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■■ダイアモンド、戦略発表会を開催。MP3プレーヤーを含む新製品を発表
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/980914/diamond2.htm
●MP3 (MPEG 1 Audio Layer 3)
エムピースリー
ISO(International Organization for Standardization)の下部組織「Moving Picture Experts Group」によって'92年に標準化された、MPEG 1に規定されているオーディオ圧縮符号化方式のひとつ。
ビデオCD等に使われているMPEG 1は、ビデオとオーディオの圧縮技術、およびそのフォーマットをまとめた国際規格で、そのオーディオパートがMPEG 1 Audioである(規格書はISO/IEC 11172-3)。
MPEG 1 Audioは、主に聴覚の最小可聴限界(*1)とマスキング効果(*2)を利用し、聴覚的に影響の少ないものを切り捨てることによって効率よく圧縮する符号化方式で、単純なものから順にLayer 1、Layer 2、Layer 3の3レベルの符号化モードを規定している(レイヤが高いほど複雑だが高音質で高い圧縮率が得られる)。
サンプリングレートは、32kHz/44.1kHz/48kHz。モノラル/2チャンネル/ステレオのオーディオ信号を、Layer 1では32~448kbps、Layer 2では32~384kbps、Layer 3では32~320kbpsのビットレートに圧縮する。
各Layerの概要は以下のとおり。
(*1)静寂時の可聴限界は周波数に依存しており、3kHz前後を頂点に高域と低域の感度は低く(聞こえにくく)なっている。
(*2)大きな音が存在すると、その周辺の周波数の低レベルの音が聞こえにくくなる現象。
(*3)Layer 1、2でのステレオは、2チャンネルを独立して符号化するか、実際にはモノラルで符号化し、スケーリングの倍率(スケールファクタ)だけ2チャンネル分持つジョイントステレオと呼ばれる方法がとられる。
□The MPEG Home Page
http://drogo.cselt.stet.it/mpeg/
□MPEG Audio Web Page
http://www.tnt.uni-hannover.de/project/mpeg/audio/
□OMWF(Open MPEG Windows Forum)
http://www.mpeg.rcast.u-tokyo.ac.jp/openmpeg/
□ISO(International Organization for Standardization)
http://www.iso.ch/
【参考】
□MPEG
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/971007/key1.htm#mpeg_4
□PCM、サンプリング周波数
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/980917/key46.htm#PCM
■■ポリシリコンXGA液晶を搭載したVAIO 505RX
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/980917/sony.htm
●ポリシリコンTFT液晶 (Polysilicon TFT LCD)
ポリシリコンティーエフティーえきしょう
トランジスタにポリシリコンを使用した高性能のTFT液晶。
分子の位置や配列に規則性を持つ固体と、不規則な液体の中間的な状態にある物質を液晶(LC~Liquid Crystal)といい、TFT(Thin Film Transistor~薄膜トランジスタ)を使ってスイッチングを行なう液晶をTFT液晶という。従来のTFT液晶では、薄膜トランジスタにアモルファス(非結晶)シリコンを用いていたのに対し、非結晶と単結晶のさらに中間で、小さな結晶が集まった状態にあるポリ(多結晶)シリコンを使用するものをポリシリコンTFT液晶と呼ぶ。
TFTの特性は電子の移動度で決まり、移動度は液体よりも固体というように物質の結晶性に強く依存している。単結晶寄りの素材であるポリシリコンの移動度は、アモルファスシリコンに比べると100倍ほど高く、その分TFTを小型化することが可能となる。TFTが小さくなれば、同じ画素サイズなら開口率(光が通過する割合)が高くなり、明るく視野角の広い画面が得られることになる。もちろん、画素そのものを小さくしても、十分な開口率が得られるので、小型化、高解像度化も可能。TFT自体が高速に動作するので、ドライバ回路なども一体化できる――と一見いいことずくめだが、従来は、結晶性のよいポリシリコン膜を形成するために1,000度以上の高温環境で処理しなけらばならず、通常のガラス基板では溶融しまうため、高価な石英基板を使わなければならなかった。
近年、500度前後の低温環境でも結晶性のよいポリシリコン膜を形成する技術が開発され、ガラス基板を使った「低温ポリシリコンTFT液晶」が登場。ビデオやデジタルカメラをはじめとして、最近ではノートパソコンなどにも採用されるようになった。
【参考】
□TFT液晶
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/971216/key11.htm#TFT
□HR-TFT(High Reflective-Thin Film Transistor)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/980331/key24.htm#HRTFT
■■後藤弘茂のWeekly海外ニュース「レガシーフリー化と低コスト」
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/980918/kaigai01.htm
●PPGA (Plastic Pin Grid Array)
ピーピージーエー、プラスチックピージーエー
MMX Pentiumに使われている、プラスチックを使用したパッケージ(チップの筺体)。
PGA(Pin Grid Array)は、入出力用のピンをチップの裏面に並べた、ちょうど剣山のような形のパッケージのことで、386からPentiumまでのCPUがこれを採用している。パッケージの素材には、中期のPentiumまではセラミックが使われており、チップ全体をセラミックで覆うようなスタイルを採っていたが、166MHzの一部および
200MHz以上のPentiumからは、プラスチック製の基板にチップ本体を乗せたようなスタイルに変更。コストダウンと放熱効率の向上を計っている。
●UMA
ユーエムエー
(1)Upper Memory Area
MS-DOSが使用できる名目上のメモリ上限である640KBから、x86のリアルモードでの上限である1MBまでのメモリ領域(セグメントアドレスA000h~FFFFh)。
PCのメモリ管理上の区分から生まれたもので、UMAには、ビデオメモリや拡張ROM等が使用するメモリ領域として予約されている。が、386以降のマシンでは、メモリ管理ソフトを使って未使用領域にRAMをマッピングすることができ(これをUMB~Upper Memory Block~と呼ぶ)、デバイスドライバや常駐(TSR~Terminate and Stay Resident)プログラム等のロードに用いていた。ちなみに、640KBまでのメモリはコンベンショナルメモリ(conventional memory)。1MBのすぐ上に続く、約64KBの領域(本来はリアルモードには存在しないはずだが、286以上のマシンではアクセスできてしまうのでこれも利用)はHMA(High Memory Area)という。
(2)Unified Memory Architecture
グラフィックスコントローラが、システムメモリの一部をフレームバッファ等に利用できるようにするための仕組み。PCでは一般に、VESA(Video Electronics Standards Association)が'96年に策定した「VESA Unified Memory Architecture(VUMA)」のことを指し、一部の低価格向けのマザーボードで採用されていた。IntelのSMBA(Shared Memory Buffer Architecture)、最近ではAGP(Accelerated Graphics Port)等もこれと同様の機能を提供する。
□VESA
http://www.vesa.org/
【参考】
□AGP
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/980513/key29.htm#AGP
[Text by 鈴木直美]