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これからPCゲームをはじめたい人向け。ゲーミングノートでチェックすべき5つのポイント
- 提供:
- 株式会社サードウェーブ
2019年12月10日 11:00
かねてよりのeスポーツブームのなか、各社注力しているのがゲーミングPCジャンル。もともとPCに詳しい方なら、遊びたいタイトルに必要な性能がどのような構成で得られるかは見当のつくところだが、はじめてゲーミングPCを買いたい、PCゲーミングを楽しみたいという方にとっては構成はもちろん予算感も掴みきれていないのではないだろうか。そこで、本稿では、ゲーマー向けPCを選ぶ上でチェックすべき5つのポイントを紹介する。
なお、PCには大きく、デスクトップとノート型がある。今回は、メーカーや製品によって見どころが多いノートPCに焦点を当てて考察していく。こと設置のしやすさや、持ち運びを考慮するなら、選択肢はノート型となる。デスクトップPCとノートPCでは、同じブランドのCPUやGPUでも、若干スペックが異なることがある。この点で、デスクトップPCならわかるけどノートPCは……という方にも一読していただけると幸いだ。
ゲーミングノートでチェックすべきポイントは5つ
ゲーミングノートでチェックすべきポイントをまず挙げておこう。
チェックポイント1 : スペックが十分であること
これは言うまでもない。PCはノート型も含めて、据え置きゲーム機のようにスペックが統一されていない。遊びたいゲームが楽しめるだけのスペックをユーザーが用意しなければならない。ただ、ゲームで求められるスペックはおもにCPUとGPUだ。CPUはPC全体の演算処理を、GPUはグラフィックスに特化した演算処理を行なう。
CPUは、ゲーミングノートに関して言えばほぼCore i7グレードのものになる。昨今は、ノート向けCPUであっても、コア数が6コアや8コアなどデスクトップに比肩する程になってきており、ゲームをプレイするのに十分な性能を発揮できる。
その上で、せっかくPCゲームをするならば、据え置きゲーム機よりも1つ上のグラフィックス品質を期待する方も多いだろう。つまりGPUのスペックはさらに重要だ。
PC向けゲーム用の最新技術となるのが「リアルタイムレイトレーシング」。光の軌跡を計算し、これまでのPCゲーム以上のリアルな光の反射、屈折といった表現を可能にする最新機能だ。これをハードウェアで実現するのがNVIDIAのGeForce RTX 20シリーズ。このGeForce RTX 20シリーズを搭載するモデルを選べば、これぞPCゲーミングという映像を体験できる。
チェックポイント2 : ディスプレイのリフレッシュレート
TVでよく「倍速駆動」というキャッチが使われているが、これは画面表示を「120Hz」、つまり秒間120回映像を書き換えていることを指す。ディスプレイのリフレッシュレートもある意味でこれに近い。
PCで一般的なディスプレイのリフレッシュレートは60Hzだ。ゲーミングディスプレイでは、120Hzや144Hz、さらにはそれ以上のものもある。もちろん、60Hzより高いものほど映像が滑らかに表示されるというTV同様のメリットはある。
その上で、ゲームにおいては反射、反応が重要なものもあり、たとえ120分の1コマでもいち早く反応することができればゲームを優位に進めることができる。
チェックポイント3 : ゲーム専用設計であること
ノートPCの場合、ゲームをするならゲーミングノートがよい。少し漠然としているが、おもに冷却設計がゲームに最適化されているのかどうかを意味している。ひとたびゲームをはじめれば数時間プレイし続けることもある。その間、CPUやGPUといった頭脳部分はつねに電気を消費し計算を続け、発熱する。それをしっかり冷却できるのかどうかは非常に重要だ。
さすがにCore i7やGeForce RTX 20シリーズ級を搭載するゲーミングノートはしっかりとした冷却設計が施されている。しかし、モデルによってそのなかでも静かさを追求したもの、スリムでスタイリッシュな外観を追求したもの、コストパフォーマンスを重視したものなどさまざまだ。
チェックポイント4 : キーボードがしっかりしていること
