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■■ユーリード、PhotoImpactをバージョンアップほか
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/980928/ulead.htm
●MPEG-1
エムペグワン
ISO/IECのワークグループ「Moving Picture ExpertsGroup」によって策定され、'91年に国際標準規格(ISO/IEC11172)となった、1.5Mbps程度の伝送速度を持つ記憶装置で、動画を再生するための規格。
MPEG-1は、CD-ROMを使って動画を再生することを想定して作られたもので、そのために必要な仕様が、以下の3つのパートにまとめられている。
・MPEG1 System(ISO/IEC11172-1)
ビデオデータとオーディオデータをひとつのファイルに格納し同期再生するための、多重化と同期化の規格。各ストリームを小さなパケットに分け、いつ複合化して再生すればよいのかを示すタイムスタンプを付けてひとつのストリーム上に分散している。
・MPEG1 Video(ISO/IEC11172-2)
ビデオの符号化方式とフォーマットを規定したMPEG1を代表する規格で、各フレームを静止画として圧縮するフレーム内圧縮と、フレーム間の同じ部分を省略して圧縮するフレーム間圧縮とを組み合わせ、1~1.5MbpsのビットレートでVHS品質の動画再生を実現する。フレーム内圧縮は、視覚的に影響の少ない情報を省略し、効率的に圧縮していくJPEGと同様の方式を使用。フレーム間圧縮は、過去と未来のフレームに対して(双方向)ブロック単位でのずれも考慮し(動き補償)相関性をチェックする、双方向の動き保証フレーム間予測を行なう。
・MPEG1 Audio(ISO/IEC11172-3)
MP3(MPEG 1 Audio Layer 3)でにわかに脚光を浴びているオーディオの圧縮符号化方式とフォーマットの規格で、聴覚的に影響の少ない要素を省略することによって、32~384KbpsのビットレートにCD品質に近いレベルのオーディオ信号を圧縮する(「MP3」を参照)。
□ISO(International Organization for Standardization)
http://www.iso.ch/
□IEC(International Electrotechnical Commission)
http://www.iec.ch/
□The MPEG Home Page
http://drogo.cselt.stet.it/mpeg/
【参考】
□JPEG
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/980715/key38.htm#JPEG
□MP3(MPEG 1 Audio Layer 3)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/980924/key47.htm#MP3
●QuickTime
クイックタイム
Apple Computer社が開発した、動画をはじめとするさまざまなメディアを扱うためのマルチメディア技術の総称。
一般には、動画を扱うためのソフトウェアやそのためのファイルフォーマットとして知られているが、QuickTimeの機能は、AV機器の制御とデータの取り込み、編集、エフェクト、データ圧縮、再生など多岐にわたり、これらをソフトウェアで実現するものである。扱えるメディアも動画と音声だけにとどまらず、テキストや静止画、アニメーション、3Dグラフィックスなどのさまざまなメディアに対応。これらを統合し、時間軸に沿ってコントロールする、マルチメディアの同期再生環境を提供している。QuickTimeはWindowsにも移植されており、プラットフォームを問わないムービーファイルの作成が可能である。
□QuickTime Home Page(Apple)
http://quicktime.apple.co.jp/index.html
【参考】
□QuickTime VR
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/980415/key26.htm#QTVR
□AVI
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/980930/key48.htm#AVI
■■リコー、4倍速書き込み対応のCD-RWメディア
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/980929/ricoh.htm
●オレンジブック パートIII (Orange Book Part III)
フィリップスとソニーが'96年にリリースした、書き換え可能なCD「CD-RW(Compact Disc ReWritable)」の規格。
オレンジブックは、'88年に刊行された記録可能なCD(Recordable CD)の規格で、当初はCD-MO(CD Magnet Optical)を規定。その後、Part IIとしてCD-R(CDRecordable)が、Part IIIとしてCD-RW(CD-ReWritable)が追加されている。
フィリップスが発行しているCDファミリーの規格書には、それぞれに異なる色のカバーが付けられており、規格そのものをそのカバーの色で呼ぶことが多い。現在リリースされているカラーブックには、以下のものがある。
Red Book('81年~)
最初にリリースされた音楽CD(CD-DA~Compact Disc Digital Audio)の仕様を規定したもので、IEC(Internatioal Electrotechnical Committee)の標準規格(IEC 908)に採用されている。なお現在のRed Bookには、CDに付随する次のようなさまざまなオプション規格が盛り込まれている。
・CD Graphics
・CD (Extended) Graphics
・CD TEXT
・CD-MIDI
・CD Single
・CD Audio Maxi-single
・CDV Single
Yellow Book('84年~)
コンピュータ用のCD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)の仕様を規定したもので、ISO/IECの標準規格(ISO/IEC 10149)やJISの規格(JIS X6281)にも採用されている。CD-ROMは、Red Bookをベースに記憶メディアとして使用するための物理フォーマットと、強力なエラーリカバリ機能を盛り込んだもので、Yellow Bookにはこのほかに、CD-iに準拠したフォーマットと、画像やオーディオ機能を持たせたCD-ROM XA(eXtended Architecture)という規格も規定されている。
Green Book('87年~)
CD-i(Compact Disc-Interactive)と呼ばれる、CDベースのマルチメディア端末の規格。ディスクのフォーマットだけではなく、プレーヤーやOSといったハードウェアやソフトウェアの仕様が全て含まれている。
Orange Book('88年~)
CD-MO、CD-WO、CD-RWの3つの記録可能なCDの規格。
White Book('93年~)
CDを使って動画を再生する、Video CDの規格。Video CDは、CD-ROM XA(論理フォーマットはISO9660)にMPEG-1のビデオデータを記録したもので、当初はKaraoke CDとしてスタート。Ver1.1からVideo CDとなり、現在はメニューやプレイリスト、静止画の再生等の機能が追加されたVer2.0('95年リリース)が使われている。
Blue Book('96年~) オーディオCDにコンピュータのデータを収録する機能を追加した、CD EXTRA(Enhanced Music CD)の規格。'95年のアナウンス当初には、CD Plusと呼んでいたもので、ディスクを2セッション構成にし、第1セッションは従来通りのオーディオを収録。第2セッションにデータを格納することによって、互換性を保ちつつデータの収録機能を追加している。
□Technology at a glance(Philips)
http://www.km.philips.com/laseroptics/sd_003.htm
【参考】
□CD TEXT
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/980930/key48.htm#CDTEXT
□CD-R
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/971224/key12.htm#cd_r
□CD-RW
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/971224/key12.htm#cd_rwA
□フォトCD(Photo CD)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/980715/key38.htm#Photo_CD
□PCM(Pulse Code Modulation)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/980917/key46.htm#PCM
[Text by 鈴木直美]