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プロフェッショナルのためのノートPC「HP Pavilion Power15」のこだわりとそのポテンシャル

HPのプレミアムノートPCの魅力に迫る[第2弾]

HP Pavilion Power 15

10インチから17インチまで、ノートPCだけでも幅広いラインアップを擁するHP。なかでも15インチクラスは、プライベートとビジネスのどちらのシーンもカバーするノートPCとして、現在もっとも市場のニーズが高いとされている。そんな15インチノートPCのスタンダードモデルとしてHPが展開しているのが、Pavilionシリーズの1つ「HP Pavilion Power 15」だ。

スタンダードモデルといっても、名前に「Power」が付いていることから想像できるように、標準のHP Pavilion 15より高い性能をもつ。いわば“プレミアムなHP Pavilion 15”とでも言うべき位置付けの製品だ。ビジネス使用も考慮した仕様としながら、本格ゲーミングPCにも採用されるNVIDIAのディスクリート(単体)GPUを搭載し、際立ったグラフィック性能を備えるノートPCとなっている。

同モデルを担当した日本HP コンシューマー事業本部の柴田氏に、なぜディスクリートGPUを採用したのか、実際のところどんな実力をもつノートPCなのか話を伺いながら、HP Pavilion Power 15を詳しく見てみよう。

株式会社日本HP コンシューマー事業本部 製品部 プロダクトスペシャリスト 柴田雄紀氏

GTX 1050搭載でクリエイトコンテンツも快適に

HP Pavilion Power 15が搭載するディスクリートGPUは、NVIDIA GeForce GTX 1050。GTX 10シリーズのなかではエントリー~ミドルレンジに位置する製品だが、それはデスクトップPCを含めた場合の話。3D CGを多用したゲームを遊ぶためのPC、最近の言い方では“ゲーミングPC”にも採用されるGPUであり、ノートPCに搭載されるものとしては破格のグラフィック性能をもつ。これに、15.6インチのフルHD(1920×1080ドット)、もしくは4K(3840×2160ドット)解像度のIPS液晶ディスプレイが組み合わせられる。

CPUは第7世代Intel Core i5またはi7、GPUはNVIDIA GeForce GTX 1050を搭載する

GPUにGTX 1050を採用した理由は何なのか。日本HPの柴田氏は、HP Pavilion Power 15が「クリエイター向けのノートPC」であり、GPUで処理を行う3D CADや動画編集、RAW写真の現像など、「とりわけ“重い”作業をこなさなければならないプロフェッショナルユーザーを想定したモデルであるため」と説明する。CPUはゲーミングにも搭載されているクアッドコアの第7世代Intel Core i5もしくはi7を選択でき、「4GBだと動画編集だけでメモリの多くを使ってしまい、結果PCのパフォーマンスを落とす。具体的には、素材の読込速度や保存速度にも影響してくる」ことから、搭載メモリは標準で8GB、最大で16GB。重量級のPC作業に対応する装備とオプションを設定した。

「これは言ってもいいのかわかりませんが……」と前置きしつつ、柴田氏は「ベンチマークをとったところ、当社が3D CADユーザー向けに販売しているワークステーションに部分的に匹敵する性能をもっていることがわかったんです」という事実をこっそり教えてくれた。第7世代Core iシリーズのCPUにディスクリートGPUが加わったことで、スタンダードモデルのノートPCでありながら、自社の製品と競合しそうなレベルの性能にまで達したのだという。

筆者自身は3D CADを利用したことがないため、柴田氏いわく「想定する用途としては2番目」という3Dゲームで、その性能の高さを確かめてみた。まずは人気のオンラインFPS「PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS」、通称「PUBG」。これを4K解像度でプレーした場合は画質を下げてもスムーズなバトルはできなかったが、フルHDであれば画質設定を「高」にしても40fps前後を維持。少なくとも筆者のような初心者だと、これくらいのフレームレートが出ていれば快適に遊べる。

「PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS」で性能の高さを確かめてみる ©DMMGAMES. ©PUBG Corporation.

至近距離のオブジェクトから遠景まで、きめ細かなグラフィックを表示

フルHD解像度なら「高」の画質設定で快適にプレー可能だ

都市開発シミュレーションゲームの「Cities: Skylines」も、やはり4K解像度の最高画質だと厳しい。けれど、フルHD解像度なら30fps前後で安定する。街で生活する人やクルマ1つ1つの動きまで再現していることもあって、都市が発展して規模が大きくなるにつれてメモリ消費量も増えるゲームだが、最大16GB搭載できるHP Pavilion Power 15なら余裕で大都市を運営できそうだ。

都市開発シミュレーション「Cities: Skylines」はGPUだけでなくCPUやメモリにも負荷の高いゲーム ©Paradox Interactive.