ノートPCでは、前述のディスプレイとここで説明するキーボードが一体となっている。外づけでUSBキーボードを接続すればよいという意見もあるだろうが、本体のキーボードがしっかりとしたものであるほうがよい。ゲーミング仕様のキーボードには、押したさいの感触、レスポンス、耐久性など、さまざまな点で一般的なキーボード以上の性能が求められる。
キーボードへのこだわりは、ある意味、そのメーカーがどれだけゲーミングへのニーズを熟知しているのかとも言える。通販で購入される方も多いと思われるが、そうした場合は製品ページにどれだけキーボードへのこだわりが記載されているのかを要チェック。そしてできれば、実店舗まで足を運んで触れてみてほしい。
チェックポイント5 : メーカーがどれだけゲームやeスポーツに注力しているか
キーボード部分の説明とも被るが、メーカーのゲーミングへの理解度は製品にも反映される。そしてゲームイベントに協賛しているようなところであればアマチュアゲーマーのフィードバックを、プロゲーミングチームのスポンサードをしているようなところであればプロゲーマーのフィードバックを得ることができる。ユーザーの意見に耳を傾け、それを製品に反映させることができるメーカーこそ、信頼でき理想に近いゲーミングノートを作っていると言えるだろう。
5つのチェックポイントをすべて満たすGALLERIAのフラグシップゲーミングノート
これら5つの要素を満たす製品の1つとして、今回紹介したいのがPCショップのドスパラを運営するサードウェーブのゲーミングブランドであるGALLERIAの「GCR2070RGF-QC」だ。
まずチェックポイント1。スペックを確認しておこう。
「GCR2070RGF-QC」はCPUがCore i7-9750H、GPUがGeForce RTX 2070 with Max-Q Design。CPUは先のとおりCore i7グレードで、デスクトップ向けCPUに迫る6コア12スレッドの製品だ。動作クロックも最大4.5GHzと高い。
GPUのGeForce RTX 2070は、ノートPC向けの3つのGeForce RTX 20シリーズで上から2番目のグレードだ。「with Max-Q Design」は、ノートPC向けにやや消費電力・発熱を抑えた設計という意味だ。
ほかにもスペックで注目したいのがメモリとストレージ。メモリは16GBを標準搭載するので不足なく、ストレージもSSDを1TB搭載しているので十分なタイトル数を本体内に保存できる。システムに小容量のSSDを、データ保存用に大容量のHDDを搭載するモデルも多いが、本製品ならSSDの速さそのままで大容量なので、快適さも1つ上のクラスと言える。
チェックポイント2。液晶ディスプレイに注目してみよう。「GCR2070RGF-QC」の液晶ディスプレイは15.6型のフルHD(1,920×1,080ドット)表示でリフレッシュレートが144Hzだ。144Hzとなると最新のゲームタイトルでも、そして、ゲーム以外の普段の操作でも、マウスカーソルウィンドウの移動がスムーズで気持ちよいくらいだ。
チェックポイント3。言うまでもなくGALLERIAのゲーミングモデルであるが、そのなかでも「GCR2070RGF-QC」はおとなしめのデザインで、デザインのハデさを好まないゲーマーにぴったりの外観だ。
そして、スリム&軽量であるところもポイント。スリムさ軽さを追求すると、チェックポイント1で挙げた高性能なパーツを搭載する上での難易度が上がる。それだけしっかりとした冷却機構を搭載する必要があるわけだ。
「GCR2070RGF-QC」は、後部中央寄りにCPUとGPUを置き、ヒートパイプで左右のヒートシンクへ、左右のファンから排熱を行なうゲーミングノート向けの冷却機構を採用している。排気口は左右および後方に2つ。ヒートパイプやヒートシンクはブラック塗装されており、スリットを介しても目立たない。
チェックポイント4はキーボードだ。まず注目してほしいのは、ノートPCらしからぬキーサイズであること。ピッチが19mmというのはデスクトップ向けのものとおおよそ同じだが、Enterキー寄りのキーも通常の幅を備え、最上段のキーがほかのキーと同じ高さになっているのは、スペース重視のノートPCにおいて非常にめずらしい設計だ。
