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4K/144Hz/HDR対応、しかも13万円と完璧な43型ゲーミングモニターが登場!AOC「G4309VX/D/11」に注目
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- AOC
2022年5月23日 06:30
今、大型モニターに注目が集まっている。低価格化が進んでいるのもあるが、大画面の方が高精細な4K映像を堪能できるし、ゲームの迫力も段違い。そして動画配信サービスもTVのような感覚で楽しめるといった汎用性の高さが人気を牽引している。ゲーマー目線では、大型でも4K&高リフレッシュレートを実現している製品が増えている点に注目したい。
そして、これら要素をまさに“全部入り”しているのが、AOCの「G4309VX/D/11」だ。43型の大型サイズ、4K解像度、144Hzの高リフレッシュレート、美しいコントラストを実現するDisplayHDR 1000対応、さらにはHDMI 2.1でPS5の4K/120Hz動作をサポートする。これで実売価格は13万円前後と、このクラスの製品として価格のインパクトも強烈だ。
G4309VX/D/11は、高性能な大型ゲーミングモニターとして“これを選んでおけば問題ナシ!”と言っても過言ではない製品だ。その理由について詳しく見ていこう。
量子ドット技術で圧倒的な色の表現力を実現
AOCはモニターメーカーとして知られ、2019~2021年第4四半期の液晶ゲーミングモニター市場で3年連続世界シェア1位を獲得。ゲーマーの熱い支持を集めている。
G4309VX/D/11は、そのAOCが発売した43型サイズで4K解像度(3,840×2,160ドット)の大型ゲーミングモニターだ。144Hzの高リフレッシュレートを実現しており、応答速度も1ms(MPRT)と高速。43型でここまでゲーミングに強い仕様はほとんどないので貴重な存在と言える。
その最大の特徴は「量子ドット」の採用だ。量子ドットとは、簡単に言えば半導体ナノ結晶を用いて、色の再現性を飛躍的に向上させる技術で、これによって実際に映画撮影に用いられている色空間「DCI-P3」のカバー率109%、標準的な色空間「sRGB」のカバー率145%という驚異的な色域を持つ。
加えて、高いコントラスト比を実現しやすく、液晶が弱い“黒”の表現力に優れるVAパネルを採用することで、通常時で4,000:1、DCR(Dynamic Contrast Ratio)使用時で8,000万:1という高コントラスト比を達成。視野角も上下/左右178度と非常に広い。
これら要素によって、明暗をより高めてメリハリのある映像にするHDRのPC向け規格「DisplayHDR」の上位グレード「DisplayHDR 1000」に対応を果たしている。
DisplayHDR 1000は、最小ピーク輝度1,000cd/平方m、最大黒レベル輝度0.05cd/平方m、高色域といった条件をクリアする必要があり、この認証を受けている時点で“表現力に優れる液晶”と言える。最近のゲームではHDR対応が増え、動画配信サービスでもHDR対応は増加中だ。これらを存分に楽しめるのも本機の強み。
ゲーミングの部分に目を向けると、144Hzのリフレッシュレートは1秒間に144コマもの描画が可能ということ。FPSやTPSといったジャンルのゲームでは、遠くにいる敵のわずかな動きや通路の隙間を通過する瞬間など一瞬だけ見える敵も捉えやすくなるのが大きなメリット。ガチなゲーマーではなくても、滑らかな描画は気持ちの良いプレイ感を与えてくれるのでぜひとも体験してほしいところだ。
モニターとビデオカードのフレームレートを同期させることで、テアリング(画面ズレ)を防ぐAdaptive Syncにも対応。NVIDIAのG-SYNCで試してみたが問題なく動作しており、テアリングも起きなかった。
このほか、暗い部分を明るくして見やすくする「シャドウコントロール」、画面の中央の照準を表示させてFPSやTPSで敵を狙いやすくする「Dial Point」、FPS/RTS/レースとゲームジャンルごとに最適な設定が自動的に適用される「ゲームモード」などゲーミングモニターではおなじみと言える機能もしっかりと網羅している。
そして、何気に便利なのがリフレッシュレートをリアルタイムに表示する「フレームカウンター」。Adaptive Syncを有効にして、それがホントにゲームで動作しているかはプレイしているだけでは分かりにくかったりする。フレームカウンターは、ゲームのフレームレートに合わせて変動するので、Adaptive Syncがしっかり効いているのか確認できるというわけだ。
画面を左右2分割するピクチャー・バイ・ピクチャー、画面の中に小画面を表示するピクチャー・イン・ピクチャーにも対応。PCと家庭用ゲーム機の画面を両方出したいといった場合に便利だ。
映像の入力はHDMI 2.1×2、DisplayPort 1.4×2を備えており、PCと家庭用ゲーム機など複数のデバイスも接続しやすい。4ポートのUSB 3.2 Gen 1対応ハブや、7W×2のステレオスピーカー、ヘッドフォン出力も搭載している。
サイズは43型だけあってスタンド込みで幅977.3mm×奥行き58.2mm×高さ664.52mmと大きく、重量も16.9kgと重い。ちなみに筆者は1人でセッティングしたので、一応1人でも無理ではないが、梱包時点ではスタンドは取り付けられていないこともあり、設置するときは2人でやった方が安心だ。
