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新体制で大きく変貌するIntel。2022年後半以降もさらに強力なCPUを投入
~第12世代Coreはノート用でも、かつてのデスクトップ最上位CPUと渡り合える性能を発揮!
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- インテル株式会社
2022年6月17日 06:00
Intelが変わりつつある。コンピューティング向け半導体産業を追いかけている筆者にとっても、ここ1年のIntelの変貌には驚かされることしきりだ。その最大の要因は、一度はIntelを去ったパット・ゲルシンガー氏が昨年(2021年)2月にCEOとして復帰したことであることは論を待たないだろう。
ゲルシンガー氏は復帰してすぐ、新しいIntelの形として「IDM 2.0」(IDM=Integrated Device Manufacturer、垂直統合型半導体製造)という戦略を打ち出した。Intelの工場と外部の工場を統合してシームレスに利用して、Intel自身がファウンダリビジネスを本格的に行なうなど、技術開発でも、製品展開でも大きな変貌を遂げつつある。
そうした中、Intel日本法人であるインテル株式会社でも、マーケティング体制に大きな変革が起き始めている。マーケティングを主導するマーケティング本部部長に、新しく上野晶子氏が就任したのだ。氏が取り組む新たな施策について聞いた。
大変革期を迎えているIntel、ゲルシンガーCEOが復帰してから矢継ぎ早に新戦略
Intelが大きく変わりつつあることを世にハッキリと印象付けたのが、CEOの交代劇だ。それまで、VMwareのCEOを務めていたパット・ゲルシンガー氏が抜擢され、IntelのCEOに就任した。といっても、ゲルシンガー氏は2009年までIntelのCTOや副社長などを歴任した生え抜きの幹部だったので、一度は去ったIntelにCEOとして戻ってきた形になる。
復帰したゲルシンガー氏は、矢継ぎ早に新しい戦略を打ち出した。その最大の目玉は「IDM 2.0」と呼ばれる新しいビジネスモデルだ。
半導体製造メーカーには大きく、ファンダリー、ファブレス、IDMの3種類がある。ファウンダリは半導体メーカーから製造を受託して生産を代行する。自社で設計をするがファウンダリに製造を委託する半導体メーカーはファブレスと呼ばれる。それに対して、Intelのように、自社で設計し、自社工場で製造まで垂直統合的に行なう半導体メーカーはIDMと呼ばれる。
Intelが打ち出したIDM 2.0戦略では、IDMとしての特性を残しつつも、外部ファウンダリを積極的に利用し、内外の製造を組み合わせることで、より優れた製品を製造して提供していく。さらに、自社工場を拡大し、これまで競合だったファブレス半導体メーカーを顧客にし、ファウンダリとしても成長していく。つまり、ファウンダリ、ファブレス、IDMの良いところを混合した戦略が「IDM 2.0」になる。
5月にIntelがテキサス州ダラスで開催した開発者向け会議「Intel Vision」でもゲルシンガーCEOは、世界的な社会課題となりつつある半導体不足の問題を根本的に解消する手段として、新工場建設に積極的に取り組んで行く方針も明らかにした。
強力なクライアントPC向け製品のロードマップを公開
Intelは、半導体レベルの戦略だけでなく、製品レベルでも新製品展開を加速している。2月にクライアントPC向けの製品ロードマップを更新し、現行製品の第12世代Coreの後継製品として、2022年後半にデスクトップPC向けの「Raptor Lake」を、2023年以降には「Meteor Lake」、「Arrow Lake」、「Luna Lake」と矢継ぎ早に新製品をリリースしていく。
ロードマップを発表するとともに、ゲルシンガー氏は「着実な実行こそが重要だ」と語った。半導体メーカーとしては、強力なロードマップを示すだけでなく、それを確実に実行して市場が求めるタイミングで投入していくことは競争上非常に重要なことで、今のIntelに求められていることでもある。
Intelは第12世代Coreにおいて「パフォーマンスハイブリッドアーキテクチャ」と呼ばれる新構造を採用した。第12世代Coreでは、性能重視のPコア(Performance Core)と、効率重視のEコア(Efficiency Core)の2つの種類が搭載されている。オフィスアプリの起動や処理など瞬発力が求められる処理はPコアで行ない、動画のエンコードやRAW画像の現像といった長い時間CPUを占有するような処理はEコアで行なう。