キースイッチは光学式を採用している。メンブレン、パンタグラフ、シザーなど、ノートPCのキースイッチはさまざまだが、光学式はメカニカルに近い打鍵感を実現でき、機械構造がないために耐久性に優れているのが特徴。キータッチと耐久性という2つをクリアしている。ちなみに、キーストロークは2.8mm程度(実測)で、デスクトップ向けゲーミングキーボードよりも浅いことから、理論上ではレスポンスも速いはずだ。
そしてRGB LED。これは人それぞれ好みが分かれるが、ゲームを盛り上げるとともに、配信などを行なう方のアピールにもよい。また、LEDはカスタマイズ可能なので、ハデさを好まないならホワイトで統一して実用性重視としたり、オフにしたりと自由に活用できる。
チェックポイント5。eスポーツへの取り組み。弊誌ニュースをご覧いただければサードウェーブがどれだけeスポーツにコミットしているかがわかるだろう。大会としてはブランド名を冠した「GALLERIA GLOBAL CHALLENGE」や「全国高校eスポーツ選手権」の主催、そして「一般社団法人全国高等学校eスポーツ連盟」への取り組みなども積極的に行なっている。
また、「GCR2070RGF-QC」は、同社がインテルと共同でゲーマー/クリエイターの意見を徹底調査し、そうしたユーザーが重視する機能・デザインを反映させて作られたモデルだ。先の国内ゲーマー向きのシンプルデザイン、耐久性に優れたキーボード、144Hz表示対応液晶ディスプレイ、高性能GPU、Intel製CPU、その冷却設計などをパッケージ化している。
100fps超を求めるゲームタイトルも最高の画質で楽しめる
それでは、「GCR2070RGF-QC」の性能を紹介しておこう。
ゲーミングPCは各社が販売しているが、多くのメーカーが数値を公表している3D性能指標がUL Benchmarksの「3DMark」だ。弊誌のレビューでも各製品で計測しているので、この値を見ればどのPCがどのくらいの3D性能なのかが評価できる。
Windows 10のグラフィックスAPI「DirectX 12」を用い、フルHD解像度で評価するのが3DMarkの「Time Spy」テスト。今回の評価機「GCR2070RGF-QC」で計測したスコアは7,392ポイントだった。
本製品はノートだが、デスクトップPCの8コア16スレッドCPU+GeForce RTX 2070に迫る性能が出ている。1つ下のGPUであるGeForce RTX 2060と比べると大幅に高いスコアだ。これをノートPCで実現しているならDirectX 12ゲームも十分に楽しめる。
最近ではDirectX 12対応のeスポーツタイトルも出始めているので、DirectX 12でやや軽量なテスト「Night Raid」(フルHD)も見てみると36,705ポイント。これに含まれるGraphicsテストのフレームレートはGT1で286.82fpsとなり、144Hzパネルに対し約2倍の余裕を見せた。
今となってはやや軽量なDirectX 11テスト「Fire Strike」(フルHD)では17,368ポイントだった。こちらは言うまでもなく高いスコアだ。DirectX 11タイトルに関しては、最高画質をフルHDで十分に楽しめるだろうという結果と言ってよい。
では実際、ゲームでどのくらいのフレームレートで楽しめるのか、一例をご紹介しよう。
まず最新タイトルの「Call of Duty:Modern Warfare」(アクティビジョン)。「DirectX Raytracing」(レイトレーシング)を含めすべての設定を最高に引き上げた状態かつ解像度をフルHDで計測してみた。
タイトルの都合、マルチプレイ時にゲーム内でOCATを用いて1分間のフレームレートを計測したところ平均74.14fpsだった。FPSタイトルでは60fps得られると快適と言われる。ゲーム内で最高の画質設定でこれだけ得られれば、さらにフレームレートを必要としても、いくつかの画質オプションを引き下げるだけで対処できる。