フルHDなら30fps前後のフレームレートでストレスなく遊べる

人口2万人程度の段階でメモリ消費量は約2.5GB。8GB搭載モデルでもまだ余裕がある

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ゲーミングPC並みの性能が一般のビジネスユーザーにも最適なワケ

HP Pavilion Power 15を「クリエイター向け」とする理由は他にもある。柴田氏は昨今の「働き方改革」というトレンドに触れ、デザイナーやイラストレーター、編集者のような職業の人たちが「カフェを仕事場にするなど、どこでも働ける時代がやってきている」ことを引き合いに出す。

HP Pavilion Power 15の本体重量は約2.29kgで、13インチクラスのノートPCと比べればやや重たいものの、決して持ち運べないものではない。いわゆるノマドワーカーや、フリーアドレスのような環境で働く人たちが仕事において本来のパフォーマンスを発揮するためにも、「持ち運び可能なサイズのノートPCに、GPU性能が高いモデルもあった方がいい」と言い切る柴田氏。たしかに、1箇所に止まらないワークスタイルをもつ人でも、PC性能に妥協する必要がなくなるのはメリットが大きいだろう。

屋内はもちろん屋外での持ち運びもそれほど苦ではない

その一方で、必ずしもクリエイターやヘビーゲーマーのようなパワーユーザーのためだけのノートPCではない、と柴田氏は釘を刺す。HP Pavilion Power15が発売した当時は、同社の法人向けPCのラインアップには、「10万円以下の内蔵GPUモデル」と、ハイエンドな「20万円台~のNVIDIA Quadro及びAMD Fire Pro搭載モデル」があった。ところが、この2つの間の性能・価格差の大きさがネックになり、結局はどちらも選びにくい状況に陥っていた。HP Pavilion Power 15の登場によって「ちょうどうまくこの隙間にはまる」ようになり、「最近では一般企業からのニーズも非常に高くなっている」とのこと。

また、リソースを大量消費しがちなOfficeアプリケーションを複数同時に使用し、それに加えてAdobe PhotoshopやIllustratorなども併用するようなヘビーなマルチタスク作業も、今やPCを日常的に扱う仕事なら珍しくない。こういった場面でも“重さ”を感じずに仕事をこなせるのは、HP Pavilion Power 15のCPU性能やメモリ容量の大きさからくる余裕のなせるワザだろう。

すでに述べたように、ディスプレイは視野角の広いIPS液晶で、外光の反射を抑えた長時間作業にも向く非光沢タイプ。4K解像度のディスプレイを選ぶことができるほか、外部モニター接続時も4K/60Hz表示、あるいは外部2画面と合わせた計3画面のマルチモニターに対応する。Webブラウジング、Office文書の編集、画像編集というように、用途ごとにマルチモニターで分けて効率的な作業が可能になるのも、ビジネスユーザーに向いた性能と言えそうだ。

Officeアプリケーションと画像編集ソフトのような重量級のアプリケーションを、マルチモニターでパラレル処理するのも余裕

柴田氏いわく「テンキーがほしいユーザーが半数以上いることがわかった」という同社の調査結果もあり、キーボードはテンキー付きのフルサイズを採用。数字を扱う一般的な事務作業でも過不足なく使える配慮はうれしい。音量調節や画面の明るさ調整、音楽の再生・停止などを操作するショートカットキーはファンクションキーとの兼用とし、むやみにキーを増やさずシンプルなキーボードレイアウトにしているのも個人的には好印象だ。こういった細かい部分からも、HP Pavilion Power 15がいわゆる“エンタメマシン”を指向しているのではなく、“ビジネス”に寄せていることがわかる。

テンキー付きのキーボード

各機能のショートカットキーはファンクションキーとの兼用

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ENVY譲りの上品さと、主張しすぎないデザイン

HP Pavilion Power 15はデザイン面でもビジネスユーザーを意識している。一番のポイントとなるのは筐体のカラーリングだ。多くのゲーミングノートPCは派手なLEDイルミネーションをまとっていたり、直線的でエッジの利いたフォルムの筐体だったりするため、オフィス環境にはそぐわないことが多い。しかしHP Pavilion Power 15は、“能ある鷹は爪を隠す”を体現しているかのようなオーソドックスな「シャドウブラック」。「仕事で使っていても周りから気にされるような見た目でなく、違和感なく普通に使える」と柴田氏。

ボディカラーは派手さのない「シャドウブラック」

この見た目の“普通さ”は、ビジネスユーザーの他、女性や理工系大学生にも受け入れられているという。「パフォーマンスの高いPCというとゲーミングPCを思い浮かべてしまい、それが苦手という人も多い」ようだが、自己主張しすぎないデザインのHP Pavilion Power 15なら抵抗感が少ない。自宅はともかく、持ち運んで職場や学内で使う場合は、周囲から浮かない“普通”の見た目であることは重要だ。