この第12世代Coreに合わせて「インテル Evo第3版」も発表している。Evoは、優れた応答性、高速なOSやアプリの起動、1日持つバッテリ駆動時間、急速充電、優れたビデオ会議体験など、ハイエンドノートPCに求められるユーザー体験の定義を行ない、検証に合格した製品に対してEvoブランドのロゴを付与するというプログラムになる。
つまり、EvoのロゴマークがつけられているPCは、そうした優れたユーザー体験を享受できるPCということだ。
第3版のEvoでは、パフォーマンスハイブリッドアーキテクチャを生かし、マルチタスク時の性能が強化されているほか、フルHDのWebカメラなどの実装を規定し、高品位なビデオ会議体験を提供するなど、これまでのEvoより強化が図られている。
鈴木社長体制のインテルで、新マーケティング本部長に上野晶子氏が就任
Intelの日本法人インテルも今変革期を迎えている。2019年にインテル社長に就任したのがソニー出身の鈴木国正氏で、新しい体制づくりに取り組んできた。その一環として、今年新しくマーケティング本部の本部長に就任したのが上野晶子氏だ。
インテルには、大きく言うと営業本部、マーケティング本部、技術本部などいくつかの事業部がある。営業本部は、国内のPCメーカーや自動車メーカーなどの国内の顧客に対して営業を行なう。技術本部はその営業本部をサポートし、国内のPCメーカーに技術的サポートを提供する。
顧客にロードマップを説明し、数年後の製品を売り込むのが営業本部で、PCメーカーがノートPCを設計する時にデザインガイドを提供し、より良い製品を設計できるように手伝うのが技術本部となる。
マーケティング本部は、Intel製品を国内ユーザーに訴求する役割を担っている。広告を出稿したり、量販店に飾るポスターやポップを作ったり、今はコロナ禍で難しいが秋葉原でイベントを行なったりというのもその活動の1つだ。また、Intel製品の直接の顧客となるPCメーカーと共同で、国内ユーザーをターゲットにした訴求活動などを行なうこともマーケティング本部の役割となる。
実は上野氏もIntelのゲルシンガーCEOと同じく「出戻り組」だ。以前インテルのマーケティング本部で働いていた上野氏は、その後アルカテル・ルーセント、ノキアなど経て、再びインテルに復帰して現職に就任した形になる。インテルではこうした例は少なくなく、むしろ奨励されている節もある。
ゲルシンガーCEO自身も「VMwareに行ってハードウェアだけでなくソフトウェアも本当の意味で理解できるようになった」と発言しており、むしろ社外の違う文化を取り入れることに積極的ということなのだろう。
上野氏は、「インテルでは新製品が出る度に、ハードウェアの世代が変わったことを重点的に説明してきました。しかし、それでは、新製品でユーザーが何をできるのかをうまく説明しきれていなかった反省があります。そこで、ユーザーに対してこのPCを使えば、こんなことができるということを具体的に提案できるようにしていきたいと考えています」と新マーケティング本部長としての抱負を語る。
クリエイターであれば、YouTubeの動画を作るのに、技術的にはスマートフォンでも編集できるが、もっと処理能力が高いPCであれば作成時間を短縮し、より多くの動画を作成できる。ゲームであれば、内蔵GPUの性能が近年飛躍的に高まっていることで、薄型ノートPCでも十分な性能でゲームができる。
「そうしたいったことは、PC上級者には当然のようなことかもしれませんが、一般ユーザーにはしっかり理解されていない現状があります。また、さまざまなシナリオがあるので、ユーザー層によって異なるストーリーを語っていくストーリーテリングが重要だと考えています」(上野氏)。
ユーザーに寄り添ったストーリーテリングを実現するために
上野氏は今年、ユーザーに寄り添ったストーリーテリングを実現する形でEvo 第3版の訴求に力を入れていくと語る。
というのも、Evoの考え方が、ストーリーテリングそのものだからだ。Evoと似たようなノートPC向けブランドプログラムとしては、2003年から登場した「Centrinoモバイルテクノロジー」がある。Centrinoでは、Intel製CPU、チップセット、Wi-Fiを採用していることが要件になっていた。
だがEvoでは、ハードウェアの仕様が肝なのではないと上野氏は言う。「Evoでは、ユーザーのPCの使い方を研究している専門家が、ユーザーがPCに求めるモノは何かということを徹底的に検討した結果出てきた内容になっています。つまり、Evoはユーザーの使い方や希望を満たすために作られたものなのです。そこがCentrinoとの大きな違いになります」。