続いて比較的軽量なバトルロイヤルタイトルの「Apex Legends」(エレクトロニック・アーツ)。こちらも画質オプションを最大に引き上げフルHDとしたさいにテストしている。練習ステージを周回したさいの1分間のフレームレートをOCATで計測したところ143.72fpsが得られた。ほぼ144Hzパネル性能そのまま表示可能な144fpsとほぼ変わらないフレームレートが最高画質で得られるわけだ。
最後は人気バトルロイヤルタイトルの「Fortnite」(Epic Games)。DirectXバージョンをDirectX 12(ベータ)とし、ほかのオプションも最高の設定かつフルHDでこれまで同様の方法で計測した。クリエイティブモードで周回したさいのフレームレートは114.74fpsで、144Hzパネルの性能をほぼ引き出せている。
このように、「GCR2070RGF-QC」は人気ゲームをフルHDで十分に楽しめる性能を持っている。ただ楽しめればよいわけではなく、そのゲームの最高画質でも十分なフレームレートが得られるというのがミソだ。これからPCゲームを楽しみたいという方には最適なスペックであることは間違いない。
高性能なゲーミングノートはクリエイティブ用途でも注目
さて、こうしたスペックはゲームだけというわけではない。「GCR2070RGF-QC」はゲーマーとともにクリエイターの意見も反映させたモデルであり、クリエイターもまた高性能PCを求める職種だ。実際、クリエイティブの現場では、とくに個人、SOHO規模のクリエイターを中心にコスパのよいゲーミングPCを制作環境として導入している事例も増えていると聞く。
「GCR2070RGF-QC」のデザインはおとなしく、事務所に置いても異質を感じさせない。CPUや3D性能は前述のとおりゲームでも十分なものがあり、これは映像制作などでも効果を発揮してくれる。
そしてスリムで軽量な本体は、なんならモバイルしてもよい。「GCR2070RGF-QC」の厚みは最薄部で20.5mm。一円玉の直径がちょうど20mmなのでこれでイメージしやすいだろう。重量は1.87kg。2kgを切るというのがポイントだ。2kgを超えると、さすがに持ち運ぶのは止めようかと感じるが、2kgを下回れば軽いとまでは言わないが、モバイルの範疇とすることができる。
ノートPCとして94Whrのバッテリも搭載しており、MobileMark 2014では10時間以上の駆動時間を計測しているという。性能や液晶パネルの輝度をそこまで落とさない状態でのBBench 1.01の実測でも3時間6分ほどの駆動時間を確認できた。
そして重要なのがカバンへの収まり具合。液晶パネルを閉じた状態でのサイズは356.4×233.66×20.5mm(幅×奥行き×高さ)で、15.6型ノートPCというよりは一昔前の14型に相当するサイズに収まっている。これを実現できた理由の1つが狭額縁ベゼル。液晶パネルの外枠部分の幅をせばめ、天板部分に対するパネル占有率を高めたデザインだ。
15.6型ノート対応のバッグはもちろん、14型ノート対応のバッグにも十分に収まる。同時に、ベゼル幅が広いとその部分の存在感が大きく集中力を削がれがちだが、本製品のような狭額縁設計ならそうしたことも抑えられる。映像制作作業に集中したいなら、ここも製品選びのポイントとしたい。
最後にThunderbolt 3の搭載を取り上げたい。現在の映像制作用PCではThunderboltに対応していることがスペック上での重要なポイントだ。USBよりも高速という点や、ディージーチェーンができるといったところがThunderboltのメリットで、古いスタジオではThunderbolt 2、最近ではThunderbolt 3のストレージを、納品時の媒体やデータ保存のための媒体としてよく用いる。
「GCR2070RGF-QC」はさすがインテルとの共同開発だけあり、Thunderbolt 3端子を備えている。この点でも、クリエイティブ用途に用いてなんら不足ないと言えるだろう。
この冬を戦い抜くゲーミングノートPCを選ぼう
今回はゲーミングノートPCを選ぶさいのポイントを5つ挙げ、これを満たす製品としてGALLERIA「GCR2070RGF-QC」を例に特徴や性能を確認した。市場を見渡せばゲーミングノートPCもあまたある。デザインもさまざまだ。さらに上位のCPU、上位のGPUを搭載するモデルもある。そうした製品のなかから最適な1台を選ぶさいは、ここで挙げた5つのポイントを思い出してほしい。