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テレワーク・巣ごもり時代、「自宅用のふつうのパソコン」選びの新基準はこれだ!

“自宅用のふつーのパソコン”選びの新基準。Core i5にWi-Fi 6、SSDやWebカメラがお手軽価格で手に入るサードウェーブ「DX-C5」

 感染症予防のため、多くの企業で導入されるようになったテレワーク、学業の場でもオンライン授業が活用され、エンタメ分野でもさまざまなオンラインイベントが開催されている。このような状況だと、自宅で利用しているパソコン、とくに設置場所や移動を柔軟に行なうことができるノートパソコンの性能が、日々の仕事や生活のクオリティに影響してくる。そのため、何年も使い続けた自宅のパソコンを買い換えたい、家族のために新しく買いたいという思いを持っている方は多いはずだ。

 とはいえ、今販売されているノートパソコンならどれを買っても幸せになれるというわけではない。テレワークに付き物のビデオ会議を問題なくこなしたり、ネットイベントを快適に視聴したいなら、少し余裕があるスペックがほしい。またカフェや出張先でも作業する機会があるなら、重さやデザインにもこだわりたい。そしてもちろん予算は無制限ではない。というよりも安いほうがいい。

7万円を切る価格ながらも、「巣ごもり」に必要なスペックを過不足なく備えるDX-C5

 今回紹介するサードウェーブの「DX-C5」シリーズは、こうしたさまざまな要件を高いレベルでクリアしながらも、6万7,980円(税別)というオドロキの価格で購入できるノートパソコンである。今回は、このDX-C5をテレワークや巣ごもりパソコンとして使った場合の適性について、さまざまな面から検証してみたい。

【テレワーク時代の自宅ノートPCの条件はこれだ!】

  • 4コア以上の現行世代CPU(旧世代CPUは4コアでもビデオ会議ソフトなどが重いことがある)
  • 250GB以上のSSD
  • 8GB以上のメモリ(将来性を考えて16GB以上に増設可能ならベター)
  • フルHD解像度のディスプレイ
  • Wi-Fi 6対応の高速無線LAN
  • 1.8kg以下の重量(家の中でも移動しやすい)
  • それでいてなるべく安いこと!

テレワークに付き物のビデオ会議も快適にこなせる

 テレワークでは、一般的な書類作成や事務処理、Webブラウザを利用した情報収集のほか、上司や同僚との打ち合わせなどでZoomやMicrosoft Teams、Google Meetなどを利用したビデオ会議を利用することが多い。じつはこのビデオ会議、意外と要求するスペックが高めで、5年より前の古いノートパソコンでは快適に利用できないことも少なくない。

 加えて、ビデオ会議中はPower Pointのスライド、WordやExcelの文書の表示、さらにWebサイトを検索したりPDFファイルを開いたりなど、さまざまな作業を並行して行なうことも多い。複数のアプリを同時に実行している状態でも、安定、かつ快適に利用できる基本スペックは欲しい。具体的には、CPUは現行世代のCore i5かCore i7、メインメモリは8GB以上搭載しているノートパソコンがベストだ。

液晶ディスプレイの上部にWebカメラとマイクを装備する

 その点DX-C5では、CPUに4コア8スレッド対応のIntel Core i5-10210Uを搭載し、メインメモリは8GB搭載する。ビデオ会議をはじめとするオンラインのコミュニケーションツールを利用する上で必須となるWebカメラやマイク、スピーカーはもちろん標準装備だ。

【DX-C5の基本仕様】
カテゴリ名称
CPUIntel Core i5-10210U
(4コア8スレッド、GPU内蔵)
メモリ8GB DDR4 SO-DIMM
(PC4-21300 DDR4 SDRAM 8GB×1)
ストレージ250GB SSD(M.2、Serial ATA 3.0接続)
ディスプレイ15.6型液晶(1,920×1,080ドット/60Hz)
カードリーダmicroSDカードリーダ(SDXC対応)
ネットワークギガビットLAN×1、無線LAN(Intel Wi-Fi 6 AX201)、Bluetooth 5.1
バッテリリチウムイオンバッテリ(駆動時間約7.7時間)
サイズW358.9×D247.1×H19.9mm、約1.55kg

 実際にTeamsやZoomのビデオ会議機能を利用してみたところ、10~15%程度の負荷率で推移しており、映像が途切れたり、音声が途切れたりするようなことはなかった。また背景をマスクして好きな画像を表示する機能を利用しても20%にも届かない状態だ。またこのくらいの負荷率なら、PDFファイルやWord、Excelの書類などをバックグラウンドで開いても、まったく問題ないだろう。