とはいえ、コストパフォーマンスの高いプレミアムノートPC「ENVY」のデザインコンセプトを部分的に引き継いでいる。例えば、パームレスト部分をアルミとしたことで、「触り心地や見た目の上質感を増した」と柴田氏。全体としてはENVY譲りの上品なデザインに仕上がっており、「スタンダードPCながら一段階上の上質さをデザインで表現できたのがポイントと思う」と胸を張る。

キートップもアルミ素材で統一されている

PCの中でもっともユーザーが触れるデバイスの1つであるキーボード。それだけに、パームレストがプラスチックなのか、それとも金属なのかは、使い心地に大きく影響しやすい部分だ。キー自体の剛性は高いものの、浅めのストロークは柔軟性があり、長文を打ち込んでも疲れが蓄積しにくい。「リフトアップヒンジ」を採用し、ディスプレイを開いていくとわずかにキーボードに角度がついて、自然な姿勢でタイプできるきめ細かな工夫も、疲労軽減に役立っている。

ディスプレイを開いていくとキーボードがわずかに傾斜する「リフトアップヒンジ」

インターフェースは、USB 3.1ポート×3にUSB Type-Cポート×1、ギガビット対応のLANポート、フルサイズのSDカードスロット、HDMI出力などを備え、15インチクラスらしい充実度と使い勝手。残念ながら光学ドライブは内蔵しないが、これはディスクリートGPUを採用したことで「冷却性能を重視したために、物理的に搭載できなかった」のが理由とのこと。たしかに、いくら処理性能の“瞬間最大風速”が大きくても、それを維持できなければ意味がない。

右側面にはUSB 3.1ポート×1とType-Cポート。HDMI、LAN、SDカードスロットもある

左側面はUSB 3.1ポート×2とイヤフォン端子など

試しに「Cities: Skylines」を半日ほど動かしてみたところ、常にファンが回る高負荷状態が続いたものの、ゲームの動作には最後まで支障がなかった。心配した筐体自体の発熱も、効果的に排熱されているのか、目立って高温になる部分はない。負荷の高い処理を長時間続けても安定動作する、という安心感はうれしいところだ。

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“さりげなさ”が高性能ノートPCの魅力をさらに引き立てる

HP Pavilion Power 15は、OSにWindows 10 HomeまたはWindows 10 Proのいずれかを選ぶことができる。Windows 10 ProならActive Directoryやドメイン、その他強固なセキュリティ機能を利用でき、パワフルな性能のノートPCをクリエイティブな仕事用マシンとして存分に活かせるだろう。

自宅でのプライベート利用でも、15.6インチというディスプレイサイズは、ダイニングや寝室で動画などを視聴するのにぴったり。Bang & Olufsenとコラボした高品位なスピーカーシステムを搭載していることもあり、ノートPCの枠を超えたリッチな視聴体験が得られる。4Kディスプレイ搭載モデルなら、定額動画配信サービスの4Kコンテンツと合わせることで、最高の4K動画視聴環境が簡単に整ってしまう。

Netflixなどで配信されている4K動画を、4Kディスプレイ+Bang & Olufsenのスピーカーシステムで楽しめる

また、ストレージ構成は1TB HDDのみの構成から、128GB SSD+1TB HDDもしくは256GB SSD+1TB HDDの構成がある。ここで注目したいのが、SSDの種類だ。HP Pavilion Power 15はNVMe規格に対応するPCIe接続のSSDを搭載している。SSDにも種類があるが、一般的なノートPCで多く採用されているのが、SATA接続のSSD。一般的なHDDよりもSATA接続のSSDのほうが、もちろん読込/書込速度は速い。

しかし、NVMe規格のPCIe接続SSDは、さらにそれを上回る速さの読込/書込速度に対応しているため非常に快適だ。具体的にはOS起動が10秒前後で起動したり、CrystalDiskMark(ストレージのデータ転送速度を測定するベンチマークテスト)では、SATA接続に比べ、2.5倍ほどの読込速度があることがテスト結果でわかっている(※)。「ビジネスマンをはじめ、生産性を上げることは非常に重要ですし、OS起動やアプリケーション起動ではやはり快適さが違います」と柴田氏。予算的な余裕があれば、ぜひともSSD搭載モデルをおすすめしたい。
※日本HPテスト結果による(ちなみに5400rpmのHDDと比べると、約17倍の読込速度があることもテスト結果でわかっている)

オーソドックスな外観に、ワークステーションやゲーミングPCに迫るグラフィック性能と、高解像度の4Kディスプレイ、そして複数の重量級アプリケーションを同時に扱える大容量メモリを詰め込んだPavilion Power 15。柴田氏は「仕事とプライベートのどちらもこなせる、プロフェッショナルのためのノートPC」と表現していたが、もっと正確には「仕事とプライベートのどちらも“さりげなく”こなせる、プロフェッショナルのためのノートPC」と言うべきものではないか。しばらく使い続けていると、この“さりげなさ”が、HP Pavilion Power 15の高性能を引き立てる隠し味的要素になっていると実感するのだ。 HP Pavilion Power 15の購入はこちら

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