しかし、そういったメッセージ性であるが故に、やや目立たない存在になってしまったことも否定できないという。「Centrinoは、全部入りというコンセプトが明快で分かりやすいものでした。しかし、Evoは全方向性で平均点以上を取りはするけど、目立ちにくい存在になっていたというのも現在までの反省です。
そこで、この第3版からはEvoについて、より具体的な使い方を提案し、さまざまなユーザーニーズを満たすブランドであることをもっと周知していかないといけないと考えています」と上野氏。
また、「お客様がやりたいことは何かということに答えられる売り場作りも大事です。量販店で話しを伺っていると、YouTuberを目指すユーザーが最初に行くのはカメラ売り場なんだそうです。そこからPCの購入相談に入る。つまり、製品ジャンルや業界をまたいだ新しいマーケティングの形もも重要になると考えています」とも語る。
実は、DynabookやNECパーソナルコンピュータが「モンスターハンターライズ」を配布するキャンペーンを行なっているのもその取り組みの1つになのだ。
新世代CPUの内蔵GPUはゲームを行なうのに十分な性能を実現しているが、単にそれをベンチマークの結果だけで示すのではなく、具体的にこのゲームが動くというのを分かりやすくキャンペーンに落とし込んだ形だ。
また、Intel日本法人の役割として、日本ブランドのPCメーカーがイノベーションを起こせる環境を作ることもインテルの責務だと上野氏は強調する。
国内にはDynabook、富士通クライアントコンピューティング、NECパーソナルコンピュータ、パナソニック、VAIOといった、超軽量ノートPCなどの今なお、他の国にはない製品作りを行なう企業が多数ある。
インテルマーケティング本部としては、技術本部と協力しながら、日本のPCメーカーがさらなる革新的なノートPCを出していけるようなサポート体制や市場環境を作っていく構えだ。
(以上テキスト: 笠原 一輝)
しかし、ストーリーだけではなく、製品の実性能や、実際の出来栄えを知りたいユーザーが依然として一定数いるのも確か。以降では、VAIOがこのたび投入する第12世代Coreを搭載し、Evo第3版に準拠するモバイルノート「VAIO SX12」のレビューを行なうので、こちらも併せてご覧いただきたい。
(以下テキスト: 三門 修太)
12.5型モバイルノート「VAIO SX12 | ALL BLACK EDITION」で、インテルEvo プラットフォームの実力をチェック
ここからは、インテルEvoプラットフォームに準拠したモバイルノートPCの性能をチェックしてみよう。
今回用意したのは、VAIOの12.5型モバイルノート「VAIO SX12 | ALL BLACK EDITION」。2022年の新作モバイルノートである「VAIO SX12」をベースに、14コア(6P+8E)/20スレッドCPUの「Core i7-1280P」や、黒で統一されたスペシャルカラーリングを採用したハイエンドモデルだ。
厚さ15.0~17.9mmで本体重量が1kgを切るというモバイルノートらしい薄型軽量筐体の内部には、14コアCPUのCore i7-1280Pを始め、32GBのLPDDR4Xメモリや第4世代のNVMe SSDを搭載。これらの構成は購入時にカスタマイズが可能で、ALL BLACK EDITIONでは厳選されたハイスペックなパーツを選択できる。
Evo準拠の製品らしく、Windows Helloの顔認証に対応したWebカメラや、電源スイッチ一体型の指紋認証センサーのほか、Wi-Fi 6Eや5Gモジュール(オプションで選択可能)といった先進的な機能を搭載。バッテリ駆動時間も約24.8~26時間と長く、先進的な機能と性能でどこに持ち出しても快適に使えるモバイルノートに仕上がっている。
VAIO SX12 | ALL BLACK EDITION(今回の検証機)の主なスペック | |
---|---|
CPU | Core i7-1280P (6P+8E/20スレッド) |
GPU | Iris Xe Graphics |
メモリ | 32GB LPDDR4X |
ストレージ | 512GB NVMe SSD (PCIe 4.0 x4) |
ディスプレイ | 12.5型フルHD液晶 (1,920×1,080ドット、非光沢) |
有線LAN | Gigabit Ethernet |
無線機能 | Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.1、5G |
カメラ | フルHDカメラ(Windows Hello 顔認証対応) |
セキュリティ | 顔認証センサー、指紋認証センサー |