PCMark 10のビデオ会議性能の測定時の画面。PCMark 10は実際のアプリ使用の性能を計測できるアプリで、“Essentials”はビデオ会議/Webブラウジング/アプリ起動、“Productivity”は表計算と文書作成の性能、“Digital Content Creation”は写真や映像作成の性能を示す

 よく利用される一般的なアプリの動作速度で、実際の使用感を数値化できるPCMark 10の実行結果は下記のとおりだ。Core i5-10210Uを搭載する薄型ノートPCとしては平均的な数値であり、テレワークで行なう書類作成やWebブラウズといった軽作業は、問題なくこなせるはずだ。

PCMark 10の計測結果。“Essentials”と“Productivity”は4,100および4,500以上が良好なスコアとされており、本機は、テレワーク、オフィスワークに非常に高い適正を見せている。比較対象の2010年ごろ、2013年ごろのノートPCと比較しても性能が大きく伸びていることが分かる

 ビデオ会議をスムーズに行なったり、ネットイベントを楽しむ上でもう1つ重要なのが、ネットワーク機能である。映像データや音声データはやり取りされるデータ量が大きいため、高速な無線LANや有線LANでないと通信が安定せず、やはりスムーズに利用できないことがある。

 この点DX-C5では、最新の「Wi-Fi 6」に対応した無線LAN機能を搭載している。高速なインターネット回線を用意し、ビデオ会議やネットイベントに参加しても、無線LANが足を引っ張ることはない。また最近の薄型ノートパソコンではめずらしく、本体に有線LANポートを備えている。実際にどちらのLAN機能を利用しても、インターネット経由でのデータのやり取りは高速に行なえるし、ビデオ会議は問題なく利用できた。

 ストレージにも注目しよう。最近では仕事でも、容量の大きな画像データや動画データを扱う機会が増えてきた。また、HDDに比べ段違いに高速なSSDを搭載したパソコンのほうが使用感は快適だ。しかし、少々型落ちのノートパソコンでは64GB、ローエンドのノートパソコンでは128GBなど、容量が少ないSSDを搭載するモデルも存在するが、そうしたモデルではインストールできるアプリの数やパソコン上に保存できるデータ量にすぐ限界が来てしまう。HDD搭載モデルだと同価格帯でも大容量な場合が多いが、パフォーマンス面で不満が出る。やはり250~500GBクラスのSSDを搭載するノートパソコンがベストだ。

DX-C5の内蔵ストレージはSSD。小型カード状のM.2仕様のものを内蔵する

 DX-C5では、Windows 10やアプリを高速に起動して快適に利用できるSSDを搭載。さらに容量は250GBだ。ローエンドモデルと比べると、ユーザーが自由に利用できる容量は格段に増えており、安心して長く使い続けられる。同じデザインの上位機種であるDX-C7なら500GBのSSDを搭載しており、さらに余裕のある使い方ができる。

ストレージの性能を計測する「CrystalDiskMark」の計測結果。ストレージのピーク性能であるシーケンシャルリード/ライト(連続読み書き、計測結果の1、2番目)の値は一般的なHDDに比べて4倍程度、ランダムリード/ライト(不規則・不連続データの読み書き、計測結果の3、4番目)は数十~数百倍も差がつく。これは誰にでもはっきり差が分かるほどの性能の違いだ

使い勝手にかかわる部分に手抜きなし!

 長く安心して利用したいなら、各種操作で利用するキーボードやタッチパッド、液晶ディスプレイ、搭載するインターフェイスもよく確認しておきたい。キーボードやマウス、液晶ディスプレイは日常的な使い勝手を左右する重要な要素であり、インターフェイスが充実したノートパソコンは拡張性に優れ、陳腐化しにくいからだ。

キーボードは、右側にテンキーを装備するタイプ

 DX-C5では、かなりゆったりとした配列のキーボードを搭載しており、テンキーも装備する。感覚的にはデスクトップパソコンに組み合わされるフルサイズのキーボードに近く、スムーズにタイプできる。タッチは軟らかめでストロークはそれほど深めではないので、タンタンと軽快にタイプしていけるのが好印象だった。

