特集
任天堂「Wii U ベーシックセット」ハードウェアレポート
(2012/12/9 00:00)
任天堂の最新家庭用ゲーム機「Wii U」が、12月8日に発売となった。編集部でも1台実機を入手したので、内部のハードウェア構造を見ていくことにしよう。
Wii Uのパッケージは、本体の内蔵メモリーが32GBで、Wii U GamePad、Wii U GamePad用充電スタンド、Wii U本体縦置きスタンド、ケーブル類などが付属する「Wii U プレミアムセット」と、内蔵メモリーが8GBの本体とWii U GamePad、ケーブル類が付属する「Wii U ベーシックセット」の2つがあり、編集部で入手したのはベーシックセットの方だ。
ベーシックセットには、Wii U本体とWii U GamePad、Wii U本体用のACアダプタ、Wii U GamePad用のACアダプタ、HDMIケーブル、各種マニュアルおよび保証書などが付属している。パッケージは内部で2つの層に分けられており、一方にWii U本体とWii U GamePad、もう一方に2つのACアダプタとHDMIケーブル、マニュアル類が格納されている。カラーは、Wii U本体、Wii U GamePadともに白だ。ベーシックセットには縦置きスタンドが付属しないため、設置は横置きが基本となる。
本体の形状は、Wiiのような直線的なデザインではなく、角に曲線を取り入れた、柔らかい印象のデザインとなっている。サイズは、約172×268.5×46mm(幅×奥行き×高さ)となっている。高さはWiiとほぼ同じだが、幅および奥行きはWii Uの方が大きい。とはいえ、プレイステーション3やXbox 360と比較すると十分にコンパクトで、Wii同様、置き場所にはそれほど困らないだろう。
Wii U本体には、前面に電源ボタンと光学式ドライブのイジェクトボタン、Wii U GamePadやコントローラ/リモコンとのペアリングを行なう場合に利用するSYNCボタン、蓋の中にSDカードスロットとUSB 2.0ポートが2個、背面にはACアダプタの接続コネクタ、センサーバーの接続コネクタ、Wiiと同じAVケーブル接続用コネクタ、HDMI出力、USB 2.0ポートが2個、それぞれ用意されている。ちなみに、Wiiリモコンを利用する場合にはセンサーバーを接続する必要があるが、センサーバーはWii Uには付属しないため、Wii付属のものを流用するか、別途購入する必要がある。また、Wiiに用意されていた、ゲームキューブコントローラ用コネクタは省かれている。
次に、Wii Uの最大の特徴である、タッチパネル液晶搭載コントローラ、Wii U GamePadを見ていこう。コントローラ中央には6.2型のタッチパネル液晶が取り付けられていることもあり、サイズはかなり大きい。公称のサイズは、約255.4×133.4×41mm(同)と、ゲーム機に付属する標準コントローラとしては、これまでにない大きさと言っていいだろう。重量は公称で約500g。実際に手に持ってみるとこの数字以上に軽く感じる。おそらく、サイズの大きさと、両手でしっかり持つスタイルだからそう感じるものと思われるが、初めて手にした時には、その軽さに少々驚いた。パッケージには、Wii U GamePadは1個のみ付属するが、1つのWii U本体に対して最大4個のWii U GamePadをペアリングさせ、同時に利用できる。
Wii U GamePadには、表に十字キーとA、B、X、Y、START(+)、SELECT(-)、HOMEボタン、左右にアナログスティックを1本ずつ、奥にL、LZ、R、RZボタンと、ゲーム操作用のボタンやスティックに加えて、TVリモコン機能を呼び出す専用ボタン、電源ボタンも用意。また、中央のタッチパネル液晶の上にはカメラが搭載され、下部にはステレオスピーカーとマイクも搭載。センサー類は、加速度センサー、ジャイロセンサー、地磁気センサーを搭載し、NFC機能も内蔵。さらに、手前には拡張コネクタと充電用の端子が、裏面には拡張機器を固定するネジ穴が、奥にはタッチペン、ボリューム、赤外線ポート、ヘッドフォン端子、ACアダプタ接続用コネクタもある。
ところで、本体裏面にはネジで固定された蓋があり、蓋を開けるとバッテリが現れる。バッテリはユーザーでも簡単に交換できるように配慮されているので、将来性も安心だ。バッテリ容量は、3.7V 1,500mAhだった。バッテリスロットはかなり大きく、標準のバッテリを入れてもまだかなりすき間がある。既にサードパーティ製の外付け大容量バッテリは発表済みとなっているが、内蔵用の大容量バッテリが登場する可能性も十分考えられる。ちなみに、バッテリ駆動時間は公称で約3~5時間、充電時間は約2.5時間とされている。長時間遊ぶ場合には、付属のACアダプタを接続した状態でプレイした方が良さそうだ。
本体内部
では、内部の構造を見ていくことにしよう。
※※ 注意 ※※
- 分解/改造を行なった場合、メーカーの保証は受けられなくなります。
- この記事を読んで行なった行為(分解など)によって、生じた損害は筆者および、PC Watch編集部、メーカー、購入したショップもその責を負いません。
- 内部構造などに関する記述は記事作成に使用した個体に関してのものであり、すべての製品について共通であるとは限りません
- 筆者およびPC Watch編集部では、この記事についての個別のご質問・お問い合わせにお答えすることはできません。
Wii U本体およびWii U GamePadの分解には、プラスのドライバとY字のドライバが必要だ。ほとんどのネジは見えないようにシールで隠されているので、シールをはがして分解していくことになる。