USB/Thunderbolt 4 | Thunderbolt 4(2基)、USB 3.0 Type-A(2基) |
そのほかのインターフェイス | HDMI、ヘッドセットジャック |
ACアダプタ | 65W (USB PD) |
本体サイズ | 約287.8×205×15.0~17.9mm(幅×奥行き×高さ) |
本体重量 | 約929gより |
2017年のデスクトップ向け最上位CPU「Core i7-8700K」と比較してみた
VAIO SX12 | ALL BLACK EDITIONと性能を比較するのは、2017年にデスクトップ向けCPUの最上位モデルとして発売された6コア12スレッドCPU「Core i7-8700K」。テストに際しては、VAIO SX12 | ALL BLACK EDITIONの動作モードを「パフォーマンス優先」、Core i7-8700Kの電力リミットはマザーボード標準の「無制限」に設定している。
薄型軽量かつ長時間駆動を実現するために冷却や消費電力に厳しい制約が課されるモバイルノートが、5年前の製品とは言え、100W以上の電力消費が許されるデスクトップ向けCPUに対してどの程度の性能を発揮できるのかに注目だ。
比較機材のパーツ構成 | ||
---|---|---|
機種名 | VAIO SX12 | ALL BLACK EDITION | テストPC |
CPU | Core i7-1280P | Core i7-8700K |
コア数/スレッド数 | 6P+8E/20T | 6C/12T |
CPUパワーリミット | PL1=22.25W、PL2=43W、Tau=28秒 | PL1=PL2=Unlimited、Tau=28秒 |
CPU温度リミット | 100℃ | 100℃ |
マザーボード | BIOS=R0210ZA | ASUS PRIME Z690-A (BIOS=3004) |
CPUクーラー | ─ | TUF GAMING LC 240 ARGB |
メモリ | 32GB LPDDR4X | 16GB×2 DDR4-2666 |
GPU | Iris Xe Graphics | UHD Graphics 630 |
システム用SSD | 512GB NVMe SSD (PCIe 4.0 x4) | 256GB NVMe SSD (PCIe 3.0 x4) |
電源 | AC接続 (65W USB PD) | 1050W 80PLUS PLATINUM認証電源 |
GPUドライバ | 30.0.101.1369 DCH | 30.0.101.1960 DCH |
動作モード | パフォーマンス優先 | ─ |
電源プラン | バランス | |
OS | Windows 11 Pro 21H2 (build 22000.708/VBS有効) | Windows 11 Pro 21H2 (build 22000.708/VBSオフ) |
室温 | 約25℃ |
CINEBENCH R23
CPUの3DCGレンダリング性能を計測する「CINEBENCH R23」を実行し、Multi CoreとSingle Coreのスコアをグラフ化した。
Multi Coreでは、VAIO SX12 | ALL BLACK EDITIONが搭載するCore i7-1280Pが「8,734」を記録し、Core i7-8700Kの「8,557」を約2%と僅差ながら上回った。最低実行時間10分という長時間のフルパワー動作で、冷却と電力の制限が厳しいモバイルノートがCore i7-8700Kを上回るというのは、なかなかインパクトのある結果だ。
さらに、Single CoreではCore i7-1280PがCore i7-8700Kを36%という大差で上回っており、Core i7-1280Pが備えるPコア1基あたりの性能が非常に優秀なものであることが伺える。
Blender Benchmark
3DCGソフトBlenderの公式ベンチマーク「Blender Benchmark 3.0.0」で、3シーンのレンダリング速度を計測した結果が以下のグラフだ。
Core i7-1280Pは、最初にテストされるmonsterではCore i7-8700Kを約41%という大差で上回り、2番目のJunkshopでも約26%上回った。ただ、最後のテストであるclassroomでは8%下回った。
序盤でCore i7-8700Kを圧倒したCore i7-1280Pが最後に逆転を許したのは、3シーンを連続で実行するテストの性質上、後半のテストになると温度や電力の制約でブースト動作が緩んだためだろう。瞬間的に発揮できる性能はCore i7-8700Kを大きく上回る一方で、フルブースト動作が長時間続くとCore i7-8700Kに近い程度にまで抑えられたたという格好だ。
