レビュー

「HHKB Professional HYBRID Type-S雪」開封レポート。無刻印キートップで本当に真っ白に

HHKB Professional HYBRID Type-S雪

 株式会社PFUは、Happy Hacking Keyboard(HHKB)生誕25周年記念モデルとして、純白筐体を採用した「HHKB Professional HYBRID Type-S雪」を発売した。直販価格は3万6,850円だ。英語/日本語ともに1,250台ずつの限定モデルとなるが、今回は発表に先立ってサンプルを送って頂いたので、開封レポートをお届けしよう。

 PC本体が淘汰されても、慣れ親しみ、人とつなぐインターフェイスであるキーボードは変わるべきではないというコンセプトを、実に25年間も貫き通したHHKB。外観やキータッチ、PCとつなぐインターフェイスこそ変えてきたが、主要キー配列は当初からほぼ変更なく続いている。必要なキーのみに絞ってシンプルさを目指したデザインは、純白でさらに際立つ印象だ。

製品パッケージも「雪」をテーマに白くなっている
パッケージを開いたところ
海外ユーザーも購入することを考慮し、英語や中国語のマニュアルまで同梱するおもてなしはPFUならでは
今度ご用意頂いたのは英語配列モデル。カーソルキーがなく、Fnキーと併用となるのはお馴染み
背面に電池ボックスやBluetoothペアリング/電源ボタンを装備
LEDインジケータは1つのみ
本体底面も真っ白。シールでディップスイッチの機能やペアリング先の切り替え方法などが記載されており、説明書がなくなっても大丈夫
今や自作PCでは見なくなったディップスイッチ。キー配列の変更やキーの入れ替えが行なえる
列ごとにキーの形状が異るステップスカルプチャー構造。地味な工夫だが打ち心地に大きく影響する
Fnキーは25周年記念の特別ロゴ。なお、Fnと刻印されたキートップも付属する

 オプションの「無刻印キートップセット」はその名の通り、キートップから刻印を一切省いたもの。これに換装すれば完全に真っ白になる。キーを抜くためのツールも付属する。

 ちなみにキー数が多いため、換装は15分から20分程度時間に余裕を見ておいた方がいい。ツールを使って抜く際や装着する際はそれなりに力がいるが、本体もキートップもかなり堅牢にできているため心配はいらない。

別売りの無刻印キートップセット(英語配列は4,510円、日本語配列は4,950円)
キー裏面はこのような構造になっている
キー引き抜き工具をかぶせたところ。左右に平行ではなく斜め切る形で装着して引き抜く
配列に自信のないユーザーは、入れ替えたところにキーを戻した方が無難だろう
筆者は約15分ですべて換装できた
刻印のない、真っ白なキーボード。これならパスワード入力時などに傍からキーボードを覗き見されてもわかりにくいのでセキュリティ性も高まる
英字配列は問題なく打てるが、HHKBにまだ慣れていない筆者にはなかなかつらい。最初はBackSpaceの位置、半角/全角の位置に特に戸惑うことだろう

 さらに、6月に開催した「カラーキートップ新色募集キャンペーン」で選ばれたグリーン/ブルーグレーを採用した「カラーキートップセット2」(1,980円)も送って頂いた。このキートップは刻印/無刻印がセットになっている。試しに無刻印を装着してみたところ、良いアクセントとなった。

カラーキートップセット2
無刻印を装着してみたところ、良いアクセントとなった。ただ、個人的には刻印付きの方が好みかも
最近はホワイトのマウスも増えているので、良いペアとなりそうだ

 打鍵感は当然、静電容量式スイッチ採用のHHKB Professionalそのもので変わりない。高い質感もそのままだ。「墨」と比べるとホコリが気にならなくなる一方で、汚れは目立つだろうから、大切に使いたいところだ。