サンプルずつに抑えたタイプで、デジタルテレビがこれを採用している(※2)。
全ての情報を均等に採ったタイプは「444」。色情報をさらに減らせば、「411」または「420(※3)」と呼ばれるタイプになり、こちらは、MPEG-1や民生用のデジタルビデオ規格であるDVに採用されている。輝度4に対し、色度は1ずつというスタイルなので、一般的な8bitで量子化した場合には、4ピクセルのデータは48bit。1ピクセルあたり12bitであるため、これを「YUV12」と呼ぶこともある。
さらに色情報を減らしたものには、4×4の16ピクセルに対して色情報を1ずつしか採らないタイプもある。「16:1:1」だが、こちらは「YUV1611」とはいわず、ピクセルあたりのビット数から「YUV9」と呼ぶのが一般的だ。
(※1)1ライン上の輝度2ピクセルに対し、色度1ピクセルずつということでもあるため、「211」と呼ばれることもある。
(※2)アナログではあるが通常のテレビも同様で、色差信号には輝度信号の半分の帯域しか割り当てられていない。
(※3)「411」は、単に輝度4に対し色度が1ずつということをストレートに表しているが、「420」の方は、最初のラインで輝度2ピクセルに対し「U」を1ピクセル、次のラインで輝度2ピクセルに対し「Y」を1ピクセル……というサンプリング方法から来ており、テレビ系ではこちらの表現が使われることが多い。
【参考】
□JPEG(Joint Photographic Experts Group)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/980715/key38.htm#JPEG
□MPEG-1(MPEG:Moving Picture ExpertsGroup)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/981007/key49.htm#MPEG-1
□MPEG-2
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/981015/key50.htm#MPEG_2
□DV(Digital Video)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/980428/key28.htm#D
[Text by 鈴木直美]