タッチパッドは実測値で幅10.7cm、奥行きは6.1cm。マルチタッチにも対応する

 液晶ディスプレイは、表面処理が非光沢の15.6型パネルを搭載する。解像度は1,920×1,080ドットのフルHDタイプ。試用機で確認したところ、視野角は広く、上下左右どこから見ても色の変化は少ない。非光沢タイプのパネルなので、テレワークなど業務で長時間利用する際に、反射光がなく目が疲れにくい。

 もし年齢・視力的に文字がちょっと見づらいと感じたなら、Windows 10の設定でスケーリングを125%に設定すると、テキストやアイコンが見やすくくっきりと表示される。

左側面には、ACアダプタ用のコネクタ、HDMI、USB 3.0ポート、USB 3.1ポート(Type-C)、マイク/ヘッドフォン端子を備える
右側面にはMicroSDメモリーカードスロット、USB 3.0ポート、有線LANポート、セキュリティスロットを備える

 おもなインターフェイスとしては、左右側面にUSB 3.0ポートを1基ずつ搭載するほか、Type-CのUSB 3.1ポートを左側面に装備する。コネクタの上下を気にせず挿せるType-Cコネクタを搭載したデバイスは急増中。何年も使うことになるかもしれない自宅ノートパソコンの装備としては外すことができないものと言える。

 また左側面にはHDMIを搭載しており、外付けの液晶ディスプレイを接続すれば簡単にマルチディスプレイ環境を構築できる。ノートパソコン側には書類作成用で利用するWordのウィンドウ、外付けの液晶ディスプレイ側には参考資料のWebブラウザやPDF、Excelのウィンドウを表示すれば、アプリのウィンドウを切り換えることなく効率的に作業できる。

 こうした複数のデスクトップを利用して作業効率を高めるテクニックは、テレワークではとくに有効だ。またホームユースでも、広いデスクトップは利便性の向上に直結する。外付けの液晶ディスプレイを設置するスペースがあるなら、ぜひとも検討したい拡張プランの一つである。

底面のカバーを外せば、基板上のメモリスロットやM.2スロットにアクセスできる

 また、本体底面のカバーを外すことで、基板上のメモリスロットやM.2スロットにも簡単にアクセスできるようになる。購入時のスペックに満足できなくなったとしても、自作パソコンのように後からパーツを追加して換装し、パワーアップを図ることも可能なのだ(ただし、各種保証/保険の適用外となる点には注意)。

ノートパソコンに要求される要素を過不足なく備えながらも安い!

 これまで紹介してきたとおり、DX-C5は機能性と使い勝手のバランスが非常に高いにもかかわらず、価格が安くて購入しやすいノートパソコンだ。同じクラスのCPUを搭載するモバイルノートパソコンと比べると格段に安い上に、性能はほぼ同じであり、買い得感は非常に高い。

 重量が約1.55kgと、15.6型液晶を搭載するノートパソコンとしては比較的軽量なのもうれしい。このくらいの重さなら、ビジネスバッグに入れて携帯するのもそれほど負担にはならない。オフィスや出張先、そして自宅でのテレワークで同じノートパソコンを利用できるので、複数のノートパソコンを使い分ける必要もない。

ACアダプタも小さめなので、出張時は鞄に入れて一緒に持ち歩くのも楽だ

 バッテリ駆動時間はカタログ公称値で約7.7時間、PCMark 10のバッテリテストで6時間27分。ビジネスタイムの大半を外出先で作業しても大丈夫という十分な性能だ。ACアダプタは小型軽量なので、長距離移動を伴う出張にも適していそうだ。

主張は少なめだがうるさく感じないデザインもポイントの1つ。仕事に使うパソコンではこのくらいのシンプルなデザインがオフィスにも自宅にも出先にもよく似合う

 シルバーを基調とした抑え気味な色合い、そしてブランド名のみを小さく入れただけのシンプルなデザインは、どんな部屋に置いてもマッチしやすい。プライベートな空間に主張の強いデザインのパソコンを置きたくない、というユーザーにとくにオススメしたい。

液晶を閉めた状態の4側面。厚さは2cm弱なので実際にかなり薄型に仕上がっているが、ツートーンのデザインも相まって、薄くシャープな印象が強い

 テレワークはもちろん、自宅でエンタテイメントコンテンツを楽しむにも問題ない性能を備え、さらに税別7万円を切る価格を実現したDX-C5。仕事に使えるコストパフォーマンスの高い“自宅用のふつーのパソコン”を今まさに買い換えを考えているユーザーにぴったりのノートパソコンと言ってよいだろう。