HandBrake (動画エンコード)
動画エンコードソフト「HandBrake」で、4K動画をYouTube向けプリセットでエンコードするのにかかった時間を比較した。
エンコード時間はCore i7-1280Pが4分13秒、Core i7-8700Kが4分14秒とほぼ横並びの結果となった。CPUがフルパワーで動作し続ける状況であっても、4分程度であればCore i7-1280Pは電力と温度の制約のないCore i7-8700Kと同等以上の性能を発揮できるようだ。
TMPGEnc Video Mastering Works 7 (動画エンコード)
動画エンコードソフト「TMPGEnc Video Mastering Works 7」では、4K動画をH.264形式とH.265形式にエンコードするのにかかった時間を比較した。
Core i7-1280Pのエンコード速度は、H.264形式で8%、H.265形式では12%、それぞれCore i7-8700Kを下回っている。CPU負荷が高く実行時間も長いテストになると流石に温度や電力面での制約が厳しいようで、それらに制限されずにフルブースト動作を継続するCore i7-8700Kの後塵を拝したが、単体で100W前後の電力を消費するCPUを相手に善戦した結果と言える。
Adobe Photoshop Camera Raw (RAW現像)
Adobeの画像編集ソフト「Photoshop」のCamera Rawで、デジタル一眼カメラで撮影した100枚のRAWファイルをJPEG形式に変換した際の処理時間を比較した。
Core i7-1280Pが記録したタイムは59秒で、これは1分35秒を要したCore i7-8700Kを約61%も上回る処理速度だ。動画エンコードと違ってRAW現像は断続的な処理であることや、処理時間そのものが短いことも手伝って、Core i7-1280Pのピーク性能に近い性能が発揮されたのだろう。
PCMark 10
総合ベンチマークテストのPCMark 10では、最も詳細なテストであるPCMark 10 Extendedを実行した。
総合スコアでは、Core i7-1280Pを搭載するVAIO SX12 | ALL BLACK EDITIONが4,729を記録し、Core i7-8700Kの3,276を約44%上回った。
Core i7-1280Pはオフィスアプリ(LibreOffice)での性能を計測する「Productivity」でCore i7-8700Kを何故か17%下回っているものの、画像や動画の編集などを行なう「Digital Content Creation」で約44%、ゲーム性能を計測する「Gaming」で266%という大差でCore i7-8700Kを上回っている。Gamingに関しては内蔵GPUの性能差によるところが大きいものの、クリエイティブシーンでも優れた性能を発揮できているのは魅力的だ。
多くのテストでCore i7-8700Kを凌駕したVAIO SX12 | ALL BLACK EDITION
Core i7-1280Pを搭載するVAIO SX12 | ALL BLACK EDITIONの性能は、モバイルノートでありながら電力リミット無制限のCore i7-8700Kを多くのテストで上回った。特に、PhotoshopでのRAW現像やPCMark 10のDigital Content Creationでの性能は素晴らしく、モバイルノートでありながらクリエイティブシーンでも通用する実力を見せつけた。
長時間にわたってCPUがフルパワーで動作し続けるという、明らかにモバイルノート向きではないテストにおいてはCore i7-8700Kと同程度まで性能が低下することもあるものの、低下してもなお2017年のデスクトップ最上位CPUに匹敵する性能を発揮できるのは驚きの結果と言える。
VAIO SX12 | ALL BLACK EDITIONをはじめ、最新のEvo対応モバイルノートは、第12世代Coreの採用によって強力なCPU性能を獲得している。携帯性とパワフルさを両立したいユーザーにとって注目すべきPCであると言えよう。
第12世代インテルCoreプロセッサーキャンペーンコピー「できることは、マジックなみ、インテルのタネもシカケも入ってる」をテーマに、伊沢拓司氏率いる東大発の知識集団QuizKnockとのコラボ動画を公開しています。
第12世代インテルCoreプロセッサーの特長について、普段CPUについて気にしたことがない方にも分かりやすく、楽しみながら学べる動画となっております。ぜひご視聴ください。