4Kの高精細と144Hzの滑らかさを大画面で楽しめる喜び
ここからは実際にPCゲームでG4309VX/D/11を試していきたい。用意したのは以下のスペックの自作PCだ。
- CPU : Core i9-12900K(16コア24スレッド)
- ビデオカード : GeForce RTX 3070
- メモリ : DDR5 SDRAM 16GB×2
- OS : Windows 11 Pro
まずは、人気FPSシリーズの最新作「Call of Duty: Vanguard」をプレイした。美麗なグラフィックに明暗のあるシーンも多く、広い色域と高コントラストの本機の実力チェックに向くタイトルと言える。
上記のスペックで、4K解像度でも画質のプリセット「低」+DLSS「パフォーマンス」設定で144fps以上を出せるため、144Hzのリフレッシュレートを最大限生かせる。画質プリセット「標準」+DLSS「パフォーマンス」で130fps前後出るので、画面の美しさを重視するならこちらの設定でも良いだろう。
キャンペーンモードでは、列車や潜水艦など暗い屋内、明るい屋外の両方があり、本機の色の再現力が存分に活きるのも見どころだが、それよりも最初にプレイして感じたのは“43型の大画面は迫力があってすばらしい”というものだ。
筆者は普段仕事用のデスクに設置した27型のモニターでゲームをプレイしている。画面との距離が近いため、27型でもでかいなと思うこともあった。しかし、試用するにあたり本機をTV台に設置してちょっと離れた場所でプレイしたが、その迫力に“これはいいな”と素直に思ってしまった。あっさりゲームは大画面派に手のひら返しである。
そして、離れた場所でゲームをプレイするのにありがたいのが「リモコン」の存在だ。音量と明るさ調整、入力切り換え、ゲームモード変更、設定メニューの表示、メニューの操作を行なうための十字キーとシンプルなものだが、手元で操作できるのは便利だ。
続いて、根強い人気のMMORPGの公式ベンチマーク「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」も試して見た。4K解像度でも標準品質(デスクトップPC)設定なら平均146fpsとこちらも144Hzのリフレッシュレートを生かせるフレームレートを出せる。最高品質の設定でも平均76fpsと十分快適にプレイできるフレームレートを出せた。
また、DisplayHDR 1000対応なので、Windows 11に搭載のHDR非対応ゲームでもHDR化できる「自動HDR」を使えるのもうれしいところ。例えば、バトルロイヤルFPSの「Apex Legends」はHDR非対応だが、自動HDRを有効にすれば、コントラストの効いたメリハリのある映像にグレードアップする。これも本機ならではの楽しみ方と言えるだろう。
HDMI 2.1対応なのでPS5での4K/120Hz表示が可能
すでに説明した通り、G4309VX/D/11にはHDMI 2.1ポートが搭載されており、家庭用ゲーム機のPS5で4K/120Hz表示が行なえるのもうれしいところ。
PS5の検証では、美しい映像を4K/DisplayHDR 1000でどこまで堪能できるかを確認するタイトルとして「アンチャーテッド トレジャーハンターコレクション」を試した。また、フルHDではあるが120Hzモードも試している。同作品はシリーズの「アンチャーテッド 海賊王と最後の秘宝」と「アンチャーテッド 古代神の秘宝」をPS5向けにリマスターされたもので、遺跡の美しいグラフィックに加え、4K&120Hz駆動に対応しており、テストにピッタリのタイトルだ。
このゲームは、グラフィックの設定としてもっとも高画質な「忠実度モード」(4K/30fps)、少し画質は落ちるがフレームレートがアップする「パフォーマンスモード」(4K/60fps)、フルHDまで解像度は落ちるが120Hz駆動になる「パフォーマンス+モード」(1080p/120fps)が用意されている。
本機の良いところは、PS5の120Hz駆動をサポートしているので、すべてのモードをユーザーの好みで選べること。忠実度モードで美しい景色を楽しんでも良いし、パフォーマンス+モードで滑らかな描画で気持ちよくプレイしても良い。
筆者のプレイした感想としては、パフォーマンス+モードだと輪郭がボヤッとした感じにはなるが、本機の発色が良いこともあってそれほど低画質と感じずにプレイでき、アクションゲームなのでフレームレートが高い方が圧倒的に快適。43型の迫力でグリグリと動くのは実に爽快だ。
本機はゲームとの相性が抜群なのは疑う余地はないが、筆者が一番関心してしまったのはDisplayHDR 1000の威力だ。ゲーミングモニターでもHDR対応は珍しくないが、その多くはDisplayHDR 400認証が多い。
DisplayHDR 400とDisplayHDR 1000では、認証を得るために必須となる輝度や色の表現力が段違い。YouTubeでは、多くのHDR対応動画が配信されているが、本機で見ると明るい場所と暗い場所の表現力に圧倒される。
液晶は後ろからライトを当てて発光させるという構造上、どうしても完全な黒を表現できないため、HDRを有効にしてもどこか白っぽさが残る。
しかし、本機は暗い場所はしっかりと暗い(DisplayHDR 1000は輝度を極限まで下げられることも必要なため)。夜の街や夜景の動画では、それがハッキリと感じられる。ぜひとも体験してみてほしいところだ。